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2016年07月10日

245.Lightning Returns :Final Fantasy XIII

ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII



 おはようございます。あるへです。


 本作はいわばFF13三部作のフィナーレを飾る作品で、ぐちゃぐちゃになってしまった世界観をまるっとまとめて取り作ったような感じで、落としどころは悪くないですが、三部作中二番手に収まっていると感じました。
(まぁ、13-2もそこまで悪くはないのでどちらが最下位とも言えないですが、どちらも無印には及ばないと正直思います)

公式サイト (シリーズポータル)

 ただ、13-2のレビューの時にも書いた気がしますが、まったく同じものではなく、エッジを利かせて進化を、という心意気は買っています。本作ではその度合いが強く、FFシリーズらしさと外伝系の色も濃く持ち合わせているんじゃないかと思いました。

 特に、パーティー戦闘を廃し1対少数にフォーカスした戦闘パート。よりアクション性が強くなったシステムはなかなか新鮮でした。相手によっては部位破壊の概念もあるのですが、基本はRPGですので、戦闘フィールドを自由に動けるわけではなく、戦略でカバーする仕様になっています。

 本作にはクリアおよびゲームオーバーまでのタイムリミットがあるのですが、実績一覧をざっと見渡す限り、とても複雑そうで複数周回を余儀なくされるものと思っていました。
 私はこういった後ろからせっつかれるようなデザインが苦手なんですよね。

 しかし、実際には思ったほど世界は広くなく、さして効率良く進めたわけでも急いだわけでもないのに一周目から、二周目限定実績を除く全ての実績を解除しつつ、真エンディングへの道が開く最終日までまる一日間(ゲーム内時間)暇が出来てしまいました。ちなみに攻略サイトで詳細なチャートを取り入れたわけでもありません。
 よって思った以上にすんなりコンプできてしまい、今となってはそれほど印象に残るものではなかったのですが、コマンド戦闘でありながらアクションゲームのような戦闘システムは無印FF13からシェイプアップされていますし、決して薄っぺらくも底が浅いわけでもありませんでした。
(実績要件には累計とか合計でのカウントが多く、「すべての」サブクエストを完了せよだとかが無いし、その要件数にも余裕をもたせてあるのが嬉しいです)

 ストーリーに関しては、FF13およびFF13-2さらにはそれらのお話でごっちゃになってしまった世界観を、ちょっと整理しなおそうよ、といったコンセプトが見て取れ、オートクリップのシステムは健在ですが世界観理解のための重要性は薄れました。
 世界は主に、四つとシンプルで、そこでは誰もが初見ですから丁寧に解説してくれます。
 ホープ君の逐一差し込まれる実況解説がうざいですが、まぁ密にやり取りするのは彼しかいないので、ホープ君がいないとかなり孤独な旅になってしまいます。
 FF13世界での最後のお祭り、のような雰囲気で、ゲーム的にも「お祭りゲー」な色が濃いですね。
 基本的にFF13シリーズにちなんだキャラや要素がたっぷり詰め込まれているのですが、過去作をオマージュしたオブジェクトやクエストなどもぎっしり詰め込んであり、LRFF13はお祭りゲー、という見方も間違いではないと思います。
 ファミコンFFのフィールドBGMのアレンジに更に歌詞を乗せて歌ってみたり、アルベド語が出てきたときにはびっくりしました(笑)

 本作はいったん整理した世界をツアーで観光しよう、といった意味合いが強く、無印13のような人間ドラマや13-2のようなドラマティック(?)で謎が謎を呼ぶようなドラマ性などは薄いです。
 割と素直なシナリオなのは良いと言えば良いかもしれませんが、人によっては盛り上がりに欠け、先が読めてしまうなど、意見の分かれそうなところではありますね。
 ちなみに戦闘に関しては誰も文句はないと思います(笑)
 基本的に、数字が上がれば膨大なダメージが叩き出せるいつものFFではありますが、様々なカスタマイズ要素やタイミングを見てコマンド選択するアクション性は十分にスパイスとして機能しています。ジャストガードの概念なんかもとても好きです。

 結論として、FF13お祭りゲー、これに尽きます。傑作ではないですが、良作です。FF13三部作の締めを飾る作品としてアリですね(お話的な意味ではなく、ゲームとして)

P.S.
 本作はFF13キャラ「ライトニング」にきっちり焦点を当てたキャラゲーでもあり、彼女を着せ替えて楽しむこともできます。強くクールなお姉さんキャラとして、割と格好良い衣装が多く、エッチかったり露出の多い衣装が控えめだったのも個人的にはありがたかったです。

攻略サイト


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