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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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2020年06月20日

【発達障害】『障害者手帳』を提示する時に感じる罪悪感。

精神疾患や発達障害によって、
『精神障害者保健福祉手帳』(障害者手帳)を持っている場合。

もしかしたら、僕だけかも知れないし、
同じ気持ちになった人がいるかも知れない。

僕は障害者手帳を提示する時に、罪悪感を感じる。



なぜなら、手帳を持っている理由が、
見た目ではわからないから。

そして、心のどこかで、
こう言われるんじゃないかと怯えているから。

「お前は私たちと変わらないのに優遇を受けてズルい」



ー目次ー
  1. 交通機関の券売機では、手帳で手元を隠す
  2. 公共施設への入場時は、身体で手帳を隠す
  3. 周りは自分なんて気にしてない、それでもなお
  4. 見た目にわからない、それこそがハンディ
  5. 一緒に、この罪悪感と向き合っていこう

1.交通機関の券売機では、手帳で手元を隠す

自治体によるが、障害者手帳によって
特定の交通機関の負担軽減などが受けられる。

その場合は券売機で特定の操作が必要。

僕はいつも、
券売機の周りに人けがない瞬間を見計らっている。

そして、
わざと半分だけ露出させた障害者手帳で、
購入操作する手元を隠している。


2.公共施設への入場時は、身体で手帳を隠す

指定の公共施設への入場についても、
同じように負担軽減などが受けられる。

僕は券売機の時と同じように、
人が並んでいない窓口を探す。
人がいる場合は列の最後尾に並び直す。


そして、
障害者手帳を提示する時は、
わざと自分の身体で手元を隠す。


3.周りは自分なんて気にしてない、それでもなお

僕はどうしてこんなにコソコソしてるんだろう。
周りの誰一人として、僕のことなど気にしてないのに。

「お前は私たちと変わらないのに優遇を受けてズルい」
などと言われたことは、一度もないのに。


前の人の仕草をじっくり観察していて、
それに突っかかる人なんてめったにいないのに。



専門機関で、知能検査で、調べたら判明した。
だから持っている手帳。

本来は罪悪感なんて感じる必要などないのに。

4.見た目にわからない、それこそがハンディ

僕はたぶん、まだどこかで後ろめたく思ってる。

見た目にわからない脳の障害があることを。
自閉症スペクトラム、広汎性発達障害であることを。



そして怯えてる。

見た目にわからないから、
もし突っ込まれたら、その場での証明が難しい。


納得してもらったり、
攻撃を止めさせるための手立てがないまま、
傷つくだけなんじゃないかと。



それは、発達障害はえてして見逃され、
「変人」として排斥される経験を蓄えているから。


それは自分の過去を振り返っても、
保育園の現場の話を聞いてもよくわかる。

「【発達障害と保育園】ADHDグレーゾーンの孤独、保育士と親の対応の現実。」

5.一緒に、この罪悪感と向き合っていこう

障害者手帳を提示する時に感じる罪悪感。
コソコソと隠すようにする仕草。

どうやったら止められるのか。
止める必要があるのか、わからない。



ただ。

もし同じような罪悪感を感じたことがある人がいたら。

ここにも仲間が居るよ、と伝えたい。
一緒に、この罪悪感と向き合っていこう。




ーー自閉症スペクトラム障害は、見た目にわからないことが最大のハンディ。当事者の思い。ーー




2020年05月22日

【発達障害】普通になりたかった自分が、独特でいたいと思えるようになったきっかけ。

僕は幼少時から、周りと同じことをするのに苦戦し、
たびたびいじめに遭っていた。

「みんなと同じになりたい、普通になりたい」

その思いは、自閉症スペクトラムの診断を受けてから
いっそう強まった。

みんなと同じことができれば
自分を受け入れてくれる場所があるんじゃないか
、と。



でも、ある日ふと気づいた。

「普通になれないから、うまくいかなくても仕方ない」と
逃げ道を作る自分がいた。

僕はうまく生きられない自分を正当化するために、
「普通になれない自分」を必要としていた。



ー目次ー
  1. 可能性に賭けて安心したい自分
  2. うまくいかない自分を正当化したい自分
  3. 個性を肯定させてくれた、アドラー心理学「目的論」

1.可能性に賭けて安心したい自分

国旗を自作 したり、 円周率を暗記 したり、
みんなと違うことばかりに興味を持つから
受け入れてもらえないんだろうか。

みんなと同じじゃないから、いじめられるんだろうか。

だったら、普通になれさえすれば、
自分だってうまく生きられるはずだ。

普通にさえなれれば、自分はやれるんだ。


そうやって、自分の可能性に賭けていられるうちは、
一種の安心感を得られていた。

2.うまくいかない自分を正当化したい自分

だけど、もし普通になれた上でも、
いじめられたら。うまく生きられなかったら。

「お前はどのみちうまく生きられない」
と証明されてしまう。

それだけは何としてでも避けたい。
可能性を閉ざされ、傷つき、落胆したくない。
どうしよう。



そうだ。
「普通になれない自分」を逃げ道に使えばいいんだ。



いじめられた時、うまくいかない時、
「普通になれないから仕方ないよね」と、
自分を正当化していられる。

「普通になれない自分」は、そのために必要なんだ。


”なぜ自分のことが嫌いなのか”

