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    2018年01月23日

    請願書を市に提出、署名を集めています

    ブログに書くべきことは本当に山ほどあったのですが、気管切開している次男が肺炎を起こして入院し、その後も兄弟二人で交互に熱を出したりしていたため、なかなか記事のアップができませんでした +_+

    少し落ち着いてきたので、これまでの経過のまとめと、現在の状況を簡単にお知らせしますね。

    秋ごろに福岡市医療的ケア児親の会の交流会に初参加したのですが、その会の設立を応援してこられた市議会議員さんの協力の元、市議会へ請願書を提出することになりました。

    事前に市議会の各会派を回って、紹介議員になっていただくようにお願いしてきたのですが、合計37名の議員さんの紹介を頂けました。
    中には、「医療的ケア児について、こちらも真摯に勉強させていただきたい」と言って下さる方もあり、大変心強く思いました。

    おそらく、この請願が審議されるのは2月〜3月になるとのことで、その間に少しでも多くの方の賛同を頂けるように署名を集めています。

    署名の数が多ければ、それだけ多くの方がこれまで放置されてきた医療的ケア児の保育問題について関心を寄せているという証拠になり、大きな後押しになると考えます。

    今回の請願事項として、以下の2点を挙げています。

    ・保護者が働くことを選択できるように、医療的ケア児が保育施設の利用を希望する場合、医療的ケアに対応可能な看護師を配置すること
    ・看護師を配置する制度が完成するまでの移行措置として、医療的ケア児が保育施設の利用を希望する場合、個別のケースに応じた入園・通園のための支援を行うこと

    医療的ケア児の支援は自治体の努力義務となっているのですが、当事者がこのように動いていても、制度が変わる確証はまだないというのが現実です。

    でも、こうして動いていると、これまで自治体が挙げてきた「出来ない理由」のいくつかは、正しくないということも分かってきました。

    例えば「保育園に看護師を配置しようにも、小児の医療的ケアをやりたがる看護師がいない」というもの。
    年末に次男が肺炎で入院した時に、看護師さんにも署名をお願いしたのですが、
    「以前から病院ではなく、こういうところで働きたいと思っていた」
    「地域で小児に関わる仕事がしたいので興味がある」
    「自分も小さな子供がいるから、保育園等で看護師として働けるなら今の生活には合いそうだ」
    など、前向きな意見をたくさんいただきました。
    特に子育て中の看護師さんにとっては、夜勤などが無い保育園での勤務は、メリットがあるという印象でした。

    保育園での医療的ケアをやりたがる看護師がいないのではなく、条件の提示や募集の方法にも工夫が必要なのではないでしょうか。
    自治体の事業だからと看護師さんの賃金を安く抑えるのではなく、仕事の内容に見合った条件で雇って頂けるようになれば、人財の掘り起こしはまだまだ可能になるのではないでしょうか。

    できない理由ばかり考えるのではなく、どうしたらできるようになるかを、お互いが前向きに話せるようになればいいですよね。



    2017年11月29日

    政府交渉に行かれた議員さんに話を聞く・続き

    昨日の記事、「政府交渉に行かれた議員さんに話を聞く」の続きです。

    今後、自分たちができることとしては、どんなことがあるでしょうか?
    保育園利用の可否を決定する部署から、断られてしまった今の状況。
    このままだと、次男は来年度からの行き場所がありません。

    小学校入学まで、毎日私と二人だけで過ごす?
    今の次男にとって、それは最善の選択には成りえないはずです。

    議員さんからは、市当局に医療的ケア児の保育の必要性をより認識してもらい、迅速な対応を求めるために、「議会と交渉」を並行して行うことが効果的ではないかという意見を頂きました。

    ・「議会」について
    議会の場で医療的ケア児に対する保育支援の必要性の高さを認めさせるため、「請願」と「陳情」を行っていく。現在は「ネット署名」の有効性も認められているので、ネットも活用して署名を集め、ある程度数が集まったらまず陳情書を提出、その後請願書を出して、本会議で正式に採択・不採択の結論を出すように求めてはどうかとの意見を頂きました。必要であれば、署名集めを始める前に市役所で市政記者会見を行って、署名を広く呼びかけることもできるそうです。医療的ケア児の問題を世論化して話題にすることで、市に対してモデル事業への参入や、市独自の支援体制づくりにプレッシャーをかけることができるのではないかというのが狙いです。

