例えば、C国の”共同富裕”というスローガンは100年近く前から同じ様な事を言ってる。結局は行き詰って「白でも黒でもネズミを捕る猫は良い猫」と言って外国資本を入れて利権を得た一部の特権階級のみが富裕となる。その利権を奪い合う為のスローガンに”共同富裕”といい、権力闘争の挙句に外国資本が出て行き、また100年に戻る。
似たような話で昔、S連という国が出来て1930年頃にモスクワ川の畔にK産党幹部専用の高級アパートを作った。共産主義の理想の生活を現したアパートだそうで、当時最新のセントラルヒーティング、エレベータ、劇場、レストラン、商店街、郵便局、電報局等のインフラがこの高級アパート内に完備し、各戸に電話も引かれてる当時としては最新で贅沢な設備だった。このアパートに先ず指導者が自ら進んで「共産主義の恩恵」を受けるといって、その日の食糧にも事欠く一般国民とは無縁の贅沢を享受したそうだ。
マルクスの共産党宣言で「資本家は労働者を搾取する。万国の労働者よ団結せよ」と言っても、搾取しているのは資本家と言うよりは特権階級という事が良く判る。一般国民はたぶらかされてる側。
人間は仲間が増えてくると組織となり、管理する人と管理される人が出てくる。管理する人は、管理される人から富から集めたり指図したりしてるうちに偉くなったと勘違いする。それが搾取する者とされる者となり、特権階級と奴隷となる。人間って「他の人よりも自分が得したい。得したものは手放したくない。」と思う罪深いものだろうから、こうなってしまうのは人間が組織する限り必然なのかも知れない。
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