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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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2021年12月14日

【おすすめ本】『スマホ脳』 〜スマホは脳と注目をハッキングしている〜。

  • 歩きスマホ問題
  • ながら運転での事故
  • 街は猫背だらけのスマホゾンビ天国

人間がこれほどまでに
スマホを手放せなくなってしまったのはなぜなのか?




この問いを、
人間の脳の仕組みや、進化の歴史から紐解いています。

歩きスマホがやめられない人や、
スマホ依存症に悩む人だけでなく、

歴史や脳のクセ、人間の習性や心理に
興味のある人にもおすすめの1冊です。


ー目次ー
  1. スマホは私たちの脳をハッキングしている
  2. シリコンバレーに渦巻く罪悪感
  3. スマホとの付き合い方を考える一助に

1.スマホは私たちの脳をハッキングしている

著者のアンデシュ・ハンセン氏は、
「スマホは私たちの脳をハッキングしている」 と述べています。

ハッキングされたものとは、
「生き延びて子孫を残すために、新しいものに注目する脳の習性」 です。



数十万年前、人間がサバンナで暮らしていたころの環境は、
現代とは比較にならないくらい危険でいっぱいでした。

動物や他の人間に殺されたり、病や飢餓で亡くなったりして、
人口の半数は10歳を迎えることができなかったそうです。

そんな厳しい環境で生き残るため、人間の脳は

新しいものに興味を持つ
興味の対象が次々に移り変わる


ように進化したといいます。


それはライオンやヘビの接近など、
わずかな危険も見逃さないため、
脳が火災報知器のように警報を鳴らす仕組みです。



スマホ内のアプリは、
このような脳の仕組みを利用し、
私たちの注目を独り占め しているそうです。


ニュースにはネガティブで刺激的な記事を掲載し、
ゲームで「成功報酬への期待」を抱かせ、
SNSで承認欲求や自己顕示欲を引き出します。

これらはすべて、
危険を察知するために進化した、脳の習性です。

しかし、人間の脳はまだ、
サバンナに生きていた人間のそれと同じです。


「スマホはライオンでもヘビでもないから注目しなくていい」
脳がそう進化するには、あまりにも時代の変化が急激すぎたためです。

だから、スマホが手放せないのは、ある意味ではとても正常です。
なにしろ脳は 「進化した通りに動いているだけ」 です。

2.シリコンバレーに渦巻く罪悪感

とても興味深いのは、
フェイスブックやiPadを創り出した人たちが
「罪悪感でいっぱい」 ということです。


製品を開発するときに最善を尽くすのは当然のこと。
それが思ってもみないような悪影響を与える。
それに気づいたのは後になってからだ。


フェイスブック社 「いいね」機能開発者 ジャスティン・ローゼンスタイン氏

冷や汗をびっしょりかいて目を覚ますんだ。
僕たちはいったい何を作ってしまったんだろうって。

アップル社 幹部 トニー・ファデル氏

富も名声も力も、
革新的な発明をした喜びも手に入れたはずの彼らが

「創り出してしまったことを後悔している」
というのです。


ある幹部は、自身の子どもがスマホ依存症になり、
iPadを取り上げようとすると

「自分の一部を取り上げられたように、激しく感情的になる」
そうです。

スティーブ・ジョブズ氏は
その中毒性を理解していたため、
iPadを自分や子どものそばに置きませんでした。

また、ビル・ゲイツ氏は
子どもが14歳になるまでスマホを持たせませんでした。



依存性を利用すれば、大きなビジネスチャンスになります。

パチンコもカジノも、タバコもお菓子もゲームも
「人間の脳は何に依存するのか」が計算され尽くした商品です。

スマホを作った人たちは、悪い言い方をすれば
「お金儲けのために人間の習性を利用」しているでしょう。

しかし、そこには決して
「自分たちだけ儲かればそれでいい」という、
独りよがりな感情だけがあったわけではありません


自分たちが生み出してしまったものへの葛藤も、
人間をおかしくするかもしれないという罪悪感も、
確かに存在しているんでしょう。

3.スマホとの付き合い方を考える一助に

著者のアンデシュ・ハンセン氏は、
「私たちは未知の世界にいる」 と述べています。

今でも私たちは狩猟採集民の脳を持っていて、
そこらじゅうに危険を探そうとし、
すぐにストレスを感じ、気が散り、
同時に複数の作業をするのが苦手
にもかかわらず、デジタル社会は
人間が進化し、適応してきたのとはかけ離れた世界だといいます。