<哲人>
彼女にとって、いちばん怖ろしいこと、
いちばん避けたいことはなんだと思いますか?
もちろん、その彼に振られてしまうことです。

失恋によって、「わたし」の存在や可能性を
すべて否定されることです。

ところが、 赤面症をもっているかぎり、彼女は
「わたしが彼とお付き合いできないのは、この赤面症があるからだ」
と考えることができます。


告白の勇気を振り絞らずに済むし、
たとえ振られようと自分を納得させることができる。

そして最終的には、
「もしも赤面症が治ったらわたしだって…」と、
可能性のなかに生きることができるのです。


『嫌われる勇気—自己啓発の源流「アドラー」の教え』 より

3.個性を肯定させてくれた、アドラー心理学「目的論」

このことに気づいてから、
僕はみんなと同じになりたいと思わなくなった。

みんなと同じを求められる場所から離れ、
自分の個性を生かせる場所に身を置いた。

環境を変えたことで、オリジナリティの捉え方も変わり、
「もっと自分らしく独特でいよう」と思えるようになった。



うまく生きられないのは、普通になれないことが原因。
そうじゃない。

うまく生きられない自分を正当化する目的のために、
「普通になれない自分」を必要としていた。

この、 アドラー心理学「目的論」は、
自分の個性への考え方を大きく変えてくれた。



発達障害につきまとう、「普通」という大きな壁。

だけど、 普通を目指すよりも
個性を輝かせる方がずっと大切だと、教えてくれた。


素晴らしい本との出逢いに、感謝。


2020年05月10日

【発達障害】TVを持たない理由 〜自閉症スペクトラムの特性から考察〜。

気づけば、TVを持たない生活も11年目。

家にTVを置きたくない理由はいろいろあるけど、
その1つに自閉症スペクトラムの特性が大きく影響してる。

  • 狭く深い興味の対象への、強く独特なこだわり
  • 人にやらされるのが嫌いで、何事も自分からやりたい
  • 自分のペースを乱されたくない、予定外に弱い



自閉傾向、アスペルガー症候群に特徴的なこれらが、
TVを持たない生活にどう影響してるのかを考えてみる。


ー目次ー
  1. 自分が変えられない情報を受動的に入れられる点
  2. お金を出してる人に印象操作される点
  3. ”キリのいいライン”を自分で決められない点
  4. TVバッシングじゃないよ、マイペースだからだよ

