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ジェフ・ベック・グループ最終作の評価とは 1960年代後半、ヤードバーズでの活動を経たジェフ・ベック(Jeff Beck)は自身のグループであるジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)を形成する。ジェフ・ベック・グループというと、ヴォーカルがロッド・スチュワートで、リズムギターはロン・ウッドを連想する人も多いだろうけれど、もう少し細かく見ると、このバンドは1967~69年の“第1期ジェフ・ベック・グループ”と、1971~72年の“第2期ジェフ・ベック・グループ”に分けられる。世間で注目されやすい『トゥルース』は第1期、それに対し、今回取り上げる『ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)』(ジャケットに果物のオレンジの写真があることから、通称『オレンジ・アルバム』とも呼ばれる)は“第2期”の作品である。 1969年の時点で解散したジェフ・ベック・グループだったが、翌年後半になってジェフ・ベックはメンバーを変えての再結成を目論見る。1971年にレコード会社と契約し、新たなシンガーとしてはロバート(ボビー)・テンチを加えることになった。すぐさま『ラフ・アンド・レディ』を発表し、翌72年には本盤『ジェフ・ベック・グループ』を制作するも、バンドはそのリリースの1か月半後には解散してしまい、彼の活動はベック、ボガート&アピスでの活動へと向かっていく。 ファンの間には、本盤こそがジェフ・ベックの最高作との声もあるが、確かに楽曲・演奏内容ともハイレベルで完成度が高い。特徴の一つは、プロデュースをブッカー・T&ザ・MG’sのスティーヴ・クロッパーが担当した点である。ブラック・ミュージックではなく基本的にジェフ・ベックの音楽なのだが、いい具合に“黒っぽい”感じもしくはソウル感が含まれる、この微妙なバランス感覚は実にうまく表現されることになったと思う。もう一つの特徴は彼自身のギターのバランスである。後のインスト作(参考過去記事(1) ・(2) )を彷彿とさせる5.「帰らぬ恋」や9.「デフニットリー・メイビー」がある一方で、“歌もの”として見た時には上述のソウル感が強く出ている。けれども、少し落ち着いて聴くと、そのバックや短いソロで奏でられるジェフ・ベックのギターのタイミングの良さと冴えが光っている。 ちなみに個人的にお気に入りをいくつか挙げるならば、1.「アイスクリーム・ケーキ」、6.「ゴーイング・ダウン」、そして上記のインスト曲5.「帰らぬ恋」。本盤をジェフ・ベックのすべて(あるいは代表盤)とするのには違和感を感じるけれども、彼の他の作品を知った人はぜひ一度試してみることを強く勧めたい1枚ということになると思う。[収録曲]1. Ice Cream Cakes2. Glad All Over 3. Tonight I'll Be Staying Here With You4. Sugar Cane 5. I Can't Give Back the Love I Feel for You6. Going Down7. I Got to Have a Song8. Highways9. Definitely Maybe1972年リリース。 ジェフ・ベック・グループ/ジェフ・ベック・グループ[CD]【返品種別A】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年01月30日
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一風変わった初ライヴ盤 エルトン・ジョン(Elton John)にとって初のライヴ盤となったのが、1971年リリースの『ライヴ!!(17-11-70)』である。とはいっても、一般に“ライヴ盤”と聞いて多くの人が予想するであろう、コンサートの実況盤とは異なる。聴衆ありのスタジオ・ライヴ演奏であって、観客が黄色い声をあげてノリノリで演奏するというタイプのものではない。 表題(原題)の『17-11-70』というのは、文字通り、録音年月日(1970年11月17日)を示している(そのため、US盤では米国表記にあわせて『11-17-70』となった)。この時期というのがどういうタイミングだったのか、振り返っておきたい。エルトン・ジョンのデビュー盤は1969年で、翌70年に入ってセカンド作『僕の歌は君の歌』をリリース。さらに本国のイギリスでは同年10月にサード作(『エルトン・ジョン3』)が発売されている。同盤は米国では年が明けた71年初頭にリリースされており、このライヴ録音がなされたのはちょうどこの間にあたる。さらに言えば、最初のシングル・ヒットとなった「僕の歌は君の歌」が発売されたのは70年10月で(全米8位、全英7位となったが、当初は「パイロットにつれていって」のB面だった)、まさにこれから売れていかんとする直前のタイミングでのライヴだった。 