    ・「交渉」について
    個人で市当局と交渉を行おうとしても、役職者に対応してもらうことは難しい。そのため、様々な会派の議員にも協力を呼び掛け、医療的ケア児の保育支援の実現を応援してくれる複数の議員同席の下、市当局と交渉を行ってはどうかという提案をいただきました。あくまでも、交渉は親が主体となって行い、議員が後方から支援するような形が望ましいのでは…とのことでした。

    また、これらは個人で行うよりも、団体で行った方が効果があるだろうと言われていました。
    翌日には、福岡市医療的ケア児親の会への交流会へ参加させていただく予定なので、会の皆さんへご協力をお願いしてみようと思っています。







    2017年11月28日

    政府交渉に行かれた議員さんに話を聞く

    先日、市当局との交渉において、現状で「検討の余地なし」とされた件について、議員さんに相談しました。

    今日相談した議員さんは、先週政府交渉に行かれた際、直接医療的ケア児の保育園入園についてお尋ねくださっています。その際の国からの返答を踏まえつつ、上記の件に関して今後どのようにしていくべきか相談したかった、というのが今回の大きな目的です。

    そのため、まずは政府交渉において、医療的ケア児の問題についてどのようなレクチャーがあったのかをお尋ねしました。

    以下、大まかな概要です。お話を聞きながらメモを取っていたので、一部記憶を頼りに補足しています。

    国は平成28年6月3日付で、自治体に対して「医療的ケア児の支援に関する保健、医療、福祉、教育等の連携の一層の推進について」という通知を既に出しています。
    国のとらえ方としては、自治体が医療的ケア児の支援へと動くことで、ニーズを把握することを求めています。その一環として、平成29年度よりモデル事業を開始ていますが、30の自治体募集に対して応募は23自治体。そのため国は23自治体の全てを認めています。福岡市における医療的ケア児の保育園入園に関する問題ですが、国からの返答としては「現状では就労できない場合の利用認定は厳しいかと思います」ということでした。ただ、「福岡市もモデル事業に参入すればよいのですが・・・」とモデル事業に参加していないための制限であるとの含みを感じました。

    議員さんの話によると、おそらく来年度も国もモデル事業は継続されるだろうとのことです。
    そのため、12月に開催される予算要望では、要望項目の中に医療的ケア児への支援項目も挙げて下さるとのことです。モデル事業の継続の有無にかかわらず、ぜひとも通ってほしいと願います。

    一通り、議員さんからの話を聞いた後、私たちと市当局とのやりとりの概要について説明しました。
    その上で、保育園の「利用申請」(←保育園利用ではなく、その前段階です。)における私たちの希望をお伝えし、今後どのように動いていけばいいのかを相談したのです。

    以下は議員さんにお渡ししたレジメ(?)から引用しています。


    ?@保育の必要性の事由について
    保育園の利用申請にあたっては、「保育の必要性の事由」として、保護者が下記のいずれかの状況に当てはまる必要があります。

    ア 就労している(月60時間以上)
    イ 妊娠中又は出産後間がない(出産月の前2か月から出産日の後8週間)
    ウ 疾病,負傷,障がい等がある
    エ 同居の親族(長期入院している親族を含む)を常時介護又は看護している(月60時間以上)
    オ 災害等の復旧にあたっている
    カ 求職活動をしている
    キ 就学している(通信教育は含まない)(月60時間以上)
    ク 育児休業取得時に,既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
    ケ その他,前各項に類する状態であり福祉事務所長が必要と認める場合

    「ケ その他,前各項に類する状態であり福祉事務所長が必要と認める場合」について、私たちの訴えを福祉事務所長に知っていただいた上で、検討をしていただきたいです。

    11月21日の話し合いでは当局の運営支援課や利用調整を行なう課の係長の判断で「その他の項目での申請は検討の余地もない」とされましたが、本来なら、福祉事務所長が個別に判断するべきものであるはずです。福祉事務所長には現状をご理解いただき、児童福祉の観点からご検討を頂きたいと思います。