1.自分が変えられない情報を受動的に入れられる点

  • 芸能人のゴシップ
  • 悲惨な事件や事故
  • 政治家の大騒ぎ

TVで流れる99パーセントの情報は
自分でコントロールできることの範囲外。

自分の意識や行動で変えられない、
しかも暗い情報ばかりを問答無用に入れられるのが嫌。


欲しい情報だけを、自分から取りに行きたい、
自分が変えられることだけに集中していたい。

2.お金を出してる人に印象操作される点

世の中の仕組みの現実として、
お金を出してる人に従って行動している。

ただ、行動は操作されても、心まで操作されたくない。



TVは何のために放送されてるのか。
「国民に真実を伝え、公明正大な情報公開のため」じゃない。


数字を取れて、お金を出してる人がよりお金を儲けるため。
だから、今はいちばん数字を取ってくれるコロナばかり流す。


僕はやらされたり、押しつけられたくないことから、

→お金を出してる人に印象操作や洗脳をされたくない。
 いろんな意見に触れて、自分の頭で考えたいと思った。

3.”キリのいいライン”を自分で決められない点

幼少期から、僕はほとんど表情のない子どもだったらしい。

そんな、能面のようだった僕が、何にいちばん怒ったかというと、
「中断させられること」

強い独特のこだわりから、
自分で決めたキリのいいラインが作られていて、
そこを踏み越えられると激しく抵抗した。




アニメやニュースを見ていても、
どこで中断するか、CMが入るか、次週になるかは決められない。

番組そのものがどれだけおもしろくても、
中断どきを自分で決められないことがストレスになった。

そんな自分の融通の利かなさから、
いつでも中断できる動画にシフトしていった。

4.TVバッシングじゃないよ、マイペースだからだよ

見た目は健常者、接すると融通が利かず、中断させられると怒る。
発達障害の宿命ではあるけど、いじめられるのも納得。

ただ、僕が言いたいことは
「TVはダメだから持ってません」じゃない。

やらされる、ペースを乱されるのが嫌いという
自分の障害特性が強く影響してるよ、という考察。


幸い、僕は人に合わせることをある程度は学べた。
だけど根本は、どこまでもマイペースで変わり者なんだ。



2020年05月07日

【発達障害】知能検査「WAIS-?V」結果 〜的外れな回答、思考の激流を止められない〜。

僕が自閉傾向の広汎性発達障害と診断された時、
『WAIS-?V』(ウェクスラー成人知能検査)を受けた。

結果がこちら↓
【WAIS】タブレット.jpg

「類似」という項目のみ、IQ70未満に。
理由はおそらく”的外れすぎる回答”だったから。




発達障害、極端にアンバランスな頭の中では、
こういうことが起きてるよ。

そんな一例として、参考になれば嬉しい。


ー目次ー
  1. 検査項目”類似”とは
  2. りんごとバナナの共通点は果物じゃない
  3. 深く考えすぎて、共通点の解釈が的外れに
  4. 脳はいつも走馬灯、思考の激流を止められない
  5. 人生のハードルを下げるために、苦手を知る

1.検査項目”類似”とは

「類似」は、言語能力を計る検査項目の1つ。
臨床心理士さんと対面で、2つの言葉の共通点を口頭で答える

<質問例>
「イチゴと梨の共通点を答えてください」

<正答例>
「どちらも果物です」

このような質問が6〜7個。
心理士さんがストップウォッチを片手に、
回答の正確性と時間を計りながら進められる。

【Wikipedia】ウェクスラー成人知能検査

2.りんごとバナナの共通点は果物じゃない

6〜7個の質問のうち、回答をはっきり覚えてるのは2つ。
おそらく、 非常に的外れ だった。

1.「りんごとバナナの共通点を答えてください」

  • <期待される正答例>
    「どちらも果物です」

  • <理琉の回答>
    もともとは野生に存在していた植物。
    それを人間が食べやすくするために品種改良を重ねた結果、
    どちらも本来の姿とかけ離れてしまった、人間の欲望の結晶。



2.「喜びと悲しみの共通点を答えてください」

  • <期待される正答例>
    「どちらも感情です」

  • <理琉の回答>
    これまでの成育歴で記録された、
    「この時は喜び、この時は悲しむ」というガイドラインに
    目の前のことが合致した結果、生まれるものです。




うーん…。
100歩ゆずって、的外れ(笑)

3.深く考えすぎて、共通点の解釈が的外れに

僕はどうしてこんなに複雑な回答をしたんだろう。

1.緊張と、時間に追われる気負い

静かな部屋、初対面の臨床心理士さんと対面、
その片手にはストップウォッチ。


状況に緊張し、舞い上がった。

答えられないと時間切れになり、
次の質問に進まれてしまうと焦った。

答え切らないと納得いかない、
でもストップウォッチにかかる指が怖い…。

あぁもう!思いついたまま言おう!

2.”共通点”の解釈が的外れ

知能検査と言うくらいだから、
そんな単純な回答ではないだろう。

そうだ、共通点とは”起源”のことじゃないだろうか。

りんごとバナナが果物という共通点を持った背景は、
人間の品種改良だ。

喜びと悲しみが何から生まれるかの源流は、
自分の中に作られた”そう感じる基準”に従ってるからだ。

4.脳はいつも走馬灯、思考の激流を止められない

めんどくさいでしょ?

りんごとバナナの共通点を聞いたら、
こんなこと言い出すんだよ?(笑)




ここに書いたのは、ほんの一部。

頭の中は常に走馬灯。
どこまでも深く、いろんな考えが自動的に流れ出す。


無限の激流を、皆さんはどう制御してるんだろう。
僕は止められない。脳に「ストップ!」と言っても動き続ける。

そういう制御機能が弱いことも含めて、
能力のアンバランスなんだと思う。

5.人生のハードルを下げるために、苦手を知る

この結果からも明白な苦手分野は、
「ぱっと聞かれたことに、ぱっと答える仕事」

これがわかると、仕事を選ぶ難易度が格段に下がる。

「対面の臨機応変さが求められない仕事。
じっくり考え、文字に直す時間がある仕事を選ぼう。」




障害者の就職サポートサービスに相談する時も、
得意分野、的外れになる分野を具体的に伝えられれば、
自分に合った仕事や環境選びがしやすくなる。

障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】




的外れとも向き合って、人生のハードルを下げよう。





2020年05月05日

【発達障害と保育園】ADHDグレーゾーンの孤独、保育士と親の対応の現実。

数年前、保育士の友人から聞いた話。

ADHDグレーゾーン(未診断)の子が
保育園でどう扱われているか、親はどう言っているかの現状。



保育士たちはこぞって「悪者扱い」
親は「うちの子に限って障害児なわけがない」

ただ居場所を奪われる子ども。あるのは悲しみだけ。
これが発達障害の現実なんだと震えた。



ー目次ー
  1. 保育園の状況、Yくんの行動
  2. 保育園の対応
  3. 親の対応
  4. 決定的な事件
  5. 諦めが、言葉と表情を奪う
  6. 保育現場の現状
  7. ただ、居場所のない子どもが1人

