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2021年04月02日

444.The Incredible Adventures of Van Helsing II

 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「インクレディブルアドベンチャー オブ ヴァン・ヘルシング2」のレビューです。
 相変わらず長い。

 本作は過去にGwGで配信され、当ブログでもレビューした無印同名作の続編です。めっちゃ続編でした。なんと前作のキャラを引き継いで遊べました。
 スキルバランスの見直しやグラフィックの向上などもなく、そのままなんですよね。前作で倒したラスボスは所詮前座、本当の恐怖はここからだ! みたいな感じで新しい冒険に出かけることになります。
今回でレベルキャップが倍になり、引継ぎであれば前作育てたまんまのキャラを引き継いで、レベル31から使える新スキルなどを活用して新しい戦い方のパターンを模索していくことになります。
 ただ、インフレがすさまじいので、おそらく前作で鼻血が出るほど完璧に作り上げた装備があったとしても、一瞬でゴミになるのはちょっとどうかなぁ。
 前作ではレベルキャップも30と案外低く、ステータスの伸びもかなり緩やかで、小さな数字のバランスを楽しむようなゲームでした。
 それがここにきてドカンドカンと数字が伸びていくもんだから初見はかなり驚きました。

 前作で能力値を10上げるのがどれだけ大変かわかっていると、装備一つに簡単に40とか50とか上がるものがついていると愕然とします。
 終盤のダメージなどもそれにつれてかなりインフレを起こすので見ものですよ。
 このインフレを大味のぶっぱゲーと化したと見るか、よりメリハリがついたと見るかは人それぞれですが、総合的に前作と大きくバランスが変わったような印象は受けませんでした。
 突き詰めれば強力なスキルとそうでないスキルとの格差は依然としてあります。使い勝手がよく前作で愛用していた攻撃も、今作ではダメージ倍率が低すぎて厳しい……というものもあれば、前作から引き続き超火力でありつづけたり、今作で新登場の高レベル用スキルが更に上を行く超万能スキルだったり、逆に尖りすぎて使い辛かったり。
 なんだかんだでビルドの幅が広がり、楽しくなったと思います。

 そんなわけで、本作のストーリーやプレイ感覚もそのまま前作の延長として楽しむことが出来ます。相変わらずカタリナは可愛いし、駆け抜ければメインストーリーはあっという間で、その間の多くのサブクエストには単純な経験値だけでなく、スキルポイントや能力ポイントを得られるものもあるので得るものは非常に大きいです。
 ただ、注意点として本当に今作は前作の続きであるとの意識が強いので、「久しぶりに遊ぶし心機一転レベル1のキャラから作ろう」というのは絶対にお勧めしません。
 なんなら前作でレベル1のキャラを作り、たっぷり遊びこんでから今作にインポートした方が何から何までお得です。
 というのも、私はとどのつまり今言ったことを実践して激しく後悔したんですよね(笑)

 このシリーズは丸一周メインからサブクエストまで全部一通りこなしてちょうどレベルキャップに届くというバランスです。もっと言うなら一周やりこんでだいたい30レベルあがる、というバランスです。それはスタートラインがレベル1でもレベル30でも変わりません。
 で、ここで、本作からレベル1のキャラを作って遊んでしまうと、前作のサブクエストや選択肢などで得られるはずだった多くのスキルポイントや特典を失うばかりか、あろうことか本編を一周してレベル30ほどでやることがなくなってしまいます。
 すると何が起こるか。
 本作に用意されている全てのエンドコンテンツはレベル57およびカンストである60からでしか始められないのです。残り27レベルの時間をひたすら無為に過ごすしかなくなり、ほぼ詰みとなります。

 そんな理由からレベル1のキャラを作りたいのであれば前作を遊んでから、というのを激しく推奨するのですが、まぁ、本作にはレベル30からスタートというオプションもありますしね。

 というわけで、本作は2というよりパート2といった感じで、前作の延長線上に成り立っている作品でした。ポンポンレベルが上がるし気軽に何でも振り直せるしということで気軽にハクスラを楽しむのに最適ですね。前作と違って大きくパワーアップしたのがシナリオモードで、結構楽しかったです。

