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副審について(その2)

 前回の続きです。

 今回は、 『オフサイド』絡みの話題です。

 オフサイドと言うルールは、非常に分かり辛い物があって、サッカー経験者と言えど、いい加減な理解の方が大勢います。

 何を隠そう、この私も・・・その1人だったのですが・・・。(^^;


オフサイドの監視

 オフサイドの違反を監視するのは、副審の大きな仕事の1つです。

 これをやってくれるだけで、主審は大分助かります。(^^;

 ただ、1人審判が長かった事もあって・・・主審が副審を見る事を忘れてしまう事もしばしば・・・この間も、周囲の声で気が付いた・・・なんて事も私自身あったのです。

 それでも、副審を任されたら、このオフサイドをちゃんと監視しなくてはなりません。



 肝になるのは、 『オフサイドライン』が何処になるのかを見抜く事です。

 これが、時々難しい事があります。

 よ〜く考えれば分かる事なのですが・・・瞬時に判断しなくてはいけないとなると・・・怪しい時もあったりするものです。

 通常、キックオフの時は、DFの最後尾と同じ位置に立つ事になります。

 ここが、オフサイドラインとなる事が多いですよね。

 ところが、試合が始まると同時にこのラインは前後に移動を始めます。

 多くの場合、後方から2人目を探して移動する事となるかと思います。

 通常、ここにオフサイドラインがあるからです。



 以前、 『パス禁止』と言う面白い方針のチームと対戦した事があります。

 こう言うチームと対戦すると、オフサイドラインについての理解が進むかも知れません。

 そのチームは、徹底してパス禁止なのです。

 GKでさえ、ボールをキャッチしたら・・・直ぐ様 『ドリブル』を始めます。

『パントキック禁止』なのだそうです。

 GKが前線に行ってしまうので・・・オフサイドラインも変わって来ます。

 常に、後方から2人目を探して移動し続けなければなりません。

 ボールを失い、GKが戻ってくれば・・・また通常の営業が可能となるのですが・・・とにかく、忙しくオフサイドラインが変わって行ったのを覚えています。

 まぁ、これ程では無くとも・・・試合も終盤となって来ると、GKがセットプレイに参加する様なケースも出て来ます。

 こう言った時には、やはりオフサイドラインを直ぐに見つけて移動しなければならなくなります。


 時には、最終ラインをドリブルで突破される事もあります。

 こう言った時には、 『ボールの位置』がオフサイドラインになる事があります。

 ルールをよ〜く思い出して下さいね。

 これをうっかり忘れてしまう方は、思いの他多いと言えます。

 とにかく気が抜けないのです。

 オフサイドラインを気にしつつ、ボールがタッチラインを割ったかどうかの判定もしないといけないのですから・・・副審は大変な任務なのです。

オフサイドの反則があったら・・・

 オフサイドポジションにいるプレイヤーにボールが渡った時、副審はオフサイドか否かを判定しなければなりません。

 最終的な判断は、主審が下す事となるのですが・・・言ってみれば参考までに・・・主審にオフサイドだと思うんだけど・・・的な合図を送る事となります。

 これも、事前の話し合いで話し合っておくと良いですね。

 「取り合えず、フラッグ上げるんで〜違うと思ったら、フラッグ下ろせの合図をお願いしますね。」なんて感じでも悪くは無いのかと思います。

 逆に、主審の方から丸投げされる事もありますが・・・。(^^;

 4級審判員同士でなら、丸投げされる事の方が多いと言えますかね。



 オフサイドの反則があった場合、先ず立ち止まりフラッグを上に上げます。

 主審の笛が鳴るか、「違うから下ろせよ」の合図があるまで、その場を動いてはいけません。

 時折、移動しながらフラッグを上げている方もいますが・・・。(^^;

 笛が鳴ったら、フラッグを横に倒します。

 中央なら水平に、遠いサイドならやや斜め上に、近いサイドならやや斜め下に・・・と言う具合に使い分けがある様です。

 ボールがセットされたら、フラッグを下げ、またオフサイドライン探しの旅に出ます。


どのタイミングで・・・

 どのタイミングでオフサイドの反則となるか・・・これが案外曖昧な理解なのでは無いのでしょうか?

 その為、無難に取り合えすフラッグを上げて、主審の判断を仰ぐ・・・と言う方法が取られる事も少なくありません。

『実際にボールに触れた時』が1つの目安ではあります。

 これは副審の目にも明らかな場合が多いので分り易いのかと思います。

 それ以外のケースは、副審が判断する事が難しい場合があるかと思うので、取り合えずフラッグを上げて、主審の判断を仰ぐ方が良さそうではあります。

 ・・・が、主審が副審に丸投げの場合は、注意が必要なのです。

 実際にオフサイドの反則を犯していなくても、オフサイドの判定をしてしまう事になるからです。

 難しいですよね〜。

 ですから、試合前に主審としっかりと・・・こう言った事を話し合っておく事を忘れない様にしたいですね。

 審判のせいで、試合が台無しになる事だけは避けないといけませんから・・・。


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この記事へのコメント

 もみじさん、コメントありがとうございます。

 オフサイドは、本当に厄介なルールですよね。

 これは、本当に審判泣かせなルールなのだと思います。

 今は、基本的にボールに触れた時にオフサイドの反則が適用される事になります。

 後は、相手側の選手のプレイの可能性を妨げたり、実際に妨害したりした時に適用されますかね。

 もう1つ、オフサイドポジションにいる事で、利益を得たと判断された時ですか・・・。

 例えば、ゴールバーに当たって跳ね返って来たボールに触れたとか・・・。

 もみじさんの質問の答えは、オフサイドにはならないが正解です。

 囮になる事は、場合によっては・・・と思いますが、それが相手プレイヤーのプレイの妨げとなっていなければ、基本流されるかと思います。

 ちなみにですが、このプレイヤーが仮にオフサイドライン以下まで下がったとしても、その時にボールが味方から渡されれば『戻りオフサイド』として、オフサイドの反則が適用される事があります。

