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2020年03月02日

海自特別警備隊を作った男の功と罪を考える。

『特別警備隊先任幹部はなぜ異動させられたのか』
(2019年投稿記事です。)
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海上自衛隊特別警備隊の創設に関わった幹部自衛官は、なぜ途中で異動命令が出たのか?

特別警備隊に関わった者として、いくつかの事例を耳にすることがありました。

創設に関わった強烈なリーダーの功と罪が、組織にとって不利益となったのでは?

あえてSBU創設者の功と罪を考えてみる!
(前回記事):『 倉庫の棚卸はちゃんとしましょう!
\こちらもご参考にPR!/
(1)寝耳に水だったSBU創設者の退官!

海上自衛隊で勤務していた時、SBU創設者の先任幹部が退官するという話を耳にしました。

私自身も艦艇開発隊で、SBU関係の試験に従事していたため驚きが一杯でした。
図1 特別警備隊
SBU.png
引用URL:http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2009/2009/image/l310212q.png

その後振り返ってみるといくつかの問題事例の発生や、組織間での問題がありました。

特別警備隊を創設したことについて、彼ほどの強烈なリーダーシップがなければ早期の編成は不可能だったでしょう。

ただ、後方におり組織の中にいた私から見て、功と罪が存在したといえます。

1.1 罪は個人ではなく既存組織としての罪!

ここで、彼自身に全て罪をなすり付ける気持ちは一切ありません。

罪については、特殊部隊という新規の存在をうまく既存組織に適合できなかったという問題があります。

さらに、SBUの組織拡大にともなう歪みを放置した罪もあると考えております。

1.2 功は特別警備隊を定着させたこと!

創設者の最大の功は、特別警備隊を発足・定着させたことに尽きます!

短期間にて必要な人員をそろえて発足させたことは、他の人物には難しかったでしょう。

ソマリア海賊対処派遣にて、立入検査隊支援のSBU派遣などにつながりました

その点を考慮すると、異動させることは悪手だったと言えます。

それでは何が罪と言えるのか、経験したことから推察していきます。
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(2)特別警備隊作戦資材班からのSOS

ある時艦補処武器部に、特別警備隊作戦資材班からのSOSが入りました。

通常は呉造補所又は第1術科学校経由で話が来るので、直接特別警備隊が連絡してくるのは珍しいことです。

珍しいこともありますが、何か緊急の要件なのかと聞いて見ます。
『SBUの物品管理で手に負えない事態が発生したので支援してほしい』
(艦補処武器部にいた補給員が、特別警備隊作戦資材班に転勤していたため)
詳しく内容を聞くと、あぜんとするような事態でした。
『班長はどうした?先任は何か言っていないのか?』
『作戦資材班で処理してくれで、無関心なんです!』

詳細については伏せますが、海幕および内局の決裁を必要とする事態でした。

そんな大事を、特別警備隊だけで処理できるはずがありません。
図2 問題の物品(イメージ)
640px-JGSDF_9mm_Pistol_20120422.jpg
引用URL:wiki

艦補処・補本・海幕を巻き込んでの後始末となりました。

2.1 必要なことなので実施した。処理はそちらで行って欲しい

後処理終了後に武器部長が特別警備隊側に抗議を入れると、そっけない返事しか帰ってきません。

艦発隊にいたころに、直接やり取りしていたSBUとは何か違う感じになっていました。
『何かSBUが変な状態になっていないか?』
人員も増加して、SBUの部隊の空気がどこか変質したのを感じ取りました。

2.2 幹部中級課程で起きた「SBU副長吊るし上げ事件」

その後、私が幹部中級課程の共通教育(江田島)で、SBUへの不満が爆発した事例がありました。

中級課程学生にSBUの説明をしていたSBU副長を、中級課程学生が吊るし上げしたのです。
(関連記事):『 特別警備隊(SBU)副長吊し上げ事件の顛末!
『SBUのやり方は乱暴すぎる!』
『人員選抜で差し出したのに、人事取扱を悪くして返すのか!』
『運用・訓練支援での準備・実施内容が遅すぎる!』
『中級課程学生にまで内容を「秘匿」するのか!』


1時間以上、100名近い中級課程学生がSBU副長(2佐)を吊るし上げする異常事態でした。

各部隊で、科長などを経験してきた1尉・3佐が、不満を爆発させる事態となりました。

最終的に、中級課程学生を統括する統率科長(1佐)の仲裁で、事態は終了しました。

各種部隊の人間から、これだけの不満を爆発させるほどSBUが変質した原因は、罪といえます。
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(3)何が必要だったのか?

当時のことを振り返り、必要とされていたことを用意できなかった罪を考えてみます。

3.1 組織をかみ合わせる仲介者が育たなかった。

罪の部分として、最大のことは組織を融合させる仲介者が育たなかったことだと考えます。

特別警備隊という、全く新しく既存の組織・規則にかみ合わない組織は不和の温床になります。
図3 かみ合わないパズル
パズルがかみ合わない.png

この時、円滑な組織運営に必要なのが仲介者の存在です。

既存の組織と新しい組織を仲介する者が、特別警備隊に必要でした。

この役目は、隊長・副長など上級幹部が担うべき役目です。

図4 円滑な紹介
syoukai_business_man.png

仲介者が育たなかったことが、他部隊との軋轢を生んだ罪と言えるでしょう。

3.2 高度な秘密保全ゆえの忖度が歪みを生んだ

特別警備隊には、訓練や運用のために多くの予算が割当られています。

海幕から、直接ひも付き予算として割当があります。

調達部門では、特別警備隊への忖度がどうしてもありました。
(予算を持つ部隊には、往々にしてあります。)
図5 予算を持つ
TSURU17623A018_TP_V.jpg
引用URL:https://www.pakutaso.com/20170605177500.html
しかし、秘密保全が徹底されているため「あいつらは何をやっているのか?」となってしまいます。

必要な情報開示などを、仲介者を通して行うべきでした。
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(4)そして創設者は異動させられた。

知らず知らずのうちに、特別警備隊は組織の中で小さな歪みを生んでいました。

創設者の功は、計り知れないものがあります。

しかし既存の組織に融合させる努力が、やや弱かったと言えます。

その結果小さな歪みが積り、異動という結果になったと考えております。

当時の海自は、特別警備隊をどう取り扱うのか過渡期でもありました。
図6 戦闘要員(イメージ)
soldier-2533669_640.jpg
引用URL:https://pixabay.com/

優秀な隊員が集まったのに、組織として問題が起きていたのです。

創設期を過ぎて、継続期となった特別警備隊は改善出来ているのでしょうか?

