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もう一人の自分=スカーレットの旅 トーリ・エイモス(Tori Amos)自身をイメージしたスカーレットなる人物が全米各地を旅するという設定のコンセプト・アルバムが本盤『スカーレッツ・ウォーク(Scarlet’s Walk)』である。デビューから15年間在籍したアトランティック・レーベルを離れ、エピックに籍を移して2002年に発表した、移籍第一弾アルバム(通算ではスタジオ6作目)である。 全18曲の旅路はCDのブックレットに地図(“トーリ・エイモス『スカーレッツ・ウォーク』・オフィシャル・ロードマップ”と題されている)が掲載されている。旅といっても、スカーレットの旅は、決して楽しく全米各地を観光して回るといった性質のものではない。曲調も詞の内容も決して明るいものではなく、むしろ内省的である。それもそのはず、2001年のいわゆる“9・11”を契機としてアメリカの国威発揚の機運が高まる中での作品だった。これら一連の国家的“盛り上がり”を違った眼差しで見つめていた米国人たちもいたのである。そんな一人がトーリ・エイモスであり、アメリカ社会の陰の部分や大国家アメリカに潜む大きな闇のようなものを辿る旅とでも言えばよいだろうか。内容・メッセージ的な面では、ブルース・スプリングスティーンの1995年作アコースティック盤『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』的な物語性や、ストーリーテラーとしての側面と相通ずる。要するに、“内なるアメリカ”を暴くような眼差しを投げかけている、メッセージ性の強い作品である。 こういう作品を聴いていると、ある意味、アメリカ合衆国という国は面白い国だと思う。9.11.テロの直後など(わりと最近ではビン・ラディン殺害ニュースの時も)では、国民的に異常な盛り上がりを見せ、他の国から冷静な目で見ると自己中心的な解釈に国中が沸くという、なんとも節操のないお国柄のように見える。ところが、芸術活動や創作活動の部分になると、こういう自分たちの属する社会の欺瞞や奢りへの静かな問いかけがコンスタントに発信される。それは、良い言い方をすれば、表現の自由が保障されているから(つまりは「自由の国、アメリカ」)と言うこともできるだろう。一方、辛辣な見方をすれば、そういう冷静な洞察力が実際の国民感情や政治運動に結び付きにくい、いわば国民全員参加の民主主義の負の部分の裏返しを反映してもいるのかもしれない。 本盤の18曲の合計収録時間は74分という長尺なものだ。しかし、過去の記事(『ザ・ビーキーパー』の項を参照)でも指摘したように、このトーリ・エイモスという人は長時間聴かせる特殊な才能のあるアーティストで、その力量は本作でも存分に発揮されている。重いが、聴きごたえがあり、思索を巡らせてくれる一枚。[収録曲]1. Amber Waves2. A Sorta Fairytale3. Wednesday4. Strange5. Carbon6. Crazy7. Wampum Prayer8. Don't Make Me Come to Vegas9. Sweet Sangria10. Your Cloud11. Pancake12. I Can't See New York13. Mrs. Jesus14. Taxi Ride15. Another Girl's Paradise16. Scarlet's Walk17. Virginia18. Gold Dust2002年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012年01月30日
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プレイヤーとしての幅+真摯な音楽づくり ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)は、1948年、アイルランド出身のギタリストで、1995年に47歳で没している。1969年にテイスト(TASTE)というバンドでデビューを飾った後、1971年からはソロでの活動を開始。その際の第1弾ソロ作となったのが、セルフ・タイトルの本盤『ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)』というわけである。 このアルバムの評価はどうも二分されるようだ。一方で、この時点からのロリー・ギャラガーの才能を称える聴き手もいれば、他方では、作品としての“中途半端さ”を指摘する人たちもいる。筆者はどちらも一理あると思うのだけれど、後者の評価をもっと肯定的に考えてもいいんじゃないのかな、と思ったりもする。つまり、アルバム作品としてのトーンの“不統一性”が、そのまんま彼の才能の“幅広さ”となって表れているように感じるのである。 1.「ラウンドロマット」は史上最強のオープニング曲の一つ。ソリッドなギターのよさが生かされた彼の代表曲の一つであり、これほどインパクトのあるデビュー作第1曲というのはあまり多くない。 うって変わって2.「ジャスト・ザ・スマイル」は、トラディショナル・フォークがかったナンバー。フォークっぽいテイストというのは、本作中では4.や8.なんかにも見られるが、この手の曲調は時として“ひとりツェッペリン”みたいな言われ方をすることがある。