僕たちは、何十万年前の狩猟採集民が、
タイムマシンで現代へやって来たような存在かもしれません。


もし、スマホやiPadがあと何十万年も存在し続けるとしたら、
脳の進化は追いつくんでしょうか。

「スマホは猛獣じゃないから注目しなくていい」
「”いいね”が付かなくてもストレスを感じる必要はない」


と思ってくれるように、脳は進化するんでしょうか。



そんな空想を描いても、
残念ながら僕らはその時代まで生きていません。

だから、スマホとの付き合い方を考える必要があります。

そのためには、
「スマホは脳の注目を集めるようにできている」
ことの理解が大切だと思います。


その一助として、僕は何度も読み返しています。






2021年07月07日

【おすすめ本】『結局、自分のことしか考えない人たち 〜自己愛人間への対処術〜』PART1 ”自分が持っていないものに嫉妬する”〜。

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僕の以前の知り合いに、
他者の容姿や顔つきを執拗にけなす 人がいた。

その人はよく、TVニュースで観た
「○○事件の容疑者の顔」の話を僕にしてきた。

「あれは犯罪者の顔つきだ。特徴は云々…」

なぜ、自分の人生に関係ない人の、
それも容姿ばかりをけなすんだろう。

僕は辟易しながらも、不思議だった。



『結局、自分のことしか考えない人たち 〜自己愛人間への対処術〜』

この本を読み進めていくうちに、その理由がわかった。

彼の容姿マウンティングの根底にあったのは、
「自分にないものを持つ者への嫉妬」 だった。

自己愛人間は、相手の欠点をいろいろあげつらう。
無意識のうちに相手をおとしめて、
自分の優位な立場を回復させるためである。

(中略)

ねたみを認めれば、自分が相手より
劣っていると認めることになるからだ。


第1部”自己愛人間の7つの大罪” より

彼自身が容姿に大きな劣等感を持っているから、
執拗に相手の容姿をけなす

という可能性がある。

だからこそ、
容姿の面で優位に立てるチャンスと見るや、
「犯罪者の顔」などとこき下ろすのだ。



その人が嫉妬するもの、攻撃する場所は、
その人が「持っていないと思っている」場所。


容姿をけなす人は、
自分は恵まれた容姿を持っていない
と思っているから。

お金持ちをけなす人は、
自分はお金を持てていない
と思っているから。

他者のどこかをけなす行為は、
「私はそれを持っていません」という自己紹介になる。




『「犯罪者の顔」とまで言った相手に嫉妬?』
そんな疑問も浮かんだ。

けど、
きっと彼が本当にけなしたい相手は、
TVに映ったその人ではなかった。

本当にけなしたいのは、自分自身の容姿だった。

そして、
彼が容姿マウンティングを繰り返すのは、
単に自分の方が上だと言いたいだけじゃなかった。

きっと、
自分の容姿に対して感じている「恥の意識」から、
何としてでも逃れたくて必死だった。





セブンネットショッピング

2021年07月04日

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART4 ”自分がやらねば誰「か」やる。だから休んでいいし辞めていい”〜。

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長時間労働
残業代が出ない
毎日が終電との戦い
つらい、休みたい…。


それでも、誠実で責任感の強いあなたは、
↓こう思うかも知れません。
「担当者は俺一人だけだから」
「この仕事は自分しかわからないから」
「私が休むと皆困るから」
「店長で責任者だから」

休めない


第4章”自分の人生を生きるために” より

まさに 『自分がやらねば誰がやる』

そんな、
まわりを気遣う姿勢や、
途中で投げ出さない芯の強さは、
あなたのすばらしいところです。



だけど、そんな誠実で、
どんどん追い詰められていくあなたへ
伝えたいことがあります。

会社の仕事は、組織での役割は、
『自分がやらねば誰「か」やる』 んです。


会社というのは誰かが欠けても動くようになっています
なっていないならそれは会社側の問題

一国の首相や大統領でさえ替えがきく
「仕事上の立場」なんてそんなもの


第4章”自分の人生を生きるために” より

会社の目的は利益を出すこと です。
人を雇うのは、会社という1つの機械を動かすためです。

悲しいことですが、雇用を守るためでも、
失業率を下げるためでもないんです。

「会社の歯車になりたくない」とか、
「自分でなければできない仕事がしたい」とか、
志や信念で動いているわけでもないんです。



「結局、自分は歯車じゃないか」
そういう悲しい気持ちになるかも知れません。

が、それは裏返せば

『自分がやらねば誰「か」がやるから、
 休んでいいし辞めていい』


ということです。



「仕事上の立場」は替えがききますが、
絶対に替えがきかないものがあります。

それは
『誰かの家族や恋人、親友であるあなた』 です。

そして、
あなたの夢、あなたの人生、あなたの命
誰にも代わりができず、失ったら二度と戻ってこない


第4章”自分の人生を生きるために” より

あなたが追い詰められて、
命を絶ってしまったとしても、
会社は悲しみません。
代わりを採用するだけです。

あなたの大切な人は、
あなたの代わりを採用なんてできません。

あなたと一緒に過ごしたかった時間を失くし、
心に大きな穴が空いたまま、
残りの人生を生きていくんです。




あなたの責任感、
仕事に取り組む姿勢はすばらしいです。

だけど、 その誠実さは
替えのきく仕事のためではなく、

どうかあなた自身と、
あなたの大切な人のために使ってください。




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【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART1 ”まだ大丈夫”はもう危険〜。

