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ゆうすけ
銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコン卵酒秋刀魚さん。

2023年09月27日

2023年9月のなつかなさん

2023年9月の最後の週ですが、いつまでもしぶとく暑くて困ります。
これだけ暑いと外で暮らしている猫たちも大変だと思います。
ということで、なつかなさんが某日の早朝にやって来ました。
「おはよう」
「暑いですね」
「ごはんあるよ」
「いただきます」
というような話をして、カリカリと煮干しをお皿に入れて出してやりました。
IMG_2071 (編集済み).JPG
IMG_2072 (編集済み).JPG

縁側の前に皿を置いたところ、家猫のしぃさんやなつきさんが集まってきてジロジロ見ているので、なつかなさんが「見てんじゃねえよ」とお怒りでした。
お皿を壁の陰に移動させたら、安心してモリモリ食べて去って行きました。
食事中は警戒がおろそかになるので、できるだけ隠れた所で食べたいそうです。
タグ: なつかな
posted by ゆうすけ at 18:41 | TrackBack(0) | ペット

2023年09月20日

ウィリーズ・ワンダーランド

ニコラス・ケイジという俳優がいます。
主にハリウッドで活躍していて、オスカーを獲ったこともある一流の役者さんです。
ただ、ときどき謎な映画に出演したり、あまつさえ自分で製作に関わったりしています。
2020年に製作され、日本では2021年に公開された「ウィリーズ・ワンダーランド」もそのひとつ。

ウィリーズ・ワンダーランド.jpg
「ウィリーズ・ワンダーランド」
2020年製作/88分/R15+/アメリカ
監督 ケビン・ルイス
主演 ニコラス・ケイジ

あらすじというか、内容はこんな感じ、かな?
「車が故障し、人里離れた町に取り残された男。通りかかった修理工に助けられるが修理代を払えず、支払いの代わりに、廃墟となったテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として一晩だけ働くことに。しかしパークには暗い過去があり、かつて子どもたちに大人気だった動物キャラクターのロボットたちは恐ろしい殺人鬼と化していた。園内に閉じ込められた男は、容赦なく襲い来るロボットたちと死闘を繰り広げる・・・」

・・・だいたい合っていますが、大筋で間違っています。
実際は「死闘を繰り広げ」たりしません。ニコラス・ケイジの圧勝です。びっくりするぐらいに。
ポスター画像を見る限りでは不気味なホラー映画みたいですが、ちょっと違う。
よく見ると、ニコラス・ケイジが妙なTシャツを着ているのがお分かりいただけると思います。
このTシャツが重要なアイテムで、じつは「ウィリーズ・ワンダーランド」のスタッフTシャツです。
彼はパーク内の清掃をする間、このクソダサTシャツをずっと着用しています。真面目というか律儀というか。

観れば分かるとおり、この映画はいわゆる「映画のお約束」を逆手に取った作品です。
ホラーやアクションものを見飽きた人にこそおススメしたい映画です。
なんというか、ニコラス・ケイジを見ているだけでニコニコしてしまう。
どんなに危機的状況でも、休憩時間になるとサクッと休憩室に戻って炭酸飲料をゴクゴク飲みながらピンボールをやります。ピンボールがだんだん上手くなっていくのが可笑しい。
ニコラス・ケイジ以外の出演者は、ホラー映画の法則に従って、次々と斃されていきます。園内は死体の山です。
でもニコラス・ケイジはブレない。そして無意味に強い。強すぎる。
この映画で最高のシーンは、なんといってもニコラス・ケイジがピンボールマシンで最高得点を叩き出して、拳を突き上げているところでしょう。そんなことやってる場合かっ。
結局、最後までニコラス・ケイジは一言も喋らず、きっちりと約束を果たして去って行きます。
そして観客は、あのクソダサTシャツが妙に欲しくなって、ネットで検索を始めるのです。
posted by ゆうすけ at 19:22 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年09月17日

PLAN75

75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>。 この架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを 問いかける映画が「PLAN75」です。
2023年9月現在、AmazonPrimeで視聴できます。
plan75.jpg
2022年6月公開
脚本・監督 早川千絵
112分


劇場公開時に観に行けなかったので、アマゾンで鑑賞しました。
少子高齢化が急速に進行している日本では、こうした制度が実現したらどうなんだろうと考える人は少なくないと思います。
映画では「プラン75」の対象となる高齢者、制度を支える側の行政・関連事業の人たちの「日常」が静かに描かれてゆきます。あからさまに「こんな制度はダメだ」という描き方をすると、かえって陳腐でしらけた内容に陥るので、逆に「日常に浸透した死の制度」を現実的なタッチで語ります。
映画的な省略が巧みで、説明的にならない抑制のきいた脚本が好感持てます。
また、主演の倍賞千恵子が素晴らしい演技をみせているのが圧巻です。