CDの再発では曲順が変ってしまっているが、3.「パイロットにつれていって」が冒頭に収められたのは、ちょうどシングル曲として発売されたばかりだったからなのだろう(実際、その一方で「僕の歌は君の歌」もセットリストにはあるが、アルバムには収録されなかった)。この3.に加え、1.「悪い月」や4.「60才のとき」はエルトン・ジョンの本領発揮と言える快演。 さらに興味深いのは、2つのカバー曲である。5.「ホンキー・トンク・ウィメン」は、言わずと知れたローリング・ストーンズの1969年のヒット曲。さらに、7.のメドレーでは、同じく1969年の曲であるビートルズの「ゲット・バック」が取り入れられている。これらの曲もまたエルトン・ジョンらしい仕上がりになっていて楽しめる。[収録曲]1. Bad Side Of The Moon 2. Amoreena *CDボーナス・トラック3. Take Me To The Pilot4. Sixty Years On 5. Honky Tonk Women6. Can I Put You On7. Medley: Burn Down The Mission~My Baby Left Me~Get Back*上記はCD再発版の曲順。オリジナルの曲順は以下の通り。1. Take Me To The Pilot, 2. Honky Tonk Women, 3. Sixty Years On, 4. Can I Put You On, 5. Bad Side Of The Moon, 6. Medley (Burn Down The Mission, etc.)1971年リリース。 【輸入盤】ELTON JOHN エルトン・ジョン/17-11-70(CD) 【中古】 ライヴ!!(17−11−70)+1 /エルトン・ジョン 【中古】afb下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年01月28日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その10) ロックに限らず、”ロック&ポップス”として70年代の名曲選をお届けしてきました。気がつくと10回目まで来てしまいましたが、この度の70年代曲集は、有名曲が多い選曲になった気がします。そんなわけで、最後も特大のヒット曲で締めたいと思います。 スウェーデン出身の4人組で、1970年代ポップ/ディスコ・ミュージックの代名詞となったアバ(ABBA)の「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」です。 このバンドが英語圏出身ではない(スウェーデン出身である)ということと関係しているのだと思いますが、面白いのは、このグループは複数言語で曲を吹き込んだりしていたことです。案外、知られてはいないかもしれませんが、実は「ダンシング・クイーン」には、英語バージョンのほか、母国語のスウェーデン語、さらにはフランス語、ドイツ語、スペイン語の各バージョンが存在します。 スウェーデン語バージョンを聴きたかったのですが、簡単には見つけられず、とりあえずは見つけることのできたドイツ語とスペイン語のものをご覧ください。 まずはドイツ語バージョンです。 続いてスペイン語バージョン。 まだまだ取り上げ損ねた曲がありますので、またそのうちに70年代曲のシリーズを再開しようと思いますが、とりあえずは一区切りです。[収録アルバム]ABBA / Arrival(1976年)その他、各種ベスト盤類にも収録。 【輸入盤】Arrival +2 - Remaster (Digipack / Limited) [ ABBA ] 【メール便送料無料】アバ / アバ・ゴールド[CD][初回出荷限定盤]【K2016/6/8発売】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年01月26日
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2017年01月25日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その9) さて、第9回目は、なぜだか本ブログではこれまであまり取り上げていなかったクイーン(Queen)の有名曲をいってみたいと思います。クイーンは、1973年にデビューした4人組のイギリスのバンドで、数々のヒットを放ちました。さらには1991年のフレディ・マーキュリーのショッキングな死(HIVによる合併症)によってさらに多くの聴衆を得ました。 1975年にリリースされ、9週連続イギリスのチャートで1位という爆発的ヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」です。 アルバムとしては同年リリースの『オペラ座の夜』に収録されています。およそ6分の長尺ですのでシングル曲としては特に長いわけですが、議論の末にそのままシングルとして発表することにしたという経緯があったとのことです。