1.保育園の状況、Yくんの行動

障害児が通う保育園ではない、一般の園。
男の子、Yくん5歳。ADHDグレーゾーン。

<主な行動>
保育園のスケジュール通りに過ごさず、周りと違う行動を取る。
「どうしてやるの?」と理由を尋ね、納得いかないと反抗的。

昼寝しましょう→眠くない人も寝ないといけないの?
遠足の目的地で→どうしてここに来ないといけないの?

2.保育園の対応

スケジュールに従わないYくんを毎回きつく叱る。
「なぜ?」と尋ねられると「いいからやれ!」と押さえつける。

Yくんは釈然としないまま、その場ではおとなしくするが、
次のスケジュールにまた従わず、そこでも叱られる。

「おとなしくお昼寝できないなら、あっち行ってなさい!」

最初は本棚のある奥の部屋へ追いやられていたが、
次第に暗い物置部屋に閉じ込められるようになる。

「どうして?いやだいやだ!」と泣き叫んでいたYくんも、
理由を尋ねて泣く頻度がどんどん減っていく。

3.親の対応

困り果てた園が、発達障害の特性じゃないかと調べる。
(※未診断のため、やんわりと)

「もしかしたら、少し…。
ADHDに特徴的な行動パターンが現れてるかも知れません。
念のため、専門機関への相談も視野に入れてみたらいかがでしょう。」

しかし、Yくんの親は拒否。
「うちの子に限って障害児だなんてありえない。
だから病院には絶対に連れていかない。」


Yくんに対しては、暴力や暴言を振るっている様子はないが、
保育園を休むことをよしとせず、とにかく行きなさいと言う。

4.決定的な事件

唯一、Yくんの話し相手になり、
信頼されていた友人の保育士によると、
Yくんはよく、こう言っていた。

「保育園に来たくない。先生にいじめられるから」
「だけどママは行きなさいって言うから来てる」




孤独なYくんの話を聞くたびに心を痛める。
そんな中で起きた事件。

お絵描きの時間で描いた子どもたち全員の絵が
掲示板に貼り出される中、Yくんの描いた絵だけが貼られていなかった。


Yくん「どうして僕の絵がないの?」
先生「あなたは悪い子だからおしおきです」




その時のYくんの、何かを諦めたような顔が
脳裏に強く焼きついたと言っていた。

Yくんにかける言葉が見つからない。
「悲しいね…。」と絞り出すと、Yくんは投げやりにこう言った。

「いいの。これなら”剥がされるところ”を見なくて済むでしょ?」

友人が無言でYくんを抱っこすると、
Yくんは静かに泣き続けた。

5.諦めが、言葉と表情を奪う

友人は1年半、Yくんと過ごした後で別の保育園に移り、
彼の卒園を見られなかった。

物置部屋に閉じ込められ続け、泣く頻度が減っていく。
絵の事件が決定打となり、言葉も表情もなくなった。

昼寝は相変わらずしないので、叱られはする。
叱られても、騒ぎも泣きもせず、ただ悲しい顔になる。

孤独に追いやられ、居場所を奪われるYくんを見るのが
あまりにも辛かったと言っていた。


6.保育現場の現状

友人の話によると、保育現場は女性社会で縦社会。

ベテラン保育士の発言権が強く、
往々にして子どもを力ずくで押さえつけることを是とする。

そして、 ベテラン層には残念ながら
発達障害について浸透していないのが現状。


自身の長年の保育経験に固執するあまり、
他の子と同じにできない子には容赦なく罰を下す。

若手の保育士は異論を唱えられないまま、
子どもの命を預かるストレスからどんどん頭ごなしに染まっていく。



僕は話を聞いただけなのに、恐怖に震えた。
これが保育園の現実なんだ。

7.ただ、居場所のない子どもが1人

保育士の待遇、現場の過酷さ。
発達障害グレーゾーンへの対応の現状。
わが子に限ってと、認めたくない親の気持ち。

誰のせいでもない。誰が悪いでもない。



ただ、居場所を奪われた孤独な子どもが、そこにいた。
ただ、悲しみが、Yくんの心を閉ざしていった。


誰を恨めばいい?
先生?お母さん?発達障害?

みんなと同じようにできない自分?