    そして、検討にあたっては、他の政令指定都市の例(大阪市)を参考に、「その他」の項目での基本点数の調整を前向きに検討いただければと思います。

    以下、大阪市における「その他」事由についてご紹介します。
    大阪市では何年も前から「障害児であること」を入園の要件として認めています。平成30年度保育利用調整基準においても、「その他」の項目には「障害児や支援を要する児童など、児童福祉の観点から保育の必要性が高いと認める場合」と明記してあります。福岡市が公表している利用調整基準表にも「その他」の項目には、「児童福祉の観点から、福祉事務所長が特に保育の必要性が高いと判断した場合」とあります。地域によって児童福祉の観点が異なるとは考えにくく、検討の余地はあるのではないかと考えます。

    ?A市が取り組んでいる「医療的ケア児を受け入れるための体制づくり」が完成すれば、医療的ケアが必要な子どもが単独で保育園に通うことが可能となり、保護者も就労可能となります。現行の申請区分における「求職中」では、三ヵ月以内に就労し就労証明書を提出する必要がありますが、現在検討中の医療的ケア児の保育園への受け入れ制度が完成するまでは、この期限を定めず「求職中」扱いで申請ができるように配慮を検討していただきたいと思います。

    平成30年度の障害福祉サービス等報酬改定では、医療的ケア児への支援に関して、外部の看護師が事業所等で看護を行った場合の加算の追加や、新たなサービス報酬の新設も検討されています。このような背景から、保育園への同伴などの保護者の負担が軽減されることで、早期に就労が可能となることも予測されるため、移行措置として上記の扱いを検討していただきたいと思います。




    これに対して、議員さんは「まぁ、係長の言い分も全く外れているわけではない」とのこと。
    というのも、福祉事務所長というのは、そもそも保健センター等の長などが当たることが多く、保育園等の利用申請に関してはほとんど携わっていないんだそうです。
    そのため、保育園の利用に関する実務は市当局や区の担当者に委ねられており、そこでの判断が最終判断になってしまうんだろうとのことでした。

    そういわれると、なんとなく納得。
    だからあんな風な対応だったのかなーと。

    ただ、上記に関して全く「検討の余地がない」とは考えられないので、議会や話し合いの場を設けることで、市に必要性を認めてもらうといったことをすると良いとのことでした。

    ちょっと長くなってしまったので、ここで一旦ページを分けますね。



    クラウドソーシング「ランサーズ」


    2017年11月22日

    保育園の申し込みを出す前に、市から断られると言う事態。

    先日の保育園利用に関する問いに合わせ対して、市担当課長から返答を頂きましたが、具体性の全くない内容だったため、今度は具体的な「相談」と言うかたちで連絡しました。

    今回、質問したかったことは2点。
    ・前回、担当課長に相談に行ったとき、市内で一例医療的ケア児が保育園に通園していると聞いたけれど、どのような状況で通園の認可が下りたのか。
    ・入園を希望している保育園からは、「市が利用を認めれば、市からの看護師配置がなくても、保護者と協力しながら園で生活できるように受け入れます」と返答をもらっている。看護師がいない以上、親が同伴して医療的ケアやリスク管理を行うしかないが、どの区分で申請すればよいか。

    この2点について明記して、再度担当課長にメールしました。

    それから数日後、返事をしてきたのは担当課長ではなくて、同じ部署の係長。
    電話やメールではなくて、直接話をした方がいいだろうから、市役所に来れないかと言われました。
    保育所の利用調整の係長も同席し、必要ならば、かねてから相談していた担当係長も話し合いに入るとのことだったので、日程を調整して、市役所に行ってきました。

    そこでまず最初に言われたのが、
    「保育園は、保育が必要な事由に当てはまらないですよね〜、幼稚園とかはどうですか?」

    これまでの話し合いの中で、幼稚園ではなく、なぜ保育園なのかは何度も説明しています。
    その日の担当者は、9月に両課長と話し合いを行った際の資料にも、目を通していると言っていたはず。
    でも、全然把握されていないようだったので、また最初から説明を行うことに。

    「う〜ん、じゃあ療育とかはどうですかね〜?」
    数日前に送ったメールには、「発達障害に該当しないから、療育センターは利用できなくなった」旨をはっきり書いていたのですが、それも伝わっていない。
    9月の話し合いでは「発達障害のない子が、障害のある子の集団の中に入って通園していることの問題点」についても言及されていたのに、それも把握されていない。だから、また説明。

