おはようございます。あるへです。
「フォールアウト」や「スカイリム」で有名なベセスダの手掛けるステルスアクションゲームです。
ベセスダ=オープンワールドRPGのような認識が定着しつつありますが、かの会社はこれら以外にもゲームを開発しています。
私の知るところ、というかプレイしたゲームは本作の他に「ハンテッド」というアクションゲームがあります。他にもいろいろあると思うのですが、……なにかあったかな(汗)。
あ、思い出した。「サイコブレイク」「ウルフェンシュタイン」「RAGE」「DOOM」などですね(ドヤァ
(調べました。これらは未プレイです)
公式サイト
まま、そんなわけで、フォールアウトやスカイリムなどの大作以外にベセスダゲームをプレイした感想としては、「惜しい!!」という一言が当てはまると思います。
この会社、本作ディスオナードにしても、ハンテッドにしても、毎回すごく良い世界観を用意してくれるんですね。これにかけてはやはりオープンワールドゲーの大御所と言って差し支えありません。その代わりゲームプレイそのもののルールは割とシンプルでわかりやすいのですが、逆に言えばあまり新鮮味が感じられず、マップが濃ゆいだけに初回は結構疲れます。
本作の世界観は、「鯨油」という、くじらから取れた油を燃料に産業革命が起こった架空の世界です。言うなればホエール オイル パンク?
この架空の物質(作中の鯨油≠現実の鯨油)を基盤に発展した国の中で、原因不明の疫病が流行り、さらに女王が殺された、というところからストーリーはスタートします。
女王の暗殺と疫病の広がりという二つの社会的な物語軸を交わらせつつ、主人公コルヴォは攫われた王女を救い、自身に女王暗殺の濡れ衣を着せた真犯人に復讐を誓うのです。
これらのストーリーが丁寧に絡められており、世界観表現は抜群であり、没頭することが出来ます。
さらには「アウトサイダー」なんて別次元の住人まで出てきて魔法を授けて回っちゃうんですから、もうなんぞこれ、ってくらいにファンタジーなんですが、見事に溶け込んでいます。
こういった世界観を堪能するゲームとしてならば、ゲームの性質上初回プレイはマップの隅々まで回りたくなるでしょうしお勧めしない理由はありません。
ただし、本作を純粋なステルスアクションゲームとして眺めてみると、個人的にはやや物足りないと感じました。決して悪いゲームではないですし、その一味、独自性として取り入れられた「魔法」も、バラエティに富みまったく悪くありません。
ブリンクという瞬間移動の魔法は本当に使い勝手が良く、これを駆使することで敵の密集するエリアを別ルートから易々と抜ける二周目以降のプレイは、初見ステージクリアに2時間以上かかって敵やアイテムを虱潰し(しらみつぶし)ていたのが嘘だったかのようにするするとゴールまでたどり着け、非常に気持ちいいです。
ショートカット以外にも敵へのアプローチにも使えるのでディスオナ=ブリンクと言えるほどの便利ツールです。
やっぱステルスは初めてのマップをあれやこれやきょろきょろしながら敵無力化していくのも楽しいけど、こうやって予習して見つけたショートカットを駆使してサクサク攻略していくのも楽しいよなぁ、と。改めて感じますね。
そのブリンクの存在もあり、主人公の行動範囲は思った以上に広いです。そしてそれを推奨するかのように、エリア毎に、マップ全体としても、ゴール及びボスに近づくルートは多岐に渡ります。
あいにく街は疫病によって瀕死状態、乗っ取られた軍の衛兵が闊歩している状況ですので、人ごみに紛れたり、言葉巧みに中に入るような搦め手(からめて)という攻略は成り立ちません。
基本的には跳んだり跳ねたり屋根を走ったりしながら、道中の敵を無力化しゴールを目指す、「天誅」というゲームに非常に近い構造を持ったゲームとなります。
天誅自体が非常に古いゲームで、ステルスの原点のような性質を持っていますので、物足りないと感じたのはこの部分なのかな、と考えています。
ですので、ゲームプレイ、ステルスゲームそのものとしての不満はまったくありません。基本、物陰に身を隠し、敵が背後を見せたところで瞬時にテレポートし、敵の首を掻く。たまに高所から飛び降りて「降下暗殺」(これがなかなか難しいんですが、決まると胸がすきます)したり、ピストルやクロスボウ、魔法で対処と強引なプレイも可能です。