2000年代初頭にギネス社がとったアンケートでは、ビートルズ・ナンバーなどを抑えてイギリス史上のベスト・シングルに選ばれたというぐらいですから、その根強い人気のほどがうかがえます。 [収録アルバム]Queen / A Night at the Opera(オペラ座の夜)(1975年) オペラ座の夜 [ クイーン ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年01月23日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その8) ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の1970年代のヒット曲というと、人によっていろんなものが思い浮かぶでしょうが、個人的にも思い入れのあるナンバーをということで、今回は「悲しみのアンジー(Angie)」です。 1973年にリリースされ、全米のほかスイスやノルウェーなどで1位、全英では5位のヒットとなりました。アルバム『山羊の頭のスープ(ゴーツ・ヘッド・スープ)』に収録されています。この曲のプロモビデオにはもう一つ、別バージョンがありますので、そちらもご覧ください。 典型的ロック・バラード調で、ライヴでも聴かせどころとなる曲ですが、後のライヴの様子をご覧ください。当初の発表から30年後、2003年のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンでのライヴ映像です。 [収録アルバム]The Rolling Stones / Goats Head Soup(山羊の頭のスープ)(1973年) 山羊の頭のスープ [ ザ・ローリング・ストーンズ ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、“ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年01月22日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その7) 今回は1970年代前半の極上ナンバーを取り上げます。アイルランド出身のシンガーソングライター、ギルバート・オサリバン(Gilbert O'Sullivan)の「アローン・アゲイン(Alone Again)」です。1960年代後半にデビューしたオサリバンですが、1972年のこの大ヒット曲(ビルボードでは全米6週連続1位、年間2位のヒット)は、良くも悪くも彼のイメージそのものとなりました。 自伝的な雰囲気の詞で、“自殺志向”な内容の歌なわけですが、オサリバン本人によれば、「父(オサリバンが11歳の時に死去)をよく知らないし、それに父は母を虐待したので、この曲は自叙伝ではない」とのことです。 もう1本のライヴの映像は、1995年、日本でのTV出演シーンからのものをどうぞ。元々若々しい感じではなかった(失礼!)ギルバート・オサリバンですが、この映像でも20年以上の年月をあまり感じさせない風貌です。現在、御年70歳となりましたが、まだまだ元気に「アローン・アゲイン」を歌い継いでもらいたいものです。 [収録アルバム]Gilbert O'Sullivan / Greatest Hits(1976年) おとなBEST::ベスト・オブ・ギルバート・オサリバン [ ギルバート・オサリヴァン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年01月19日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その6) スティーリー・ダン(Steely Dan)は、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのデュオをベースとしたバンドで、1972年にデビュー盤を発表しました。その第3作に当たる『プレッツェル・ロジック』(旧邦題では“さわやか革命”なるサブタイトルがついていました)から、同バンド最大のヒットとなった曲が生まれました。それが、「リキの電話番号(Rikki Don't Lose That Number)」というナンバーです。 後の代表作『彩~エイジャ』に見てとられるように、ライヴ・パフォーマンスではなく、スタジオ録音作品としての高い完成度を追い求め、バンドの体を成さなくなってもそれを追い求めていくというのは、ヒット曲とはどうも対極にあるように思います。その意味では、スティーリー・ダンがヒットを放ったということ自体、いまになって冷静に考えれば何だか奇妙な気がしてなりません(とかいってアルバムもよく売れたわけですが)。 そんな感覚で見てしまうせいなのか、近年のライヴ映像にはどうもピンときません。ともあれ、もう一つ、ライヴ映像をご覧いただきたいと思います。 [収録アルバム]Steely Dan / Pretzel Logic(1974年) プレッツェル・ロジック [ スティーリー・ダン ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年01月18日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その5) スティクス(STYX)は1970年代前半に登場し、1980年代にかけて人気を博したロック・バンド。そんな彼らを“産業ロック”とか“商業主義”と揶揄する声も多いけれど、プログレに重心を置きつつポップな志向性は、デニス・デ・ヤングの実力とトミー・ショウのポップ・センスの結実だったのだと思う次第です。 そんな彼らの70年代ナンバーはというと、おそらくは1979年のヒット曲「ベイブ」といったところに落ち着くのかもしれませんが、ここは少し捻くれた精神(?)で、個人的お気に入りを1曲取り上げたいと思います。「ブルー・カラー・マン(Blue Collar Man (Long Nights))」という、その前年(1978年)に全米21位という中途半端に(!)売れたナンバーをお届けします。まずはオリジナルのヴァージョンをどうぞ。 表題の“ブルー・カラー”というのは、“ホワイト・カラー”と対の表現で、スーツを着たオフィスワーカー(ネクタイ締めた人たち)に対する、作業着の人たち(工場労働者など)を指す言葉です(蛇足ながら、カラーというのは“色”ではなくて“襟collar”のことです)。 続いては、同じくその当時のライヴ映像のビデオをご覧ください。元の演奏を聴いても、そしてこうしたライヴ映像を見ても、実に真っ当なロック・チューンだと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか(何を隠そう、昔からこの曲は、個人的にはスティクスのベスト曲の一つだったりします)。 [収録アルバム]Styx / Pieces of Eight(ピーシズ・オブ・エイト~古代への追想)(1977年) 【メール便送料無料】Styx / Pieces Of Eight (輸入盤CD)(スティクス) 【メール便送料無料】スティクス / グランド・イリュージョン〜大いなる幻影[CD][初回出荷限定盤]【K2016/10/26発売】 【CD】アイコン〜ベスト・オブ・スティクススティクス [UICY-75264] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年01月16日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その4) 1970年代半ば、タイム誌の表紙を飾り、“ロックンロールの未来を見た”というジャーナリスティックな名ゼリフとともにブレイクしたブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)。一般的にはこのきっかけとなったアルバム『明日なき暴走(Born To Run)』(過去記事後編)の表題曲の方に目が行きがちですが、個人的には何と言ってもこの曲は外せません。 同アルバムの冒頭に収められた「涙のサンダー・ロード(Thunder Road)」です。1970年代当時のオフィシャルのライヴ映像からどうぞ。 現在(といってももう数年前ではありますが)のこの曲のライヴ映像ということで、2012年のロンドンでのライヴの映像もどうぞ。言うまでもありませんが、もはや大御所のパフォーマーとして、貫禄いっぱいの歌唱です。 今回は、この曲のライヴで特にお気に入りを一つ追加で取り上げておきます。元のアルバムのリリース年の1975年、ロンドンはハマースミス・オデオンでのライヴ(このコンサートはライヴ・アルバム『ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン 1975』としてもリリースされています)の様子です。上記のライヴとは大きく異なり、まだブレークするかどうかの若きスプリングスティーンがイギリスに演奏旅行に行き、緊張感いっぱいの中でこの曲を演っている映像です。ロック編成ではなく、全編ピアノ(ロイ・ビタンの演奏)というのも、お気に入りの理由の一つです。 [収録アルバム]Bruce Springsteen / Born To Run(明日なき暴走)(1975年)Bruce Springsteen / Hammersmith Odeon London '75(2006年) 【メール便送料無料】Bruce Springsteen / Hammersmith Odeon, Live '75 (輸入盤CD) (ブルース・スプリングスティーン) 明日なき暴走/ブルース・スプリングスティーン[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年01月15日
