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イスラエル考古学庁(IAA)のイツハク・パズ(Yitzhak Paz)氏によると、「ここでは、居住区と公共のスペースを区切る道路が計画的に整備され、大規模な都市建設が行われていた」と説明。
また発掘に携わった別の考古学者の話によると、「エンエスール(En Esur)」と呼ばれるこの遺跡の面積は0.65平方キロメートルで、既知の遺跡に比べて2倍の広さだという。
この古代都市では、儀式を行うための寺院と共に、人や動物の顔をかたどった珍しい小像や、石の器の中に納められた焼けた動物の骨なども見つかった。この動物の骨は、いけにえがささげられていた証拠と考えられている。
パズ氏はこの古代都市について、当時のカナン(パレスチナ地方の古称)における「都市形成過程の第1段階」だったとみている。
さらに発掘チームは、長さおよそ20メートル、高さ2メートルに及ぶ要塞のほか、墓地も発見したと明らかにした。
また陶器の破片や石器、玄武岩でできたつぼなど、計約400万個も見つかっており、道具の一部はエジプトから来ていると、同チームはみている。
エンエスールには推定で5000〜6000人が生活し、農業や商業に従事していたとみられるが、紀元前3世紀頃に放棄されたと考えられている。その理由は明らかになっていない。(c)AFP
AFP
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October 8, 2019 at 09:23AM
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