おはようございます。あるへです。
ゲーム作りの四本柱 について書いていたら、急にどうしてもレビューしたいゲームを思い出しまして、手元の計画書では大分後の紹介になってしまうので、この変なテンションが萎えないうちにレビューしちゃいたいと思います。
今回レビューするのはこちら、「キングダムズ オブ アマラー : レコニング」です。
残念ながら公式サイトは閉じておりました。
このゲームは、いわゆるオープンワールドRPGです。ジャンルわけとしてはハクスラ系に入るのですが、ハクスラだと思ってプレイするとちょっとがっかりするので、過度の期待はしないようにしてください。
さてこのゲームですが、知名度かなり低いですね。個人的にはとても好きなゲームでして、こんなにいいゲームがどうして人気ないんだろうとヤキモキしております。
レビューの方ですが、私はこのゲーム、「ゲーム作りの四本柱」を満たしているんじゃないかと思っています。
まず初めに、このゲームの世界では、生きとし生けるものは「運命」という見えない力によって、全てが宿命付けられています。たとえば、どこそこの村の誰それは、明日の昼、酒場で酒を飲む、と宿命付けられていれば抗う術はありません。というより、その誰それは自分のその行動が運命によってあらかじめ決められているということさえ気付かないでしょう。
主人公はそんな、運命に支配された世界に生きる一人の人間でした。ある日、命を落としてしまい、一度は完全に絶命したのですが、なぜか復活を果たします。
そして、復活したことにより、運命は白紙となり、あらゆる可能性に挑む「運命(さだめ)なき者」として再びアマラーの地に足を下ろすのです。
世界観は、今ややりすぎと言わんばかりのごてのごての中世ヨーロッパ風ファンタジー世界です。ドワーフとか普通に暮らしてますし、フェイという不老不死の存在など、とにかく架空の専門用語がてんこもりです。
もちろんオープンワールドRPGですので、メインクエストの他にサブクエストがごろごろ転がっており、最初から大きな大陸の一つを自由に歩き回れます。ハクスラタイプに属しますので、敵を倒してドロップした装備品を解体して、強力な武器に組みなおしたり、薬を調合したりもできますし、敵を倒したりクエストを消化することで経験値を得、レベルアップし振り方自由のアビリティポイントを取得します。
このゲーム、レベルや装備が整えば、たとえハード難易度でも敵は物足りなく感じてしまうのが残念なところですが、アクションが秀逸なんです。
武器攻撃ボタンの単押し、ディレイ押しを組み合わせて、様々なコンボが意外とキビキビ発動し、敵を打ち上げてお手玉したり吹っ飛ばしたり、あるいは盾を使ってパリィを狙ったりと、戦闘が楽しいんですよね。
で、肝心の四柱なのですが、フィーチャーはずばり「運命」です。
世界にはフェイトウィーバーと呼ばれる特殊な占い師みたいな方々がいて、人々の未来を視て助言をしたりしているんですが、当然、主人公は「運命なき者」ですので、出会ったフェイトウィーバーはみんな驚きます。
運命がないということは、自由ということです。
仕事をせずに町をぶらぶらしても、風の吹くまま気の向くまま大陸を横断しても、話しかけてくるNPCのサブクエストを片っ端から請け負っても、あるいは放棄しても、自由なんです。
お気づきでしょうか。
主人公は、ただ、そこに存在するだけで、四柱の一つ、フィーチャーを体現しているのです。
昔、このゲームをプレイしながら、これに気づいたときは鳥肌が立ちました。製作者は神かと。
そしてアンチテーゼかのように、NPCは決まったことしか言いません(笑)
ちなみにフェイトウィーバーはスキルやアビリティの再振り分けを担当しています。何度でもトライできますよ。
もちろんゲームプレイ部分でのフィーチャーもあります。やはり「運命」です。
戦闘中、攻撃を当てたり、敵を倒すことで溜まっていくフェイトゲージがMAXになると、「レコニングモード」と呼ばれる状態に移行することができるようになります。これはTPSなんかにおける、バレットタイムのようなもので、周囲の時間の流れが遅くなり、主人公は驚異的な速さで敵をばったばったとなぎ倒すことができるんですね。さらにレコニングモード中、体力が0になった敵にはフィニッシュブローを発動できまして、爽快でエグイ演出とともに敵を屠り、追加XPが得られるという仕組みです。
しかし、レコニングモードから発動できるこのフィニッシュブローを凌ぐ、「運命なき者」だからこそなせる業、「フェイトシフト」。やはり、ラストバトルでの使わせ方は見事としか言いようがありません。
メインクエストのみを駆け足でクリアする、などをされていると、もしかしたら意味がわからずエンディングを迎えてしまうかもしれませんが、アマラーの世界にどっぷりとはまり、世界を旅して、様々な人と出会い、自らの運命を切り開いてきた人なら、きっと最後の演出には心打たれるはずです。
攻略wiki
レビューはここまでです。
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