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2017年01月14日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その3) ケイト・ブッシュ(Kate Bush)は、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアに見いだされ、1970年代後半、若干19歳で衝撃的デビューを果たしました。デビュー早々、4週連続で全英1位を記録したファースト・シングルの「嵐が丘(Wuthering Heights)」は、日本では明石家さんまさん司会の有名番組でも用いられ、洋楽を聴かない人にも良く知られた曲です。 このビデオには別ヴァージョンが存在するようです。白ドレスに対し、赤ドレスのものがあります。どちらがオリジナルなのか、よくわからないのですが、いずれにしても“不思議ちゃん”的な存在感いっぱいであることに変わりはありません。 今回は最後にもう一つ、往時のライヴ映像をご覧ください。1979年、ロンドンのハマースミス・オデオン(ハマースミス・アポロ)でのライヴの様子です。20歳そこそこでこのパフォーマンスですから、やはり常人ではないレベルだったわけですね。 [収録アルバム]Kate Bush / The Kick Inside(1978年) FOREVER YOUNG::天使と小悪魔 [ ケイト・ブッシュ ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年01月13日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その2) 早いもので、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の死去(2016年1月10日)からもう1年が経ちました。1周忌となり、巷では回顧展も話題になっています。そんなわけで、今回は、1970年代の彼のナンバーのうち、決して大ヒットというわけではないものの、名曲として名高い「ヒーローズ(Heroes)」を取り上げたいと思います。 正直なところ、当時のデヴィッド・ボウイは、個人的にはあまり得意ではないというか…、生理的に抵抗感があったのも事実でした。でも、後世になって聴けば聴くほど奥深いことに遅ればせながら気づきました。それと同時に、この人はリアルを生きているのか、それとも“幻想”を生きているのか、聴けば聴くほど演じているのか、本当にその仮想世界を生きているのかわからなくなるような感覚も得ました。 亡くなった後も、自分の中でその答えは見つかっていません。ともあれ、後のライヴ映像ももう1本、ご覧いただきたいと思います。2002年、ベルリンでのライヴ映像とのことです。 [収録アルバム]David Bowie / “Heroes”(1977年) FOREVER YOUNG::ヒーローズ [ デヴィッド・ボウイ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年01月11日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 4(その1) これまで、“70年代ロックの名曲たち”として10回シリーズを合計3度ほどアップしているのですが、ロックに限定することもないかと思い始め、もう少し間口を広げて“70年代ロック&ポップス名曲選”として、再スタートしたいと思います。 とはいいつつも、出だしはバリバリのロックチューンから始めます。アルバム『リトル・クイーン』のオープニング曲にして、ファースト・シングル曲の「バラクーダ(Barracuda)」です。シングルとしては全米11位のヒットを記録し、ハート(Heart)の代表曲となりました。 まずは発表当時のビデオ映像をご覧ください。フロント姉妹のうち姉のアンは20歳代後半、妹のナンシーはまだ20歳代前半でした。 今年でこの曲は発表からちょうど40年を迎えます。20歳代の姉妹が60歳代になる日など想像もつかなかったのではないでしょうか。でも、彼女たちは一過性で消えてしまうもなく、アメリカン・ハード・ロック界の大御所として君臨し続けました(以前紹介した「天国への階段」なんかも貫禄十分な例でした)。一昨年、2015年のニューヨークでのこの曲のライヴの様子をどうぞ。 [収録アルバム]Heart / Little Queen(1977年) 【メール便送料無料】Heart / Little Queen (輸入盤CD) (ハート) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、“ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年01月10日
