吉野神宮(よしのじんぐう)
祭神:後醍醐天皇
旧官幣大社。明治二十二年(1889)、内務省告示で官幣中社吉野宮創立、同二十五年の御鎮座祭には明治天皇の勅使が参向した。また、後村上天皇の勅命で刻まれ ?水神社(吉水院) に祀られていた後醍醐天皇の尊像が、五百五十年を経て吉野神宮の本尊に遷座され、創祀された。明治三十四年には官幣大社に昇格。
吉野神宮 拝殿
吉野神宮 幣殿
吉野神宮 東門
大正七年(1918)に吉野神宮と改称。現在の社殿は昭和七年に造営が完了した。当神宮一円の台地は丈六平と称し、流造の本殿、入母屋造の拝殿、切妻造の神門などが美しく調和し、
「玉骨は たとひ南山の苔に 埋もるとも、
魂魄は常に北闕の天を望んと思ふ」
と都に思いを寄せた後醍醐天皇の心を偲び、京都に向かって、北向きに建てられている。
By やまと まほろば通信