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART2 ”家族の理解を得られないときは”〜。

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART3 ”不幸競走に参加しない”〜。





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2021年07月01日

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART3 ”不幸競走に参加しない”〜。

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あなたが勇気を出して、
家族や友人にこう打ち明けたとする。

「会社に行きたくない」
「仕事がつらい」
「やめたい」


もしもそのとき、こんな言葉が返ってきたら。
世の中には
もっとつらい人がいるんだから我慢しなさい

俺がおまえくらいの年齢だった頃は
倍は働いていたぞ

まだマシじゃん私の方が大変だよ
今日も会社でこんなことが…


第3章”がんばらない勇気” より


ここで

「そうだよな
 もっとつらい状況の人で
 がんばってる人もいるんだよな」

「私のがんばりが足りないだけなんだ
 甘えてるんだ、もっと我慢しないと」


などと思ってしまっては、
不幸競走 に巻き込まれてしまう。

すると、ますます
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができなくなる。



不幸自慢をしてくる人、
不幸競走に誘い込んでくる人は、
つらいあなたを助けたいんじゃない。

「こんなに不幸な自分を認めてほしい」 のだ。

あなたより私の方がこんなにつらい思いをしている
あなたより私の方がこんなにがんばっている
こんなにがんばっている私に優しくしてほしい
こんな不幸な私を特別扱いしてほしい


とても残念だけど、
その人は「相談したあなたの勇気」に
目を向けてなんかいない。



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【会話泥棒】何でも自分の話にすり替える人は、認めてほしくて、自信がなくて、怯えている。



だから、
こういうときは口に出さなくていいので
こう思いましょう

「あっそカンケーねーよ」


第3章”がんばらない勇気” より

あなたが信頼している人
助けてくれる人

そういう大切な人が
あなたを理解してくれないのはとても悲しい。

「私の方が不幸」とアピールしてくる人は、
実際にすごくがんばっているのかも知れない。

けど、つらいのは自分。
会社を辞められなくて追い詰められるのも自分。
そして、自分の身を守れるのも自分。




不幸競走に参加してしまうと、
あなたのまわりは不幸自慢する人ばかりになる。

あなたが今よりもっとつらくなっても、
まわりが言うことは「私の方が不幸」だけ。


だから、あなたは不幸競走に参加しなくていい。
不幸自慢したい人に任せて、あなたは幸せになればいい。





もしもタイムマシンがあったら。

不幸競走から降りられずに鬱病になった
当時の自分に、こう言いに行きたい。



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【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART1 ”まだ大丈夫”はもう危険〜。

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART2 ”家族の理解を得られないときは”〜。








2021年06月24日

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART2 ”家族の理解を得られないときは”〜。

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「つらくて会社を辞めたいのに、家族の理解を得られない」

鬱病や過労死まで追い込まれる要因は、
ブラック企業での仕事だけじゃない。

家族からの理解を得られないために、
さらに自分を追い詰めてしまうこともある。
世の中には親や兄弟が自分のことを深く理解し、
仕事のことも親身になって相談にのってくれる、
そんな家族もいます。

しかし、過労で追い詰められている状況で
会社を辞めたいと親に相談しても

「仕事は多少辛くても我慢して、頑張るものだ」

と言われてしまい、理解してもらえない、
そんな家族もまた多く存在します。


第5章”世界は広いんです” より



少し僕自身の話をする。
僕は新卒でアパレル販売の会社へ入社した。

2ヵ月目、
異動、長距離の通勤、怒鳴られるなどでつらくなり、
遠方の親にメールで「辞めたい」と打ち明けた。

親からは、こんな返信が来た。

「2ヵ月しか働いていないくせに」
「男はすべてを我慢して家族のために働くものだ」
「お前は社会を甘く見ている」


以来、僕は誰にも助けを求めなくなった。
つらいという感情も消えたまま、ただ出勤し続けた。

4ヵ月目、
僕は鬱病になり休職、そして退職。
1ヶ月の寝たきり状態を経て、今なんとか生きている。




今にして思えば、僕の親なら
あの返信が来て当然だった。

僕の親は仕事人間で、
「男はすべてを我慢して家族のために働いて」いる人だ。

価値観も、生きてきた時代背景もちがう。
何よりも、親は僕ではない。

僕は親にSOSを発した一方で、
心のどこかに「理解してほしい」という期待があった。




家族とはいえ、自分とは違う人間、他人です。
そのため、 「理解してもらう」ことを
重要な条件とするのを、まずはやめることです。


第5章”世界は広いんです” より

「仕事が辛くて辞めたい」
「入社した会社がブラック企業だった」

そんな悲鳴を、家族が理解してくれるなら最高だ。

だけど、
「それを理解してくれる人か?」
その答えも、長い付き合いの中でわかっている。

わかっていても、近い存在だからこそ
家族には期待してしまう。

期待するからこそ、落胆も大きくなる。


当時の僕みたいに、
「誰も助けてくれない」
「1人で何とかするしかない」
そんな思い込みから、鬱病まっしぐらになってしまう。



家族が頼れる場合も、頼れない場合も、
ドライな言い方ではありますが、
あなたの気持ちを完全に理解できるのは、
あなたしかいません。
(中略)