関わりを持ったものとして、心配しています。
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posted by sstd7628 at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊

【艦補処】イスラエル製装備輸入に関わり思うこと。

『大手を振ってイスラエル製装備を導入できる!』

(2019年投稿記事です。)

自衛隊を取り巻く環境が変化して、防衛装備移転3原則が登場しました。

大きな変化として、情報秘匿しながらイスラエル製装備の輸入が公表できます。

艦補処にて、イスラエル製装備の輸入に関わった者として良い変化だと思います。

今回は、意外とあるイスラエル製装備のお話!



(1)イスラエル製装備の担当になる!


艦補処にて武器の関係仕事をしていた時に、一番特徴的な仕事がありました。

それは
『イスラエル製装備の輸入品担当』
になったことです。

本来は別の人が担当する予定だったのですが、輸入代理店側を通じてちょっと「お話」があって担当替えとなりました。
(担当者の「アラブ諸国の在住歴」について、イスラエル側が問題視している)

1.1 「手ごわい相手だからな?」

担当替えになったときに、班長から
『イスラエル関係は手ごわい相手だから注意しろよ』
との忠告があるほどでした。

何しろ「一人の海自幹部自衛官の渡航歴」を把握してくるほど、情報収集能力が高い「商社」です。
かなり手ごわそうな相手ですね。

図1 イスラエル
international-2681369_640.jpg
引用URL:https://pixabay.com/

1.2 話してみるとそれほど怖くない!

実際にイスラエル製装備の輸入代理店と話してみると、それほど怖い感じはしません。

むしろ、米国製の代理店より親切なところがあります。

仕様書や価格交渉でも、米国より「融通の効く」会社でもあります。

ただ、代理店側も徹底的に秘匿してシビアなビジネスになります。

図2 秘匿する代理店商社マン
cc0160155351_TP_V.jpg
引用URL:https://www.pakutaso.com/20160706189post-8348.html

1.3 海自に導入されている装備は秘密!

ここで海自は、どんなイスラエル製装備を導入しているのか?そんな疑問が出てくると思います。

私からの答えは、

『絶対に秘密の装備品!存在しない装備品になっているから!』

という答えになります。

ホントにヤバい装備品です!ウワサは聞いていたけど自分が担当になるとは・・・

『特別警備隊関係の物です!』と言えればよいのですが、もっとヤバいものです。

導入していることがバレると、国会で問題になるレベルの装備です。

『この装備だけは絶対に公表するな!』

それほど扱いが厳しい代物です。
\イスラエル製品はナニ?/




(2)イスラエル製導入は悪いことか?


イスラエル製の装備を導入・ライセンス生産したものは、自衛隊にいくつかあります。

武器に目が行きがちですが、意外と付属品で導入しています。

2.1 F-2用胴体下増槽タンク

以外と知られていないのが、航空自衛隊F-2戦闘機の胴体下増槽です。

図3 F-2戦闘機と増槽
640px-Ken_H._'Mumbo-Sirius'_-_Mitsubishi_XF-2A_flight_demo(1)_(5113727792).jpg
引用URL:wiki

300ガロンの燃料搭載ができる増槽ですが、イスラエルで開発されたものです。

F-2戦闘機に合わせて、イスラエルからライセンス生産されたことは知られていいません。
(XF-2に搭載したタンクは、イスラエル製と空自開発実験団でお聞きしました。)

その他、UAVの共同研究などいろんな協力体制が生まれています。

現職のころはイスラエルとの協力は、秘匿となっていました。

理由としては 「問題追求を受けたくない」という消極的なものです。

2.2 平和の掛け声だけで人を守れるか?

平和運動団体が、「イスラエルとの協力をヤメろ!」何て言っています。

その人たちに聞いてみたいですな?

『掛け声で実際に日本国民の生命と財産を守れるのですか?』
『実戦経験が豊富なイスラエル製の装備を導入のほうが守れますよ?』


イスラエルの会社から聞いた、装備品のあり方が身に沁みます。

『効率的に、戦闘力を奪う装備こそ良い装備だ。』
『自国民の血を流させないことが最優先である。』

\平和と武器どちら?/




(3)防衛は「人道主義という浪漫」に酔ってはいけない。


イスラエル製装備に関わることで、装備系幹部としての在り方を知りました。

「平和のために」という言葉は、心地よい言葉かもしれません。

しかし 「平和という言葉の美酒に酔って」実際に 「自国民の血を流させる」ことは避けなければなりません。

イスラエルは、実戦経験の豊富な国です。

イスラエル製装備は戦闘経験に基づく、軍事的ノウハウがあります。

防衛装備研究では、イスラエルの技術も導入していくべきと考えます。




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posted by sstd7628 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊

2020年03月01日

海上自衛隊空母化は2022年から開始か?!

『空母化が決まってもすぐに着工じゃないよ!』
(2019年投稿記事です。)
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31防衛大綱と中期防が新たに決定され、護衛艦「いずも」の空母化が決まりました。

しかし、今すぐ空母化改修工事が始まるわけではありません。

ならば、空母改修はいつ始まるのでしょう?

可能性として、2022年に護衛艦「かが」が先に空母改修される可能性があります。
(前回記事):『 イージスアショア売却にレーダーが付かないカラクリは?
\こちらもご参考にPR!/
(1)空母改修が明記された31中期防!

今回制定された中期防衛力整備計画(平成 31 年度〜平成 35 年度))に、「いずも型」護衛艦の改修が明記されました。
(2019年〜2023年までの5年間)

この中で
『STOVL機の運用が可能となる多機能護衛艦』
として明記されました。

図1 いずも型護衛艦
いずも.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ddh/izumo/#183-1

しかし、明記されたからすぐ護衛艦が空母化されるわけではありません。

1.1 中期防は水物!

中期防(中期防衛力整備計画)は、内部では水物と呼ばれています。

理由として、
『記載されたからと言って、必ず達成されるとは限らないから』
という内情があります。

知っている限りでは、中期防の計画が全て達成されたことは冷戦以降ほとんどありません。

大抵なんらかの装備品などが、見送りになります。

また、中期防3年目(今度は2021年)に見直しが行われます。

ここで装備品・計画が削除されることもしばしばあります。

1.2 護衛艦いずもが2019〜2020に第1回定期検査入り!

もう一つ護衛艦いずもの空母化が、すぐに行われない理由があります。

2019年度に、護衛艦「いずも」の第1回定期検査・修理の予定です。

新型護衛艦の第1回定期検査は、特に重要視される検査です。

装備品の不具合・運用上の問題点と改修、修理方法の確立でかなり大変です。

はっきり言って、空母改修工事をしてる暇がありません。

図2 呉で入渠中の「かが」
かが入渠.jpg

さらに、平成31年度予算にて改修の調査研究が計上されています。

この調査研究の成果が出てから、空母化の予算が計上されます。

1.3 F-35B戦闘機の導入状況

中期防では、F-35B戦闘機を18機導入するとなっています。

図3 F-35B戦闘機(行ってきま〜す(^^)/)
F35B.jpg
引用URL:http://navalaviationnews.navylive.dodlive.mil/files/2017/02/161119-M-MS007-067_edit.jpg

F35Bの導入状況や、訓練・運用方法の確立などに時間を要するでしょう。

少なくとも、すぐにF35Bは導入されません。

そのため、中期防の中頃ぐらいまで改修は始まらないでしょう。

では、いつになったら開始されるのか?
\F-35B戦闘機だよ!/ \PR!/
(2)2022年「かが」定期検査時に空母化か?!

