おはようございます。あるへです。
本日はこちら「Dragon Lapis」のレビューです。
本作はちょっと前にレビューしたドラゴンシンカーの続編、でいいのかな。ゲームシステムが似てたり、前作のキャラがボーナスMOBとして出てきたりするけど、(ドラゴンシンカーにも裏ボスとして出てきたけど、当時は知らなかった)アルファディアジェネシスのエナが出てきたり、まぁなにかしら中の人繋がりの内輪ネタなんでしょう。なんでもありとはいえエルフやドワーフなどの種族自体が今回は出てこなかったので別世界の話なのかな。前作を無視して本作のみを遊んでも全然okです。
そう、そんな感じでいつものKemcoゲー。あえて期待値低めで今作も挑んだんですが……。
いったい何が起きた(笑)
激震走っとるぞ! 期待の新人でも入社したか!?
自分の目が信じられないくらい……神ゲーでした!!!
わかる? 神ゲーっつってんの。Kemcoの中では神ゲーレベル、を通り越して、普通にインディーゲーム界全体でタメ張れるレベルで私に刺さった作品でした。
たしかに、前作に引き続きピコピコ音源は、ずっと聞いてると眩暈がしてくるし(でも曲自体は良い)、正直敵は弱いです。とんでもなく長い裏ダンジョンを最奥に辿り着く頃にはもはや完全に「仕上がって」いて、裏ボスもワンパン。
でもそれはことKemcoゲーに関しては良いんです。サクサク育てられて強さを実感できるお手軽感がKemcoゲーの持ち味ですから。
そんな中でも前作ドラゴンシンカーではあれほどお粗末で退屈の極みだったストーリー。いや、ストーリーというよりもメインキャラ4人の会話が、本当に面白い。
ドラゴンシンカーでは唯一、喋らない主人公のたまに表れる返答の選択肢に、安直なものとKYな発言の2パターンがあって、ここだけは一瞬クスっとできるんですが、今回もそのシステムが受け継がれていて、ギャグコメディめいた4人の会話にスパイスが加わっていました。
ホント、感心してしまいますよ。金竜と銀竜なんていうペラッペラな世界観設定で、そこに引きずられることなくよくもまぁこんなにキャラを立たせられたなぁと。
4人それぞれの個性が確立されていたので、まさかトゥルーエンドで目頭を熱くするとは夢にも思いませんでした。
それだけこのキャラ達に感情移入していたんですね。
何もかもが相乗効果的にうまくまとまって神ゲー、っていうのはやっぱり言い過ぎかもしれません。衝撃がすさまじかったので言ってしまいましたが(笑)
でもスフィア盤みたいな成長の仕方って、なんかワクワクするんですよね。この成長盤と、それに必要なマナの需要と供給がちょっと噛み合わせづらかったり(成長盤が余って仕方ないパートと、マナが余って溢れるパートがある)、その成長盤の管理やキャラ成長の確認方法が煩雑だったり、まだ煮詰まっていない部分があるので、このあたりの快適性をブラッシュアップしつつ、今後もこのシステムで遊びたいなと思いました。
世界に666個ある宝箱のうち、その半数がおまけダンジョンに集中してるとは……。こんなところでもびっくりさせてもらいました。
あ、ドラゴンシンカーはゲームボーイカラーでしたが、今作はSFCレベルに解像度上がってます(笑) 文字も見やすくなって、このへんになればまぁ許せるかな。
現状、私の中では忘失のイストリアを抜いてExe-Createの中でトップに躍り出た作品なので、Kemcoゲーを知らない人にも、普通にRPGが好きなら是非お勧めしたい作品です。
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