「家族が理解してくれない、自分はダメだ!」
なんて、さらに悪く考える必要はありません。

あくまでも 「自分の身は自分で守る」 のです。

第5章”世界は広いんです” より

「期待しすぎないで、いくら家族でも他人なんだから」
そうやって割り切れれば楽だ。

だけど、家族だからこそ
「理解してくれるはず」という期待を捨てきれない。



それでも、家族からの理解よりも
大切にしてほしいことがある。

それは自分の声。

「仕事がつらい」
「心がつらい、身体がつらい」
「会社を辞めたい、休みたい」


この声を聞けるのは世界で唯一、自分だけ。




「自分の身は自分で守る」というのは、
決して期待を捨てろというわけじゃない。
自分の声に耳を傾けることでもある。


自分の心の悲鳴が、少しでも聞こえるうちに。
どうか自分を守ってほしい。



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【課題の分離】他人の不機嫌は、自分のせいじゃない 〜自分を責める癖を変える〜。









2021年06月22日

【おすすめ本】『3行で儲かるアフィリエイト』PART1 ”ネット上に自販機を設置する仕事”〜。

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アフィリエイトとはどういう仕事か。
それは

「ネット上に自動販売機を設置するお仕事」


アフィリエイトでやっていることはシンプルだ。

  1. 商品の紹介記事を書く
  2. 商品のリンクを貼る
  3. そこから読者が購入すると報酬が発生

これは、のどが渇いた人が
通りすがりの道で自動販売機を見つけ、
飲み物を買っていくのと同じ。



そして、アフィリエイトは
その商品がほしくて探している人に、
売っているお店を教えてあげる仕事でもある。


記事を書いている人・アフィリエイターが、
自分のお店を宣伝するわけじゃない。

アフィリエイターの役目は、
お店に連れて行ってあげること。




そう。
決して「売り込むこと」ではない。

売り込むのは、
商品を売っているお店がやる仕事だ。



「売り込むのではなく、つなぐ」

そんなアフィリエイトの基本、
ネットでビジネスをするための基本を、
この本は教えてくれた。




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2021年06月20日

【おすすめ本】『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』PART1 ”まだ大丈夫”はもう危険〜。

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日本が作り出してしまった、
悲劇の遺産 『Karoshi』

「日本人は死ぬまで働くクレイジーな国」
と揶揄されるほど、外国からすれば理解が難しい。

日本の中にいる僕たちでさえ、
「死ぬくらいなら会社辞めれば」と思ってしまう。

周りは「なぜ辞めないのか」
本人は「進まなきゃ」


大きく開いた意識の差が、
過労死という悲劇につながる。

この本は、日本人ですら理解が難しい
「なぜ辞めないのか」という疑問に、
マンガで答えてくれる。


ー目次ー
  1. 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)
  2. 「会社を辞める」判断力を失うまで働く理由(ワケ)
  3. 「まだ大丈夫だと思って」がんばりすぎる理由(ワケ)
  4. まとめ:”まだ大丈夫”はもう危険

1.「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

なぜ、過労自殺するまで会社を辞められないのか。
なぜ、転職や他の道が見えなくなるのか。

それは、
「死ぬくらいなら会社を辞める」
という判断力すら失ってしまうから。


月の残業は100時間以上
毎晩、終電に飛び乗る日々

そんな毎日で疲弊の限界を迎えると、
ある日、駅のホームでふと、こう思う。

「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」
「明日は会社に行かなくていい?!」
それは素晴らしいアイデアに思えました。


プロローグ”その気もないのにうっかり自殺しかけました” より

2.「会社を辞める」判断力を失うまで働く理由(ワケ)

それは、
理由はいろいろありましたが
結局のところ

「まだ大丈夫だと思ってた」

コレに尽きると思います

第1章”なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?” より

<辞める理由>
しんどい
寝たい
自分の時間がほしい

<辞められない理由>
周りはもっと残業している
転職できるか不安
家族に心配かける
まだ勤めて短い
スキルがない

この2つを天秤にかけた結果、
「まだ動けるし、大丈夫。がんばれる。」

と思ってしまう。

3.「まだ大丈夫だと思って」がんばりすぎる理由(ワケ)