 残念な部分もいくつかあるんですが、最も印象に残っているのは「ゆっくりハクスラさせてくれない」ってことですね。別に時間制限があるわけではないし、エンドコンテンツでは心行くまでハクスラ出来るのですが、ストーリー中は自分の攻略中にも様々な状況が変化している、という演出で、主に拠点に敵が攻めてきたぞーっていうのがちょいちょい挟まるんです。
 これがねー。
 敵が来たー迎撃するための人員を選ぶためにいったん戻ってくれ、とか、キメラがお宝持って帰ってきたから受け取りにきてくれ、とか、あるいは敵の大群だータワーディフェンスのお時間だすぐに戻れーとか、もう、カバンがまだスッカスカなのに頻繁に拠点に戻らされるのが結構だるかったですね。
 全然無視してOKなんですけど、前作ではマップをじっくり練り歩いて、カバンがいっぱいになったらカタリナを遣いに出す、っていうサイクルがしっかり出来ていただけに、そういった本当の意味でのハクスラを楽しむのは本編クリアまで、つまりシナリオモードに入るまではお預け状態でした。

 あ。
 英語です。残念でしたー。


*ここからちょっとネガティブモード。

 とは言うものの、英語だからー日本語じゃなければもう無条件で遊ばないーっていうスタンスはいい加減やめるべきです。
 そりゃあね、私だって日本語で遊べるなら手放しで喜びますよ。ゲーム画面に見慣れた文字の羅列が出現するだけで、たとえそれが機械翻訳でちょっと意味不明になってしまったとしても、嬉しくなるのが我が国、世界で見ればマイナー民族の性(さが)です悲しいことに。
 ね。日本語見ると落ち着きますよね。読む速さや理解度だって歴然の差だし、英語の文章がずらーって出てくると私もげんなりします(笑)
 でもやっぱり読む努力はしようよ。何言ってるかわかんねー、スキップスキップってのはその後一生経っても何も成長しません。
 単語の一つ一つやレトリックなど、完璧には私だってわかりませんけど、雰囲気くらい掴めるようになれば大分変ってきますし、口語はわからなくても文語であればむしろ日本語に訳されるより断然わかりやすいです。

 今までがそうであるように、今後も未翻訳で配信されるゲームは数多くあります。英語を耳で聞くのはかなり難しいですけど、目で少しでも追えるようになれば、確実にゲームの扉は広がります。

(ここ最近ずっとXboxの地域設定を、個人的な理由から日本にして遊んでいるんですが、そうするとストアのレビューも日本語じゃないですか。レビュー自体がとても少ないのですが、その内容もほとんどが「日本語なし。日本で売るならローカライズしろーふざけんなー」っていう感じのレビューが山のようにあるんですよね。私もその気持ちは激しくわかります。禿同です。日本語有るのか無いのかわかるのも助かります。けどね。その一方でやっぱり喚くだけじゃなんだかなーって思うんですよね。極論、自分が読めりゃそれで済む話じゃないですか(笑)なら読めるようになりましょうよ。
 別に机に噛り付いてノートにかりかりしたり、英字新聞を取ったりする必要はないと思います。まずはゲームで遊びながら、英文が出てきたら一応ちゃんと目を通して、そして理解した気になりましょう。そのうちきっと、ちょっと知りたい単語がある、あるいはこの文章を理解できないと先に進めない、なんてことが出てくると思うので、そしたらお手持ちのスマホでちょちょいとその単語を調べて、意味を知ったら想像力を駆使して文意を把握しましょう。ただそれだけの繰り返しです)

*さすがにストーリーが肝の超大作RPGとかを原文で挑む勇気はありません……。このやろう日本で出すならローカライズくらいしろ! 日本のゲームやアニメをリスペクトした作品出すならローカライズくらいしろ! ただし機械翻訳は許さん。
 それが出来ないなら言語MODくらいユーザーで配信できるようにしろ〜〜〜!


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