いくつかの要素を考慮すると現状は、
?@2021年度に中期防見直しを実施
?A2022年度に護衛艦「かが」の空母化改修を実施

というのが、現実的な路線でしょう。

2.1 予算の問題から・・・

現実的な問題として、中期防の予算の大枠は決められています。
(5年間で約25兆5000億円)
この枠内で、イージスアショアなどの高額装備の調達も行います。

何とかイージスアショア建設の終盤にならないと、予算が付きにくい状況です。

2.2 護衛艦「かが」第1回定期検査に間に合う

2022年ごろには、護衛艦「かが」の第1回定期検査の時期です。
(「かが」は2017年3月就役、5年ごとに定期検査)

護衛艦「いずも」定期検査のノウハウを生かして、必要な検査修理手順が確立しています。

この時期までには、空母化に必要な改修技術・装備の準備が整います。

F35B戦闘機の導入状況も確立して、多用途護衛艦として登場しやすくなります。

予算と定期検査の状況から、2022年「かが」から空母化開始がが現実的でしょう。
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(3)政治的要求から早まることも・・・

ここまで、いずも型護衛艦の空母化がいつになるか探ってみました。

これまでの通例から想定すると、
『2022年に護衛艦「かが」定期検査に併せて改修』
となるのが現実的です。

しかし、政治の要求により一気に改修が早まる可能性もあります。

3.1 イージス艦BMD化は異例のハイペース!

現在では当たり前のように感じているイージス艦のBMDですが、政治の要求により検査時期を変更して特別改修が行われました。

・2003(平成15)年12月に「弾道ミサイル防衛システムの整備等について」(閣議決定)
URL: https://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2003/1219seibi.html

この決定により、翌年の2004年(平成16年)から急遽イージス艦のBMD化が行われました。

当時の現場は、急遽決定されて予定装備品導入が変更などバタついていました。

図3 イージス艦BMD
US_Navy_101029-N-XXXXX-004_An_SM-3_(Block_1A)_missile_is_launched_from_the_Japan_Maritime_Self-Defense_Force_destroyer_JS_Kirishima_(DD_174),_succe.jpg
引用URL:wiki

政治の要求によって、急遽いずも型の空母化改修が早まる可能性もあります。

3.2 補正予算による改修費用計上の裏技!

可能性として大きいのは、補正予算にて空母化改修予算が計上されることです。

通常、本予算だと財務省の査定が通過しにくい物が認められやすい傾向にあります。

平成29年度補正予算で、ちゃっかりPAC-3MSEミサイルを調達した事例があります。

本予算の組み換えで、空母化改修予算の計上ということもあるかも!

今後、いずも型の空母化改修工事がいつになるか?

注目するべきところになるでしょう!
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posted by sstd7628 at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊

イージスアショア売却にレーダーが付かないカラクリは?

『イージスアショア購入決定!あれ?レーダーは?』
(2019年投稿記事です。)
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2019年1月29日に米国で、日本向けイージスアショア売却が国防総省から米議会に通知されました。

この通知により、イージスアショアの輸出が始まります。

しかし、レーダー(LMSSR)が入ってないことに疑問を持った方がいるかと思います。

そんな、イージスをめぐる購入の裏側のカラクリをご紹介!
(前回記事):『 核弾頭は上に付ける?下に付ける?
\こちらもご参考にPR!/
(1)FMSで購入するAEGISシステム!

まず最初にAEGIS(イージス)システムそのものは、米国からFMSでしか購入できないという前提があります。

※FMSとは
FMS:Foreign Military Sales(対外有償軍事援助)
米国政府(正確にはアメリカ国防総省安全保障協力局:DSCA)が窓口となり、米国製兵器の取得等を支援する。
比較的安価で教育訓練・整備支援付きで兵器を購入できる。
しかし、納期遅れなどが頻発する事例も多い
引用URL:https://www.dsca.mil/programs/foreign-military-sales-fms


イージスシステムは米国のFMSリストに記載されており、FMSのみでしか購入できません。

1.1 AEGISの心臓部はシステムとソフトウェアだよ!

イージスシステムというと、イージス艦を思い浮かべる方が多いと思います。

大きなAN/SPY-1Dレーダーが、代名詞といってもよいでしょう。

図1 イージス艦とSPY-1レーダー
イージス艦.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ddg/kongou/img/175_03l.jpg


しかしAEGISシステムの根幹は、システムとソフトウェアなのです!

(関連記事): 【海上自衛隊】イージス艦はトウモロコシ畑から生まれた?!

図2 システム(UYQ-70)
UYQ-70.jpg
引用URL:http://www.ieeeghn.org/wiki/images/a/ac/UYQ-70_.jpg

護衛艦こんごうのBMD改造工事の時に、米国からBMD付加器材が供与されました。

イージスシステムとBMDシステムにて、BMD機能を持つ護衛艦は生まれ変わりました。

本当に必要なのは、システムとソフトウェアなのです。

1.2 レーダーはどうにでもなる!

今回、イージスアショア用のレーダーSSR(ロッキード社製)は直接購入となります。

この理由については、
『FMSリストにまだ掲載されていないから』
という経緯もあります。

レーダーとシステムのインテグレ—ション(統合)は、難しいわけではありません。

実際の現場では、ロッキード社より三菱電機(イージスシステムの日本側担当企業)のほうが、技術力が高い面もあります。

レーダーについては、納期優先での直接購入となったといえます。
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(2)FMSに対する海上自衛隊の恨み節炸裂!

海上自衛隊の中では、FMSに対する不信感が長年あります。

私も、FMS関連ではかなりえらい目に遭いました。

2.1 納期遅延・欠品・不良品は当たり前!

FMS調達品については、
『納期遅延は当たり前』
『欠品・不良品なんていつでも発生!』
『修理に出した部品が何年も帰って来ない!』


こんなのが続出していました。

さらに 『いつまでたっても代金清算が終わらない!』

FMSでは、運よく契約・納入が終わっても、代金清算が終了しないこともありました。

2.2 RIRO方式で時間短縮のむなしさ

現職時代に、FMS修理の長期化が問題となり改善方法としてRIRO方式が導入されました。

この結果、1年以上の修理期間が2週間で良品を入手できるようになりました。
『一体いままでの苦労は何だったんだ!!』
こんな苦労もしていました。
\ホロサイトが何で2年も購入遅延するじゃ(怒)!/ \PR!/
(3)直接購入も用心して行うべきだよ!