がんばりすぎる理由としてよく陥ってしまう罠
「他のみんなもがんばってるから」

私も周囲の先輩・同僚が私以上に残業をしていたので
自分ももっとやらなければと思っていました

第1章”なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?” より

ヒトには個体差がある。

200時間、300時間の残業をして平気な人
ストレス耐性の高い人・低い人
得意・不得意、合う・合わない

人と会うことで元気を充電する人
1人になることで元気を充電する人

「がんばってる他のみんな」は、
200時間、300時間の残業をして
平気な人かも知れない。

「でも自分は?」

周りが自分より残業しているのを見ると焦る。
結果、自分への問いかけができなくなる。

他の人がどうだろうと、基準は自分の体調。

4.まとめ:”まだ大丈夫”はもう危険

「死ぬくらいなら会社を辞める」ができないのは、
「会社を辞める」判断力すら失ってしまうから。

「会社を辞める」判断力を失うまで働くのは、
「まだ大丈夫」だと思ってしまうから

「まだ大丈夫」だと思ってがんばりすぎるのは、
「他のみんなもがんばってるから」
という罠に陥ってしまうから

まじめで誠実な人ほど、
その仕事に真剣に取り組もうとする。

責任感のある人ほど、
休むことに罪悪感を感じてしまったりする。

「まだ大丈夫」「しんどいけど、まだ大丈夫」

その小さな無理が、積もりに積もって、
気づけば会社を辞める判断力さえも奪われる。



だけど残念ながら、会社という組織は
誰かが抜けてもちゃんと回るようにできている。


担当が自分1人だろうと、店長や責任者だろうと、
誰かが抜けて回らなくなるなら、
その会社の仕組みに問題がある。



「まだ大丈夫」は、もう危険。

本当はきっと
「(しんどいし、もう疲れたけど)まだ大丈夫」

この
(しんどいし、もう疲れたけど)
の部分が、あなたの心の悲鳴。

どうか聞いてあげて。

あなたのまじめさ、誠実さ、責任感は、
ブラック企業に使い捨てにされるためにあるんじゃない。

周りに慕われ、信頼され、
幸せになるためにあるんだから。



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2021年06月16日

【おすすめ本】『国会議員を精神分析する』PART2 ”不安の時代にはヒトラー登場が待たれる”〜。

第一次世界大戦に大敗したドイツは、
まさに絶望のふちまで落とされた。

莫大な賠償金
あふれる失業者
加速する貧困

ボロボロになったドイツに
ヒトラーが現れた。

ドイツを救うヒーローの登場に、
国民の人気が集まり、彼はトップに立った。


そして、
ヒーローのはずのヒトラーに率いられたドイツは、
第二次世界大戦に向かっていった。

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『国会議員を精神分析する』

今回は、

「不安の時代にはヒトラー登場が待たれる」

という視点から、
参考になった筆者の意見を紹介したい。


ー目次ー
  1. ヒーローの力に自分を重ね合わせる
  2. 説明できない不安の原因を特定してくれる
  3. 政権への不満をそらすために仮想敵を作る
  4. まとめ:ヒトラーのような指導者の登場に注意しよう