レッド・ツェッペリンを例えにするのがいいかどうかはともかくとして、ロリー・ギャラガーは、ただ単に“ブルースに触発されたギター・ガイ”ではなかった。言い換えると、音楽的バックグラウンドにはそういう一般的イメージよりもっと深さがあったことを再認識させてくれるものである。 もちろんブルース・ロックという範疇で語られる、典型的にロリー・ギャラガー的な曲のよさも出ている。おすすめは5.「ハンズ・アップ」で、ややポップには仕上がっているが、彼らしい曲調が個人的には気に入っている。他には、3.や6.がこの括りにぴったりな曲と言えるだろうか。 本作を締めくくる10.「イッツ・トゥルー」は、劇的な盛り上がりがなく、どちらかというとワンパターンな感じでありながら次第に盛り上がっていくという、彼独特の持ち味が発揮されたナンバー。7分を超える長尺だが、サックスソロのままさらっとフェイドアウトしているところからすると、録音時にはもっと長かったのだろうか(だとすると続きを聴いてみたい気がする)。 とまあ、全曲ではない中途半端なレビューになった気もしなくはないが、とにかく“中途半端”は“多様性の裏返し”という気がする。各楽曲が綿密に練られているというよりは、一つ一つ正直に、素直に作られている感じのアルバムで、密かにもうちょっと聴かれてもいいアルバムのように思う。[収録曲]1. Laundromat2. Just The Smile3. I Fall Apart4. Wave Myself Goodbye5. Hands Up6. Sinner Boy7. For The Last Time8. It's You9. I'm Not Surprised10. Can't Believe It's True1971年リリース。*現行のリマスター版CDにはボーナス曲2曲が追加されているが筆者は未聴。 【Aポイント付+メール便送料無料】ロリー・ギャラガー / ロリー・ギャラガー[CD][初回出荷限定盤(初回生産限定盤)] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月27日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。また、今回は、分量が増えてきた「ロック・ポップス(洋楽)編」を、2ページに分割しました。 INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。アーティスト別INDEX~ジャズ編へアーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ→ 分量が増えてきたので、2つに分けました。つづき(M-Z)はこちらです。アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へアーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキング(3サイト)に参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでも2つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2012年01月24日
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HRの大衆化とその達成点 HR(ハードロック)の大衆化とでも言うべき現象は、大雑把に捉えてしまえば、80年代、ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)の登場で顕著に加速化した。70年代に練り上げられてきたハードなロック音楽が、時代の流れと共にポップ化しただけという批判的な見方もあるかもしれない。けれども、全般的にロックそのものがポップ化し、“万人向け音楽”に変わっていったのが産業ロック登場以降、80年代にかけて加速的に進んだ動きで、その延長線上にHRの大衆化もあったのだとすれば、今となってはそういう総括もできるのかもしれない。 ともあれ、そんなHR大衆化によってもたらされた一つの金字塔とでも言うべき作品が、90年代初頭にリリースされた。MR.BIG(ミスター・ビッグ)による1991年の本盤『リーン・イントゥ・イット(Lean Into It)』であり、単に大衆迎合的といって無視するには惜しいほどよくできたアルバムである。 MR. BIGのオリジナル・メンバーは、エリック・マーティン(ヴォーカル、既にソロで活動経験があった)、ビリー・シーン(ベース、デヴィッド・リー・ロスのバンド等で活動し技巧派として知られていた)、ポール・ギルバート(ギター、レーサーXで活躍していた速弾きを得意とする“光速ギタリスト”)、パット・トーピー(インペリテリに参加経験のあったセッション・ドラマー)である。MR. BIGというバンド名は、ハードロック/ブルースロックのバンド、フリー(Free)の曲名から採られたもの。ちなみに、70年代イギリスにも同名のバンドが存在したそうだが、これとは全く無関係で、命名時にはメンバーはそのことすら知らなかったという。1989年のファーストアルバムは、ブリティッシュ・ハード・ロックに根差したブルージーな正統派バンドを目指していたが、セカンド作に当たる本盤でその方向性をよくも悪くも変えることとなった。バンドにとってはこれがプラスに働いたのかどうかと言うと、にわかには判断しがたい。