?水神社(よしみずじんじゃ)(吉水院)
祭神:後醍醐天皇
吉水院 拝殿
旧村社。当社は元吉水院と称し、白鳳年間に役行者の創立と伝える吉野修験宗の僧房であった。明治のはじめまで修験道の勢力と共に発展してきたが、明治維新の神仏分離の際、神社と改まったものである。もとより当社は南朝の元宮であり、ここに後醍醐天皇を祭神とし当時天皇の忠臣であった楠木正成、吉水院宗信法印を合祀している。寺院作りで神社というより、明治以前のように 吉水院という方がふさわしいのかもしれない。吉野山における廃仏毀釈という太政官布告のもたらした模式例ともいえる。「吾妻鏡」文治元年(1185)十一月十七日の条に源義経吉野山入山の記事があるが、当院に潜居したと伝えられ、義経潜居の間などがある。文禄三年(1595)三月にや豊富秀吉の花見の本陣となった。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとなっている。「吉」の正確な表記はつちよし(「土」の下に「口」)である。
吉水院 書院
なお、書院は初期書院造の代表的傑作で、重要文化財である。
By やまと まほろば通信