    そもそも、今日は、これまでの経緯の説明や、幼稚園や療育センター利用の話をしに来たのではなくて、保育園の利用に関する相談に来たはず。

    そして、相談する内容もあらかじめメールで通知していたはずなのに、求めてもいない話題を提示されつづけるので、こちらから切り出しました。

    まず、現在通園中の医療的ケアが必要なお子さんの状況について。
    これについては、しっかり回答を頂けました。
    そのお子さんは、気管切開などではなく、とある内部疾患のため、お昼休みにお母さんが保育園で医療的行為を行うだけで大丈夫とのこと。お母さんは就労されているため、保育園が利用可能だそうです。

    でも、うちの次男はそうもいきません。
    そこで、本題である保育の必要性についてどうとらえるかを相談したいことを伝えました。

    その時点で保育所の利用調整の係長が呼ばれて、同席されることになったので、改めて「保育の必要性の事由」について質問。

    福岡市の場合、

    ア 就労している(月60時間以上)
    イ 妊娠中又は出産後間がない(出産月の前2か月から出産日の後8週間)
    ウ 疾病,負傷,障がい等がある
    エ 同居の親族(長期入院している親族を含む)を常時介護又は看護している(月60時間以上)
    オ 災害等の復旧にあたっている
    カ 求職活動をしている
    キ 就学している(通信教育は含まない)(月60時間以上)
    ク 育児休業取得時に,既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
    ケ その他,前各項に類する状態であり福祉事務所長が必要と認める場合

    上記の、いずれかに当てはまる必要があるのですが、医療的ケア児を看ながら就労、もしくは求職活動するのは困難です。でも、看護師の配置がない以上、保育園等で医療的ケアを行えるのは親だけ。親が同伴するなどして医療的ケアやリスク管理を行なわないと、子どもは集団生活を送れません。でも、親の同伴イコール保育の必要性なしということで保育園の利用は困難に。
    これには大きな矛盾を感じるのですが、ひとまず、医療的ケア児の保護者の大半は、ここでいう就労の要件には当てはまりません。

    今の状況に当てはまるものとしては、「同居の親族の介護」が該当しそうですが、同居の親族が保育園入園を希望する児童の本人にあたる場合、申請はできないとのことで、これも当てはまらず。

    最後に、「その他」という事由がありますが、これの判断によってはもしかしたら・・・と思って、担当者に相談してみました。

    すると、「これまで『その他』の該当例がないからダメですね・・・」
    とのこと。
    これまで前例はなかったかもしれないけど、ここにあるように福祉事務所長に必要性が認められれば使えないですか?と重ねて質問。
    すると、「これまでは、災害とかで・・・」と言われたので、
    「災害の項目は既にここ(オ)にありますよね?」と言うと、「ああ・・・」との返事。

    夫の方からも「この項目に当てはまるかどうか、検討してもらえないですか?」と聞いてくれたのですが、「うーん、これは違うかなーと思います」と、何とも曖昧な返事。

    「ちがう かなー」って、それを判断するのは誰なの?
    この場だけで判断するのが難しいのであれば、持ち帰って検討してもらえるのかどうかすら返答はもらえません。
    他の窓口や担当者に聞くべき内容なら、どこに相談すればよいのか教えて欲しいと言っても、二人そろって押し黙って、
    「うーーーーん。」

    結局、利用の可否を判断するのは誰なんですか?
    例えばもっと上の方に相談すればいいんですか?
    すると、びっくりするような返答が。
    「私たちが可否を判断していますので、ここが最終判断になります」

    最終判断を行う担当者ですよね?
    こちらからの質問に対して明確な答えを出さず、「うーーん」と濁すだけなのに?

