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2016年12月11日

《 野根山街道 装束山~野根山 》 四国のみちの哀話

noneyama.jpg


哀しい物語に、胸が打たれる山歩きでした。
(二十三士の話は、本当に泣きそうになった。)
蛇谷林道から、野根山街道へ。そして、帰りは野川林道から帰るはずが…。

記事が長くなったため、読み込みに時間が掛かってごめん。


上記のルートマップは、右上のボタンで拡大表示してご覧下さい。
 ウェイポイント
北川村へ
国道493号
蛇谷林道入口
北川村へ
国道493号
蛇谷林道入口
電波塔手前
電波塔
四国のみち
電波塔手前の景色
電波塔
四国のみち
宿屋杉
熊笹峠
装束山
宿屋杉
熊笹峠
装束山
岩佐関所休憩所
野根山山頂
装束山
岩佐関所休憩所
野根山
須川林道から国道55号へ


  サムネイルをクリックすると、記事にジャンプします。記事の時間は、休憩時間は含まず 標高は太字は公式データ その他のデータはSUUNTO Ambit 3による

上のGoogle Mapは、高知県庁〜蛇谷林道入り口までのルートです



1.国道55号から北川村方面へ

国道55号を高知市から、北川村方面へ左折します。

林道

右折して北川奈半利道路を、「野根」方面に進みます。

林道

2.奈半利川を渡る

国道493号を北川温泉に向けて進みます。この場所で右折して、奈半利川を渡ります。

林道


赤い橋を渡ったら、左へ「野根・東洋町」方面へ、国道493号(よさく439じゃないよ、493だよ)を進みます。

林道 林道

3.蛇谷林道(じゃたにりんどう)へ

ここが、蛇谷林道への入り口です。

蛇谷
蛇谷

4.蛇谷林道

走り始めは、快適〜。しかし、進むほどに過酷になります。普通乗用車は、多分無理です。

蛇谷
蛇谷


動画を撮ってみたので、ご覧ください。こんな感じ。



5.岩佐関所登山口へは

岩佐関所登山口へは、この分岐を左折します。今日は、右折して無線アンテナ塔を目指します。

蛇谷

途中綺麗な綿毛の植物を見つけたのでパチリ。

蛇谷


6.電波塔への三叉路

電波塔への三叉路まで来ました。ここを左折すれば、いよいよ目的地です。

蛇谷

電波塔手前の絶景。今回の山歩きで、最も気に入った眺望です。是非、足を運んでみて下さい。

蛇谷

7.電波アンテナ塔

アンテナ塔に到着! 広い敷地に車を駐車します。

蛇谷

四国のみちの案内板とベンチがあり、ちょっと一息。

蛇谷 蛇谷

8.四国のみちへ向かう

アンテナ塔の横を抜けて、歩きます。

蛇谷 蛇谷

9.四国のみち

約600m下りの道を歩くと、四国のみちに合流します。

蛇谷


10.宿屋杉へ向かう

右手に進んで、まず宿屋杉を見にいきます。

蛇谷

11.宿屋杉

「うおー、宿屋杉や。すげーな。」

蛇谷 蛇谷


12.アンテナ塔分岐

また、アンテナ塔まで戻ります。

蛇谷

13.熊笹峠

次のウェイポイント、熊笹峠です。奈半利の街並みが見られる、眺望も良い感じ。

熊笹峠 熊笹峠

14.装束山登り口と歌碑

装束山登り口まで来ました。直ぐ側に歌碑があります。

装束山 装束山



うき世には かかれとてこそ 生まれけめ
ことわり知らぬ わが涙かな



15.お茶屋場

お茶屋場です。さすがに四国のみち、休憩所が沢山ですね。

お茶屋場

16.杉の古木

道の途中には、すごい迫力の杉の古木が姿を見せます。すげーな。

杉の古木 杉の古木

17.岩佐関所休憩所

すごく雰囲気いいです、岩佐関所休憩所。

岩佐関所 岩佐関所

18.木下由里の墓

木下由里の墓


 お由里さんは絶世の美女と噂も高く、佐喜浜の寺田という庄屋に嫁ぎ、一年余りの甘い生活の後可愛い子供が生まれたが、産後のむりがたたったのか病にかかり乳飲み子を残したまま泣く泣く実家に帰らされ、愛児を慕いながら短い一生に終止符が打たれたのは文政四年(1821)の事である。
 しかし恋しいのは後に残した乳飲み子。幽霊になって夜ごと乳を飲ませに佐喜浜に通った。
 この建てられた墓石には、子を想う母の怨念がこもり墓石をさすると、上天気の時でも雨が降ると言い伝えられている。その雨は遠い里に心ならずも残してきたあどけない乳飲子に対する断腸の別離の涙であろうか。



