シンガポールGPを4位で終えたフェルナンド・アロンソはタイヤの関係によって、アタックできるほどダニエル・リカルドに近づけなかったという。全文表示
アロンソは中盤のセーフティカーピリオドを使ってフレッシュなソフトタイヤに履き替え、最後まで走り切る作戦だった。これによってアロンソがセバスチャン・ベッテルとリカルドの後ろに下がったのを見て、レッドブルの2名はステイアウトすることでアロンソの作戦に対抗した。アロンソのタイヤはレッドブル勢より新しかったが、そのアドバンテージはごくわずかなもので、終盤に差を詰めることはできたものの、リカルドをパスするには不十分だった。
「初めは1セットのタイヤで最後まで行くのは難しいと考えていたんだ。だからセーフティカーが出た後も数周はタイヤをケアしていた」とアロンソは述べた。「でも、残り12周ほどのところでレッドブルはもうピットに入らないと気づき、アタックしようとした。リカルドとはギャップを縮めたけど、硬い方の(ソフト)タイヤはグリップがなかった」
「僕のタイヤはレッドブルよりもフレッシュだったけど、リカルドより4周新しいだけ。ハミルトンがピットから出てきたときは、25周オールドのベッテルに対して彼は新品タイヤだった。一方、僕は21周でリカルドは24周のタイヤ。アタックできるほど大きな違いじゃない」
ハミルトンの勝利は、後方3人とは違う戦略を選んだことで可能となった。彼はセーフティカー中にスーパーソフトでステイアウトした後でリードを築き、ピットストップ後のフレッシュなソフトでベッテルをパスした。しかし、ペースで劣るフェラーリにとってこれは選択肢になかったとアロンソは言う。
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