おはようございます。あるへです。
前作無印プリンスオブペルシャの続編だと思うのですが、ストーリー的な繋がりや世界観の引き継ぎはないと思います。とある別の国のまた別の王子様のお話でしょうか。無印プリペルから基本的なゲームシステムだけ引き継いでのまったく新しい作品と見ても良さそうです。
雰囲気的にはレトロな元祖「プリンスオブペルシャ」により近い作品でしょうか(難易度は相変わらず低いです)。
というわけで、本作もまた前作プリペルらしいアトラクション遊覧型アクションゲームなのですが、前作にあったような膨大な収集物は今回はありません。ぶっちゃけてしまうと収集物の数が非常に少なく、道中の寄り道として簡単に取れるものであり、更には完全オートセーブ仕様、過ぎたステージは引き返せないという要素により一本道のコースターゲーとなっています。
更に更に難易度もあっさり軽めなので、うん、まぁ、無印プリペルよりよっぽど記憶に残らなかったですねぇ(笑)
やりこみや世界観遊覧に関しては底が浅くなり、前作よりも空間的に狭い(主に城の中や地下通路など)ステージを駆け抜けることになるので、大自然の息吹を感じて感動するというよりは、砂漠の城のディティールに感動するような、ややミクロ視点でのステージデザインとなります。
まぁ、前作よりもグラフィックはシャープでくっきりと、主人公の挙動もゲームデザインの仕様と相まってかなりキビキビ動けるようになったので、ゲーム体験単体としてはきちんとグレードアップされていると思います。
さて、主人公の挙動ですが、前作がマップに点在するスポットで一対一(実質二人だけど)のチャンバラ仕様だったのに対し、今作は意外と敵がわらわら湧いてくれる「無双」風味な仕様になっています。
そして操作性は一般的なアクションゲーと同じ感じに統一され、よって直感的に操作しやすくなっていますね。通常攻撃の他にチャージアタックやストーリーと共に覚えていく魔法を使って、一対多にて敵を圧倒するダイナミックな戦闘に仕上がっています。そのため敵の動きを読んでそれに対応するのではなく、攻撃を当てて仰け反らせつつ範囲攻撃で圧倒していく感じです。
個対個も個人的には面白かったですが、慣れた感覚で操作できる本作の戦闘も特に不満はありませんでした。
また、本作にはその魔法を駆使してステージギミックを作動させる要素が随所にあり、前作よりも世界に干渉するデザインになっています。
具体的には時を止めて「水」を直接掴めるようにしたり。これによって噴水などの水柱を通常の柱としてよじ登ることが出来たり、水のカーテンを壁として使い、魔法を止めれば素通り可能なただの水の壁となったり。あるいは限定的に過去の姿を呼び戻す魔法を使って、今では崩れ去ってしまった足場を現代に復元したり。
ちょっと面白いのは、これらの要素がただ道を作って素通りするためだけではなく、一度作って利用して向こうに行ったら、今度は向こうからあえて道を作らずにこっちへ戻る、などの再利用が必要なことです。
こういったギミックやステージデザインが活きており、一本道のレールゲーとしてはなかなか刺激的な作りになっていたのは、実際よく覚えています。
残念ながらコレクティブルやアップグレードなどの寄り道要素が一周で十分賄えるほど薄味なので、一周終えてしまえばほとんどやることがなくなってしまうのですが、その一周中の体験は前作よりもパワーアップしているとは思います。若干方向性が違いますけどね。
こんなアスレチックゲー、またやりたいなぁ。
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