そして、敵を殺すか気絶させるか、や暗殺対象をどのように始末するのか、などゲームクリアまでに採った一連の行動によって、後のステージの荒廃度や結末が変わる仕組みになっているのもポイントの一つでしょうか。
それらはカオスと呼ばれるのですが、終盤はこのカオスの具合によってかなり明確に状況が変わるので、この変化の大胆さも感心したポイントでした。
(ストーリーのまとめの一文だけ変化したり、エンディングのムービーが少しだけ変化するだけとかいうのが割と多いですから、実際のゲームプレイにまで影響してくるこの変化度合が良かったです。)
予習が済めば1ステージ20分かからないものがほとんどですが、初めてのプレイとなれば1時間2時間は悠にかかるでしょう。
そういった意味ではボリュームはなかなか良好。ゴールまでのルート採りや始末の仕方、エンディング、分岐はたくさんありますので、まずはお腹一杯迷っていただき、二周目以降理想の暗殺者を目指すのがベストだと思います。
*一言TIPS*
あまり役に立ちそうもないですが、プレイ中気づいた細かなことを記しておきます。
・ボイル邸のミッションにて、ショー伯爵との決闘ですが、ピストルではなく麻酔ボルトでもクリアできました。倒した後のショー伯爵は「気絶している」で、衛兵の対応は死んだものと見なしていましたが、リザルトではノーキルを達成でき、後にノーキルノーアラート実績も解除されました。
・逆に終盤の下水道にてグラニーとスラック・ジョーの二択ミッションでは、グラニーのクエストを受諾し、スラック・ジョーを麻酔ボルトで撃ち、気絶しているのを確認した後クエストをアップデートし、鍵をもらって、続くクエストは無視してステージをクリアしましたが、ここではノーキルは取れませんでした。
ここでは仕方なくベントタイムで時を止め、鍵をすったらブリンクで一目散に逃げるという、非常にスマートではない方法を取らざるを得ませんでしたが、うまく穏便に鍵を譲り受ける方法はあるのでしょうか。
ちなみに、序盤でサブクエストをクリアせず、終盤でこのクエストを発生させないというのがここでのノーキルノーアラートの模範解答です。
・ノーキルのお供麻酔ボルトも、当たり所によっては即死したり、当たった衝撃で転んで壁や物にごっつんして逝ってしまうことも少なくないので注意が必要です。
・非常に硬い貝「リバークラスト」ですが、グレネードならば殻を閉じていても瞬殺することができます。また、ポゼッションで乗り移れば、素体は死んでしまうので中の宝石を取ることができます。
・首絞めが出来ない犬はノーキルノーアラートかつ探索プレイ時の強敵ですが、幸い登場機会は多くありません。最初のキャンベル暗殺ステージが山場であり、これ以後は大した脅威ではありません。こいつのためにここだけは麻酔ボルトを温存しておきましょう。常に衛兵とペアなので、できればベントタイムで時を延ばし、二本の麻酔で同時に無力化したいところです。
犬ならポゼッションLv1で有効なので、引き離してしまうのもありですね。
・トールボーイについては殺す以外の有効策が見つかりませんでした。
そのため初回はスルー。むしろ気絶させる方法があるのか、教えてほしいです(笑)。
・敵の巡回について。
どうやら本作の敵はなかなか臨機応変のようです。
エリアに散会する敵の数によって、巡回ルートを変えたり、持ち場をフォローする傾向があるようなのです。
たとえばうろうろしている敵と、その場に留まってじっと立っている敵がいたとします。うろうろしている敵を密かに片づけたとすると、今まで不動だった敵がとつぜん歩き出し、いなくなった同僚の巡回ルートを辿るようになる、といった具合です。
序盤はこれに気付かず、かなり苦戦しました。
後ろからしゃがんでそろそろ近づいていくと、予測不能な挙動でばれてしまうことが多かったです。あいつら本当にいいタイミングで、ここぞというときに振り返ってくれるんですよね。
けちけちせずに近づくときはブリンクで素早く近づく。わかってくると超能力暗殺者というか、あの捕鯨員たちみたいで格好いいです(笑)。
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