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最近ロシアのイスカンデルM弾道ミサイルに関して、INF条約違反の指摘が出ています。
イスカンデルミサイルの情報を集めていたところ、気になる情報を発見しました。
2008年のグルジア(南オセチア)紛争にて、実戦使用されていた可能性です。
どの記録にも載っていない、イスカンデルミサイル使用疑惑を追跡!
幕僚編?GSBU投入!商船に偽装したAGIを拿捕せよ!! 』
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(1)wikiに掲載された不思議なミサイル不発弾写真!
ペンギンは、イスカンデルMミサイルに関する情報を探していました。
その中で、Wikipediaに掲載されているグルジア(南オセチア)紛争の写真に突き当たりました。
※グルジア紛争とは(別名南オセチア紛争)
2008年8月7日〜8月16日に、ジョージア(グルジア)とロシアとの間に発生した紛争
南オセチア,アブハジアの分離派との紛争も含めた戦い。
ロシア連邦軍の勝利に終わる。
wikiより引用
この中で、奇妙な写真を発見しました。
図1 グルジア首都ゴリの民家に着弾したロシア軍ミサイル
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/南オセチア紛争_(2008年)#/media/File:A_Russian_missile_lies_largely_intact_in_a_home_in_Gori.jpg
このミサイルについて、形状が一致をするミサイル写真を発見しました。
図2 イスカンデルミサイルの後部写真
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/816/CUg77.jpg
イスカンデルMミサイル(9M723)と、非常によく似ているのです。
1.1 イスカンデルが使用されたという記録はないはずだが・・・
気になって、他のグルジア紛争関連書物を探してみました。
しかしクラスター爆弾が使用されたという記録はありますが、どこにもイスカンデルミサイル使用の記録がありません。
1.2 イスカンデルの配備は2006年
イスカンデルミサイルの配備は、2006年に最初のシステムがロシア軍に配備されています。
2008年のグルジア紛争には、間に合う計算になります。
だとすれば、図1のイスカンデルと思われるミサイルは誰が発射したのか?
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(2)ロシア連邦軍第630独立ロケット大隊が犯人か?!
グルジア紛争時(2008年8月)でイスカンデルミサイルを保有していたのは、1部隊しかありません。
『ロシア連邦軍第630独立ロケット大隊』
図3 2008年5月8日モスクワ軍事パレードに登場
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/ogQUDlqDdr.jpg
この部隊は、当時北カフカス軍管区(現在:南軍管区)の地域に駐留しています。
2.1 Kapustin Yarテストサイトの実験部隊
第630独立ロケット大隊は、Kapustin Yarテストサイトにて実験を行う部隊です。
グルジア紛争当時のロシア軍主力である第58軍の指揮下にはありませんが、グルジアに一番近い部隊です。
ロシア側はグルジアの都市ゴリに使用したことを認めてはいませんが、一番近くにいる部隊であるため、疑いが強まります。
2.2 800km以上の射程を持っている?
今回調べてみたところ、グルジアのゴリから「Kapustin Yarテストサイト」までは800km以上あります。
公表されている9M723ロケット弾は、最大射程500km未満とされています。
しかし、ロシアの軍事関係サイトを見ると。
『INF条約撤回後の射程:1000kmまで(SPUあたり2台)』
という記述があることがわかりました。
記述されていたサイト:MilitaryRussia.Ru / Military.Tomsk.Ru
URL: https://militaryrussia.livejournal.com/428791.html (ロシア語)
やはり、イスカンデルミサイルがグルジア紛争で使用された可能性は高いといえます。
図4 グルジア紛争での着弾ミサイルの破片とされる写真
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/TgQ38.jpg
(3)INF条約に抵触するのは9M723も該当する可能性!
現在、アメリカがINF条約違反だと指摘している9M729巡航ミサイルがあります。
※INF条約(中距離核戦力全廃条約)
1987年に米国とソ連の間で締結された条約。
射程500kmから5500kmまでの核兵器及び通常弾道を搭載できる、巡航ミサイル・弾道ミサイルを全廃。
2019年アメリアが破棄を通告して失効
この巡航ミサイルは、イスカンデルMミサイルシステムから発射可能だと指摘しています。
図5 9M729の原型となる9M54 クラブK
引用URL:https://i2.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2016/08/3M-54E1-SS-N-30.jpg?resize=500%2C333&ssl=1
9M54ミサイルはすでに何年も前から登場して、巡航ミサイルとして脅威とされていました。
INF条約違反と改めて指摘するのは、いまさらながらの発言ではないかと・・・
本来問題にすべきは、イスカンデルMミサイルシステムと9M723ではないでしょうか?
図6 イスカンデルミサイルシステムの複合混載写真
引用URL:https://ic.pics.livejournal.com/bmpd/38024980/4586661/4586661_original.jpg
今後の米ロ関係に注目です。
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