おはようございます。あるへです。
正直に言うと、私はキングコングという映画作品をよく知りません。ピータージャクソン氏がロードオブザリングの映画監督だと言うことも、wikipediaで調べて初めて知りました。
ピーター・ジャクソン(wikipedia)
というわけで、白状しますと本作は「ストーリークリアするだけで実績1000コンプリートできる」という実績ブーストのために投売りされていたのを買っただけで、「キングコング」という名前に思い入れがあるわけではありませんでした。
よって、キングコングの歴史についての認識(ピータージャクソンのキングコングはリメイク作で、オリジナルが存在する)や氏の作品を元にしたゲームということで、原作やオリジナルとゲーム描写の違いなどを堪能し、考察するでもなく、「へぇー、キングコングってこんな感じだったんだー」みたいにのんきに遊んでおりました。
wikiを読む限り、本作はピータージャクソンが監督したゲーム、というわけではないようです。
ピータージャクソン氏が構築したキングコングの世界観を拝借し、ストーリーをトレースした、とでも言いましょうか。
海外では旺盛なLEGOシリーズゲームと作り方が似ているのですが、質はまったくの別物です(LEGOシリーズにはLEGOブランドなりの「本気」の創り込みを感じ、とても良く出来た二次創作として楽しめますが、同時に旺盛な「人気の映画をゲーム化」しちゃったこれらの作品「キングコング」や「パイレーツオブザカリビアン」などは、金になるから開発した感が強いです)。
詰まるところクソゲーではあります。
アクションゲームとしては質が悪く、実績項目も穿って見ればやる気が無いということですが、実績ブーストゲーとして見れば悪くはないかなと。
そしてブーストゲーとして何も期待せずに遊ぶならば、キングコングの作品自体が持つ牽引力が幸いして、なかなか楽しんで遊ぶことが出来ます。
本作は人間が主人公のFPSシーンと、キングコングが主人公のアクションシーンの二つを交互にプレイすることで進んできます。ひ弱な人間主人公の時は、恐竜や虫などの架空の生物に追いかけられながら知恵を絞って生き延びるんですね。槍に刺した虫を放り投げてタゲを替えたり(注意を逸らしたり)、ちょっとしたパズル感覚で進んでいきます。
対してジャングルの王者キングコング視点では原住民の村を破壊して回ったり、巨大なティラノサウルスと殴りあったり、絶壁の谷を軽々と渡っていったり。
基本的には一つの島が舞台ですが、密林の中だったり、遺跡の中だったり、大草原で巨大な草食恐竜が横断する中を掻い潜る、なんてシチュエーションがあったり、きちんとキングコングらしく終盤はニューヨークの町が舞台だったりと、バラエティに恵まれており楽しめました。
もともとが怪獣映画でありながら、ヒューマンドラマもある名作、ということでゲーム化する際にも変にこだわらなかったのが良かったのかな。
はてさて本作は誰に対してお勧めしたら良いものか。
映画やキングコングという作品に対して思い入れのある人は、逆に本作のクオリティの低さに憤慨する可能性もなきにしもあらず……。
ただ、本物のキングコングを知らない私としては、本作でキングコング作品を疑似体験するのは「アリ」じゃないかと思います。思ったほどは悪くなかったです(いつかレビューしますが、逆に「パイレーツオブザカリビアン」の三作目をゲーム化したアレは映画疑似体験ゲームとしてはまったくお勧めできません)。
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