イージスアショアのレーダー部分については、ロッキードマーティン社から直接購入する方式になりました。

図3 LMSSRレーダー(試作機のLRDR)
LMSSR.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DpsTSueWkAACNdb.jpg

『直接商業販売(DCS)』にてレーダーが供給されますが、DCSもなかなか食わせ物の方式です。

米国国務省の輸出許可を経て行うのですが、契約方法ではえらい目に遭います。

3.1 DCSですったもんだのLCAC

DCSで導入されたもので、えらい目にあったLCACです。
\LCACだよ〜!/

かつて、おおすみ型輸送艦の建造時にLCACをDCSで直接購入したことがあります。

建造当時LCACは、おおすみ型輸送艦の搭載艇(備品)扱いでした。
(現在LCACは自衛艦船籍になった)

いざLCACが納入されたとき、建造所及び防衛庁監督官は驚きました。
『LCAC1式納入!付属していたのは1枚の納品書のみ!』
(技術刊行物、操縦マニュアル、整備工具は別料金で頂きます)

図4 LCAC
lcac.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/airc/lcac/img/lcac_01l.jpg

直接購入の怖いところは、こんなことがまかり通るところです。

LCAC導入時の輸入代理店は、後にM事案で逮捕者が出た会社です。

3.2 PBLによる長期契約でしっかり契約してよ!

最近では、LCACのような事案はなくなしました。

しかし、契約社会である以上しっかりとサポート契約も含めてLMSSRの面倒を見させるべきでしょう!

ホントに輸入品・FMS物品については地獄だぜぇ〜!
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2020年02月25日

自衛隊幹部の低学歴が問題?大学側の傲慢のせいでしょ?

『自衛隊幹部が低学歴?大学側の傲慢さが原因でしょ?』
(2018年投稿記事です。)
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自衛隊幹部の学歴に関して、高卒の上級幹部が存在することを問題視する記事が出ました。

この記事に関して、非常に違和感を覚える部分と共感できる部分がありました。

自衛隊幹部の学歴が低いことが問題じゃないでしょ!入学させない大学側に問題があります。

本当に問題である、専門(軍事)知識吸収意欲をそぐ体質が問題なんです!
(前回記事):『 英仏ホタテ戦争で海軍同士も衝突?!
\こちらもご参考にPR!/
(1)幹部が低学歴?そもそも大学が自衛官入学を拒否してるでしょ!

自衛隊幹部の約半数が高卒であり、大学で学ばせる機会を作るべきだという記事が発表されました。

この記事に、元職として非常に違和感を覚えざるを得ません。
(元記事『プレジデントオンライン』2018年9月12日)

何しろ、大多数の大学側が自衛官入学拒否を現在もしているからです。

大学から入学拒否をされるのに、大学で学ばせる機会を作れというのは、変だと言わざるを得ません。

1.1 卒業生の自衛官でさえ大学院入学を拒む現状

私の同期に東大大学院修士課程修了で、海上自衛隊幹部候補生になったものがいます。

彼は、海上自衛隊に勤務して何年かした後、母校の博士課程入学」を希望しました。

自分がいた研究室に戻りたいと希望しましたが、拒否されました。

研究室の教授は歓迎していたのに、大学教授会の方針が現職自衛官の入学を認めない為です。

実際、平然と自衛官入学拒否は差別ではないと公言する大学関係者がいます。

大学反対.png

そんな事態を知らず、自衛隊幹部が低学歴と論じるのは不可思議です。

1.2 大学側の独善的意識を変える方が先決では?

記事を書いた人は、幹部自衛官に大学で学ぶ機会を与えよと真剣に考えてくれています。

それならば、大学側の意識を変える方が先なのではないでしょうか?

このようなことをやってた世代が、現在大学の教授陣で居座っています。

図1 学生運動の時代
写真.jpg

高卒から部内幹部となった幹部自衛官に、大学教育の機会を奪っているのは、大学側自身です。

まずは、自分と同業の大学陣営に働きかけを行うべきではないかと思います。

こんなことを叫ぶ暇があれば、入学拒否をやめるべきです。
(関連記事): 経済的徴兵制が実施される!と叫ぶ皆様方へ

ただ、今回の記事は本当に問題にしなければない部分も、ちゃんと書いてあります。

その部分は、私も実体験から賛成できます。
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(2)全般専門知識習熟を白眼視する術科偏重主義こそ問題!

私ペンギンは海上自衛隊での勤務が長かったのですが、薄々感じていたものがあります。

術科偏重主義に陥って、海外軍事情勢や全般軍事関連知識を吸収しようという考えを白眼視する空気がありました。

1尉になってくると、段々と全体を見渡せるようになります。

そして、海外などの最新情報がどうなっているのか気になりだします。

しかし自分の専門のことをやっていればよいという、上司のプレッシャーがありました。

2.1 専門外の器材について説明できない幹部

艦船補給処にいたときも、そんなことを感じる機会がありました。

当直士官は、課業始めの時間に行われる、処長以下管理職が集まる毎朝の朝礼にて報告をします。

課業時間外での、故障対応・部品手配・故障復旧の状況を報告します。

そんな中、護衛艦主GTの軽微な故障で部品を管理替えで修理すると報告がありました。

そこで故障したGTの名称を当直士官が理解しておらず、グダグダな報告になってしまったことがあります。

図2 ガスタービンエンジン(SM1A)
SM1Aエンジン.jpg
引用URL:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/B/Blueforce/20080317/20080317002221.jpg
当直士官本人には専門外の分野だったとはいえ、ちょっといただけません。

艦船補給処は、艦艇全般の補給を担当する機関なんですから・・・

幹部自衛官の、専門外への関心の薄さを実感するエビソードでした。

2.2 中国海軍艦艇にフランス製ヘリ?

今では、当たり前に存在が認識されている、中国海軍艦載ヘリZ-9Cでもドタバタが・・・
図3 中国海軍Z−9C
Z-9C.jpg
引用URL:https://image02.seesaawiki.jp/n/2/namacha2/afc0c9605ca03b99.jpg

この機体は、仏(ユーロコプター)製AS-565パンサーのライセンス生産版です。

そんなZ-9Cについて、中国にフランス製ヘリがあるわけないだろ!なんて叫ぶ古参幹部を何度か見たことがあります。
(1989年の天安門事件前真まで、西側兵器ライセンス生産が盛んだった。)
海外軍事ニュースで報道されていることを見ていないことが、よく分かる話です。

2.3 やる気を削いだ上司の言葉:まるで軍事オタクみたい〜!