けれども、ロック史的には、上記のように一つの金字塔を打ち立てることになった。 1.「ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトルボーイ」は、“電気ドリルの歌(The Electric Drill Song)”という副題が示す通り、ドリルの先端にピックをつけての意表を突いたギター演奏を含み、ライブの序盤で必ず演奏される彼らの看板曲のようになった。力強い楽曲がメインだが、概ねどの曲にもポップさが程よくミックスされているのが最大の特徴である。中にはもはやHRとは分類し難い曲も含まれる。3.「60’Sマインド(Green-Tinted Sixties Mind)」や11.「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」といった曲は、そもそもアルバムに収録すべきかどうかすらメンバーの間で議論になったという。しかし、結果は、前者がファーストシングル(日本限定)としてカットされ、さらに、後者は全米ビルボードで1位を記録する大ヒットとなった。他には4.「CDFF-ラッキー・ディズ・タイム」も個人的にはお勧めの曲。[収録曲]1. Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)2. Alive And Kickin'3. Green-Tinted Sixties Mind4. CDFF-Lucky This Time5. Voodoo Kiss6. Never Say Never7. Just Take My Heart8. My Kind Woman9. A Little Too Loose10. Road To Ruin11. To Be With You12. Love Makes You Strong(日本盤ボーナス・トラック)1991年リリース。 【送料無料】リーン・イントゥ・イット/MR.BIG[CD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月22日
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語り手でありかつ歌い手であること ~その3(ボブ・ディラン編)~ 詩人とシンガーのバランス、もしくはその両方に秀でているという、ありそうだけれども実際には決して数多くはないパターン。これがテーマの連載第3回目(ひとまず最終回)は、このテーマでは外せないであろう大御所、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の登場である。1回目(ヴァン・モリソン)と2回目(ブルース・スプリングスティーン)がともに90年代の作品であったので、ここでも遥か昔のディランではなく、比較的それらに近い時期のディランからお気に入り作を取り上げてみたい。 そんなわけで、1990年リリースの『アンダー・ザ・レッド・スカイ(Under the Red Sky)』である。80年代から90年代に差し掛かろうという段階でのボブ・ディランは、年齢で言えば、もうすぐ50歳になろうかというところだった。ボブ・ディランの作品歴からすると、ちょうどトラヴェリング・ウィルベリーズの活動時期で、なおかつ、スタジオ新作の7年間のブランク(当時、本人は「もうたくさん曲を作ったので新しく作る必要を感じない」と発言していた)に入る前の最後のアルバムである。 正直、リリース当時に最初に聴いた時は、ディランらしくないアルバムで、何を隠そう、“はずれ”な感想を筆者は持った。20年以上経った今、その感想は明らかに間違いだったと思う。今になって間違いだったと感じるのは、こちらが年をとったせいかもしれない(笑)。この時点でのディランは十分に“熟して”いて、当時の筆者はそれが理解できなかったのであろう。かつての(70年代のような)勢いのある怒りを求めていた筆者がまだ若かったというわけだ。 ちなみにゲストも実に豪華で、タイトル曲の2.「アンダー・ザ・レッド・スカイ」にはジョージ・ハリスンがスライドギター、4.「ボーン・イン・タイム」(この曲はディランらしさの出たなかなかの名作)には、ブルース・ホーンズビーがピアノで参加している。また、同じ4.および7.「テン・サウザンド・メン」にはデヴィッド・クロスビー(ちょうど『オー・イエス・アイ・キャン』で復活の時期にあたる)がバッキングヴォーカルで姿を現している。これは、本盤のプロデュースにあたったウォズ兄弟(ドン・ウォズ&デヴィッド・ウォズ)の方針だったそうで、レコーディング当日にスタジオに入るまでディランは誰とセッションするのか分からない状態で録音がなされたのだという。結果、上記以外にも、アル・クーパー、スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)、スティーヴィー&ジミーのヴォーン兄弟、エルトン・ジョンらが参加している。 3回書き終えたところでふと気付いた。どうでもいいことかもしれないが、3人ともローリングストーン誌の「もっとも偉大なシンガー100人」に選ばれている。ちなみに、順位は、ヴァン・モリソンが24位、B・スプリングスティーンが36位、そして、ボブ・ディランは7位だった。これら3人は、同じローリングストーン誌でそれ以前に選定された「もっとも偉大なアーティスト」にも揃ってランキングされている(こちらの方は、ヴァン・モリソンが42位、B・スプリングスティーンが23位、ボブ・ディランが2位)。