1.ヒーローの力に自分を重ね合わせる

ヒトラーは、まさに、
人々が不安を直視しなくて良いように仕向けた、
麻薬のような存在だったのではないかと思う。


第5章”不安の時代に好まれる政治家像” より

暗い時代に人々は絶望し、
不安と不満で自信をなくしていく。

自分たちではどうにもならない、
すべてを救ってくれるヒーローにすがりたくなる。

そんな時に、
強力なカリスマ性を持った指導者が現れたなら。

人々はそのヒーローに
自分を重ね合わせることができる。

強いリーダーシップを持つ指導者
=それを支持する自分こそ強い


というように、失った自信を取り戻させてくれる。

2.説明できない不安の原因を特定してくれる

説明のできない不安に耐えるということは、
その不安を永遠にコントロールできない
ということを意味し、人間には大変辛いことだといえる。


第5章”不安の時代に好まれる政治家像” より

人間は、
快楽が終わることよりも、
コントロールできないストレスに
耐え続ける方が苦しい。

失業率が高まる原因がわからないより、
「移民に仕事を奪われているからだ」
と言われる方がまだ楽なのだ。

ヒトラーのような指導者は、
「仮想敵を作り出す」ことで
その不安をやわらげてくれる。

「我々の苦境はユダヤ人と富裕層のせいだ」
と、ストレスの原因を仕立て上げてくれる。


ともすれば政権に向かいがちな
人々の攻撃を特定の「外敵」に向けておけば、
政権運営はずっとやりやすくなるからである。

そして、ストレスがたまって
他者への寛容度が下がっている人たちにとっても、
「外敵」を作ることはストレス解消にすらなる。


第5章”不安の時代に好まれる政治家像” より

苦しい時代に、
国を建て直すのは大変な仕事だ。
為政者には「すぐの結果」が求められる。

苦しい人々には余裕がないので、
政権は結果が振るわなければすぐに攻撃を受ける。

そこで、国民からの攻撃を
政権からそらしてくれるのが「仮想敵」。


うまく結果を出せなくても、
仮想敵を設定しておけば、

国民の怒りは自動的に
「移民」「ユダヤ人」に向かってくれるというわけだ。


4.まとめ:ヒトラーのような指導者の登場に注意しよう

<不安の時代にはヒトラー登場が待たれる>

国民は”強いヒーロー”に自分を重ね合わせることで、
自信を取り戻し、不安の直視を避けられる

仮想敵を作り、不安の原因を特定してくれる
政権への不満をそらすために仮想敵を利用する

この本の出版は2003年。

それから20年近く経った今、
前アメリカ大統領・トランプ氏が
同じような政治をしていた。


「アメリカファースト」
「メキシコとの間に壁を作る」
「移民が仕事を奪っている」
「イスラム教は悪だ」

まさに国民を救うヒーローを演じ、
仮想敵を作って不満を向けさせていた。

自国の強さを強調し、どこかへの敵対心を煽る方法は、
いつの時代にも通用してしまうのだ。




だから、今の日本でも
同じようなことを主張する政治家が登場したら、
注意する必要がある。


オリンピックやコロナ対策を巡る失政、
あきらめと不満がたまる日本人。

そんな時代に、
「強い日本を取り戻す」
「我々の苦境はあいつらのせいだ」

そう言って、国民の熱狂を煽る指導者が
出てくるかも知れない。


そういうトップを選んでしまわないために、
彼らの主張の真意を考えていこう。



→あわせて読みたい
「【おすすめ本】『国会議員を精神分析する』PART1 ”強烈な自己愛パーソナリティの持ち主が生き残る世界”〜。」



本も電子書籍も送料無料の総合書店「honto」




2021年06月14日

【おすすめ本】『国会議員を精神分析する』PART1 ”強烈な自己愛パーソナリティの持ち主が生き残る世界”〜。

  • 「今の子どもたちは我慢を知らない」
    と言いながら、会議中のタバコを我慢できない議員

  • 批判されたかと思えば、
    その内容とは無関係な演説を延々と繰り広げる議員

  • 差別的な発言をとがめられても
    「そんなつもりではないので、差別と受け取った相手が悪い」
    という態度を崩さない議員



国会議員には、なぜこんな「ヘンな人たち」が多いのか。

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『国会議員を精神分析する』

この本では
精神科医であり、国会議員を経験した著者が、
国会に集まる「ヘンな人たち」の心理を分析していく。


ー目次ー
  1. 国会議員に”ヘンな人たち”が多い理由
  2. 出身別:政治家の自己愛のタイプ
    ?@世襲議員
    ?A政治家になりたくてなった議員
    ?B番外編:タカ派
  3. なぜ自己愛が強い人が生き残るのか
    ?@目立ってなんぼの選挙活動
    ?A多忙と閉鎖空間による洗脳
    ?Bさまざまな特権による自己愛の強化
    ?C政治主導したい官僚におだてられる
  4. まとめ

