ここでは、全商簿記実務検定について解説します。
全商簿記検定の種類
会計・原価計算・2級・3級があります。
会計と原価計算の2つの科目に合格すれば1級取得になります。
簿記1級は科目合格制を採用しているので、どちらか片方だけの受験も認められています。
片方に合格してから 4回以内にもう片方にも合格した場合でも、「全商簿記1級合格」になります。
原価計算の方が会計よりも簡単です。 なので、僕の高校では「原価計算だけを先に受けて、次の試験で会計を受ける」という方針でした。
試験内容
会計
試験時間 1時間30分
合格点 70点以上
株式会社の会計処理 を中心に会計法規や企業の業績測定等に関する内容も出題されます。2級のレベルアップバージョンと考えていいです。日商では商業簿記といいます。
原価計算
試験時間 1時間30分
合格点 70点以上
製造業 で用いられる簿記で、製品の製造に要した金額(原価)の計算手続きについて出題されます。 2級や3級とは全く異なる問題が出題されます。 勘定科目も新しいものばかりで、いままでの簿記の延長線上とは考えない方がいいですよ。日商では工業簿記といいます。
2級
試験時間 1時間30分
合格点 70点以上
商品売買業を営む個人企業の発展的な会計処理と、 株式会社の基本的な会計処理 について出題されます。勘定科目も増えて計算も少しややこしくなります。
3級
試験時間 1時間30分
合格点 70点以上
商品売買業を営む個人企業の 基礎・基本 となる会計処理について出題されます。簿記の基本中の基本の問題がでます。
試験日
6月と1月 年2回実施されます。
受験料
1,300円です。 安いですね。
問題形式・得点配分
会計
(1)仕訳
7問 × 各4点 = 28点
(2)計算問題
12問 × 各2点 = 24点
(3)適語選択
6問 × 各2点 = 12点
(4)財務諸表作成
9問 × 各4点 = 36点
原価計算
(1)仕訳
6問 × 各4点 = 24点
(2)作表
4問 × 各4点 = 16点
(3)計算問題
10問 × 各2点 = 20点
(4)一連の取引
10問 × 各4点 = 40点
2級、3級は省略します。
以上、全商簿記検定の解説でした。
タグ: 全商簿記検定
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付記事項や決算整理事項の仕訳方法は、テキストや問題集におそらく載っていると思います。ただし、付記事項・決算整理事項の仕訳としてまとめて説明されているわけではありません。2級の範囲の問題も結構あります。分からないところは一つずつ勘定科目でテキストを逆引きしてみてください。
決算問題を解くときは、財務諸表は作成せずに仕訳だけを解いてみるのも良いと思います。仕訳を解いたら、解説を見てあっているかどうか確認してください。仕訳ができるようになったら、表の作成に取り掛かりましょう。
付記事項や決算整理事項ができずに表も作れないといった状態です。
付記事項、決算整理事項をなんなくこなすためにはどういった勉強をすればいいのでしょうか?
回答よろしくお願いします。