これがどれほど客観的データかはともかく、作品の制作者としてと同時にシンガーとしての評価も高いことをあらためて確認できる。[収録曲]1. Wiggle Wiggle2. Under The Red Sky3. Unbelievable4. Born In Time5. T.V. Talkin' Song6. 10,000 Men7. 2 X 28. God Knows9. Handy Dandy10. Cat's In The Well1990年リリース。[関連記事リンク] 語り手でありかつ歌い手であること ~その1(ヴァン・モリソン編)~ へ 語り手でありかつ歌い手であること ~その2(B・スプリングスティーン編)~ へ Bob Dylan ボブディラン / Under The Red Sky 輸入盤 【CD】 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012年01月19日
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昨日の昼間に、ゾロ目の222222アクセスを経過しました。最近、楽天ブログの機能が減って、アクセスされた方(楽天の会員)の情報が分からなくなってしまったのですが、区切りのよいカウンターのNo.でアクセスされた方はぜひぜひ一言メッセージを残していただけるとありがたいです。何はともあれ、無事ブログを続けられているのは、ご覧くださる皆様のおかげです。今後ともよろしくご愛顧ください。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月17日
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語り手でありかつ歌い手であること ~その2(ブルース・スプリングスティーン編)~ ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)はアメリカを代表するロック・シンガー。1973年のデビュー以来、60歳を超えた現在も元気に現役を続行中である。ある時期まで、スプリングスティーンは、青春時代の断片を切り取って描写することに非常に長けていた。それが、キャリアを重ねるとともに、アメリカ社会の矛盾を突いたり、社会の問題を問うようになっていった。変化が始まったのは、1982年の『ネブラスカ』であったと筆者は睨んでいるが、同じく社会問題を扱ったはずの「ボーン・イン・ザ・USA」が違う受け止め方をされたため、その変化が見えにくくなった(要は大ヒットでうやむやになってしまった)のだと思う。 いずれにせよ、『ネブラスカ』の続編的に捉えられる、比較的地味なアルバムが1995年に発表された。それが本盤『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード(The Ghost of Tom Joad)』である。地味と表現したものの、それでも全米11位にチャートインしたのだが、前後作と比べれば、確かに大きくヒットしたとは言い難かった。今になってスプリングスティーンのキャリアを振り返って見れば、本作は『ネブラスカ』に続く社会派の作品で、なおかつアメリカ社会の裏側を告発する(したがって大衆の声を反映する)現在の立場を決定づけるアルバムになったように思う。 実を言うと筆者もリリース当時、最初に聴いた時は「??」という感想だった。アメリカ社会の状況やスプリングスティーンの置かれた立場などよくわからずに“外側”から聴くリスナーにはピンとこない部分があったのは事実である。そもそもスプリングスティーンがインスパイアされたJ・スタインベックの『怒りの葡萄』(1939年発表の小説で、その主人公がトム・ジョード)だって筆者はよく知らない。けれども、アメリカ本国の聴き手(とりわけ優れた聴き手)はちゃんと見抜いていた。例えば、ローリングストーン誌のレヴューでは、「ここ10年のスプリングスティーンのベスト作」、「この10年間のすべてのアーティストの作品の中で最も勇敢な作品」と大絶賛されている。 ちなみに鈍感な筆者がようやく“ピンときた”のは、E・ストリート・バンドが再結成され、これらの曲のいくつかがライヴ・ヴァージョンとして世に出されたのを聴いた時だった。本作でスプリングスティーンが好んで取り上げているのが、同時代のメキシコ・アメリカの狭間に生きる人たち。社会正義の問いかけ、社会の大きな流れに踏みにじられた人々の告発という重たいテーマは、弾き語り的なオリジナル盤よりもライヴ演奏で筆者の心には伝わってきたのだが、詞の意味をもっと分かっていれば、95年の本盤の時点でも気付けたのかもしれない(要するに英語力不足!?)。 いずれにせよ、ストーリーテラーにしてシンガー。物語を伝えることとそれを歌にする両方を、スプリングスティーンは根本的にうまくできるアーティストなのだろう。そして、こういう観点に立つとき、“青春時代のシーン”の方の代表作が『青春の叫び(The Wild, the Innocent and the E Street Shuffle)』、“アメリカ社会をえぐる”方の代表作が本盤『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』なのかな、という印象を受けている。