おはようございます。あるへです。
前作カオスヘッドの人気を受け、「もうちょっとだけ続くんじゃ」的なノリで蘇ったファンディスクです。
目のやり場に困るようなポジティブ妄想と、背筋も凍るようなネガティブ妄想、そしてその仕様を逆手に取り、中盤以降プレイヤーにぞくぞくするような混乱を引き起こしたシステム「妄想トリガー」を用い、独特なカオスヘッド世界観で純粋にラブコメしたい、との想いから制作されました。
しかし、主人公・拓巳の手(目?)にかかれば「純粋」なラブコメになるはずもなく……。
といった感じで、主人公の暴走はヒートアップし、前作を上回るドギマギを感じさせてくれます。ふへへ。
公式サイト
よくよく考えると、決してエロいわけではない(直接的な描写があるわけではない)、なのに何故かエロく感じてしまう、そんな古来伝統のエロリズムというか、チラリズムというか、この味付け具合が良いんですよね。
いったいどの頭がこんな展開を思いついたんだ、というような変態プレイが目白押しです。
ある意味お祭りゲーのような雰囲気も持っていまして、「前作のストーリーそのものや、ホラーテイストが好きだった」とか、「どこか薄ら寒いあの世界観が好きだった」とかですと、もしかしたら本作のノリに冷めてしまい、楽しむことができないかもしれません。シナリオ進行、構成に関しては二番煎じですが、無難な出来だとは思いますが。
さて、そのストーリーですが、実はしっかりとした前作からの続きになっており、そしてしっかりとオチをつけています。
このキャラたちでラブコメしたかったからと、本当に終始いちゃいちゃらぶらぶで終わらせない姿勢、独自のシステムに最適化した展開を考え、続きものとして0から100まできちんと作る、そうして出来上がったカオスヘッドならではの独自のラブコメ世界。
これは類まれに見る見事な独走の仕方ですね。
ストーリーの落とし前の都合上、どうしても終盤の展開や共通ルートが鼻についてしまいますが、ご愛嬌。ストーリーが無難な出来だと感じてしまうのにも理由がありまして、前作ではホラーやグロといったプレイヤーの感情をマイナス(便宜上)に押し下げる展開から、ちょっとHだったり心がほっこりするようなシーンがあったりとプレイヤーの感情をプラス(便宜上)に押し上げる展開など、プレイヤーの心理に大きな振幅がありました。
今回はマイナス要素を極力避け、キャラたちとらぶchu☆chuするのが目的ですから、どうしても前作に比べて幅が狭くなってしまうんですよね。
そういった意味ではコンセプトが足を引っ張り、複雑な謎解きや驚くようなどんでん返しも組み込みにくく、こうなるべくしてなった、という見方も出来ます。
そのため、内容や、作品そのものの深みやボリュームから、名作とは言い難いのですが、間違いなくオリジナリティに溢れていて、単なるファンディスクに留まらない、「カオスヘッドのその後の物語」としてお勧めできる作品です。
とりあえず、プレイ時は部屋に誰も入ってこないことを確認してください。エロくないけどエロい、は傍目から見るとエロいんです。
「ち、違うんだ。これは、誤解なんだ!」
「きーっ、許せない〜〜!!」
みたいな? ふほほ。
前作では若干薄味だったキャラ本来の魅力、歳相応の躍動感、というのでしょうか。ホラーや陰謀から解放された彼女たちの生き生きとした様子が、また眩しいと思いますよ。
P.S.
現在、Xbox360とPS3では本作「らぶchu☆chu!」が、PS Vitaでは前作「カオスヘッド ノア」と「らぶchu☆chu!」がセットになったパッケージが、それぞれリリースされています。
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あー……これは(笑)。
さらっと大事なこと書かれてますね。他のキャラについても、やはり前作をプレイ済みであること前提で紹介されているようですね。
とはいえ、本作を堪能するにはやっぱり前作を知っておくことも重要だと思うので、とりあえず触れないことにしておきましょうか。
説明書にも触れるなって書いてあることですし(笑)。
大抵の場合、わたしはあまり深く考えずに
ゲームを遊ぶタイプなので、まあまあ普通に楽しめました。
ただ、個人的に本編よりも印象に残っているのは、
なんと説明書だったりしますが。
優愛さんのキャラクター説明で大爆笑したのですが、
ネタバレ?っぽい内容かもしれないので、
敢えて伏せておきましょうか(笑)。