    「結局のところ、うちが現時点で申請の書類を出しても、もう検討もしてもらえないってことですか?」
    私たちは、業を煮やしてそんな風に聞いてしまった。その返事は。

    「そうですね」

    それを聞いて、私たちがどんな気持ちになったか分かりますか。

    検討すらしてもらえない。
    ハイ、この件に関しては今日でもう終わり!って言われたようなもんです。

    公平性を期すために、事由のポイントで判断していますと言われていましたが、そもそも医療的ケア児は最初から公平な扱いなんかされていないんですよ。

    待機児童を減らすとか言っていますが、待機児童にすらなれない。

    国は、自治体へ医療的ケア児が保育園へ通えるように必要な支援を行うよう要請しています。
    予算の問題もあって・・・という言い訳をこの日もされましたが、予算はどこも厳しいはずですよね。
    でも、他の自治体はそのなかから、なんとか費用を捻出して支援を行ってくれています。

    かかりつけの医師もGoサインを出している、保育園も受け入れOKしてくれている、市からの支援がない部分を親がカバーして行うと言っている。でも、検討の余地なし。

    「電話でお話しするよりも、直接お会いして、気持ちを受け止めながらお話しした方がいいかなって思いましたので…」
    と言われましたが、結局保育園は無理だよ、他をあたってねって言うのを伝えるだけなら、わざわざ日程調整までして呼びつける必要はなかったのでは?

    正直、不信感しか残っていません。

    でも、次男のためにいま何ができるかを立ち止まらずに考えなければ。

    どう動いても、ダメな理由(大抵は文言がないとか前例がないとか)ばかり突きつけられて、死にたい気分になることもあります。
    それでも、親が頑張るしかない。






    2017年11月08日

    「医療的ケア児の保育園入園、どうなってますか?」と市へ再確認

    9月に市のこども未来局へ医療的ケア児の保育園入園に関する相談を行って2か月。
    もう、来年度の保育園入園申し込みの時期になっているので、申込書の作成を前に再度市の担当者に連絡しました。

    前回話を聞いてくれた担当課の課長へ確認したかったことは、
    ・国のモデル事業の見直し状況を見て今後の方針を決定するとのことだったが、どのようになりそうなのか
    ・モデル事業とは別に、市独自で医療的ケア児に対する支援は検討してくれているのか
    ・前回の話し合いで「検討していく」と言われたが、進捗状況はどうなのか
    の3点です。

    これについて、2日遅れて担当課長から返事がありました。

    解答は…、前回と全く同じ。

    医療的ケア児を受け入れるためには,安全に預かるための体制づくりや支援の仕組みの検討が必要。
    国のモデル事業の動向や実施状況も踏まえ,関係機関と連携を図りながら支援の在り方を検討しているところなので、ご理解くださいと。

    「来年度どうなるの?」

    「いつ、その仕組みはできるの?」

    一番知りたかった答えは、尋ねても全く得られず。

    え、もしかしてやんわり断られた?

    こんなことの繰り返しばかりで、精神的にもどんどん擦り減っていきます。
    もう泣きたい。辛い。







    2017年10月19日

    医療的ケア児の保育園入園に関して、市との話し合い

    こんにちは。
    医療的ケア児である次男の保育園入園に関して、9月に市と話し合いをしてきました。
    時間が空いてしまいましたが、その時の内容を記しておきますね。

    話し合いの場を作って下さったのは、先日地域の市政相談会で相談させていただいた議員さんと、その党で関係委員会の副委員長をされている議員さん。
    それから、市の子ども未来局 運営支援課・発達支援課の両課長さんです。

    話し合いにあたっては、先日議員さんにお渡ししていた要望書に若干手を加えたものを準備していましたので、それに沿って、こちらの状況をお話しました。


    大まかな内容は、以下の通りです。

    ・運動・認知機能に問題がないにも関わらず、「医療的ケアが必要である」という理由で社会的制限を受けていること
    ・地域に医療的ケア児の受け皿がなく、適切な発達を促す場がないこと
    ・医療的ケア児の保育園入園に関して、国のモデル事業の結果を待たず、自治体独自の支援を検討してほしいこと
    ・その他、具体的な要望(看護師の配置や保育士の研修など)



    それに関して、運営支援課(保育園の運営等に関わる課です)からは、

    ・こうした声は以前から上がっているので、 早急に対処する必要があると感じている
    ・医療的ケア児の支援に向け て、協議の場を作って、 検討をはじめていく

    ⇒検討の時期は?と質問すると「未定」とのこと。
    ・看護師を配置して終わり、ではなく、お子さんを安心して預けてもらえるように、その他の配慮(医師との連携や、 緊急時の対応、園との連携など) についても今後のシステム作りが大切と考えている。そのため、すぐにとはいかない。
    ・小児の医療ケアの経験がない看護師が多いため、募集をしても集まらない可能性が高い。 既に看護師がいる保育園でも、看護師が「できない、こわい」 と医療的ケアをやりたがらない。
    ・医療的ケア児と一口に行っても幅広い。必要なケアもそれぞれ違うため、「医療的ケア児」全体への支援制度作りはまだ時間がかかりそう。


