まだ大学が休暇中(今大学のケータリング部門でシェフ職をしています)であまり忙しくないのと、パートナーの負傷のため一緒にアウトドア活動ができないでいるため、ここのところまた読書量が増えてきています。
今回読んだのは、垣根涼介氏の「ワイルド・ソウル 上下」(新潮文庫)です。政府の政策でブラジル・アマゾンに移住したものの、悲惨な目に遭い苦渋を味わわされた日本人とその子供たちによる政府への復讐計画を話の筋に、物語が展開されます。
日本で仕事をしていた際、在日日系ブラジル人と関わる機会がありました。その時には彼/彼女達の事を「ブラジル人」として見ていました。確かにそうなんですけれど、この本を読んで、彼/彼女達は日本人のアイデンティティを持っているんだなあと改めて思いました。ブラジルに移住した際に政府に裏切られ、そして今日本に滞在しているその子孫の方々も様々な苦労を負っているこの現状を思うと、理不尽だと感じざるを得ません。
ニュージーランドは移民数の多い国です。私には以前、ニュージーランドと日本の移民政策について詳しく調べてみたいと思っていた時期がありました。今回この本を読んで、その思いを新たにしました(あ、ちなみにこの本はエンターテインメント本で、お堅い政治本ではありませんよ。念のため)。
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2016年01月27日
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