[収録曲]1. The Ghost of Tom Joad2. Straight Time3. Highway 294. Youngstown5. Sinaloa Cowboys6. The Line7. Balboa Park8. Dry Lightning9. The New Timer10. Across the Border11. Galveston Bay12. My Best Was Never Good Enough1995年リリース。[関連記事リンク] 語り手でありかつ歌い手であること ~その1(ヴァン・モリソン編)~ へ 語り手でありかつ歌い手であること ~その3(ボブ・ディラン編)~ へ【エントリーで1/13(金)10:00~1/29(日)9:59までポイント10倍以上】【中古】洋楽CD ブルース・スプリングスティーン/ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード【10P13Jan12】【画】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012年01月16日
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語り手でありかつ歌い手であること ~その1(ヴァン・モリソン編)~ 言葉を紡ぎだす人物とそれを歌にのせて演じる人物。早い話、こういう人は“シンガーソングライター”という括られ方をする。そう呼ばれる肩書(本人が望むか望まないかはともかく)で活動し、“詩人”(作詞家)とシンガーの両立を実践してきたミュージシャンは世の中に数多く存在する。しかし、ふつうはどちらかにより大きな比重がかかるものだ。その比重の違いは、人物によるという場合もあれば、作品単位の場合もあるだろう。けれども、要するに、より詩的なアーティスト(あるいはアルバム)、あるいは、よりシンガー(表現者)的要素の強いアーティスト(またはアルバム)となるのがふつうである。そんなことを考えながら、両方の側面(「語り手」と「歌い手」)の見事な両立の例を3回ほどにわたって取り上げてみたいと思う。 まず、第1回目として取り上げるのは、ヴァン・モリソン(Van Morrison)。ヴァン・モリソンは、1945年北アイルランドの出身のシンガーソングライターである。1960年代からコンスタントに活動を続けている大ベテランだけれども、飛行機嫌いのために海外に出ることも少なく、マスコミに露出することもあまり多くない。しかし、というか、それゆえに一層、カリスマ的な人気を誇るアーティストである。 そんな彼が1997年にリリースしたのが『ヒーリング・ゲーム(The Healing Game)』である。一般的な印象としては、この人のヴォーカルというのは、時に繊細に、時に非常に力強く響く。本盤はどちらかと言えば、力強い方のヴァン・モリソンらしさがより発揮されているように思う。円熟して深みの加わった詞、それを力強く伝える歌声、この両輪で聴かせる名盤である。“この心の重荷”(3.「ディス・ウェイト」)、“黄金の秋の待ちの心情”(4.「ウェイティング・ゲーム」)、といった繊細な人間感情を扱ったものから、時代の移り変わりとそれへの戸惑い(?)を取り上げた曲(7.「イット・ワンス・ワズ・マイ・ライフ」)、北アイルランドの中心都市ベルファストの街角の伝統を歌ったタイトル曲(10.「ヒーリング・ゲーム」)まで、いずれも年齢を重ねた深みがあって初めて味が出てくるような楽曲が並ぶ。 ヴァン・モリソンは、若い頃の定評ある名盤も多い上、そもそも作品数も多い。そんな彼の長いキャリアの中で、本盤は必ずしも上位に挙げられる作品という扱いにはなっていない。けれども、90年代以降の作品の中ではかなり上位に来ると思うし、もっともてはやされてもいい盤ではないかと思う。[収録曲]1. Rough God Goes Riding2. Fire in the Belly3. This Weight4. Waiting Game5. Piper at the Gates of Dawn6. Burning Ground7. It Once Was My Life8. Sometimes We Cry9. If You Love Me10. The Healing Game11. At the End of the Day ←2008年再発盤のボーナス・トラック(筆者は未聴)1997年リリース。[関連記事リンク] 語り手でありかつ歌い手であること ~その2(B・スプリングスティーン編)~ へ 語り手でありかつ歌い手であること ~その3(ボブ・ディラン編)~ へ 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月14日
