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2016年07月24日

258.Arcania :Gothic4

アルカニア ゴシック 4



 おはようございます。あるへです。

 4とかついてますが、1も2も3もあるへは知りません。

 本作を起動してチュートリアルキャラを動かした瞬間、あるいはUIの文字フォントを見た瞬間、ある予感が浮かぶと思います。そしてそれは概ね正しいです……。

 まぁ、ぶっちゃけクソゲーであり、私の愛するB級洋RPGの典型なんですよね。アクション要素あり、スキルツリーあり、アイテムクラフトあり、自分好みのビルド構築を楽しめると昨今のアクションRPGに欲しい機能が一通り揃ってはいるのですが、どれもこれも煮詰まっておらず、灰汁(あく)がとても強いです。ストーリーだって酷い出来で、飛び抜けた面白い要素なんて一つもありません。でも私はそんなゲームが大好きです(笑)

 オープンワールド風味ですが一周してからよく考えてみると実は一本道だったり。地図の大半は地図上から眺めるだけの水増しエリアで、実際に歩けるエリアは狭いです。
 テンプレにも程がありすぎる旅立ちの動機を描いたら、あとはよくあるお遣いゲー、そしてラストにさらっと仇敵を刺して終了。冒険はもう少しだけ続きますが、復讐劇の扱いの酷いのなんのって、「こんなん俺でも書けるわw」と奮起して復讐モノのプロット(小説執筆の際の計画書、設計図)を書いてしまったほどです……。結局形になりませんでしたけど(汗)

 また、実績にバグがあるようで最終スコアは950/1000となります。
 レシピ集めを敢行すると、多分冒険がきつくなったり、欲しいものが買えなかったりする恐れがあって、初めからバグ付きの実績はスルーで進行しました。うろ覚えだけど、たしかレシピの値段はどれもかなり高価だったと思います。なので検証はしていません。
 好きだからといって、二周も三周もやりたくないです(笑)

 実績wikiには脳筋ビルドだったり、一匹ずつ釣って痺れさせてからのフルボッコなどの戦術が紹介されていますが、あくまで個人的な感想としてはどのような職(スキル振り)でも問題なく遊べると思います。
 ただし、難易度ゴシックは本当に被ダメが痛いので、考えなしの特攻は無理だと思います。被弾しないための立ち回りを工夫できればわざわざ感知範囲外から一匹ずつ釣るなどの手間をかけずに済む場面が多いということです。

 私はwikiを無視して魔法使いプレイで遊びました。意外と魔法のエフェクトが派手だったり、炎氷雷それぞれの効果が違ったりして、戦闘は楽しめたように記憶しています。
 敵の周囲をぐるぐる回り、回避動作などで食いつかれないようにしながら炎の大魔法でダメージ床を作り、そこに敵を留まらせて削り殺すのが日課でした(笑)
 ただ、油断すればあっという間にやられるので何匹程度釣るかとか、立ち止まらないよう集中したりと、意外と面白くもあり。
 むしろ厳しかったのがサブクエストの蜘蛛の巣集め、奇跡的にクリアできましたが、このクエスト用のマップを用意したほうがいいかもしれません。これは湿地エリア全域に配置された蜘蛛の巣を全て集めるクエストですが、集めてこいと言われるだけでノーヒントです。そしてこれがクリア出来なければクエストコンプの実績も解除できません(笑)……二、三時間は延々と湿地をうろつきまわったような。いや、半日だったかな……(実時間)。最後の一個がどうしても見つからない! とかいった状況に陥ったらと思うと、ゾッとしますね。クリアできて本当に良かった……。

 他には3種あるコレクティブル収集も根気がいりますね。
 これは上記蜘蛛の巣の比ではありませんでした。物は小さく目立たず、隠し場所がかなり意地悪でした。これもマップ用意は必須ですが、場所さえわかれば特に問題はないでしょう。
 しかし、これらを全て集めたのち、このコレクティブルを消費してかなり強力な装備を作れるのは面白かったです。なんか頑張ったご褒美をもらえた心地でしたが、使えるのは最終盤なので、もう敵が残っていないというジレンマ……(古い洋ゲにありがちなように敵の数は有限です)。

 一つのRPG作品として見れば間違いなく最低レベルな出来ですが、かといって特段何かが大幅に欠けている、というわけでもなくて……。
 ボリュームは決して少なくなく、景色も多く、戦闘も(難易度ゴシックなら)それなりにシビアで、ビルドも序盤はどのように育てようかそれなりに頭を悩ませました。
 RPG好きだからといって決してお勧めできるような代物ではないのですが、でも憎めない、こんな古いPC時代の臭いをぷんぷんさせるB級洋RPGが私は好きなのです(復讐の決着の付け方にはさすがに開いた口が塞がりませんでしたけど)。

 なんだろうな、こういうゲームの、ゆったりと流れる時間や茫漠とした空気感が好きなのかなぁ。中世ファンタジーはそれが一番よく感じられるので特に好きなんです。


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