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2015年10月06日

142.LEGO BatmanとLEGO Pirates of the Caribbean

レゴ バットマン



LEGO Pirates of the Caribbean: The Video Game (輸入版)



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「レゴ バットマン」と「レゴ パイレーツオブザカリビアン」を交えてレゴシリーズをレビューしようと思います。

 レゴブロックと言えば、知らない人はいないであろう有名なおもちゃです。私も幼い頃存分に遊びました(笑)。
 そのレゴがゲームになった、ということなのですが、さすがに子供向け過ぎるだろうということで私は長らくこのシリーズに手を付けなかったんですね。

 海外に住んでいた妹が実家に帰ってきて、このレゴシリーズがとても面白かったというのですが、私はあまり気乗りしませんでした。
 ある日、近所の中古ショップを覗いてみると、偶然「レゴ パイレーツ」が置いてあったんです。輸入物なので自分のXboxで動くか心配だったのですが、安かったし、妹にかなり推されたので購入の流れとなりました。

 で、妹と二人、オフラインで実績コンプリートまで遊んだわけですが……。

 いやぁ、舐めてました。レゴ。
 めちゃくちゃ面白かったです。

 まず驚いたのは、グラフィックがすごく綺麗だということ。海の表現とかすごくリアルで、「レゴなのにここまで頑張っちゃう?」みたいな、ちょっと下に見ていたのですが、すごく良い意味で裏切られました。

 レゴで作るべきところはレゴで作るけども、大地や海や空など、全部レゴにしちゃったらちょっと味気ない。キャラやオブジェクトはレゴなんですけど、マップ自体はすごく綺麗で丁寧に作られたリアル系なんですよね。

 そんな美しいロケーションで、レゴキャラたちが思いっきり笑って楽しめるギャグコメディタッチなストーリーを繰り広げます。ギャグでコメディでありつつも、ちゃんとストーリーに沿っているんですから驚きです。
 セリフは無く、動きでストーリーを表現しますから、輸入版でも何の問題もありませんでした。

 レゴシリーズの面白さを知った私はその後「レゴ バットマン」にも手を出し、やはり妹と二人でコンプリートまで遊びました。

 これらレゴシリーズの面白さはまずストレスを感じさせない、ここが一つだと思います。やはり対象は子供ですから「難しい」と感じる部分はまずもってありません。
 なんの不安も抱かずに、よく出来たマップを気の向くまま探索できるんですよね。

 そしてもう一つがパズル性。あそこにゴールデンブリック(レアアイテム)がある! と思ったとき、それをどうやって取るのか知恵を巡らす楽しさがあります。
 マップの仕掛けを解いたり、いったん先に進んで新しいキャラをアンロックしてから戻ってきたりと、仕掛けそのものは簡単なんですがこれらを取得すると強力なメリットを得られるので無視できないんですよね。

 その中にレゴならではの「フィーチャー」としてレゴメイキングがあります。
 ステージの中にはたまにバラバラになったレゴの塊が落ちていて、特定のボタンを長押しするとその塊でステージ攻略に必要なオブジェクトを作るんですよね。
 ここがレゴらしくて良い部分なのですが、個人的には若干必然性に欠ける気もしてインパクトに弱い印象です。
 まぁ、これが出来てもおかしくない世界観なので、非常に自然に溶け込んでいるとも言えますが。

 これら美しいマップの中に、「変化のある新鮮な驚き(大規模な変化)」は感じにくく、ともすれば飽きの要因にもなりかねないのですが、ロケーションの種類は非常に多く、同じステージの繰り返しなどは存在しませんし、気軽な気持ちで散策したり、接待ゲームとしても適役でしょう。

 それからやはりストーリー。セリフなしで、コミカルなジェスチャーなどで、よくもまあここまでストーリーを再現できたものだと。
 しかもパイレーツオブカリビアンの映画は観ていましたので、その再現の細かさがよくわかりました。
 でもってこの「レゴ パイレーツオブカリビアン」には映画三作のストーリー全て詰まっています。
 たしかに子供向けで、シーンの一つ一つはそれほど濃くはないし、同じノリが続くのですが、もし仮に一つ一つにセリフを入れていったら大長編ですよ。
 そのためステージ数も多く、集め物も多く、ボリュームはかなりある方だと思います。

 そしてやっぱりオフライン協力プレイ。二人でわいわいやったからこそ本作を十二分に楽しめたんだと思います。一人でやっても楽しそうだけど、なんだかんだと二人で協力するのは非常に楽しかったです。

 周囲のスタッドを自動的に集める機能をオンにして、プリプリと取得するSEがまた気持ちいいんです(笑)。

 これまでパイレーツオブザカリビアンについて述べてきましたが、バットマンに関してもほとんど同じ感想です。
 ガジェットを使ってマップの仕掛けを解いたり、キャラを切り替えて乗り切ったり、うまくバットマンの世界観を踏襲しつつも「いつものレゴシリーズ」と言われるように「お約束」のようなものをはっきりと感じ、攻略に詰まることはありません。
 あるいは他のレゴシリーズにも触れていくと、変わったのはステージだけで基本的にやってることは一緒、という思いが強くなるかもしれません。
 仕方のないことですが、そこをあえて変えないのは制作側のポリシーというか、ブランドだとも思います。決して作りは陳腐ではないので、余計にそう思います。

 さて、こうして二つの作品を見比べてみると、どうしても暗い夜のステージが多くなるバットマンに比べて、「初めてプレイした」、「太陽の煌めくファンタジックな世界」と、パイレーツの方が楽しめました。
 機会があれば、是非とも他のレゴシリーズも遊んで実績コンプしたいというのが本音です。

 ただ、日本語に翻訳されて日本語版としてリリースされているのはバットマンだけなんですよね。
 ゲーム自体は簡単な英語が読めればあとは流れでストーリーも含めて十分に理解できるもので、正直翻訳はいらない作りなわけですが、そのせいでバットマン以外の作品は手に入りづらいと思います。

 世界中で大人気のレゴシリーズ、他にもインディー・ジョーンズやスターウォーズ、ハリー・ポッター、ロードオブザリングなどがあり、一度遊んでみればそれも納得の素晴らしい作品なのですが、それだけに市場価格もなかなか落ちてくれません。
 難点と言えばそれくらいですね。非常にお勧めです。


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