    といった感じでした。


    私としては、とても勝手かもしれませんが、全体的な制度作りよりも、今目の前で困っている「わが子」を何とかして欲しい訳です。今、支援が必要な子に対して、早急に取り組みを始めて欲しい旨を伝えたところ、
    「気持ちとしては何とかしたいが、具体的に言える段階ではない」とのことでした。


    私たちとしては、

    完璧な制度の完成を待つ前に、まずは個々の事例を重ねながら、それをシステムに反映させていく方法もあるのでは?

    と思っていたので、それをお願いするとともに、

    入園した場合に医療的ケアを行う看護師や保育園に対しては、こちらもできる限りの協力を行う( 慣れるまでの付添い通園、看護師・保育士への伝達、マニュアルの作成など)準備はあります。

    ということはしっかり伝えておきました。

    発達支援課の方は、次男が知的障害がないにもかかわらず、知的障害のクラスに通っているという点に問題意識を持たれた様子で、

    ・親が働きたい、という理由だけならば、預かる方法は無いわけではない。( 療育通園の前後に一時預かりを入れて、一日当たりの預かり時間をのばすなど)
    ・でも、知的障害のクラスに障害がない子どもが入る、と言うのは、子どもにとって大きな問題。受け皿がないからこのような状況になっているというのは好ましくない。


    とのことでした。
    地域に受け皿がなく、看護師のいる療育センターしか通う場所がなかった次男。
    思わぬ援護射撃のような言葉を頂いたので、 ありがたかったです。
    この件に関しては実態を調査して、対応を考えて下さるとのことでした。

    最後に、こちらから両課長への質問として、
    「障害児に対する保育士加配の助成金を、 看護師にも適応できないか」
    という点について確認しました。

    それに関しては、
    法改正によって、医療的ケア児も「障害児」のくくりに入れられるようになっているので、保育士の加配の対象にはなるかもしれないが、看護師については今後検討していく内容なのでこの場で返事はできない とのこと。

    また、
    「訪問看護師を保育園へ派遣できないか?」
    という質問に関しては、
    「訪問看護師の利用については、課が違う(福祉課) なので、ちょっとわからない」
    とのことでした。



    2017年08月29日

    市議会議員の「市政相談会」へ参加

    ある日、ポストの中に投函されていた、地元議員の「市政相談会」。
    これなら、議員さんと直接話す機会が得られるのでは…?と思い、思い切って参加してみることにしました。

    と言っても、いきなり医療的ケア児の保育園問題について相談しても、詳しい人(例えば該当委員会に所属しているとか)でもない限り、内容がピンとこないのではないかと思ったので、本当に伝えなければならないことは文書にして手渡すことにしました。

    その文書は、市への「陳情」に近い形のもので、あわよくば議員さんに議会で取り上げてもらえたら・・・という期待を込めて作成したものです。

    さて、その市政相談会ですが、毎月定例で開かれているものらしく、私たち(子どもを預けられないので一家総出で行きました^^;)がついた時には、先客の方が2名ほどいらっしゃいました。

    聞くとはなしに聞いていると、生活上の問題点や、法律問題などを相談されているようでした。

    そうこうしているうちに、私たちの順番が回ってきたので、まずは夫が現状を説明することに。

    持参した書類をお渡しし、それに沿って話をさせていただいたのですが、内容についても色々と質問して下さり、熱心に話を聞いていただけたようでした。
    何より、今回の主役である次男を連れて行っていたので、「動ける医療的ケア児」について、理解をしていただけた、というのが大きいように思います。

    後半からは私がバトンタッチして説明。
    これまで次男のことは私がほぼ全て対応してきたので、細かい内容は私から…ということで。
    でも、話しているうちについ感情が高ぶってしまい・・・ついつい泣きそうになりながら鼻声で話していました(汗)
    (⇒まあ、これはいつものことなんですが^^;;)

    議員さんは、最後まで話を聞いた後、
    「わかりました。これは大きな問題だと思うので、早速委員会の者に伝えてみます」と、約束してくれました。
    良かった!