私ペンギン自身も、全体専門知識習得を白眼視する空気を体感しました。

艦船補給処計画部の、管理業務を兼務していた時です。

特別警備隊(SBU)関係の部品(艦補処統制品目)が、登録され始めた時期でした。


部品登録がされたからには、何に使用されている器材というのを知識として知る必要があります。

当時の課長は、私が艦艇開発隊で特別警備隊関係の実験に参加していることを知っていました。

そのため課内勉強会で、特別警備隊関係の登録部品について講義をしてくれと指示がありました。
(関係記事) 【艦発隊】特別警備隊(SBU)に関係する研究について

特別警備隊関係器材は、詳細情報が部内にも知られていないためでした。
『今回登録された部品は、この器材に使われているもので〜』

補本統制部品や艦補処統制部品についての違いを、色々と説明をいたしました。

艦艇全般にわたる部品登録なので、いろいろなものがありました。

図4 補給管理統制品目で見た特警隊装備
統制品目分類.jpg
その課内勉強会で、上司(先任者の1尉:防大文系卒)から、やる気を削ぐ言葉が出てきました。
『君〜まるで軍事オタクみたいだねえ〜(^○^)an>
はっきり言ってこの言葉に、完全にやる気を削がれた思いがしました。

他の課員(海曹・技官・事務官)は真剣に聞いていたのに(怒)!

その上司にとっては、職種も違う専門外の話だから興味が無いのでしょう。

ただ、今回記事の中で触れられている(軍事・戦争)専門知識に対する軽視という意味では、見事に当たっているといえます。

海上自衛隊の部隊に関わることなのに軍事オタクみたい!で知識習得が軽視される空気があるのは事実です。

この空気は、絶対に改善して欲しいところです。
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(3)自衛隊内部でも危機感を持って、部下を鍛えている人もいる!

なんだか、気が滅入る話をしてしまいましたが、危機感を持っている人たちも幹部自衛官の中にはちゃんといました。

その後転勤した部隊の指揮官は、そんな危機感を持った方でした。

特に若い幹部の世界視野の軍事知識不足を危惧して、教育をしている方でした。

報告や決済で指揮官のところに行くと、いろんなクイズが出題されました。

航空隊のブリーフィングで、若いパイロットに行うアラートクエスチョンを模擬した方法です。

このように鍛えている上級幹部も多くいます。

自衛隊幹部が異様に低学歴!というセンセーショナルな記事は、確かに注目を引くタイトルです。

しかしまずは大多数の大学が、現職自衛官の入学拒否をしているという事実を踏まえて、大学側自身が変わるべきでは?
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posted by sstd7628 at 13:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 自衛隊

2020年02月22日

空自千歳基地航空祭の攻略方法はこれだ!

『航空自衛隊千歳基地航空祭は面白いぞ!』
(2018年投稿記事です)
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航空自衛隊千歳基地の航空祭は、とても大きな航空祭です

千歳基地は、北海道にある航空自衛隊の基地です。

他の航空祭では見られない機体などが勢ぞろいします。

そんな中で、ゆったりと見れる千歳基地航空祭の攻略方法についてご紹介!
(前回記事):『 艦艇開発隊の大衝撃!日本でのショックトライアル実施!
\こちらもご参考にPR!/
(1)千歳基地に行くには南千歳駅を起点に動くべし!

航空自衛隊千歳基地の航空祭は、夏の始まりと共に多くの人が訪れます。

最近では、ツアーで訪れる方法もあります。

しかし、個人でゆっくり行きたい!という方も多いのではないでしょうか?

そんな中で、千歳基地航空祭を攻略する秘訣についてご紹介!

1.1 マイカーで行くのは諦めましょう!

千歳基地航空祭で、一番攻略ポイントとなるのは、
『マイカーを使って行くことはあきらめること!』

毎年、千歳基地航空祭は自家用車で訪れる客が多く、駐車場が大混雑します。
図1 毎年のゲートの光景
千歳基地ゲート.jpg
引用URL:https://stat.ameba.jp/user_images/20150719/19/hiyokomushi2/bd/92/j/o0720054013370500064.jpg?caw=800

臨時の駐車場が、近くの企業から提供されますがすでに予約だけでいっぱいです。

駐車スペースを探して、無駄に時間を浪費するだけになります。

それならば、どうすべきか?

1.2 南千歳駅からのシャトルバス(有料)が最もベスト!

最もお勧めなのが、JR南千歳駅から発車するシャトルバス(有料)です!

図2 シャトルバス案内
シャトルバス案内.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/kouhou_event/images/2018bus.jpg

公共交通機関を利用しての、入場が最もおすすめポイントです。

中には、新千歳空港のターミナルから千歳基地に歩いて行こうとする方もいるかも?

その方がたに、声を大にして言いたいのは。
『新千歳空港ターミナルと千歳基地は真反対の方角です!』
図3 新千歳空港と千歳基地の位置関係
Air_New-Chitose_000002.jpg
引用URL:https://abhp.net/air/img/Air_New-Chitose_000002.jpg

歩くと、20km以上の距離となりますのでご注意ください!

1.3 南千歳駅は新千歳空港駅の隣!

新千歳空港に飛行機で来た方は、南千歳駅行きの列車に乗って南千歳駅に向かってください。

通常は、特急で札幌行きなどに乗り換えますが、航空祭では南口からシャトルバスが出ます。

こちらに乗って、千歳基地を目指しましょう!
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(2)オープニングフライトを捨てるという決断も必要!

航空祭について、最初から入場して全部見たい!という人も多いかと思います。

しかし、ゆったり見たいあなたにおすすめなのが、
『オープニングフライトなど最初の1時間を捨てる』
という決断です。

2.1 開始直前の時間帯こそ一番混雑する!

イベントなのでどうしても全部見たい!という心理が働きますが、一般公開で一番混雑するのが、開始直前の時間帯です。

入場ゲートでは、持ち物検査などを行っており、どうしても混雑します。

さらに、開始時間に合わせて来訪する観客が多くいます。

そんな時間帯を避けると、意外とすんなり入れます。
(海自での入場ゲート作業を指揮した経験から)
図4 混雑している状況
千歳ブルー.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/event/images/img02.jpg

最初のオープニングフライトを、基地の外から見るという方法も航空祭のおすすめです。

2.2 飛行展示の合間を見ていく!

以外と、飛行展示は隙間時間があります。

この時間帯に、入場を済ませていくことですんなり入れます。

また、飛行展示の間は、地上展示されている機体などの撮影がしやすくなります。

飛行展示と地上展示の状況をよく見て、計画的に見学することがおすすめです。
図5 2018千歳航空祭タイムスケジュール
time.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/kouhou_event/images/30taimusuke.jpg

2.3 荷物は最小限に!

意外と気付かないことですが、荷物は最小限にして航空祭に行きましょう。

特に、防暑対策の水・飲み物などは持ち込んでいくべきです。

カメラも、小さめの物で楽に行きましょう。

意外と、夏の千歳は暑いところがあります。

大荷物で、防暑対策を怠るとひどい目に遭い目ますよ!
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(3)ブルーインパルス展示飛行の前に、基地を出る!

