おはようございます。あるへです。
本日はこちら「キングダムハーツ リ:チェインオブメモリーズ」のレビューです。
本作は日本版Kingdom Hearts -HD 1.5+2.5 ReMIX-内に収録されたタイトルのひとつで、カードを出し合ってその数字の高低を競う「スピード」のルールを用いた特殊なバトルスタイルが、当時賛否両論を巻き起こしましたよね。主に否寄りで(笑)
私は本作がゲームボーイアドバンス作品(やっと思い出した。ついこないだまでこのハードの名前思い出せなかった……)だと思っていたので、3Dで動き出したときはかなり動揺しました。あれ、俺が知ってるゲームとは別物……? でも舞台は同じだったような……。
過去10分くらいだけやった記憶が私の本作の思い出の全てなんですけど(笑)
調べてみると、確かに本作は最初ゲームボーイアドバンス用作品として、2Dドットスタイルで世に出ました。当時一世を風靡したオリジナルキングダムハーツをプレイしたことのない、あるいはプレイしたくてもPS2を持ってないちびっ子たちに向けた作品だったようで、攻略サイトによると、あまり自由の利かない携帯ハードで、いかにKHらしい戦闘を実現するかで四苦八苦したようです。
そこから時間は進んで、本作もまたKH2に繋がるれっきとした本編ということで、PS2用に一から作り直したのが本作の前身。リマスターを経て私の手元にやってきたという経緯でした。
本作を遊んでみてのざっくりとした印象で言えば、やはり本作は、ストーリーは1と2の間の物語ではあれど、キングダムハーツというブランドの中では外伝のようなあっても無くても問題ないタイトルにはなってしまいます。
なぜかというと、これはソラとリクの物語であり、それはスクエアエニクスの物語だからです。
前回でもお話した通り、少なくとも私にとってキングダムハーツとは、スクエニとディズニーが手を取り合って初めて昇華される作品なんです。
本作のディズニーの扱いは極めて脇役感が強く、キンハーが好きで、ゲームが好きで、お話の続きが気になるなら確かに遊んでもいいけれど、ディズニーが好きで手に取る作品ではないと感じてしまいました。
また、最初に触れた「スピード」ルールの戦闘も取っつきは最悪ですよね。
慣れないうちはかなり戸惑いました。何も考えずにA連打してると一発殴っちゃあ三、四回弾かれて、殴られて、あっという間にカードが尽きて、リロードして、その間また殴られて。
ならばと出すべきカードを選んでいると、その間にも敵はちょこまか動き回り、やっぱり殴られます。
もうね、ストレスしかない。奥行きとカメラ向きのある3Dの大画面で敵の位置を把握しつつ、敵の攻撃をドッヂで避けつつ、左下のスロットから出すべきカードを選び、敵の出したカードの数字を注視して……ってできるか!! 目がいくつありゃいいんだよ!
とはいえこれは洗礼のようなものです。
本作の戦闘ルールを理解し、システムを理解し始めると、まぁ途端にめちゃくちゃ楽しくなる、というほどではありませんが、ちゃんと楽しくなってきますし、なるほどキンハーらしいと感じられるようになってきます。
それは、ストック技です。
実はこのゲーム、A連打で戦うコンボゲーではなく、Y連打で戦うスキルぶっぱゲーなんです。カード三枚をまとめて叩きつけ、絶対にブレイクされない手札と強力な攻撃力で、息つく間もなくねじ伏せる、それがこのゲームの楽しさなのです。
その段階に至り本作の楽しさの片鱗が見えてくると、心に余裕が生まれ、そしてストック技のデメリット「三枚の内最初のカードがリロードできなくなる」というルールを見越して、カードデッキを組む楽しさがわかるようになってくるんですね。
戦闘内容や敵の編成をイメージしながら、まずこの三枚を使ってあの技を使う、この技を使う、カードがなくなってリロードした時、このカードはスキップしてこれらのカードが手元に来るから、帰ってきたカードだけでまたストック技が組めるように、あれやこれや数字はこうで〜と、熟考する。
それが見事にはまり、ボスですら何もさせずにフルボッコに出来たときはさすがに脳汁溢れました。
……一つ言えるのは、決してちびっ子向けではないということですね(笑)
確かに、こうしたキンハーらしい戦闘を、フル3Dで遊べるのは快適ではあったのですが、はたして正解だったのでしょうか。
このカードバトルのシステムは、KHらしさを残しつつゲームボーイアドバンスで遊ぶために開発された特殊な仕様です。
フルリメイクされ3D作品となった今でも、このシステムを踏襲すべきだったのかというのは、私は疑問に思います。
だって、いうなれば見た目は前回遊んだキンハーとなんら違いはないんですよ?