これ以上、Yくんの心が壊れていかないことを、切に願う。



ーー発達障害を理解しよう、理解の先に笑顔があるからーー





2020年04月25日

【発達障害】円周率を100桁まで暗記する小学生 〜自閉症スペクトラムの特性〜。

小学生の頃、

僕の自閉症スペクトラムの特性は
「気に入ったものを異常に暗記する」という形で表れた。



社会科では 地図と年鑑と国旗マニア として。

数学では 円周率の100桁まで暗記 として。



今回は僕が円周率を暗記した経緯と、
発達障害の特性について、思うところを書いてみる。


ー目次ー
  1. 暗記のきっかけ
  2. 暗記の理由は想像力の障害から?
  3. 円周率より地図と国旗がおもしろかった
  4. 周りとずれていても、いじめないでください

1.暗記のきっかけ

きっかけは小学5年生になり、
数学で「円周率3.14」を習ったこと。

「へぇー、円周率って3.14なんだ。なんでだろうなー」

そんな疑問を抱えたある日に見つけた。
教科書の下の方に、 小さく



3.14159265358 ………。



「あ、書いてあった。覚えよ。」

条件反射のように円周率の暗記を始め、
最終的に ↓このへん↓まで、呪文のように覚えた。

3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510
5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679

2.暗記の理由は想像力の障害から?

”数字と文語に強いが、口語には弱い”
子どものころから数字に注目してしまう特性を持っている。

会話の中で出てきた数字だけに注目してしまうことも特徴です。
あいまいさのない数字にひかれるためだと考えられます。

『大人のアスペルガー症候群』第一章 より

自閉症スペクトラムの特性の1つとして、
「想像力の障害」がある。

あいまいなものを想像で補う力が弱いから、
答えがわかっている数字は安心するんじゃないか。
研究結果ではこう言われてる。

ならば僕も同じように、
答えがはっきりしてるから円周率の暗記に走ったのか。



理由は…ない。
なんとなく心地よかった。




脳科学的に言えば、研究結果の通りかも知れないけど。
あの時に入ったスイッチは、これだけ。



「あ、円周率だ。覚えよ。」

3.円周率より地図と国旗がおもしろかった

それからまもなく、
円周率を10万桁まで覚えた人がいることを知った。

自分はいま100桁、じゃあ行けるかも知れない。
謎の自信を抱いて書店へ向かった。

数学書にびっしり書かれた円周率の数字。
わくわくしたものの、結局そこで止めてしまった。



理由は、
すぐ地図帳コーナーに行ってしまったから。



円周率よりも、やっぱり地図と国旗の方がおもしろかった。

4.周りとずれていても、いじめないでください

社会科の授業になれば国旗クイズを当て続け、
数学になれば円周率を暗唱する。

そんな、 周りとずれた小学生だった。

当時は発達障害という概念がほとんどなかったので、
「出る杭」と見られたのは仕方なかった。




もし、あなたの周りにこんな人がいるなら。

  • 特定の狭い分野にとても詳しい人
  • 大量の無機質なデータを暗記できる人



決していじめないでください。
「そうなんだ」と流してください。
あなた方と少し、脳の作りが違うだけ。

それがたまたま、『発達障害』と呼ばれてるだけ。




2020年04月15日

【発達障害】”国旗マニア”を誇れるようになった経緯 〜夢中な人は輝いてる〜。

僕は8歳で世界地図と年鑑に夢中になり、
世界のすべての国旗を当てられるようになった。

結果、
学校で 「国旗マニア、キモい」といじめられ、

「何かに詳しくなることは恥ずかしいんだ」
という考えに長らく縛られて生きてきた。



もし今、何か飛び抜けて詳しい知識があることで
いじめられ、悩んでる人がいたら。


僕が辿った

「マニアやオタクでいることは恥ずかしい」
       ↓
「そこまでのめり込む力を誇っていい」

というマインド転換の経緯が参考になれば嬉しい。


ー目次ー
  1. 自閉症スペクトラムの特徴”狭くて深い興味と知識”
  2. 国旗に詳しくても褒められない、いじめられるんだ
  3. 悔しさと嫉妬心、”同じことをしてるのに、なぜあの子は褒められるの?”
  4. 過去の棚卸が教えてくれた、”好きを貫いて、輝いていい”
  5. ”のめり込む力”を誇って生きていきたい

1.自閉症スペクトラムの特徴”狭くて深い興味と知識”