千歳基地で、航空祭を楽しむ方法としておすすめしたいことがあります。
『ブルーインパルス展示飛行の前に基地を出る!』
地上滑走や、離陸のシーンが見えないじゃないか!と言われそうです。

しかし、ゆったりと穴場で飛行展示を見る手法です!

3.1 南千歳駅ホームが飛行展示の穴場!

意外と知られざる、ブルーインパルス見学ポイントは南千歳駅ホームです。

図6 南千歳駅ホーム
640px-JR_Chitose-Line・Sekisho-Line_Minami-Chitose_Station_Platform.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/南千歳駅#/media/File:JR_Chitose-Line%E3%83%BBSekisho-Line_Minami-Chitose_Station_Platform.jpg


ここは、飛行場から少し離れています。

しかし、混雑の中でブルーインパルスを見るより、断然にゆったりと見学できます。

航空祭プログラム終了後の、大混雑にも巻き込まれません。

3.2 南千歳駅の駅弁もおすすめだよ!

ゆったり航空祭を見終わった後、南千歳駅の名物駅弁を食べるのもおすすめです。

図7 南千歳駅ホームにある駅弁屋
駅弁や.gif
引用URL:https://train-hotel.net/e3854.gif


意外とタイミングと方法を考慮すると、混雑した時間を避けてゆっくりと航空祭を楽しめます。

夏の千歳基地航空祭もいいものですよ!
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posted by sstd7628 at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊

2020年02月21日

過去に撮影した自衛隊イベント写真を公開していくよ!

『そういえば結構昔の写真があったなあ〜』
(2018年投稿記事です。)
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ペンギンは自衛隊入隊以前にも、いろいろな所のイベント写真を撮っていました。

最近になって、過去のイベントでの写真を見つけ出しました。

当時フィルム写真で撮ったもので、画像が荒いですが貴重なものもありました。

そんな、貴重な過去イベントの写真を大公開!
(前回記事):『 艦発隊の特別警備隊(SBU)に関係する研究について
(1)航空自衛隊千歳基地航空祭の写真を発見!

入隊前の学生時代に、航空自衛隊千歳基地での航空祭イベントに行ったことがありました。

3回ほど航空祭に行き、その時の写真がそれなりに残っていました。

現在では、あまり展示されていないものなど貴重な写真がありました。

1.1 ポラロイドカメラワイド機能を使った撮影写真

航空祭に行った頃は、まだ、映るんですを使った撮影をしていました。

今と違って、まだ写真撮影の技術も未熟な状態での写真です。

保存状態もあまり良くないものです。

図1 航空祭写真1(ワイド機能)
航空機.jpeg

ちょうど、US-1Aの79号機と、U-36の機体の写真がありました。

U-36は、当時海上自衛隊唯一のジェット機として展示されていました。
(現在は、P-1もジェット機として登場しています。)

千歳基地の航空祭では、エプロン周辺に期待が並んでいて非常に撮影しやすかった記憶があります。

1.2 P-3CとU-125Aも撮影したよ!
図2 P-3CとU-125Aの写真
航空機2.jpeg

この写真は、捜索救難機U-125Aが配備されて間もない時期の写真だった記憶があります。

そのため、当時としては珍しい機体でした。

P-3Cも「30号機」と、かなり古い機体が現役で動いていた頃の写真です。

今はモスボールに回ってしまったかな?当時北海道では珍しい機体でした。

1.3 珍しい機体勢ぞろい!

当時の千歳基地航空祭では、結構珍しい機体がお披露目されることが多かった時期でした。

図3 珍しい機体勢ぞろい!
航空機3.jpeg

政府専用機やら、第8飛行隊のF-4EJ改特別塗装機など変わった機体が来ていました。

ロービジ塗装前の、P-3Cなどが来ていました。

確かこの年に、北海道に初めてE-767が登場した年だったと思います。

この年は結構収穫のある都市でした。

1.4 F-15の脚格納デモと展示用F-104J
図4 F-15JとF-104J
航空機4.jpeg
別の年では、F-15Jの脚格納デモが行われていました。

珍しく、アクセスパネルを開いた状態で行われ、結構話題になった記憶があります。

また毎年千歳基地航空祭で展示される、展示用F-104Jが初めて登場した年の写真でもあります。

説明の隊員が
『今年、岐阜で保管していた機体を持ってきたばかりなんですよ〜』
と話していた記憶があります。

1.5 US-1Aを撮りまくり!

別の年では、US-1Aが非常に近くで撮れる機会に恵まれました。

図5 US-1A 88号機
航空機5.jpeg

結構珍しい機体なので、細部まで写真を撮った記憶があります。

珍しい機体と、そのフォルムに魅せられて、その後プラモデルを自分で作って見た思い出があります。

図6 プラモデルUS-1を作ってみた!
US-1.jpeg

思いっきりへたくそです!だけど奇跡的にプラモデルが入手できたため制作してしまいました。

今考えると、結構いろんな写真を撮っていたことに驚きです。
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(2)陸上自衛隊第7師団冬季射撃競技会を見学!

現在では、10式戦車や16式機動戦闘車が最新鋭としてもてはやされています。
ペンギンは当時、最新鋭の90式戦車がある第7師団の貴重な行事を見学することができました。

現在では珍しい冬季の、戦車射撃競技会を見学することができました。

図7 戦車射撃競技会1
戦車競技会1.jpeg
望遠レンズのないカメラの為、わかりにくいですが、射撃競技を実施しています。

最近では、冬に射撃競技会を行うことはないらしいですが、当時は冬に実施していました。

マスコミにも公開されていなかったため、冬季射撃競技の写真は珍しいかと思います。
図8 戦車射撃競技会2
戦車競技会2.jpeg

当時としては、かなり珍しい90式戦車回収車も写真に収めることができました。

今となっては貴重な体験です。
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(3)護衛艦体験航海の貴重なショットも!

護衛艦の体験航海も、ペンギンは入隊前に体験しております。

出てきた写真は、今では除籍になった護衛艦の体験航海でした。

ちょうど、HS(ヘリコプター)も古いタイプの機体であり、今となっては貴重なショットです。

図9 護衛艦体験航海
艦艇HS.jpeg

たしか、ゆうばり型護衛艦の体験航海だったはずです。

対艦ミサイルが後部甲板にあり、かなり近くまで行くことができました。

飛んできたHSについても、HSS-2Bが現役で飛んでいたころです。

そのためミサイル発射管とHSという、普通では撮影できない珍しいショットを撮ることができました。

この体験航海がきっかけで、海上自衛隊もいいなあ〜!と思うようになりました。

皆さんも、昔のイベントの写真を探してみると、意外と貴重な写真があるかもしれませんよ〜!
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posted by sstd7628 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊

2020年02月14日

陸自戦車は市街地走行できない!って騒ぎすぎじゃね?

