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およそ3年ぶりにイスメルはキューバ野球リーグのマウンドに戻った
Radio Sancti Spíritus、2018年8月20日、Joaquín Gómez Serra記者
マウンドの投手と話したあとコーチは手をあげて救援投手を要請した。イスメル・ヒメネスがマウンドに駆け出した。腕を負傷して以来、3年以上も登板していないマウンドだ。観客は彼を拍手喝采で迎えた。
イスメルが投げた。とてもしっかり投げている。彼の課題はスピードを取り戻すことだが、彼の変化球と長いキャリアでの技術は、この第58期キューバ野球リーグでの初の救援登板を果たすよう彼を導いた。
その素早い登板にはスポーツ解説者のマイケル・マルティン・ガジェゴがかけつけた。イスメルはいつもの謙虚さで、番組「カレンタンド・エル・ブラソ」への独占インタビューに応えた。
「いまこの瞬間にはいろんなことが頭に浮かんでいる。だが何よりも、私を信用してくれて、私自身の球場であるウエルガで復帰の機会を与えてくれたコーチ陣や、私の大変困難な回復に向けて支えてくれたすべての人たち、そして家族に感謝しなければならない。」
「登板の声がかかったとき何を感じたかって?いいかい、私はWBCで投げて、トーナメントでも、無死満塁というやっかいな場面でも、プレーオフでも、キューバ代表でも投げてきて、これまでのスポーツキャリアでは重要な試合に勝ってきたし、いやな場面でも立ち会ってきたけど、間違いなく、もっとも難しくて、もっとも大きな期待だったのが、今回の復帰だったんだ。サンクティ・スピリトゥスの人たち全員が、私の投球のひとつひとつに注目しているんだから。」
トリニダ生まれのこの投手は、右腕の手術という厳しいチャレンジに立ち向かわなければならなかった。そしてその3年後に31歳での復帰である。これまでの11シーズンでの131勝でわずか56敗という通算成績は、キューバ野球リーグの現役投手のなかで最高勝率を誇っている。
「今回の復帰は私のキャリアで前進を続けるさらなる力を与えてくれるものだ。多くの人が私のリハビリに関わってくれている。人びとの無条件の応援が何よりだ。つねに私を励まし、私が元気でいるか家に電話してくれた。トペス・デ・コジャンテス(自然公園)の高地トレーニングでも彼らの存在が力になった。」
「ここにたどり着くためにチームのコーチ陣がとてもしっかり取り組んでくれた。何ヶ月もつけていたギブスのために筋肉がとても硬直して、筋肉と利き手の筋を痛めてしまい、腕の力を失ったものだから。それで少しずつ回復してきた。まだちょっとだけ筋肉の萎縮が残っているけれども、医師やコーチ陣からは、リハビリと日々の投げ込みで改善されるだろうと言われている。」
「2/3イニングを投げてマタンサス打線を抑えて、生まれ変わったイスメル・ヒメネスを感じている。本当に、上腕骨の完全骨折のあとには、スピードはないが、より経験のある自分がいるんだ。」
「ケガをする前には、いろんな投球を混ぜ合わせてからスライダーを使っていた。この私の最大の武器は私に主な勝利をもたらしてくれた。このスライダーとその他の変化球で、私は完全復活を目指す。スピードと柔軟性を手にいれて、わがサンクティ・スピリトゥスのチームに新たな勝利をもたらしたい」、と右腕投手イスメル・ヒメネスは締めくくった。
Ismel Jiménez regresa al box
http://www.radiosanctispiritus.cu/es/2018/08/ismel-jimenez-regresa-al-box/