Uptown Funk! / Mark Ronson ft. Bruno Mars
24K Magic / Bruno Mars
ノリはほぼ完全に同じだ。"Uptown Funk!"は「オレってすげえんだぜ」、"24K Magic"は「いい夢見させてやるよ」だから、どっちもチャラ男曲。ズンッ、タッ、ズンッ、タッっていうリズムも一緒。メロディよりもしゃべりが多いのも一緒。PVも基本Bruno Marsが男たちを連れて、キレのあるダンスを披露しているところが一緒だ。
恐らく、すべては"24K Magic"が後発で2番煎じかつクォリティで"Uptown Funk!"との間にかなりの差がついていたことが原因なんじゃないかなと思う。個人的にはどっちも好きなんだけれど。
【曲の感じ】
"Uptown Funk!"は曲の特徴、つかみ、メリハリとも完璧で、ヒットメーカーのMark Ronsonが「悩み過ぎて禿げた」というだけのことはある。最初に聴いたときはややしつこい感じがしたけれど、今はこの長さがちょうどいい。"24K Magic"はつかみこそいいものの、その後の流れはまるで"Uptown Funk!"を手本にしたかのような作り方だ。
【歌詞】
どっちもチャラいけど、"Uptown Funk!"は「オレって熱すぎるぜ。警察か消防署に電話しろよ」とか「オレって熱すぎるぜ。ドラゴンが隠居したくなるくらい」とか意味がよくわからないことを言ってて、だからこそ好感が持てる。"24K Magic"は「オレって金のある危険な男だぜ」とか「金なんざ使いまくりゃいい」とかやたら金に物言わす話が出てくるから、ちょっと引く。
【PV】
"Uptown Funk!"はやっぱりあのチャラチャチャッ、チャラチャチャッ、チャラチャチャッ、チャッのところのダンスがしっかり心をつかむ。手前で踊るBruno Marsや男ども、それにMark Ronsonだけじゃなく、バックの通りすがりの女性たちや靴磨きのおっちゃんとかまできちんと映えている。無駄な部分が一切ない。"24K Magic"はやたら豪華なギャンブル場とか車とか自家用ジェットとか水上バイクとか、やはりこちらも金に物言わす映像で、ちょっと引く。ダンスのインパクトもやや薄い。場面は切り貼りみたいな感じで、ピーナッツかなんかを口に放り込まれた女性はむせてるし(場面が切り替わる直前でBruno Marsがそれに気づいて振り返ろうとしているように見える)、花火をバックに映るBruno Marsは逆光気味だし、ちょっと雑な作りだ。
【そもそも】
"24K Magic"を最初に聴いた人の半分以上が多分思ったのが、「これって"Uptown Funk!"のパクりだろ!」ということだ。
さっきも書いた通り個人的にはどっちも好きなので"24K Magic"がダメだと結論づけたいのではない。"24K Magic"がBillboardで4位にランクされてから全然上がってこず、そのままランクダウンしてサヨナラしてしまったので、なんでかな〜と考えてみた結果である。
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