『戦車の市街地走行でちょっとミスリードしすぎでは?』
(2017年投稿記事に一部追記しています)
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2017年6月28日〜6月30日まで、北海道で陸上自衛隊第7師団の長距離軌道訓練がありました。

このときに北海道釧路市の市街地での走行で、戦車重量に耐えられないので走行取りやめということがありました。

このニュースで、ちょっとミスリードしすぎな記事が見受けられました。

今日はこの、戦車の重量で橋が耐えられないのかという話について!
(前回記事):『 自衛隊装備品の配備は試験だらけでとても長い!
\こちらもご参考に!PR/

(1)釧路市街地での戦車走行取りやめ・・・

2017年6月下旬に戦車を自走させて、北海道釧路港から矢臼別演習場まで約60km自走させる訓練がありました。

この時最初は90式戦車も自走させる計画でしたが、経路上に荷重に耐えられない橋があり取りやめになりました。

結局、89式装甲戦闘車と78式戦車回収車のみの自走で終わりました。
図1 釧路市街地を走行する89式装甲戦闘車
89sikisoukou.jpg

今回の報道で気になったのが、戦車重量に耐えられない橋の話です。

走行しようとした釧路市の橋全てが、戦車重量に耐えられないかのような文脈です。

はたしてそれは本当でしょうか?

ちなみに当初計画された自走ルートは、このようになっていました。

図2 当初の自走計画ルートと実際のルート
20170611-00010000-doshin-001-view.jpg
引用URL:https://lpt.c.yimg.jp/amd/20170611-00010000-doshin-001-view.jpg
    http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/images/2017/06/22/M17062234967/7b26588a1fc1c4e155904ac0ed9a35c9.jpg

最初計画されたルートと、実際のルートが変更されています。
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(2)戦車の走行に耐えられないとされた橋が釧路市の川に1本ある

結論から言うと釧路市街地の川に架かる橋のうち1本については、規格上戦車重量に不向きの橋があります。 (9本ある道路用橋梁のうち、1本)

『釧路 新川橋』という橋が、戦車走行に不向きとなるそうです。

図3 釧路 新川橋の外観
sinnkawabasi.jpg
引用URL:http://www.koudourokyo.net/photos/no3/pic_3/data/20.jpg

橋の荷重規格が『TL−20』(20トンまでの荷重)になっています。

2.1 2020年追記部分(開発局OBのコメントをもらいました)

旧「自衛隊で奏でた交響曲」で投稿後、北海道庁開発局のOBの方からコメントをいただきました。
『TL-20の橋でも、90式戦車の走行自体は可能である。ただし連続して何台も走行させると橋梁に損傷が発生する可能性がある。』

千歳の「C経路(戦車道路)」を設計した経験のある方から、貴重な知見をいただきました。

当初の計画案だとこの橋が、釧路市役所前を通過する最短のルートです。

ただし、すぐ近くに走行に耐えられる橋があります。

だからと言って、戦車の機動性に問題がある!というのはどうなんでしょうか?

矢臼別演習場から近い大型港は釧路港なので、戦車の輸送自体は結構頻繁にありますよ?

図4 90式戦車輸送中・・・(釧路市街地)
14.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/katudou/28.6.8/14.jpg

昨年の長距離機動訓練では、トレーラーに乗った90式戦車が通過したそうです。

2.2 第8師団(九州)とかでは普通に走ってるけどなあ・・

陸自でも、九州の部隊(第8師団)などでは、普通に戦車が公道を走ってます。

図5 えびの市でのパレードにて
mqdefault.jpg
引用URL:https://ytimg.googleusercontent.com/vi/FBTf-F1rZ04/mqdefault.jpg

2.3 北海道の情勢を考えて発言してほしいなあ・・・

1970年代〜80年代は、対ソ連の最前線だった北海道です。

現在も、北方4島のロシア軍増強など、情勢はいまでも予断を許さない状況です。

御年輩の方が、反対運動を見て『昔のことを忘れたのか?』と言っていたのが思い出されます。

操業中の漁船が、ロシア国境警備隊に銃撃され、死者を出したのも最近のことです。

そんな状況下にある、北海道の情勢も考えてほしいなあ・・・
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(3)北海道では戦車や装甲車が走っててもいつもの光景!

北海道での自衛隊は、普通に存在する光景です。

街中で軽装甲機動車が走ってても、特に誰も気にしません。(いつものことだから)

そんな中で、戦車が自走しても、特に気にする人は多くありません。
(平和運動の方は、気にするでしょうけど・・・)

2年に1回ほど、海上自衛隊のLCACが市街地の港で航行してますけどね!
図6 LCACが市街地で全力航行!!
img_4.jpg
引用URL:https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-6d-33/harrier_7562/folder/1054573/90/31584490/img_4?1362223777

そんな感じで北海道では、自衛隊の訓練は当たり前のことです。

それほど大騒ぎする必要もないですよ〜!
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自衛隊装備品の配備には試験だらけでとても長い!

『装備品を調達配備する時って試験だらけなんだよ!』
(2017年投稿記事です。)
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陸海空自衛隊の装備品を開発したり調達した時には、いろんな試験が待ち構えています。

部隊配備が始まっても、試験が続いてその期間は非常に長い!

意外に知られていないのが、自衛隊装備品の研究開発試験プロセスです。

今日は、そんな自衛隊の研究開発プロセスなどについてご紹介!
(前回記事):『 中東情勢の混迷化による日本への影響は!?
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(1)空自C−2輸送機が開発完了したのにまだ試験中?!

2017年6月9日に、航空自衛隊の新型輸送機C−2が、鳥取県米子空港(空自美基地)にて、滑走路逸脱事故を起こしました。

3月に配備されたばかりの機体が、事故になってしまいました。

図1 滑走路を外れたC−2輸送機
kizi7-9 1.jpg
引用URL:http://www.sankei.com/images/news/170609/wst1706090035-p1.jpg

今回の事故の報道で、運用試験中という報道がありました。

あれ?開発は完了したから、配備されたんじゃないの?と思う方がいるかもしれません。

実際に、防衛省(防衛装備庁)から開発完了のお知らせが出ています。
『次期輸送機(XC−2)の開発完了について』(29.3.27防衛装備庁)

ここで装備品の研究開発についてあまり知られていないのが、試験の種類です。

確かにC−2輸送機については、開発完了しましたがまだ運用試験が行われています。

ここが、結構装備の研究開発でいろいろ長期間の開発になる部分です。

1.1 装備品の研究開発に関する試験のいろいろ

装備品の研究開発では、いろんな試験があります。

大きく分けて、

・技術試験
・実用試験
・性能試験
・運用試験

といった物です。
・技術試験は、防衛装備庁が管轄します。
・実用試験・性能試験は、自衛隊の研究開発部隊が行います。
・運用試験は、開発完了後に任務部隊と共に行います。

これらの過程をへて、ようやく装備品はその力を発揮するのです。

装備品研究開発は、構想研究から含めると15〜20年にもわたる長い期間になります。

また、試験途中の不具合解消などで期間が延びることも良くあります。

C−2輸送機も、当初予定より5年遅れでの開発完了でした。
\C-2輸送機!PR/ \PR!/
(2)研究開発は不具合の連続だ〜(泣)!

