午前2時頃だったと思うが、魚のあたりもなく飽きてきたころに、何故か漁師の人に聞かされた幽霊話を思い出し、気味が悪くなってきたので
そろそろ車に戻って仮眠でもするかと思い片付け始めた時、突然生暖かい風が吹き出し堤防の付け根のほうからかすかに女性の足音と声が聞こえてきた。
こんな時間に女の人がいるなんておかしいと思い、音のする方を見たが暗くてわからない、しかしその足音はだんだん近づいてくる、堤防の先端だから車に戻るには足音のする方向に行くしかないので、片付けを終え意を決しそちらに歩いていくと、暗がりから小柄な女性が現れ、すれ違いざまに小さな声で「コンバンワ」と挨拶してきた、こちらも「コンバンワ」と言い返し、ちょっと歩いてから後ろを振り向き歩いてきた堤防先端の方を見たが誰もいないように見えた。
堤防先端は灯りがあるので人がいれば人影くらいはかすかに見えるはずなのに...仮眠どころではなくなりすぐにその場は離れた。
その出来事があってから1人で夜釣りは絶対行かないことにしている。もちろんあの堤防には行ってない。
という怖かった時の話。
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