熊本県の宇土半島西端にある“現存する明治の港”、三角西港。船の往来が消えたこの穏やかな港に10月初旬、ユネスコ諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)担当者が現地調査に入った。これら調査をふまえ、2015年6〜7月にこの港が世界遺産に登録されるか否かが決まる。全文表示
福井の三国港、宮城の野蒜築港とともに「明治三大築港」のひとつである三角西港は、1887(明治20)年に築かれた港で、「日本最古の近代的港湾」といわれる。この港が、世界遺産国内暫定一覧表に記載された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」のひとつに含まれ、長崎の“軍艦島”で知られる端島などとともに来年の世界遺産登録の成否を待っている4。
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