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最終滑走で登場したザギトワは、ミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」に合わせて超人的な3回転ルッツと3回転ループのコンビネーションジャンプを決めるなど納得の演技でガッツポーズを見せ、得点も今季自己ベストとなる82.08点をたたき出した。
完璧なパフォーマンスを披露してトップで初日を終えた16歳のザギトワは、「自分にとってシーズンベストが出たのは、もちろん満足」「だけど、今大会のレベルはとても高いから、フリースケーティング(FS)では自分の滑りができるようにしなければ」とコメント。
さらに、「過去のパフォーマンスに関しては、良くても悪くてもあっという間に忘れる性格」と付け加えると、「大会ごとにゼロから始めている。日本に来るときは、精神的にいつもすごく冷静でいられる」と話していた。
坂本花織(Kaori Sakamoto)は優雅さを極めるような演技で日本の国旗を手に応援する地元の観客を大いに湧かせ、自己ベストの79.86点で2位発進。演技後には国内の報道陣が殺到し、「このような大舞台で自己ベストが出せてとても満足している」と語った。
「練習で着氷できていたので、3回転の連続ジャンプには自信を持って臨めた。FSでも、しっかりできるようにしたい」
カザフスタンのエリザベト・トゥルシンバエワ(Elizabet Tursynbaeva)も、大技のジャンプで羽のように軽い着氷を決めるエレガントなスケーティングを披露し、自己最高の75.96点で3位につけた。
世界フィギュアで通算2度の優勝を誇り、昨年の平昌五輪では同胞のザギトワに次いで銀メダルを手にしたエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)が74.23点で4位に続き、韓国の林恩讐(Eun-soo Lim、イム・ウンス)は足首を痛めながらも72.91点で5位につけた。
一方、四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2019)女王の紀平梨花(Rika Kihira)は、3回転半ジャンプが失敗に終わって観客が思わず息をのむ一幕があるなど、7位と大きく出遅れ。同胞の宮原知子(Satoko Miyahara)も70.60点で8位に沈み、今一つの表情でリンクを後にした。
また、ペア・ショートプログラム(SP)では、ロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組がエネルギッシュな滑りでSP首位発進を果たした。
前回大会銀メダリストの同ペアは、すべてのテクニカルエレメントで高得点をマークし、81.21点でトップに立った。
平昌冬季五輪の銀メダルペアで、2月の四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2019)を制している中国の隋文静(Wenjing Sui)/韓聰(Cong Han)組が79.24点で2位に入り、同じ中国の彭程(Cheng Peng)/金楊(Yang Jin)組が75.51点で続いた。
欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2019)を制し、優勝候補に挙げられていたフランスのヴァネッサ・ジェームス(Vanessa James)/モルガン・シプレ(Morgan Cipres)組は、練習中に衝突した影響もあったのか、ジェームズが最後に転倒するなど良い滑りができず、68.67点で7位スタートとなった。(c)AFP/Alastair HIMMER
AFP
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March 21, 2019 at 09:23PM
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