自閉症スペクトラムによく見られる特徴

  • 独特のこだわりがあり、興味や関心の幅が狭い
  • そのため限定的な範囲の知識がものすごく深くなる


  • 僕は世界地図の暗記と、国旗作りに夢中になった。

    画用紙に描いた国旗を切り取り、
    「国旗入れ」と名付けた専用ペンケースに入れて持ち歩いた。

    まるで英単語の暗記用カードだった。



    社会科の授業で先生が国旗の絵を出し、
    「どこの国かわかる人」と挙手を求めた。

    僕はすぐに手を挙げ、授業のたびに即答した。

    先生がマイナーな国旗を持ってきても、
    挙手のスピードは変わらなかった。

    2.国旗に詳しくても褒められない、いじめられるんだ

    毎回の授業で国旗を当て続ける僕は、
    クラスで「すごい」と一目置かれることはなかった。

    むしろ始まったのは、陰口といういじめ。

    「出た出た、国旗マニア」

    教室のどこからともなく、小声で聞こえてきた。



    クラスで「キモい」扱いが露骨になる中、
    僕は次第にこう思うようになった。

    人より地図や国旗に詳しくなっても、誰にも褒められない。
    むしろ、それを見せたらいじめられるんだ。

    いじめられるということは、
    地図や国旗に詳しいことは、恥ずかしいんだ。




    当時、描きかけだったアフリカ諸国の国旗たちは完成せず、
    僕は12歳で国旗作りを辞めた。

    3.悔しさと嫉妬心、”同じことをしてるのに、なぜあの子は褒められるの?”

    数年前、
    僕と同じように世界の国旗を手作りし、
    すべて覚えた小学生が、ニュースで紹介されていた。

    インタビュアーが驚き、褒めたたえる姿を見た僕は、
    悔しさと嫉妬が止まらなくなった。

    それがメディアの、商業目的の台本とわかっていても。

    どうして、まったく同じことをしてるのに、
    この子は「詳しい、すごい」と褒められ、
    僕は「国旗マニア、キモい」といじめられたの?




    もちろん、褒められるためにやってたわけじゃない。

    だけど、 悔しさと嫉妬心でいっぱいの自分には、
    「人と比べても仕方ない」という言葉は届かなかった。


    4.過去の棚卸が教えてくれた、”好きを貫いて、輝いていい”

    数年が経ち、
    僕は自分がアダルトチルドレンだと気づいた。

    そこから親との関係を洗い出す中で、
    学校の仕組みや、人間の多様性についても学んだ。

    • 学校は均質な労働者を育てるために「出る杭を打つ」場所
    • 自分が理解できないことをけなす人間もいる



    これが理解できてから、国旗に詳しいあの子の
    バックグラウンドを想像できるようになった。

    この子だってクラスでは
    僕と同じように「国旗マニア」と呼ばれてるかも知れない。

    飛び抜けて詳しい”出る杭”は、学校では打たれる。
    嫉妬を買って、いじめられてるかも知れない。

    その上で、周りがどう言おうと”好き”を貫いてるから、
    あんなにキラキラした表情だったんじゃないか。




    国旗作りを辞めた僕は、たぶん暗い顔をしていた。
    好きなことを語ってるあの子の顔は輝いていた。

    僕も、輝いてよかったんだ。



    そう悟った時、

    「国旗マニアは恥ずかしい」が、
    「のめり込む力がある自分を誇っていい」に変わった。


    5.”のめり込む力”を誇って生きていきたい

    僕は今でも、Google地図を眺め出したら止まらなくなる。

    マニアと呼べるほどでもないけど、
    今は世界の離島や極地を調べるのが楽しい。

    それについて、もし何か言われたら、
    その時は悲しんで、凹んでも、辞めようとは思わない。

    だって、

    夢中になれるものがあるって素晴らしいし、
    夢中になってる時って、最高に楽しいでしょ?




    いじめが嫌で封印して
    褒められてる人に嫉妬して
    過去の棚卸の中でたくさん学んで
    自分も輝いていいんだと悟って
    マニアは誇っていいんだとわかって

    ようやくたどり着いた、マインドの転換。

    今後、
    好きなこと、尖ることを批判され、凹んだとしても、
    ”のめり込む力”を誇って生きていきたい。

2020年03月01日

意思と自我の違い。

僕はこれまで”自我”について
深く考えたことはなかった。

自分がやりたいと決めたことは
誰に何と言われようとやり通す、
頑固な性格というのは把握していて、
自我が強いんだろうな、くらいに思っていた。

だから今回、カウンセラーさんから
「自我の弱さが心配」と告げられたのは、

自分自身に対する認識が
ひっくり返されたようでとても意外だった。

他人に影響を受けやすく、心が揺れやすい


『前回の検査結果なんですが、
他人にとても影響を受けやすい傾向があり、
自我の弱さが非常に心配ですね。

なので理琉さんの場合、
言葉を交わすカウンセリングだけでは、
その過程で落ち込んでしまう恐れがあります。

そこで、次回からその部分の確立するために
箱庭療法を始めたいんですが、どうでしょう?』



カウンセラーさんからの意外な提案に、
僕の頭に2つの「?」が踊った。

・自我の弱さ
・箱庭療法

自我については、強い方だと思っていたので
真逆の結果が出てきたことへの驚き。

箱庭療法については、不勉強ながら
初耳の言葉だったので調べてみた。

箱庭療法は、心理カウンセラーが見守る中、
自分の心と対面することを目的に行われる心理療法です。

引用元
http://www.counselor-mental.com/kind/sandplay_therapy.html

頭の整理が追いつかないながらも、
詳しく聞きたくなり、引き続き耳を傾けた。

自我とは”自分が自分であることへの確信”


『自分がこだわりを持った物事を譲らないのは
生まれ持った気質に近くて、自我とは違うんです。

自我というのは、自分が自分である、
何者であるという確たる認識です。


他人の言動を気にしたり、
言われたことに強い影響を受けたりして
けっこう簡単に心が揺れませんか?

