世界の不動産投資王 ドルフ・デ・ルースが,エンジニアになるために入学した工学部1年生の時に,
エンジニアたちがおしなべて金持ちでないことに,気づいた.
金持ちがみな共通して持っているものは何か,知りたくなり,金持ちの伝記や自伝,百科事典,書籍,雑誌に目を通し,できるだけ多くの裕福な人たちと会って,話を聞いた.それは7ヶ月以上に及んだ.
金持ちと言われる人たちには,二つだけ共通点があった.
まず第一に,ほとんど例外なく,彼らは誠実である.言葉に偽りがない.
もし彼らが何かを行ったら,それは頼りにしていい.
誠実でなければ金持ちになれない,と言うつもりはない.
しかし,誠実さを持ち合わせずに金持ちになったとしても,いつかはその不誠実に足元を救われるだろう.
また,誠実とは遺伝するものではないので,すべての人にとっての教訓でもある.
第二に,まず例外なく金持ちに共通していることは,彼らが不動産で富を作り上げ,あるいは富を維持しているということだ.
この認識のもと,彼は不動産の世界に踏み込んだ.
4年後,彼は成績優秀で学士号を授与され,学校からあと1年(通常2年)勉強すれば,修士号を挙げようと言われて,修士課程に進んだ,半年終えたところで,「君は優秀だから履修過程を修士課程から博士課程に切り替えても良い」と言われ,断る理由がなかったので,さらに進んで博士号を獲得した.
当時としてはかなり高額な,年収32,000ドルの仕事を提示された.
彼は,その1週間前に35,000ドルの純益をあげる不動産取引を終えたばかりだった.
「もし1週間で35,000ドルに値する取引をして,1年の残りは休暇に当てられるとしたら・・・
正気な人間なら,週40時間,1年のうち49週も働いて,毎朝8時に会社に行き,『おはようございます.今日も出社しましたが,何をすればよろしいでしょうか?』と上司に挨拶なんかしたいだろうか?」
彼は,一度も就職することなく,世界各地の不動産投資を行っている.
不動産投資会社プロパティー・ベンチャーズ・リミテッド社を設立し,不動産投資家,コメンテイターとして活躍中である.
また不動産投資セミナーや研修,講演を精力的にこなし,ラジオやテレビへの出演多数.著書も多数.
「お金持ちになれる『超』不動産投資の進め」自己資金ゼロから始める究極の資産形成術 東洋経済新報社
Real Estate Riches: How to Become Rich Using Your Banker's Moneyから
「ニューヨーク・タイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」紙でもベストセラー入りし,全米50万部の売り上げを誇っている.
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