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2015年05月04日

018.Gears of War

ギアーズ オブ ウォー Xbox 360 プラチナコレクション【CEROレーティング「Z」】



 おはようございます。あるへです。

 ちなみに私は海外で大評判のソフトや、国内外問わず大人気になったゲームに対して、同じような感想を持てない、ちょっとひねくれた気質があることをお伝えしておきます。
 なんというか、相性ですかね。実際、評価の高いゲームをやってみると、なるほど確かに面白い、万人に対して面白いと思わせる普遍的な要素を、きちんと計算してしっかり組み込まれているんですよね。
 ギアーズ、ヘイロー、CoD(これは食わず嫌いでプレイした経験がないのですが)、デッドラetc. 加えて私はシューターよりもRPGが大好物という古き良き(?)日本人気質も持ち合わせているため、正直なところXbox360といったら絶対外せないゲーム! なんて紹介されているタイトルには、特に思い入れもなかったりします。
 大人気ゆえ大好きな人も多いので申し訳ないですが、私個人の一感想として、ちょっとそのナッシャーショットガンをしまっていただいて、余裕を持ってお読みいただければ幸いに存じます。

 さて、このゲームはこのように熱狂的ファンを多数獲得した狂信的ゲームタイトルの幕開けとなる存在なのですが、なにも世界観が斬新だとか、UI、魅せ方、演出が秀逸だとか、そんな見掛け倒しでのし上がったものではありません。
 強いて言えば、とことんまでユーザビリティを追究し、プレイヤーの視点に立って、「プレイしていて気持ち良い、ストレスを感じさせない、より熱を持ったゲーム体験を」、そんな気概を以って細かいところまで手塩にかけていじったが故の大作、名作、そして傑作なのです。

 ですので、極論を言ってしまえばこのゲームほど「百聞は一見に如かず」という言葉が似合うゲームもないのでしょうか。
 世界は惑星セラという、地球と似た環境を持つ架空の星が舞台のお話で、そこでマーカス、ドム、コール、ベアードの四人のガチムチ軍人たちが世界の存亡をかけて大暴れするTPSという、探せばどこかにありそうなお話であり、展開であり、正直ゲームの紹介を文字で読んだだけでは、全ての人にこのゲームの正しい魅力が伝わるとは思えません。
 先ほども述べたとおり、このゲームの本当の魅力というのは、プレイしていて楽しい、リプレイ性のあるユーザビリティ(操作する快感、次へ進むモチベーションを与えてくれるゲームの反応力)の方なのです。

 たとえばグロ表現。Gears of WarはZタイトルでして、日本では規制も受けているのですが、スナイパーライフルでヘッドショットを達成した時、ショットガンを近距離から浴びせた時、アサルトライフル「ランサー」に取り付けられたチェーンソーで格闘攻撃を行った時、敵の体はバラバラにはじけ飛びます。こちらの攻撃が当たったという確認だけに留まらず、すばらしい快感と、「よし、次も」というモチベーションを与えてくれます。

 たとえばカバー。Aボタン一つで即座にカバーへ移ってくれるレスポンスの良さ、そこからのブライドファイアやカバー間移動なども、かなり直感的で、たとえ説明書を見ず、チュートリアルさえなかったとしても、もしかしたら自然に思ったとおりの行動を取れてしまうのではないでしょうか。そういった思い通りの行動が思い通りに出来る、というのは、実は数多くのゲームをやっているほど、その実現は難しいのだと感じてしまいます。
 ギアーズの良さというのは、今でこそブランドになってしまいましたが、実のところ、こういった底力、縁の下を大事にしたからこそ多くの人に受け入れられたのではないでしょうか。
 細かいところへのこだわり精神は日本語ローカライズにも受け継がれています。ゲームをプレイしていた頃は特に気にしていなかったのですが、今回レビューを書くに当たり動画等で復習したところ、散々言われていた日本語訳の良さにも、あらためて「たしかに良いものだ」と実感することができました。

 たとえば映像。これは少し方向性が違うかもしれませんが、2015年5月現在、次世代機Oneが出てさすがに、となってきた頃ではありますが、動画で見る限りゲーム画面に時代を経た「古さ」というものを感じさせません。虫眼鏡で観察するような細かい描画部分ではそのようなこともあるのでしょうが、画面の見せ方、がっしりとしたキャラクターの作りこみ、「重さ」を感じさせる描写などの面で非常に安定感のある画(え)になっています。

 そんな意味も込めまして、たとえ私のように特に好きでも嫌いでもないプレイヤー、世界観が好きじゃないプレイヤー、むさくるしいマッチョの男たちが活躍するのが苦手なプレイヤーさんでさえ、一度でいい、10分でいいから体験してみて、と言いたくなる作品です。
 ではでは。

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この記事へのコメント
マーカスというキャラクターはとても渋く、またしぶとく、図太い神経の持ち主ですよね。他三人を率いて命令する姿にまったく違和感を感じませんし、彼があたふた取り乱しているところも想像できません。
なんて彼に理想を抱いていたりすると、彼のお父さんの話が持ち上がったり、ギャップがまたおいしいです(笑)。

こういったキャラ造詣にも凝っていて、愛着が持てるところが良いところですね!
Posted by あるへ at 2015年06月02日 16:58
この作品は私にとっても思い出深い一本ですね〜。
作品自体のクオリティもさることながら、
私にとっては主人公のマーカスが特別な存在ですw
「こういう漢になりたい!」と思いはするのですが、
私には到底ムリそうです(泣)。

リアル生活の中で、何か困った事態になった時には、
「あァ・・・やるしかねぇようだぜ!」
と、独り言を言って自分を鼓舞するようにしていますw
Posted by ききょー at 2015年06月02日 07:08
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