19.川島家屋敷跡

川島家

(説明文) 立派な石垣が築かれた屋敷の中に山桜の古木が立っている。ここが、番頭頭川島惣次(二十三士に加盟)の屋敷跡である。
 なお、藩士達の屋敷跡は東方にもずっと続いており、入り口の石段や、それに続く石垣が、往時の岩佐村の集落を物語っている。

20.岩佐の清水

屋敷跡をずっと奥に歩くと、岩佐の清水があった。でも多分、枯れている。冬で水少ないしね。

岩清水

21.野根山山頂へ向かう

野根山へ向かいます。登り口がわからず、相当歩きました。まず、四郎ヶ野峠方面に進む。

野根山へ

300mほど進むと、登山口への案内板があった。

野根山へ

案内板の道をを入って、60mも進んで右折すると、野根山山頂への道です。テープをたくさん巻いています。慎重に探してみて下さい。
右折のところを間違えて、真っ直ぐ進むと、三叉路に出ます。この三叉路、左へ曲がると岩佐関所に戻ってしまいます。

野根山へ

この写真は、山頂から降って来た写真です。

野根山へ


22.野根山山頂への道

山頂への道は、赤いテープを探して登ります。倒木を乗り越えたり、潜ったりして登ります。

野根山へ


23.野根山山頂

登山口の案内板から、500mちょっと、15分程度で野根山山頂です。さほど広くないし、眺望もイマイチです。

野根山へ 野根山へ

24.再び岩佐関所休憩所

野根山山頂であまり休憩せず、早々に岩佐関所休憩所まで戻って来ました。
杉の大木の近くで、二十三士のボードの哀しい話を読みながら、お弁当にしました。

野根山へ




 清岡道之助成章以下二十三士は、土佐勤王党の主領武市瑞山らを獄中から救い出し勤皇派の勢力を挽回しようと計り、元治元年(1864)七月二十五日野根山へ屯集、岩佐の関で道之助は治之助と共に夜を明かして協議して嘆願書を認め、二十七日両名の名義でこれを灌庁へ提出し、別に差し出した郡庁に送った。(その要旨は

一、 武市以下の在獄の志士は、先に国のために尽くしたが、今は獄中の身となる。


一、 外国が我が国へ攻め寄る噂があるので、警備を整えて欲しい。そして、万一の場合に御手配下されるならば、直ちに馳せ付ける覚悟である。
 私共は軽輩とは申しながら、是等の国恩に報い、土佐守様の御馬前に於いて万々一死を遂げんとする決心である。私共は決死の為に屯集しているので、その罪があるなれば後日如何様にも仰せ附け下さるよう御願いする次第である。

 このように)彼等は身を以て国事を憂える決死の覚悟で、いずれも学問もあり、教養もある有為の志士達で、決して粗暴の徒ではない。しかし事志と異なり討手を避け関所を後に北に向かって密林に分け入り、尾河から峠を越えて阿波に入り海部郡船津村へ出たが、兼ねて手配してあった廻航船は大波の為にならず、風波の和らぐを待つうち、宍喰で監禁せされ、九月三日土佐へ送還され、一回の吟味も行わず、元治元年(1864)九月五日、遂に奈半利川原の刑場の露と消えた。



坂の上のサインボードさんの「 土佐の独眼竜・清岡道之助と、野根山23士の悲劇。
の記事が分かりやすいです。
25.装束山

お弁当食べたので、帰ります。帰りは、装束山(しょうぞくやま)に登りました。四国のみちから60m登るだけ。
野根山よりは、眺望が良かったよ。

装束山 装束山 装束山

26.アンテナ塔に帰って来た

装束山でちょっと休憩して、車を止めているアンテナ塔まで帰って来ました。

装束山

27.分岐を下って野川林道へ

アンテナ塔を下ってすぐ例の三叉路に出ました。写真右手から登って来た場所です。左手に下って野川林道へ向かいます。

装束山

28.野川林道

ここですね、皆さんが宿屋杉登山口へ向かうのは。左上に登っていくと登山口があります。

野川林道

29.野川林道

野川林道を順調に下っていたら、「えー、崩れて通れんやん。」 どう見ても通れません。
作戦変更。約5km戻って、須川林道を目指します。

野川林道

30.須川林道

野川林道を約5km戻ると、須川林道がありました。舗装しているヘアピンカーブのところが入り口です。
「須川林道を行くぞー。」

須川林道

31.国道55号へ

遠いな、須川林道。国道55号まで約18kmありますから。喫茶なぎさの近くに出ます。ホッとした。

須川林道


32.安田漁港

日暮れの安田漁港でパチリ。

装束山


ex.地元のお土産

田野駅 道の駅
蛇谷

ベタだけど、今日のおみやは「野根まんぢう」。久しぶりに食べると、やっぱ美味しいよ。
この日購入したもので、直射日光・高温多湿を避けて、2017年1月7日。税込み1,295円。
今回購入したのは、一番でっかいやつ。この半分のサイズもあったよ。

蛇谷
宇治抹茶と一緒に、ほっこり頂きました。

蛇谷







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