研究開発はスケジュール通りにできないのか!と怒られそうですが、いろんな問題が起きるんです。

海上自衛隊でも、研究開発での試験による延長というのがありました。

当時新アスロックと呼ばれていた07式垂直発射魚雷投射ロケット(07VLA)も試験が長引いた装備品です。
図2 新アスロックの試験
kizi7-9 2.png
引用URL:http://obiekt.up.n.seesaa.net/obiekt/image/new_asloc_jmsdf.png?d=a0
この新アスロックも開発完了が2年遅れました。
理由として、
『平成19年度 政策評価書(事後の事業評価)』

にて、「課題解明のため2年間延長した。」とあります。

本来、アスロックはこのような運用で、魚雷がパラシュートで着水します。

図3 アスロックの運用方法
kizi7-9 3.jpg
引用URL:https://iwiz-chie.c.yimg.jp/im_sigg5m4sxfxV4OnS0brIpE3CYw---x320-y320-exp5m-n1/d/iwiz-chie/ans-268319566

実はこの開発時にパラシュートが開かず、ロケットごと超音速で着水という不具合が発生しました。
(今だから言える暴露話・・・)

その前の発射試験時に大変なことが発生して、発射試験が中断するということがありました。
(内容はホントに明かせない内容です。)

装備品の開発では、本当に予想外・予想もしていないことが発生します。

その原因究明などに時間がかかり、開発期間が延長していきます・・・。
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(3)研究開発はホントに大変だ!

装備品は、開発段階で可能な限り不具合を洗い出して、部隊配備が行われます。

ただ、実際に使ってみると開発段階では判明しなかったミスなどが出てくることがあります。

本当に心苦しいことで、申し訳が立たないというのが現状です。

まさか?!ということがホントに発生するのが、装備品の研究開発です。

出典元は明かせませんが、こんなことがある国で起きたことがあります。

図4 短魚雷が空を飛んだ!!
ftyh2ko9.gif

潜水艦を狙う短魚雷が、水中からいきなり空中に飛び上がるということが起きたそうです。

こんなことが、ホントに発生するのが研究開発の現場です。

非難轟々かもしれませんが、どうか見捨てないでください!
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2020年02月12日

航空ショーにみる北朝鮮の思惑について

『この時期にあえて航空ショーを実施した思惑は?』
(2016年投稿記事です。)
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2016年9月24日〜25日に北朝鮮元山にて、北朝鮮初の航空ショーが開かれました。

この航空ショーにていくつかの注目すべき点と新たな疑惑が発生してきています。

なぜこの時期にあえて存在しないとされた機体を見せたのか?

今日はそんな、きな臭さが漂う北朝鮮について!
(前回記事):『 中国A2/ADの進化が宮古島沖飛行で判明!
\こちらもご参考に!PR/
(1)存在がウワサされていた機体を飛行させた航空ショー!

北朝鮮航空ショーは、国連による厳しい経済制裁の中で実施されました。

航空用燃料の輸入禁止が行われている中で、多量の燃料を使用するショーの開催です。

図1 Mig−29戦闘機3機の飛行
kizi6-2 1.jpg
引用URL:https://jp.sputniknews.com/images/281/54/2815475.jpg

おそらく、国連制裁など効いていない!という姿勢の誇示が目的でしょう。

この中で、注目すべき機体が2機種登場しました。

存在するとは噂されていたものの、実際に登場してきたMD500・An−2です。

図2 登場した北朝鮮の「MD500」
kizi6-2 2.jpg
引用URL:http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/500x400/img_357971f3b1b08daf4279d9317b3de29147606.jpg

1990年代から北朝鮮に、米国製ヘリコプターMD500(OH−6)が存在する疑惑はありました。

2013年に1度公式行事の映像に映っていましたが、今回公然と登場しました。

北朝鮮特殊部隊の韓国潜入用として使用される機体であるといわれています。

韓国軍でもMD500を使用しており、もし侵入がおきれば混乱が起きます。

図3 韓国陸軍使用の「MD500」
kizi6-2 3.jpg
引用URL:http://img.atwiki.jp/image/tmp/namacha/namacha_90.jpg

皮肉な話ですが、北朝鮮の機体のほうがMD500Eと呼ばれる新型タイプになってます。
(機首部分が鋭利な形状に変更された)

また、特殊戦用機体とされるAn−2も飛行しているのが確認されました。

図4 An−2(中国製Y−5)
kizi6-2 4.jpg
引用URL:https://contents.gunosy.com/9/25/a9582eaba658ced0d5a99f20b7afea2f_content.jpg

この機体も、韓国侵入用として危険視される機体です。

まさかここまで堂々と飛行展示が行われるとは想像していませんでした。
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(2)新たな疑惑!中国から新型小型輸送機が密輸入か?

今回の航空ショーにて、海外報道機関より新たな疑惑が報道されました。

それは、ニュージーランドの会社が販売している小型輸送機が発見されたことです。

国連経済制裁では航空機の輸入も禁止されているため、ニュージーランド当局が調査しています。

『NZ社製小型機?航空ショーに=安保理決議違反の可能性−北朝鮮』
URL: http://news.livedoor.com/article/detail/12102457/

今回発見された飛行機は、パシフィック・エアロスペース社P750という機体です。
図5 航空機 P750
kizi6-2 5.jpg
引用URL:http://img2.cztv.tv/material/news/img/640x/2015/10/20151029094854XfCF.jpg?lpa

写真では中国語が機体に描かれています。

このP750は中国で2015年からライセンス生産が開始されている機体でもあります。

『Beijing General Aviationが常州ハイテク区で航空機P750を製造へ』
URL: https://dot.asahi.com/musicstreet/column/osusume/2015102900028.html

スカイダイビングなどにも使用できるため、特殊部隊輸送に転用できる可能性があります。

An−2の旧式化に伴う更新用として利用される可能性も否定できません。
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(3)国連経済制裁が機能していない?

ここまであからさまな事態が表面化すると、国連経済制裁が機能していないのでは?

特に中国ルートでの輸出入規制が、本当に機能しているか不明な点が出てきます。

今回のP750に至っては、昨年中国でライセンス生産が開始された機体です。

以前から、中国にて当該機は流通していました。

その機体が流入したのではないかと疑惑の目を向けざるを得ません。

今後も、国連経済制裁が本当に効果を発揮しているのか注目されるところです。
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posted by sstd7628 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊
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