    そして、資料に順ずる内容で、市議会への陳情をしようと思っている旨を伝えたところ、
    「陳情よりかは請願にした方がいいでしょう。私も手伝うので、打ち合わせをしながら、請願書を作りましょう」と言って頂けました!
    さらに、その議員さんだけでなく、他の議員さんにも紹介議員になってもらえるように話をしてみるとのこと。

    その議員さんからは、うちの次男だけでなく、他にも同じように医療的ケア児で保育園への入園希望の方がいれば、一緒に請願をすることで通りやすくなるかも…とも言われたのですが…。
    正直、横のつながりが全くないので、そういった知り合いはいないのですよね…。
    全く心当たりがないので、往診の先生などに声をかけて聞いてみるようにしようと思います。

    ひとまず、議員さんからの連絡待ちということで相談はそこまでで終わったのですが、帰宅して1時間も立たないうちに、携帯に連絡がありました。
    「市の当局と交渉するように、該当委員会の議員と話し合いました。いつにしますか?」

    まさかの急展開!

    その場で日程を決めて、市役所へ出向いて交渉することになりました。
    議員さん仕事が早い!

    これまでは、交渉の場すら作ってもらえない感じだったのに…。
    思い切って相談してみて本当によかったです!

    市との話し合いは、この日使った資料を中心に進めていきたいと思っています。
    念のため、以前保育園へ相談に行ったときに使った資料もあった方がいいかな。
    市の制度自体を動かすことはできないかもしれないけど、なんとか風穴があくと良いのですが。









    2017年08月25日

    市議会への要望書を出したい!陳情と請願の違いは?

    医療的ケア児の保育園入園に関する要望書を出したいと思っているのですが、要望書の出し方には「陳情」と「請願」の二通りあるようです。

    市議会のホームページによると、

    「陳情」とは、議員の紹介がない要望書のことらしいです。
    所管の常任委員会において、陳情書の写しを各委員に配付はしてもらえますが、その要望に関して採択・不採
    択の結論は出さないとのこと。

    「請願」は、紹介議員が一人以上必要になりますが、委員会が請願書を審査したうえで、採択・不採択の議決が行われるようです。

    これを見る限り、請願書のほうが効力がありそうですね。
    採択・不採択の結論を出すということは、それなりに委員会の方がこの問題を掘り下げてくださるということにつながるのではないでしょうか。

    陳情書だと、乱暴に言うと「ただ出すだけ」みたいな…。

    でも、議員の紹介なんてどうやったら得られるんだろうか。
    知り合いに市議会関係者なんていませんし…。

    とりあえず、陳情書にしろ請願書にしろ、書く内容は同じ。
    まずは文書を作成していきたいと思います。

    併せて、議員さんの紹介についても調べつつ。
    いろんな人に声をかけてみます。





    2017年08月23日

    医療的ケア児の就園問題、市議会の一般質問でも挙がっているのですが・・・

    私たちの住んでいる市では、医療的ケア児の保育園受入れについては「支援なし」と言われてしまったのですが、他の自治体について調べてみると、さまざまな支援が自治体の努力で行われていました。
    それも、「医療的ケア児保育支援モデル事業」の施行前からです。

    これは一例ですが、医療的ケア児の入園が可能となるように市が保育園に看護師を配置したり、医療的ケア児の入園枠を設けていたり…といった、ニーズに合わせた対応です。

    また、保育園の医療的ケア児の受け入れ数も、自治体によって大きな差がありました。

    住んでいる地域によって、保育園に入園できるかできないかが変わってくるなんて、なんだか不公平な気がしますよね。

    この間、ポストに投函されていた「市議会だより」に目を通したのですが、今年6月の議会において、医療的ケア児の保育に関する一般質問とその回答が掲載されていました。
    ざっくりいうと、医療的ケア児に対する保育の充実を、という内容に関する質問だったのですが、それに関する市の回答は、「今年度から始まった国の医療的ケア児保育支援モデル事業の実施状況等も踏まえ、検討を進める。」とのこと。