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既製の音楽の解体と再構築 1990年代以降、2000年代にかけての洋楽シーンというのは、ジャンルの細分化が進み、聴き手にとって非常にわかりにくくなってしまったと思う。なおかつ、そういう細分化の一方で、その細分化されたジャンルに収まりきらないバンドやアーティストが続々と出現し、ジャンルの分類が意味を成さなくなるという矛盾も引き起こされた。脳ミソが単純な筆者にしてみれば、全部“ロック”でもいいのではないか、と思ったりさえすることもあるのだけれど…。 ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(Jon Spencer Blues Explosion、以下、JSBXと略す)もまた、いったいどんなジャンルに属するのかよくわからなくて困ってしまうタイプである。ありきたりな言い方ではあるが、細分化されたジャンル分けの中では到底収まりきれず、複数ジャンルにまたがる音楽をつくっている。JSBXは1990年にニューヨークで結成されたバンドで、フロントマンのジョン・スペンサーは80年代後半には、プッシー・ガロア(Pussy Galore)というバンドで活動していた。長らくJSBXとして活動したが、2004年からはバンド名を単にブルース・エクスプロージョンと変えて活動を続けている。 本盤をかけ始めると、いきなりの奇声が響き渡る。が、ここでドン引きしたり、聴くのをやめてしまってはいけない。引き続きこのアルバムを一聴すると、ノイジーでミクスチャーなサウンドが耳につく。しかし、落ち着いて聴き進むとどうだろう。単にノイジーな音楽ではないということがすぐわかる。JSBXの音楽の基盤となっているのは、パンクとブルースなのである。しかし、実際にアルバムで鳴っている音はパンクでもなければブルースでもない。これがこのアルバムの不思議なところだ。 音の主な特徴としては、エフェクトの少ないギターにこもったヴォーカルの音、ドラムスの構成が極めてシンプルな点、あとはベースレスのトリオといったところ。パンクやブルース、さらにはヒップホップ等様々にジャンル分けされる音楽の“断片”が確かに随所で聴こえてはくる。けれども、不思議なことに、全体としてはなぜだか全く別物の音楽なのだ。言い換えると、既存音楽をいったん解体し、それを組み立てなおしで別の新たなものに仕立てられている。ジョン・スペンサーは類まれなる才能の持ち主ということがよくわかる。[収録曲]1. Skunk2. Identify3. Wail4. Fu●ck Shit Up5. 2 Kindsa Love6. Love All Of Me7. Chicken Dog8. Cool Vee *日本盤ボーナス・トラック9. Get With It *日本盤ボーナス・トラック10. Rocket Ship11. Dynamite Lover12. Hot Shot13. Can't Stop14. Firefly Child15. Eyeballin16. R.L. Got Soul17. Get Over Here18. Sticky1996年リリース。 【送料無料】【輸入盤】Now I Got Worry [ Jon Spencer Blues Explosion (Blues Explosion) ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012年01月12日
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シンプルでストレートなブギーの魅力 ステイタス・クオー(Status Quo)は1962年にフランシス・ロッシ(Francis Rossi)を中心に結成されたイギリスのロックバンド。日本ではあまり注目されないが、イギリスでは相応に認知されたバンドとしての立場を持っている。デビュー当初(1966年)はスペクターズ(The Spectres)を名乗っていたが、1967年からは、ステイタス・クオー(Status Quo)を名乗り、まもなくハード・ブギを売りにしたサウンドを確立した。 筆者は別にステイタス・クオーの熱心なファンでもなく、アルバム数枚を聴いたことがあるに過ぎない。けれども、ひょんなことから耳にした(正確にはジャケに魅かれて何となく貸しレコード店で借りた)本盤が妙に気に入った。そして、現在まで、決して熱心に聴いているわけではないが、気になるバンドであり続けている。その盤がこの『パーフェクト・レメディ(Perfect Remedy)』なる1989年の作品である。ちなみに、何となく魅かれたジャケットというのは、2本のテレキャスターを中心に据えたシンプルなイラスト(以下の画像)である。Status Quo ステイタスクオー / Perfect Remedy 輸入盤 【CD】 正直、このアルバムは売れなかった。その前後作がUKでベスト10もしくはそれに近い売り上げだったのに比べ、本作は49位どまりだったとのデータである。ということは駄作だったのかと言えば、決してそうではない。ある意味で、わかりやすさを求める80年代の空気の中で、何とも分かりやすくシンプルで、聴き手にすんなり入ってくるいい感じのブギーを演っているではないか。今時からすれば、時代遅れとか、過去の遺物だとか、いろんな感想が来るかもしれないが、それらをすべて差っぴいても筆者は本盤を捨てがたく思う。 何と言っても、耳触りのよいシンプルでなおかつポップなアレンジの施されたブギーが売りの一枚。時代背景を考えてもわかりやすいサウンドで親しみやすいと思う。曲単位の聴きどころとしては、シングルになった(ただし大したヒットにはならなかったが)1.「リトル・ドリーマー」、2.「ノット・アット・オール」。さらには、6.「ザ・パワー・オブ・ロック」、7.「ザ・ウェイ・アイ・アム」、8.「トミー・イン・ラヴ」が個人的な好み。現行のCDでは、6曲(エディットやシングル・ヴァージョン含む)が追加されている。