自分は何者である
=自我という芯がしっかり通っていれば、
本来は簡単に揺れたりしないんです。』



心当たりが次々と思い浮かんだ。

他人のちょっとしたしぐさ、ネガティブな言葉、
果てはイライラや疲労を漂わせた空気感、

それを敏感に感じ取り、感情移入し
巻き込まれるように同化し落ち込む。

他人との境界線のぐらつき、
確たる自分の弱さが目に見えた気がした。

意思を貫くことと、他人に影響されることは違う


僕は自分の考えを貫くことと、
他人の言動に心を揺らされることを混同していた。

確かに僕は、自分で決めたことは
他人に「止めろ」と言われても止めない。

「止めた方がいいのかも」とは思わず、
「いや、自分が決めたことだからやる」と言い張る。

一方で「止めろ」と言われたことに自体に
激しく動揺し、簡単に心が傷つき、自信を失う。

前者は「意思」、後者が「自我」、
今は何となく、そんな理解でいる。

この認識で考えると、僕は自我がすごく弱い。

自分という軸が常に不安定で、他人の感情に巻き込まれる。
特に否定や批判にさらされると簡単に折れる。

意思と自我の違いに、人生で初めて気づいた瞬間となった。

自分と他人の境界線を引く


前回のカウンセリングで、僕はA4用紙を渡され
『家を描いてみてください』と言われた。

結果、僕はせっかくの大きな用紙に、
小さくて線の弱々しい、自信なさげな家を描いた。

屋根、壁、地面との隙間が空いており、
他人の侵入を簡単に許してしまう家だった。

細かい意味合いは他にもあるけど、
ざっくり言うとこれが僕の”自我の弱さ”の一端。

自分の領域があいまいで、簡単に侵犯され、
荒らされている状況。

これから、力強くしっかりした家に変えていく。
自分の領域をはっきりさせ、他人との境界線を引く。

それができた時、僕はどこまで変われるのか
楽しみで仕方がない。


2019年12月04日

学習漫画で育った、言葉への興味。

僕は小学校の頃から人の輪に入るのが苦手で、
いじめを警戒して周りと距離を保つような子どもだった。

言葉を口に出して表現するのが苦手な代わりに、
当時から言葉遊びや、言葉を書いて表現することに
興味を持っていて、

短編詩や俳句、標語などを作ると
なぜか入選する現象が起きていた。



小学3年生の時、
「宇宙」をテーマに書いた短編詩が
どういう経緯か市のラジオ局に知れ渡り、
ローカルのラジオ番組で朗読紹介された。

小学5年生の時、
標語コンクール・テーマ「健康」部門に

「健康は 誰のものでもないけれど
みんなほしがる宝物」

という、
その場の思いつきで作った標語を出したところ、

これがなぜか市長賞か何かに入選し
ショッピングモールの広場で行われた
大々的な表彰式に呼ばれた。

こんな大ごとになったのは、
確か当時の小学校の授業で作品を作り
それをコンクールに応募してみましょう
というような経緯だった気がする。



言葉遊びに興味を持ったきっかけは
たぶん小学2年くらいから読み出した学習漫画。

特に四字熟語と慣用句の学習漫画が好きで、
全ページ、全コマの台詞をすべて暗記したり、

巻末にある用語や意味解説の一覧を
すべて憶えるまで読み込んだりしていた。

この2冊は地図帳と並んで、
小学生の時の愛読書だった。↓



言葉を口で表現することは苦手でも、
「言葉を覚えて、書いて伝えること」に
この頃から楽しさを見つけていたらしい。



この2つのように大ごとにはならなかったが、
小学3年生の時に自由作文で書いた「第三次世界大戦」は
学校内のコンクールで入賞した。

日本が持つ世界的に重要な技術力やノウハウを
他国が強行に奪いにきたことに端を発し、
連合国に日本が攻められるという状況、

僕を含め大人になったクラスの生徒のほとんどは
兵役に従事し、他国の侵攻を阻止するために闘う、
そんな登場人物設定。

多くのピンチを乗り越えながら、
最終的には敵国が強奪を諦め撤退、
戦争以外での解決策を探すこととなり、
何とか日本を守り切って完結。

今こうやって、思い出せる限りで
作文の内容を書いていると、

これが9歳の発想なのか?と疑ってしまった。



言葉を書いて表現するのが好きだった他の要因は
家に「美味しんぼ」が全巻あって、
それを読みふけっていたことで
ストーリーを意識するようになったこと。

美味しんぼは父が集めていて、
仕事部屋にずらっと並んでいた。

美味しんぼの台詞に出てくるほとんどの漢字には
青年漫画雑誌の作品だけあって
フリガナが振られていない。

当時はスマホも電子辞書もなかったから、
読めない漢字は文脈から読み方を考えるか、
それでもわからなければ辞書で調べる癖がついていった。



発達障害、とりわけ自閉症傾向に特有の
「興味の対象が狭く深い」という特性に