    この回答からすると、まだ検討は始まっていないのではないか・・・と感じられます。
    以前の県政便りには、今年から「医療的ケア児にむけた支援の拡充」のための予算がついていたはずなので、どのようにそれが使われていくのかも気になるところです。

    誰が、どのように、検討を進めていくのか。
    検討をはじめる時期はいつなのか、そして、ゴールはどこか。
    是非明確にしてほしいものです。

    そして、今困っている医療的ケアが必要な子と、その保護者にとって本当に必要な支援が届くように、当事者からのヒアリングなどを行うべきではないかと常々思っているのですが。

    医療的ケア児は、既存の福祉制度の枠に当てはまらないがゆえに、社会の中でポツンと取り残されているような状況です。
    その現状を、ちゃんと分かってもらうために、やっぱり当事者が声を上げなければならない!と思います。

    市当局を動かす、と言ったら大げさですが、もっと実情を分かってもらうために、市議会で継続して取り上げていただけるようになればと思います。

    今のところ、ほかに手立てもないので、議会への陳情を行うための準備を始めようと思っています。





    2017年08月21日

    医療的ケア児の支援に関する国の意向は?

    医療的ケア児の保育園入園について区や市へ相談してみたものの、全く手ごたえが感じられなかったので、改めて国の方針についての情報を集めました。

    「平成29年度予算概算要求保育対策関係予算の概要」

    この資料の12ページ目には、「医療的ケア児保育支援モデル事業」についての記載があります。
    ポイントはここ。

    地方公共団体において看護師を雇い上げた際の費用を補助し、医療的ケア児の受入れを行う保育所等に必要に応じて看護師を派遣する。
    あわせて、医療的ケア児を受け入れるに当たって以下の取組を実施。
    ・ 保育士のたん吸引等を実施するための研修受講を支援する。(当該研修に係る代替職員の配置等)
    ・ 医療的ケア児受入れの際に、(研修受講済み)保育士を補助する保育士等の加配を行う 等
    【実施主体】
    都道府県・市町村
    【補助率】
    国:1/2 都道府県 1/2 *市区町村が実施する場合は国1/2 都道府県1/4 市区町村1/4


    まさに、今欲しい支援の内容が記載されています。
    今年度からスタートしたこの「医療的ケア児保育支援モデル事業」、まずは全国5ヶ所の自治体で数年間されるようです。
    で、気になるのがその自治体。
    少なくとも、市の対応を見るに、私の住んでいる自治体は対象ではないようですが・・・。

    あちこち調べてみたんですが、厚労省の発表しているものの中に具体的な自治体名は見つけられませんでした。


    こちらは、平成28年6月3日付で発表された文書です。
    「医療的ケア児の支援に関する保健、医療、福祉、教育等の連携の一層の推進について」

    ちょっと長いのですが、引用します。

    平成 27 年度障害者支援状況等調査研究事業『在宅医療ケアが必要な子どもに関する調査』」によると、調査対象となった 医療的ケアを行っている子ども(0〜5歳)のうち約2割の子どもが保育所・幼稚園等を利用している という結果が出ており、子どもの対応や保護者の意向、受入体制などを勘案して受入をお願いする。

    また、医療的ケア児については、看護師等の配置が必要となる場合もあるため、医療的ケア児の保育ニーズに応えられるよう、看護師等の配置等についてご配慮をお願いする。

    なお、子ども・子育て支援法に基づく基本指針(「教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の整備並びに子ども・子育て支援給付及び地域子ども・子育て支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針」(平成 26 年内閣府告示第 159 号))において、 障害、疾病など社会的な支援の必要性が高い子どもやその家族を含め、全ての子どもや子育て家庭を対象とし、一人一人の子どもの健やかな育ちを等しく保障することを目指すこととされている ことを踏まえ、保育所等、幼稚園、認定こども園においても、医療的ケア児のニーズを受け止め、これを踏まえた対応を図っていくことが重要である。


    これは、各地方公共団体に向けての文書。
    お達しは届いているのでしょうが、実働はまだ先…と言う感じでしょうか。

    いずれにしても、国の意向は確認できました。
    これをもとに、改めて市と交渉してみるか…。

    でも、それにはもう少し材料が欲しいところです。



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