[収録曲]1. Little Dreamer2. Not At All3. Heart On Hold4. Perfect Remedy5. Address Book6. The Power Of Rock7. The Way I Am8. Tommy's In Love9. Man Overboard10. Going Down For The First Time11. Throw Her A Line12. 1000 Years~以下、2006年再発盤のボーナス・トラック~13. Gone Thru The Slips14. Rotten To The Bone15. Doing It All For You16. Dirty Water (Live)17. The Power Of Rock (edited version)18. The Anniversary Waltz Part One1989年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012年01月10日
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2012年01月07日
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ドナルド・バードとの双頭二管によるプレスティッジ第1作 ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)は歌心溢れるサックス奏者だったと言われる。彼がレコーディングに参加し始めたのは1940年代末のことで、その後、初リーダー作を吹き込んだのは1955年だった。個人的には、この頃の初期の作品にも気に入ったものが多く、本盤はそのうちの1枚。 1956年初めに録音された『ライツ・アウト!(Lights Out!)』。このアルバム名は、レコーディングの際、スタジオの明かりを落として収録されたことからついたタイトルで、ジャケット写真(薄暗い中で演奏中の光景)は、実際の収録時の写真だとのこと。これは、スロー・ブルースの表題曲(1.「ライツ・アウト」)をやる際に、プレスティッジ・レーベルの創始者でプロデューサーのボブ・ウェインストックが、マイルス・デイヴィスの『ブルー・ヘイズ』(その録音も明かりを落としてなされた)を思い出し、暗がりでの演奏を提案したためだという。 メンバー編成で目を引くのは、ドナルド・バード(トランペット)との二管であることと、さらにはピアノのエルモ・ホープの参加。J・マクリーンのサックスはどの曲においても素晴らしいが、筆者が気に入っているのは、ブルージーさ漂う1.「ライツ・アウト」と心地よいノリの4.「ア・フォギー・デイ」。D・バードは通常の演奏にミュート演奏と、決して目立ち過ぎない感じで全編にわたって活躍している。E・ホープのピアノはマクリーンのブルース・フィーリングに実に相性がよいという印象で、ついついピアノ・ソロに聴き入ってしまう。 彼ら3人がいい絡み方をしている聴きどころとしては、5.「カープランク」というミディアム・ブルースが収録されている。ホープのピアノから始まり、二管の演奏、とりわけD・バードのトランペットの流れるような演奏は、筆者にとっては無条件で好きなパターンである。 余談ながら、この録音がなされたのは1956年1月27日。つまりは、チャールズ・ミンガスの『直立猿人』(J・マクリーンが参加)のレコーディングの3日前に当たる。[収録曲]1. Lights Out2. Up3. Lorraine4. A Foggy Day5. Kerplunk6. Inding[パーソネル・録音]Jackie McLean (as)Donald Byrd (tp)Elmo Hope (p)Doug Watkins (b)Arthur Taylor (ds)1956年1月27日録音。 【送料無料】JAZZ THE BEST 143::ライツ・アウト! [ ジャッキー・マクリーン ] 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012年01月06日
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やわらかでふくよかなトロンボーンの魅力 カーティス・フラー(Curtis Fuller)は、1934年にデトロイトで生まれた米国のジャズ・トロンボーン奏者。幼い頃に両親(ジャマイカ出身)をなくし、孤児として育った彼は、学生時代にポール・チェンバースやドナルド・バード、トミー・フラナガンやサド・ジョーンズ、ミルト・ジャクソンらと知り合ったという。さらには徴兵時代(年齢を偽っていたため早目の徴兵を受けた)にはキャノンボール・アダレイとも一緒になっている。1957年、ニューヨークへ進出した彼は、プレスティッジやブルーノートに吹き込みを開始する。 本盤『ジ・オープナー(The Opener)』は、ちょうどその1957年に録音された、ブルーノートでの最初のリーダー作。ニューヨークにでてきてからの彼は大忙しで、プレスティッジに3枚の録音をし、ブルーノートでは本作だけでなく合計3枚のリーダー盤を吹き込んだほか、いろいろなセッション(例えば、ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』)を次々にこなしていた。まさに引っ張りだこの人気だったということになる。 