おはようございます。あるへです。
破天荒で品も素行も口も悪いジミーの、七度目の転校先はブルワース・アカデミー。
しかしここでも問題の芽は山積み……。
ジミーがこの学校に転入したことで、生徒たちや先生たちをも巻き込んでどのような化学反応が生まれるのだろうか!?
といったコメディタッチのドタバタ学園もの、ロックスター製のオープンワールドアドベンチャーですが、発売はPS2時代にまで遡ります。
グラはしょぼく、移動やカメラ移動に難があり、お家芸の無駄に細かいモーション、シンプルすぎるBGM等、「普通」の360ゲームを意識してプレイすると荒さがよく目立つでしょう。
ただしロックスターならではの掛け合い(会話)の楽しさや、やれることの多さはお墨付きです。
そして本作は珍しくオープンワールドでありながら、大抵それとセットで付いてくる陰惨で、血が出るような世界観とは真逆の世界であり、登場人物たちの会話やミッションも、皮肉の利いたブラックジョークの塊のようなものばかりで、コメディードラマのような感覚で楽しめるでしょう。
(かなり??汚い″海外製ジョーク演出もあるのでご注意を)
イベントとしてハロウィーンやクリスマスも楽しめたりするので、なかなか、今は亡き青春時代を満喫できたりします(笑)
たいてい学園もの、特に日本の学園ものは先生と授業の存在が空気で学校という空間そのものがテーマになりがちです。その空間で制服を着た、特別な瞬間を過ごしている時代、すなわち生徒が主体となっています。まぁ、だからこそ学園もの、というのですが。
(毎日同じことを繰り返す「先生」と「授業」は生徒から見た社会の縮図であり、社会の歯車に組み込まれた現代人の末路であり、自由と未来の可能性を携えた生徒たちとの対比である、という見方も出来ます。だからこそ空気のように描かれているのだ、とね。そこに描かれる「先生」や「授業」は、生徒たちから見た大人、仕事の姿であり、「つまらないもの」として描かれるのが常です。大人である私たちにはそれは単なる一つの見方でしかないことは承知していますが、自分たちが同じ年頃にはやはりそのように見えていますよね。
日本の学校の場合、生徒と先生の立場、上下関係がはっきりしているので「ブリー」のような、生徒→先生だけでなく、先生→生徒への「個」としてのアピールもしにくいのが実情です。賛否は別として、文化の違いというやつですなぁ。
別に苦々しい、大人ならではの人間関係とか描かなくていいから、保険の先生以外もちゃんとストーリーに絡んでくるような、そんな学校全体としての日本の学園ものも、もっと出現しないかなぁ。主にラノベ)
そんなわけで本作の、先生たちとも関わり、しかも彼らの人間性まで見えてくるストーリーはなかなか新鮮でした。ろくな先生がいませんけど(笑)
ただ、今のゲームや後のロックスター作品(GTA4や5など)に比べるとかなり荒っぽく、シンプルさが目立つのも事実です。授業のクリアで収集物の位置がわかるなど、ロックスターにしてはかなり甘いのでほとんど印象に残らないだろうというのが正直なところです。
ちょっと意外だったのが、授業という名のミニゲーム。
100%項目の中には授業を五回失敗する、というものがあり、「全授業クリアしてから適当にやればいいだろう」程度に考えてましたが甘かった……。
要するに舐めてかかると指を噛まれる程度には難易度が高かったです。
数学の授業とか地味に嫌らしいし、地理や英語の授業も辞書やネットの力を借りないとかなりのリトライを要求されると思います。
個人的に苦手だったのが美術の授業でした(笑)
授業に失敗すると、また出現するまで待たなければならず、どの授業が出るかはランダム(おそらく一日の始まりで決定されるので授業開始直前でセーブ&ロードは意味がありませんでした)かつ、夜七時にならなければベッドに入れませんので時間を潰す必要が出てきます。
序盤なら失敗しても続けて構いませんが、単位を取った授業が多くなってきたら、目当ての授業が出現したらセーブして成功するまでロードで粘る方がよっぽど早いと思います。実績wikiにあるような難易度の低下は私には体感できませんでした。
(ちなみにミスがある授業はミスを三回繰り返すと授業失敗で時間が進みます。生物などの時間いっぱいを使う授業ではBボタンで即終了することができます。二限目の授業に早く行きたい場合に有効です)
コントローラの反応の問題で鬼門となる音楽の授業ですが、私のプレイでは特に問題にはなりませんでした。
確かに同時押しは受け付けてくれないことが多く、ミスが積もりますがそれ以外できちんと点数を稼げていればさして問題になりませんでした。
そうそう、レース系のミニゲームですが、下手なことせずにきちんとコースを走っていれば苦労することはないと思います。
ゴーカートはドリフトよりもコーナー前できちんとブレーキして曲がり切った方が速いです。このゲームの異常な加速力を活かした戦法です。
工業地帯のレースは若干注意が必要かもしれません。ショートカットを意識して走ったところ、見えないチェックポイントを通過しなかったせいなのか何故か周回遅れの判定になってしまいました。
自転車レースに関しても無暗に攻撃せずA連打でひたすら走った方が安定します。ミニマップ上のあからさまなショートカットはきちんと通りましょう。
NPCには絶対に絡まないこと。地面に電磁石でも備わっているかの如く譲ってくれません。
100%コンプの項目が多そうに見えますが、案外どれもさっくり数をこなせるので思ったほど遠くはありませんよ。
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