杜甫(とほ)。
「詩聖」と呼ばれた男。
政治の矛盾を漢詩に託し続けました。
(画像引用 Wikipedia)
「春望」 の
国破れて山河あり....はあまりにも有名です。
今日はそんな詩人・杜甫の生涯を追ってみましょう。
いったい、どんな人物だったのでしょうか?
とりあえず、科挙に受からない
・科挙の試験に 何度も落第 。
・しかし友人たちの サポートで官職にはありつく
・ほどなく 放浪の旅 に出る
(画像引用 Wikipedia)
(基本的に、生涯このパターンです)
安禄山の乱に巻き込まれる
・756年、 安禄山の乱 発生
・長安陥落の際、脱出を試みるも 捕虜となり幽閉 される
・ 1年後、命からがら脱出
(画像引用 www10.plala.or.jp)
(ちなみに当時の世界情勢はこんな感じ)
官職に復帰したら即、左遷される
・安禄山の乱後、 左拾遺 という職を授けられる
・時の宰相・ 房?(ぼうかん) が免職される事件が発生
・杜甫は親友だったため、 房?を弁護
・ 華州に左遷 される
(画像引用 image.haosou.com)
(このとき「北征」という名詩が生まれます)
成都で草堂(杜甫草堂)を建てる
・しばらく平和な時を過ごし、 詩風も穏やかに
・諸葛亮を賛美した名作 「蜀相」を生む
・再び 放浪の旅 へ
(画像引用 Wikipedia)
(現在は杜甫草堂博物館になっています)
そして最期の時が・・・
・洛陽を経由し 長安に戻ろうとする
・途中、 耒陽で洪水に足止め されて飢えに苦しむ
・現地の県令が 大量の牛肉と白酒 を差し入れ
・ 牛肉の食べすぎにより死去
(出典 『唐書』 杜甫伝)
(画像引用 r.gnavi.co.jp)
(放浪癖のある人っぽい最期といえば、それまでですが・・・)
中国国内では今でも話題に
・牛肉死因説の 「唐書」成立は1060年
・杜甫の死(770年)後約三百年後なので 真偽は微妙
・しかし、現代でも中国語で検索をかけると 113000件ヒットする
(未だに死因で話題になるとは、杜甫恐るべし)
やはり、「次の食事にいつありつけるかわからない」
というプレッシャーがあったのでしょうか。
何とも伝説的な亡くなり方ではあります。
とりあえずここは、死因をスルーして
「 杜甫 、 詩聖 、 山河あり 」
で語呂合わせしておきましょう。
「 徒歩 の 姿勢 で サンガリア 」
以上、
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感想(3334件)
ちなみに、もう一人の巨星・詩仙こと李白も
何とも言えない形で最期を迎えていますので
「李白は〇〇を取ろうとして死んだ?」
https://fanblogs.jp/huun/archive/135/0
をご参照ください!