1.国会議員に”ヘンな人たち”が多い理由

選挙を勝ち抜き「政治家」になる人。
そしてそこへ長くとどまっている人たちは、
強烈な自己愛パーソナリティを持っているから。


自己愛パーソナリティとは、

  • 自分は特別に優れた存在で、
    「自分のすることは正しい」
    という前提で物事を見る

  • 「自分が、自分が」と、
    他者を踏みつけてでも
    自分が最前列に出ることをためらわない

  • 他者への共感性が低く、
    自分の言動が他者を傷つけることに気づかない

というような意識が強い状態のこと。



「自分は大切な人間」
という感覚は生きる上で必要だ。

しかしそれが強すぎると、
「自分は特別で偉大なのだから何をやってもよい」
という特権意識を育ててしまう。

その特権意識が強すぎる人たちが
国会議員として生き残っているという。

2.出身別:政治家の自己愛のタイプ

「自分は特別で偉大な存在である」
という特権意識をどうやって担保するか。

これは政治家の出身によって、
大まかな傾向があるという。

?@世襲議員

世襲議員、特に物心ついた頃から
「将来は父の後をついで政治家に」という場合は、

偉大な政治家である親や祖父に
自分を重ね合わせることで自己愛を満たす。


「私の父はこれだけ偉大な政治家だ、
 だからその子である自分は選ばれた存在だ」


という意識を強く持っている。

?A政治家になりたくてなった議員

政治家になりたくてなった議員の場合、

「政治家という権威の象徴」に
自分がなることで自己愛を満たす。


その動機はたとえば、

権力がほしい
コンプレックスを晴らしたい
利権でお金を儲けたい
偉い人になりたい

いずれの動機にしても、

政治家になることで
権威の象徴たる国会議事堂に入り、
限られた指定席に堂々と着く、
という特権意識を持てる。


?B番外編:タカ派

タカ派とは、
戦争や武力行使を容認する傾向のこと。

国会議員、特に
政治家になりたくてなった議員は
タカ派になりやすいという。

彼らは政治家という特別な指定席を目指して
ガツガツと進んできた人が多いため、
世襲議員より力や権力志向になりやすい。

強い国家
→それを作りだした自分こそ強い

強い軍事力
→それを操れる自分にこそ力がある

他国
→「強い国=自分」という自己像を傷つける存在


というように、
国家という最大の権威に
自分を同一化させたい欲求が強い
のだ。

3.なぜ自己愛が強い人が生き残るのか

このように、国会議員には
「自分は特別で偉大な存在」という
強烈な自己愛を持った人が多い。

では、なぜここまで強い自己愛を持った人が
国会議員として生き残るのだろうか。

それは
政治家になる過程と、なってからの境遇で
さらに自己愛が強化される仕組みがあるからだという。

?@目立ってなんぼの選挙活動

先日、某自民党議員が
「政治の世界では、悪名は無名に勝る」
と言っていたが、確かにその通りで、
知られなければ話にならないのは事実である。

第3章”自己愛が強くなければ選挙に勝てない” より

日本では選挙区選挙が中心である以上、
選挙は「目立ってなんぼ」である。

政策が優れている、人柄がすばらしい、
という以前に、

存在を知られなければ
当選すらできないという現実がある。

そのため、
候補者は「自分が、自分が」と目立ち、
支援者も目立たせるために動く。


その繰り返しが
「脚光を浴びるべき特別な存在」
という自己像を大きくしていく。

?A多忙と閉鎖空間による洗脳

  • 各種会議
  • 所属政党での活動
  • 選挙区へ何度も足を運ぶ

など、 国会議員はとにかく多忙。

休日は基本的になく、
睡眠不足と疲労で思考力が落ちていく。

そんな状態で、国会という
「私は特別、自分が自分が」
という人に囲まれているうちに
それが正しいと洗脳されていく。


激務でストレスフルなため余裕もなく、
ますます他者に寛容でなくなる。

?Bさまざまな特権による自己愛の強化

  • 電車やバスのフリーパス
  • 黒塗りの高級公用車
  • 議員専用エレベーターの赤じゅうたん

など、 議員にはさまざまな特権がある。

分刻みで激務の議員活動のための便宜だが、
こういった特別扱いは、
「自分は重大な仕事をしているので、
 順番など待たなくてもよい」


という
自己愛パーソナリティ特有の
誇大な自意識や特権意識を強化
していくことになる。

第4章”なぜ「政治家」は官僚の手玉に取られるか” より

?C政治主導したい官僚におだてられる

日本の政治は、表向きには
「政治家が法律を作り、官僚が実行する」

しかし実質的には
「法律を作るのも、実行するのも官僚」
「法律は各省庁の利益になるように作る」

だから官僚たちは、
自分たちが作る法律を通してほしいため、
政治家を「先生」と持ち上げる。

そして、政治家たちは
「偉大で完璧な存在でいたい」思いが強いために、
わからないことを素直に「わからない」と言えない。


官僚が、通してほしい政策の説明をしたとき、
内容がわからなくても「わかったフリ」をする。
答弁などでも素早くフォローする。

こうして、実際には手玉に取られている官僚に
チヤホヤされ、特権意識が強化されていく。


4.まとめ

<国会議員に「ヘンな人」が多い理由>
強烈に自己愛の強い人が生き残る世界だから

<自己愛が強い人が生き残る理由>
政治家になる過程と、
なってからの多忙や特別扱いにより、
自己愛がどんどん強化されていくから

「どうして平気であんなことを?」
と思えるような言動。

それは、彼らが
「自分という存在は特別だ」と
強く思いたいがためだった。

裏を返せば、 彼らの自己愛は、
親の偉大さや国家という巨大な力に
重ねなければ崩れてしまうのだろう。


本当は弱く、もろい自分を守るのに必死なのだ。


この本は、彼らの一見、不可解な言動を、
「どう自分を守ろうとしているのか」
という視点で見る方法を教えてくれた。



→あわせて読みたい
【おすすめ本】『国会議員を精神分析する』PART2 ”不安の時代にはヒトラー登場が待たれる”〜。

なぜ日本では政治の話がタブー視されるのか 〜権力者に不都合・自己愛の傷つき・同調圧力〜。



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2021年06月10日

『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』PART1 ”黄金に愛される七つ道具”〜。

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世の中には、あり余るほどのお金がある。

にもかかわらず、現実には
使い切れないほどのお金を持つ者と、
そうでない者がいる。

そして、お金を得る方法、増やす方法には
紀元前から変わらない法則がある。




『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』

古代バビロニア王国に暮らす
貧しい武器職人の少年・バンシル。

「お金持ちになって、家族に楽をさせてあげたい」

そんな思いで 「富を得るための真理」を学ぶ彼が、
幾多の困難を乗り越え、黄金に愛される者になるストーリー。


ー目次ー
  1. 収入の10分の1を貯金せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 貯えた金を働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本にせよ
  8. まとめ

