例えば昨年、ある家の前を走ってた時に、その家の扉が開き近所の中学校の制服着た女の子が出てきて自分を追い越して走っていく。「ああ、中学校に遅刻しそうで走ってんだなあ」と思った。今年はそんな子はいなくなり、もう少し早い時間帯に同じ家からどこかの高校の制服を着た女の子が出てきて反対方向に自転車で行く。「ああ、あの子は高校生になったんだなあ」と。
また、5〜6年くらい前に或る大きな御屋敷の前を走ってた時に小さな男の子が庭で遊んでるのが見て「我儘そうな子だなあ。大きくなったら苦労しそう。」とか他所の子ながら要らぬ心配しながら走ってた事があった。その後その庭はアパートになった。今朝そのアパートの前を走ってると奥の母屋から中学生くらいの男の子が出てきて見送ってくれてる爺さんに振り返って手を振り「行ってきます」の挨拶をしていた。「ええーっ。あの小さかった子がこんなに大きくなってんの!!」「我儘そうだと思ってた子が礼儀正しくなってんじゃん。」とびっくりした。この子たちがしばらく見ないうちに人生の1/15或いは5/13の時間を過ごして大きく成長していた。他所様のお子様を偶に見る事で、毎日の自分では判らない時の流れの速さを感じた。
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