ところで、トロンボーンと言えば、J・J・ジョンソンという先輩がいたが、このカーティス・フラーという“新人”を売り出すに当たり、ブルーノート(正確にはアルフレッド・ライオン)は一計を案じた。それがこのアルバムの特徴にもなっていれば、アルフレッド・ライオンの目が鋭かったことの証明にもなっている気がする。 その特徴とは、いきなり物静かなバラードからアルバムが始まる点である。アナログの曲の配列を考えれば、この意図はより明白で、A面の冒頭(1.「素敵な夜を」)だけでなく、B面の最初(4.「ヒアズ・トゥ・マイ・レディ」)も同じくバラードで始まっている。初めて聴くと“えっ?”と思うかもしれないが、カーティス・フラーの演奏の最大のよさは、こういったゆったりしたプレイにあるのだと思う。 テンポが上がっても、このゆったりやわらかな感触は変わらない。本作では、2.「ヒューゴア」が筆者のお気に入り。他に3.「オスカリプソ」や5.「リジーズ・バウンス」のようにリズムやテンポが変動しても、ふくよかでどこか落ち着かせてくれる彼のトロンボーンの魅力が維持されている。 もしもごくごくノーマルなアルバム作りをするならば、もっと勢いやインパクトのある曲を最初に配するものだろう。けれども既にジャズ界でトロンボーン奏者としての位置を確立していた先輩J・J・ジョンソンとの違いを示す上でもこの曲の配置は絶妙だった。しかも、後々明らかになっていったカーティス・フラーの演奏のよさがどこにあるのかを、制作者たるアルフレッド・ライオンが達見していたというのにも驚かされる。1.の曲名にひっかけて言うと、本盤を聴けば“素敵な夕宵”を過ごせること間違いなしの好盤。[収録曲]1. A Lovely Way To Spend An Evening2. Hugore3. Oscalypso4. Here’s To My Lady5. Lizzy’s Bounce6. Soon[パーソネル・録音]Curtis Fuller (tb)Hank Mobley (ts)Bobby Timmons (p)Paul Chambers (b)Art Taylor (ds)1957年6月16日録音 【中古】 ジ・オープナー /カーティス・フラー,ハンク・モブレー,ボビー・ティモンズ,ポール・チェンバース,アート・テイラー 【中古】afb Curtis Fuller カーティスフラー / Opener 【CD】 以下のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月03日
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今年は短めの正月休みという人も多いかもしれませんが、あと1日、ゆったり過ごそうという方むけのアップです。 過去記事の中から、2012年のお正月に聴きたい(と筆者がいま勝手に思っている)モダン・ジャズのアルバムをセレクトしました。 ラッキー7をイメージして、一言コメントともに7作分の過去記事リンクを挙げておきます。1. アート・ペッパー 『ミーツ・ザ・リズム・セクション』 アート・ペッパー往年の天才的なキレを楽しみたい1枚です。2. ズート・シムズ 『モダン・アート・オブ・ジャズ Vol. 1』 スイングして快調にのっているズート・シムズが好み。今の気分はこの1枚。3. マイルス・デイヴィス 『マイルス・イン・トーキョー』 この頃のマイルスの進化の勢いと迫力は何とも言えません。こちらも今の気分でこの1枚にしました。4. ジャッキー・マクリーン 『スイング・スワング・スインギン』 表題通りスイングしている1枚。艶やかな音のマクリーンの快演。5. キャノンボール・アダレイ 『シングズ・アー・ゲティング・ベター』 キャノンボールの音をストレートに受け止めたい、そんな1枚です。6. レッド・ガーランド 『ブライト・アンド・ブリージー』 すがすがしく前へ進んで行きたくなる気分にさせてくれる1枚。7. クリフォード・ブラウン/マックス・ローチ 『クリフォード・ブラウン・アンド・マックス・ローチ』 最後はやっぱりこの圧倒的な迫力と出来栄え。エネルギーの塊が聴き手に向って飛んでくるかのような1枚。 何とも偏った感じになりましたが、昨年が昨年だっただけに、前を向いて進む元気をくれそうな盤を中心のセレクトとなりました。 次回からは通常の更新パターンに戻る予定です。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012年01月02日
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新年明けましておめでとうございます。2012年が皆さんにとって幸多き年となることをお祈りしております。ついでながら、本ブログも引き続きご愛顧のほどをよろしくお願いします。このブログの今年の目標は、昨年と同様、“焦らず気長に続けていく”ことです。昨年は“CDを買い過ぎない”という目標も立てたのですが、こちらの方は、家を引っ越してスペースが若干増えたので一段落。別に買いまくるとか散在しまくるつもりはないですが、新しい音楽を聴く機会もいくらか増やせればなあと思っています。今年もよろしくお願いします。 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012年01月01日
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