なのにカードに支配され、カードの制約の中で戦うのはすごく窮屈に思えるんですよ。
前作ではあれだけ生き生きと、のびのびと武器を振ってたのに、今作ではカードが無いと何もできないんですからね。
(さっき言った目がいくつありゃいいんだよも、アドバンスの小さな画面で2Dなら、目の焦点をそれほど動かさずともカードや敵の動きを一目で把握できるんじゃないかなって)
とはいえ、逆に前作ではMPが無ければ出せなかった数々の大技が事前に組んだデッキのお陰で打ち放題暴れ放題というのは前作にはなかった爽快感で、こちらも捨てがたいんですよね。
まさに一長一短です。
このように、本作の「スピード」ルールは、真面目にやろうとするとかなりの反射神経と正確な操作が常に必要となり、相手が雑魚だろうがボスだろうが気が抜けず、かなり疲れます。
しかし、これを徹底的に拒否できる強力なシステムやルールもしっかりと設定されているので、理解と慣れが進めば案外その機会はざっくりと削減できるのです。
ここに行きつくと本作の見方が変わり、ちゃんと普通に、いや結構面白いぜ、と楽しめるようになってくるんですね。
実績コレクターには鬼門とされるカード集めも、最後に倒した敵のカードが出るということ、特定のマップカードではそのドロップ率にブーストがかかることを念頭に計画的に戦っていけば、案外、なんというかね、狙って出そうとすれば案外出るんだな、ちゃんと集められるんだなって実感できるくらいのちょうどいいドロップ率なんですよね。
最初からうんざりしてるとうんざりするくらい出なくて、精神を削られそうではありますが、逆に腰を据えて、計画を立てて、ルーチンをこなしていくと、意外と集まっちゃう、そんな塩梅のドロップ率です。
本作も含めてやっぱキンハーって戦闘が楽しいので、私はカード集め、楽しめちゃいました。
最後に。
レベル99実績は蛇足です。特にリクは、途方もない作業に疲れました……。
ソラのカードコレクション、カード一覧とコレクションの項にミッキーマークが付かなかったんですけど、これって仕様ですか? 本体に負荷がかかったか、作品を越えてのフラグのやりとり(358のクリアデータ参照で、CoMの宝箱に新しいカードが出現する)が原因なのか、途中から実績解除のアナウンスされなくなっちゃったんですけど、カードを全種類集めたのにミッキー付かなかったんです。実績解除自体は問題なく出来てるようなので良いんですけどね。メニュー開いたときヒヤッとしました(笑)
こうして振り返ると、攻略自体はサクサクでしたが、実績要求としての作業は地味で、時間のかかるものが多かった気がしました。
*後に読者さんから頂いた情報でばっちり全ての項目にミッキーマークを付けることができました!
詳細(ってほどでもないけど)は以下の通り。
カードコンプのフラグが建つのは記事本文にある通りですが、その後さらに二枚のカードがさらりと追加されています。
「ゴールドカード」と「プラチナカード」の二枚で、戦闘デッキに組み込んで使えるコマンドカードになります。
これらは、通常のマップ内で宝箱系のマップカードを使うと出現する普通の宝箱から出ました。
ジミニーメモ内では、「カードコレクション」では横長だけど奇麗な八角形になってるし、「カード辞典」では全ての項目にミッキー付いてるし、完全に罠ですよね(笑)
ゴールドとプラチナは入手した瞬間、「スペシャルカード」という新たな枠組みが出現し、そこに収められます。コレクションは底辺が横にずれて、歪な台形となり、これでコンプリートです!
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また遊びに来てください〜
引き続き楽しいゲームライフをお過ごしくださいませ
(^o^)
なんの因果か、まだ本作を遊べる状態だったのでさっそくプレイしてみたところ、全ての項目にマークを付けることが出来ました。追加情報として、本文に詳細を付け加えさせていただきます。
ありがとうございました! 今夜もぐっすり眠れそうです><
カードコレクションコンプリート後に、宝箱を2回開けるとおまけのカードが2枚手に入ります。
それでジミニーメモにもミッキーマークがつくはずです。
プレイからすでに数ヶ月経っていらっしゃいますが、もし興味がおありでしたらお確かめください。
私もカードコレクションとカード辞典をコンプリートしましたが、ミッキーマークがつきませんでした。
トロコン指南をされていらっしゃる下記サイトでは全てにミッキーマークがついていますね。
http://kotsukotsutrophycomp.blog.jp/archives/2018-08-07-1072204359.html
全部にミッキーマークがつかないの、やや気味が悪いのが本音です……