1.収入の10分の1を貯金せよ

籠の中に毎朝10個の卵を入れ
毎夕そこから9個の卵を取り出す
いずれ籠は卵であふれかえるだろう

真理とはいつも簡単なものだ
そうすればあなた方の財布は確実に膨らむことになる


第2章”学びの殿堂” より

大富豪アルカド
「はじめの扉を開かない者に次の扉は見えない」


第1章”バビロン1の大金持ち” より

すべては卵を残す、
そして残りの9個で生活する決意から始まる。

2.欲望に優先順位をつけよ
お金が足りなくなるのは宝石や装飾品など
必ずしも必要のないものまで欲しがっているからだ

だったら優先順位の低い欲望は切り捨てしまえ
生活水準は大して変わらない

そうすれば
一番やりたいことのためにお金を使うことができる


第2章”学びの殿堂” より

これは「身の程をわきまえろ」
ということではなく、

「自分にとって本当に必要なものは何かを考えよ」
ということ。

食べるのが好きなら食費に、服が好きならそちらに、
ゲームが好きなら、スポーツが好きなら、というように。

人間の欲望には際限がないからこそ、
残りの10分の9で叶えたいものの取捨選択が大切になる。

3.貯えた金を働かせよ

金を持っていることが財産ではない
「定期的に金が入ってくる仕組み」こそ
本物の財産なのだ


第2章”学びの殿堂” より

ある鉱石商人は、
金貨10枚の元手があれば、
遠方での採掘事業に投じて
巨万の富を得られたのにと言う。

別の者は、
元手の金貨10枚を定期的に盾職人に貸し、
毎回、利息をつけて返してくれると言う。

同じように元手を持っていて、
それを増やしたいと思っている。

その時に、 本物の財産になるのは
1度の事業に投じて増やすことではなく、
定期的に利息が返ってくる仕組みで増やすこと。


4.危険や天敵から金を堅守せよ

ある人物が儲け話をもってきたとする

そういう時は必ず
その道に長けた人に相談することだ

賢者たちの忠告は時に
儲け話以上の価値がある


第2章”学びの殿堂” より

大きな利益で釣る
不安を煽って判断力を削ぐ

そんな手法でお金をだまし取ろうとする者は
いつの時代にもいる。


身近にも、

迷惑メール
振り込め詐欺
手数料めあての窓口
「高額収入」「簡単なお仕事です」という謳い文句

ふいに大金を失うリスクは
巷にあふれている。

だからこそ、いったん冷静になり、
詳しい者の声に耳を傾けることが大切。

5.より良きところに住め

住居とは幸せな生活と密接に関わっており、
そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションとなる

住居への支払いは
心を豊かにする投資と言えるのである


第2章”学びの殿堂” より

”良きところ”には住居だけでなく、
自分の心を整えてくれるコミュニティも含まれる。

「お金を貯めよう、増やそう、そのために学ぼう」

その意志は、 我慢に我慢を重ね、
苦しみばかりの心からは生まれない。


家族や気の合う人と過ごせる場所
楽しめる場所、リラックスできる場所
心に余裕を生み出してくれる場所

それは立派な ”心の健康への投資”だ。

6.今日から未来の生活に備えよ

それすなわち「将来の不安」に対する道具

毎月少しずつでも金を積み立てていけば
老人になって働けなくなった自分や、
自分が死んだ後の家族に貯えを残すことができる


第2章”学びの殿堂” より

病気やケガで働けなくなった時
収入を得る手段を失った時
誰も逃れられない”死”が訪れた時

そんな 「将来の安心を売る商売」として
保険会社が紹介されている。

7.自分こそを最大の資本にせよ

バンシル
「さっきアルカドは言った…
 知識の前ではみんな平等だって…
 そして俺たちはみんな一様に知識をもらった…

 その境界を分かつ壁は…
 動いた者とそうでない者!」

大富豪アルカド
「そう…勝利の女神は…行動した人間にこそ微笑む」


第2章”学びの殿堂” より

知識は誰にも盗まれない財産。

そして、
どれだけ有益な知識を持っても、
最後に行動するのは自分。


知識という財産を持って終わらず、
知識を使い、自分で成し遂げる者に、
黄金はやってくる。

8.まとめ

”黄金に愛される七つ道具”

  1. 収入の10分の1を貯金せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 貯えた金を働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本にせよ

僕はこの本を読み終えてすぐに、銀行へ走った。

そして、
財布から収入の10分の1の金額を抜き取り、
別の口座へ預け入れた。

バビロン1の大富豪・アルカドは言った。

「はじめの扉を開かない者に次の扉は見えない」
「そう…勝利の女神は…行動した人間にこそ微笑む」


走り込む先は銀行でも、ATMでもいい。
”はじめの扉”を開くための行動はこれだけだ。

紀元前から伝わる、黄金に愛される法則は、
このシンプルで小さな行動の積み重ねだ。







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