おはようございます。あるへです。
Xbox初期のタイトルながら爽快感があり夢中になって攻略してしまいました。非常に楽しかったです。
ただ、古い洋ゲーらしく、多種多様なやりこみ要素があるにも関わらず、不親切極まりない設計でもありました。操作キャラや車の操作も自然とは言えず、微調整やハンドリングに苦労することでしょう。
本作はオープンワールドタイプのアクションゲームです。
特徴的なのはカテゴリ分けされたオーブ(経験値)を溜めることで段階的にキャラが成長していき、超人的なパワーを得るところでしょうか。
移動スキルを成長させるアジリティオーブは基本的にビルの屋上など高いところにあるのですが、ぴょんこぴょんこ飛び上がって、屋上から屋上へ飛び移るのがすごく気持ちいいんです。
で、アジリティオーブを取って移動スキルが上がれば更に速く走り、高く跳べるようになるので、そのうち目も眩むような超高層ビルなども登頂可能になります。
スタントやレースなど、無いも同然のストーリーに反してやるべきことは豊富です。種類は多くとも、案外数は少なめですが、どれも一筋縄ではいかないやや高めの難易度でしょうか。
「暴れちゃえ!」というコンセプトがきちんとプレイングに浸透している、良いゲームでした。
しかし無視するわけにはいかない欠点も多々あります。
まとめるなら、不親切で理不尽。これに尽きます。
高いところへ到達するには取っ掛かりを探してぶら下がりながら登ることになります。
次元(笑)の言う通り指が掛かるならどこでも登れますが、この指が掛かる判定が非常に小さく、うまく引っ掛けてくれないことも多々あります。でもってさっさと飛び降りたいのに指が掛かってもたついたり……。
本作の楽しさの肝でもあるのでもう少し調整が欲しかったところです。
全体マップにはリスポン地点となるサプライポイントと抹殺目標の場所しか記載されておらず、活動の本拠地となるキープから各島へと繋がる連絡通路の場所も描かれていないので、初見時はまず自分が出てきたところを脳内マップに書き留めるところから始まります(笑)
押収車を格納する時に困りました。
まぁ、三箇所なので覚えるのは簡単ですけど。
何気にサプライポイントは到達しにくい高所にあることが多いので、一度地面に下りてしまうと登りなおさなければならなくなり、若干面倒です。気軽に戻れません。
なにより酷いのが全体マップに表示される自分の現在位置がずれてること(笑)
そして主な三つの島で、ずれ方が違うこと……。
たしかロス・ムエルトスは本当の位置から東北東、ヴォルグは北東、シャイゲンはほとんど差なし、だったかな。
これに気づかないとオーブ集めが迷走します。
他にもスタントやロードレース、ルーフトップレース、ストックパイル等各地のアクティビティの開始地点も未記載です。適当にやってると「ロードレースのあと一個が見つからない!」とかあります。
これは一種のコレクティブルなので地図記載はないのが当然かもしれませんが、前述のアジリティオーブとシークレットオーブはそれぞれ500と300が各地に散りばめられており、これを探すのが非常に骨が折れます。
最初様子見として何も考えずに下見のつもりで遊んだのですが、アジリティもシークレットも面白いくらいにそこらじゅうで見つかるので調子に乗って取りまくっていたわけですよ。
いつしか本気プレイになっていて、遊びも中盤そろそろ各オーブ実績を狙おうかって時にこの膨大な数が牙を剥きました。
馬鹿みたいに高いところに登って辺りを見渡せば大抵のアジリティオーブは見つかるので、奇跡的にアジリティはノーヒントで500個揃えることが出来たのですが、シークレットオーブは300個中、最後の一個が見つからず、泣く泣く最初からキャンペーンを始めるという地獄を見ました。
PC開くの面倒くさがった罰ですね。
高いところに飛び上がるゲームなので街のデザインが縦横無尽に非常に複雑でして、当該の座標に行っても簡単には見つからないんですよ。
とはいえ本作はクリアするだけなら相当短く、オーブ集めも楽しいし、たった一個のオーブを探すために島中を駆け巡ったので大抵のボスに肉薄するための裏道なんかも頭に入ってますので、実は何気に楽しくもありました。
特に有るか無いかもわからないオーブの「音」を聴くために神経を研ぎ澄ます必要がないのですごく気楽でした。
(結局最後の一個は、「あそこに登るのは不可能だろう」と思い込んでいた場所で、他全ての場所は取り逃しはなかったことに気づきました)
ここまでは良かったのですが、スタントやタイムアタック、ストリートレースはやや苦行の部類でした。
私はスタントがすごく苦手です……。どのオープンゲーでも車スタントはホント勘弁してほしいです。
でもって本作のビークルスタントはGTAやセインツロウなどとは趣が違い、どんな手を使ってでも車に乗った状態でスタントリングを通過(接触)すれば良い、ということなんです。
運転スキルが上がると初めに持っていた専用ビークルがバットモービルのごとくガショガショと変形し、特別なアクションを使用できるようになります。
その中でもエージェントSUVはスタントに特化した仕様で、飛び上がりやすさは勿論その場でジャンプが可能になるなどチート心に溢れています。
なのでわざわざジャンプ台を探さずとも真下からジャンプしてリングに接触したりと工夫することで、本来のやり方とは異なる方法でクリアを目指せるわけです。
フレンドがいれば車ごと投げてもらうことだってできるわけです。
その分、そんなひねくれた解法前提のような配置もあったりして、個人的にはかなりしんどかったです。
ジャンプ台を自分で作る、とか斬新すぎます……。
と、このように楽しさ半分、ストレス半分といったところでしょうか。
味があって夢中になるほど楽しかったのも事実だし、うまくいかなくてイライラして煙草が物凄い早さで減っていったのも事実です。
楽しさとストレスのバランスはやっぱり大事なんですね。
パッケージや発売時期などで損してる感が否めませんね。モンキーパンチのイラスト自体は全然問題ないのですが、どうにもチープ感が漂っています。
誰かに勧めてオンライン実績も狙いたいところではあるけれど、膨大なオーブ集めやストリートレース(インチキ攻略法はある)など負の一面を思うと……差し出した手が震えます(笑)
1と2続けてプレイしてまとめてレビューしようと思ってましたが、1での苦楽が多くなったのでとりあえず単品であげることにします。
やることできることが増えても、おそらく2も1とそう違わないはずなので2のレビューはシンプルになるかもしれません。
*古いゲームなのでコレクティブルマップ画像へのリンク切れが多く、自分で探すのは難しいかもしれません。
探せば手に入ることは確か(2016年10月現在)ですが、もしご入用であれば声を掛けてください。
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