言葉遊びが上手くはまる結果となった。

当時は発達障害という概念がなく、
本当に偶然の出会いではあるけれど、

多くの言葉、文字に触れ、
わからない言葉があれば考え、
自主的に調べる癖が早くからついたことは
その後の大きなプラスとなった。

当時は今と違い、字ばかりの本は嫌いだったけど、
学習漫画をたくさん読んでいたことで、
読む、書く、表現することへの興味が育った。

これが現在の漫画好き、
ブックオフ好きにつながったんだと思う。

2019年11月25日

テープの音に謝っている。

就労移行支援での軽作業の中で、
僕が一番苦手な音は、

テープを引っ張り出す時の
「ビーッ!!」という鋭い音。

この音に過剰に怯えてしまうので、
テープを使う作業の時は別室へ行き、
違う作業を当てがってもらっている。



どう怯えているかというと、
大きくて鋭い音がすると自動的に頭を守りながら
「ごめんなさい…」と言っている。

口ではなく、心の中で。

僕は一体、何に謝ってるんだろう、
何が「ごめんなさい」なんだろう。

原因は1つではないかも知れないけど、
今のところ思いつくトラウマ要素を考えてみた。



幼少期から今に至るまで、僕は親から
直接的な暴力を受けて育ったわけではない。

唯一の、父に手を上げられた記憶を
以前書いたことがあるけど、
憶えている限り直接殴られたのはこの一度。

思い出さないように封印されているものも
あるかも知れないけど、それはひとまず置いておく。

→「 唯一の、手を上げられた記憶。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/164/0



どちらかというと、
制限時間を設けられての懲罰教育や、
インターフォンを鳴らしても出ないなどの
無視、無関心が多かった。

→「 懲罰教育、ルールが支配する家。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/155/0

→「 冷たいドアと黄昏と。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/227/0



テープを引っ張り出す音の他に、
エレキギターの引き裂くようなストローク音、

それから工事現場などで
削岩機(?)を使って地面を削るような音、

ドリルで穴を開ける時の
破裂音などにも、同じように謝りたくなる。

仕事中に響く音といえば、テープの他、
多めの冊子を整えるために、
テーブルに「ドン!」と叩きつける音。

同じ部屋でみんなで仕事していたら
当たり前に聞こえてくるような音なのに、
僕はいちいちびっくりしている。

何かが壊れる、引き裂く、脅す、
そう連想させる音が総じて苦手。



モノに限らず、
「何かが壊れる」ことを連想しているとしたら、
考えてみると少し身に覚えがある。

僕が子どもの頃の家は、誰も何もしゃべらない、
ただ同居人がいるだけのような静まり返った空間だった。

明らかに空気は張り詰めているのに、
それがなぜなのか誰からも説明がないので、
原因を自分で察したり考えるしかなかった。

その中で考えた可能性の1つ、
「自分のせい」。

誰も答え合わせなどしてくれない。

だから、自分がどうしていればいいか、
何をすればこの場がよくなるかがわからず、
大きな不安を抱えたまま、引き続き黙り込む。



そんな静かな空気の中に突然響く、
何かが壊れるような大きくて鋭い音。

「壊れる」を連想させる音は、
「自分のせいで雰囲気が壊れているんだよ」
という回答なんだろうか。

それすらも答え合わせはないから、
無意識に「壊したのは自分のせい」という回答が定着し、
大きくて鋭い音と紐づけられたんだろうか。

少し無理やりだけど、
もしかすると、こういうふうに
連想に次ぐ連想が起きているのかも知れない。



同じ部屋や空間に人が複数いるにも関わらず、
誰もしゃべっていない空気は今でも苦手。

いわゆる「気まずい」というものを通り越して、
僕は一人で「何とかしなきゃ…」と焦っている。

この現象も、もしかすると実家の静寂を連想して、
勝手に自分のせいにし、責任を背負っているのかも知れない。



大きくて鋭い音で大ダメージを受けるようになったのは
明確にいつからとは言えず、はっきりした原因も
今のところ思い当たらない。

少し無理やりながら、現時点で思いつくのは
不穏な静寂が漂う実家の空気と重ねているのかな、ってこと。

音については本当に些細なことでも
気を取られたりびっくりしてしまうので、

今後も何か思い出したら
随時、分析していきたいと思う。


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