 タイミング次第ですがね。

 これは、少年サッカーでも良く見受けられるシーンです。

 親御さん達は、「?」となっている事も多いのですが・・・。(^^;

 何とも分かり難いルールですよね。

 審判へのアピールについてですが・・・これは、あまりスマートとは言えません。

 少なくとも、小学生が行うべき事とは、ちょっと・・・。

 仮にアピールするにしても、プレイは止めない様にしないといけません。

 審判がアピールを認めてくれる保障はありませんから・・・それが原因で、失点してしまうシーンも相当あります。

 私は、逆に下らないアピールはするなと指導してましたよ。

 必要ないからです。

 私が審判なら全無視ですよ・・・子供達のファウルアピールなんて。

 判定は、審判に一任が原則です。

 アピールで判定が覆る事は、サッカーでは先ずありません。

 この辺は、他のスポーツとちょっと違う所でしょうか・・・。

 リスペクト精神と言う物は、審判のジャッジングにも適用される概念です。

 審判が笛を吹かないのなら、それはファウルとして認められなかったのだと理解すべきですよね。

 ただ、私の様に・・・うっかりさんもいます。

 例えば、副審の旗を見てなかったとか・・・そう言う事は、アピールしても良さそうですね。

 それでも、プレイが切れた時やプレイしていない子、ベンチ等がそれをするべきで、プレイを中断して行うべき事ではありませんよね。

 プレイヤーは、笛がなるまでプレイを止めない。

 但し、ラインを明らかに割ったりした場合には、素直にそれを認めプレイを止める。

 これが、今子供達に求められている事です。

 ちょっと、残念なパパさんコーチですね。(^^;

 また、コメント下さいね!
yellow10|2016年04月16日(Sat) 03:09
こんにちは

サッカー未経験な私にとって非常〜に分かりにくいルールが
オフサイドの定義です
f(^_^;

オフサイドポジションに味方が居てパスを出し受けると反則になるのは解りますが
ネットで調べるところ
『プレーに関与した場合』
と、あります。
例えばボールを持った選手の先を走る、オフサイドポジションに居る選手がいたとします。
オフサイドポジションに居る選手は、オフサイドライン内まで戻りパスを受ける選択肢も考えられ
相手選手には囮となりマークせざる得ない状況とします。
しかし結局オフサイドラインまで戻る事は無く、ボールを持った選手がループや股抜きで最終ラインを突破した場合
これ如何にと疑問に思います。

オフサイドポジションにいた選手はボールには触っていませんが、囮となり相手選手のマークを引き付けた場合ですね。
f(^_^;

あと一つ分からないのが、サッカー経験者のパパさんコーチが、相手のオフサイドには審判にアピールしろと
よく注意しています。
先入観無しで私にはこの事が悪い事なのか、良いこと事なのか全く分かりません
f(^_^;

ボランティアでなされるパパさん審判及び、高校生・中学生審判には本当に感謝です
もみじ|2016年04月15日(Fri) 16:59
 ボアソルチさん、お久しぶりです。

>相手選手のプレーしたボールがオフサイドポジションにいる渡った場合はオフサイドにならない。

 以前、記事にした事がありますが、「意図的か否か」が判断基準です。

 例えば、アルアルな所では、ヘッディングで後方に流れてしまった様な時、オフサイドポジションにいるプレイヤーにボールが渡ったとしてもオフサイドにはならないと言う感じです。

 ヘッディングは、意図的なプレイですから。

 それが避けるつもりで、偶然当たってしまった場合なら、オフサイドが適用されます。

 厄介ですよね〜。

 ニュースで見ましたが、今度は「決定機をファウルで阻止」今迄、一発退場でしたが・・・警告で留めると言う方向で、テスト導入するとか・・・あまり、ルールをいじって欲しく無いのですがね〜。(汗)

 今は、どのスポーツでもルールの改正が頻繁に行われている様ですね。

 プレイヤーも審判員も、お勉強しないと取り残されてしまいます。

 「キーパーチャージ」なんて未だに言ってる人もいる位ですから・・・。(^^;
yellow10|2016年04月15日(Fri) 11:16
いつもよんでますよ。

オフサイド、非常に解りにくいルールですが。
もうひとつ増えましたよね。

相手選手のプレーしたボールがオフサイドポジションにいる渡った場合はオフサイドにならない。

こんな感じのルール。
うちの地区の審判講習会で説明がありました。

DFかプレーしたボールだけが対象なんだとか。
プレーしたのか偶然当たったのかの判断は…。審判の判断だそうで。
難しいですね。
ボアソルチ|2016年04月15日(Fri) 10:52
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