高齢者を政策的に排除するというアイディアは昔からSFなどではよく見かけますが、この映画の秀逸な点は、そうした制度が存在する社会を、リアルな当事者の視点でドラマに昇華したところだと思います。
また、単なる「制度の紹介ムービー」ではないので、当然「事件」が起こります。
社会体制が劇的に変化するような事件ではないのですが、観客にとっては「自分であればどうするか」を問われるような示唆に富んでいます。
管理人的にはこのプラン75の欠陥は、対象を高齢者に限定している点だと思います。
「生きる権利」は憲法が保障するところですが、「死ぬ権利」についてはじつは曖昧です。
全ての国民は等しく「死ぬ権利」を有する、という制度なら受け入れられるかもしれない。
このプラン75の欺瞞は、「死ぬ権利」に偽装して「死ぬ義務」を課している点にあります。
どれほど高齢であっても貧困であっても、生きることを望むならば「生きる権利」を奪ってはいけない。
posted by ゆうすけ at 21:28 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年09月11日

駿河城御前試合

「駿河城御前試合」は南條範夫による日本の時代小説です。全12話の短・中編の連作で構成されています。
第1話の「無明逆流れ」を山口貴由が漫画化した『シグルイ』が有名で、その人気があって2005年に徳間文庫が新装版を出しています。管理人が読んだのもこの新装版です。

駿河城御前試合01.jpg
「駿河城御前試合」南條範夫・著
徳間文庫

この作品に関する基本的な知識とネタバレ。
世にいう寛永御前試合(徳川家光の御前試合)というのは後世の創作ですが、じつはこの試合に関しては、寛永6年(1629年)の駿府城主徳川大納言忠長が行った11番の御前試合が元ネタなのです。という設定で、史実のように語られる「創作」がこの作品です。実際にこういう試合があったかは不明です。徳川忠長はそうとうヤバイ人だったので、あるいはあったかもしれない。

南條範夫は「残酷もの」で知られる作家ですが、この作品も豪快に残酷です。
人がバタバタ死ぬ作品が嫌いな人は読まない方が良いです。主要な登場人物はほぼ死にます。
真剣で行われる11番の勝負を、「グラップラー刃牙」のように全試合完全中継します。
管理人的には大好きな内容です。
余談ですが、時代小説を読むときに気を付けるべき点として「現代の常識や倫理観を持ち込まない」というのがあります。この作品は江戸時代が舞台なので、ゴリゴリの封建制度の中でのお話です。近代的自我などはまだ芽も出ていないし、人の命はやたらと軽く扱われます。羨ましいのは「自力救済」が一部に認められている点ですね。お上に届け出すれば「仇討ち」とか「決闘」とか、OKです。昔はよかったなあ。

ここに書かれた11試合はいずれも面白いのですが、管理人的にお気に入りのキャラクターを挙げておきましょう。
「被虐の受太刀」の座波間左衛門(ざなみ かんざえもん)
君は完璧で究極のドM。手におえない変態野郎。この作品で唯一「幸せ」に死んだヤツ。よかったね。

「破幻の秘太刀」の笹島志摩介
美形な顔立ちに、数々の秘剣を体得している凄いヤツ。実はこの秘剣を会得するためのルーチンがあって、惚れた女を使い捨てにするとスランプを脱出できて秘儀が会得できる、というもの。
なんじゃそれは。ざっくり20人ぐらいの女を使い捨てています。中には自害した人もいます。
こういうクズなキャラは嫌いじゃない。むしろ好きかも。
きわめつけは、試合前夜の事件。
かつて使い捨てにした女の妹が「仇討ち」にやって来ます。
助っ人ひとりを伴って屋敷に夜討をかけるが、返り討ちに遭う。助っ人は斬られ、妹は志摩介に犯されたうえに殺される。
志摩介は死体が転がる部屋で朝までぐっすり眠り、朝は井戸で体を洗い、清々しい気持ちで試合に臨む。
絵に描いたような悪役ぶりで、いっそ爽やかさすら感じられます。
彼がどうなるのかは読んでお確かめください。

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2023年09月03日

9月の自転車乗り

管理人のゆうすけです。気が付けばもう9月ですよ。すっかり秋ですね。
うそです。全然秋じゃない。メチャクチャ暑い。
そんな今日この頃ですが、それでも季節は動いております。
今朝は6時半から自転車で出発です。夏の間は暑くてサボりまくっていましたが、久しぶりに山へ向かいます。
はい、9月の初旬は「栗拾い」の季節です。
自宅から小1時間ほど走ると国道から山に向かうパークウェイがあります。昔は有料道路でしたが、償還が終わったのか、数年前から無料になった道です。
その道はアップダウンがいくつかあるのですが、途中で道端に栗が落ちているゾーンがあります。
道路わきに栗の木があって、この時期になると栗のイガごと道に落ちてくるのです。
車に踏まれたり、雨に濡れるとアウトなので、天気の良い日の朝早い時間に行って、夜中に落ちた栗をせっせと拾います。
IMG_2067.JPG
本日の収穫。
栗ごはんにして美味しくいただきました。

最近はほとんど山を登っていなかったので、久しぶりに坂を登ると死にそうになります。
9月はもうちょっとがんばって自転車に乗ろう。
タグ: 自転車 栗拾い
posted by ゆうすけ at 20:09 | TrackBack(0) | 自転車
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