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“テキサスの3人の男たち”、デビュー盤 テキサスはヒューストンで1969年に誕生したスリー・ピース・バンド、ZZトップ(ZZ Top)。メンバーは、ビリー・ギボンズ(Billy Gibbons, ギター、ヴォーカル)、ダスティ・ヒル(Dusty Hill, ベース、ヴォーカル)、フランク・ベアード(Frank Beard, ドラムス)の3人で、結成以来メンバーチェンジなく長期活動をしている。もちろん、当時はまだ若者(笑)で、そんな彼らが1971年にリリースしたデビュー盤がこの『ZZトップ・ファースト・アルバム(ZZ Top’s First Album)』だった。 ジャンル的な括りをするならば、ZZトップの音楽は、サザン・ロック、ブルース・ロック、ブギー、ハード・ロックといったあたりになるだろうか。1980年代のシンセを使った派手なサウンドのイメージが強いというリスナーもいるかもしれないが、初期のZZトップは良くも悪くももっと地味で、玄人好みだった(ついでながら、メンバー中の2人のトレードマークとなっている“長い顎ひげ”もまだなかった)。 1.「シェイキング・ユア・ツリー」のみシングルとして発売されたがチャート・アクションはなし。アルバム自体もさして売れず、地味な結果だった。要は、演奏内容もセールスも地味だったわけだけれど、個人的にはこれほど中毒性の強い好作品はなかなか出会えないと思っている。 捨て曲なしということで、短くても全部言及したくなるのだけれど、上記1.「シェイキング・ユア・ツリー」はシングルというのもなるほどで完成度が高い。2.「ブラウン・シュガー」はギターとヴォーカルの長いイントロに注目。3.「スカンク」や4.「ゴーイン・ダウン・トゥ・メキシコ」には後に人気を得るZZ節が既に見られる。5.「オールド・マン」はギターソロおよびギターとヴォーカルの絡みが聴きどころ。 後半(LPではB面)にいって、6.「ネイバー・ネイバー」と7.「サーティファイド・ブルース」は安定度が高く、中身も充実していて(ひょっとするとこの出来具合が地味=フレッシュさに欠ける印象につながっているのかもしれない)、特に後者は個人的にお気に入り。8.「ベッドルーム・サング」と9.「ジャスト・ガット・バック・フロム・ベイビーズ」はさらに地味感が高くなる。アルバム最後を待たずして9.の渋さに筆者はノックアウトなのだけれど(笑)。最後の10.「バックドア・ラヴ・アフェア」は再びよくできたZZ節炸裂のナンバー。本当に捨て曲がなく、病みつきになる1枚だと思う。[収録曲]1. (Somebody Else Been) Shaking Your Tree2. Brown Sugar3. Squank4. Goin' Down to Mexico5. Old Man6. Neighbor, Neighbor7. Certified Blues8. Bedroom Thang9. Just Got Back from Baby's10. Backdoor Love Affair1971年リリース。 【メール便送料無料】ZZ Top / ZZ Top's First Album (輸入盤CD) (ZZトップ) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年01月08日
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24歳のデビュー盤 アメリカン・ロック界の“ボス”ことブルース・スプリングスティーンがデビューしたのは、1973年のことだった。同年初頭に本盤『アズベリー・パークからの挨拶(Greetings From Asbury Park, N.J.;旧邦題は『アズベリー・パークからの挨拶状』)』を発表し、同年末にはセカンド作『青春の叫び(The Wild, The Innocent & The E Street Shffule)』を出すことになる(ちなみに日本国内ではセカンド作が最初にリリースされた)。 その後は『明日なき暴走』(1975年)でブレークして人気を獲得するわけだけれども、デビュー当時の彼のプロモーションは“第二のディラン”という、シンガーソングライター的な扱いで、本ファースト作もそのような方向を向いた仕上がりになっていた。そのため、これが彼のやりたかった音楽かと言われると疑問が残るし、デビュー盤だからといって初めてスプリングスティーンを聴く人に好適かと言うと、決してそうではないだろう。 けれども、後々のライヴ・パフォーマンスで重要となる楽曲が多いのと、20歳代前半の時点で既に彼のストーリーテラーとしての完成度の高さを見ることができるという点で、無視できない作品だと思う。以下、注目曲をいくつか挙げてみたい。 個人的なお気に入りは、2.「成長するってこと」と7.「おまえのために」。ライヴの演奏においては、いずれの曲も弾き語り形式でもバンド形式でも好演奏に仕上がるというのは、元の楽曲のよさゆえだろう。当時から圧倒的なライヴ・パフォーマンスが素晴らしかったというスプリングスティーンだが、その片鱗が窺える曲としては、5.「洪水に流されて」、8.「夜の精」、9.「都会で聖者になるのはたいへんだ」。特にこの最後の曲は、“溢れ出る言葉の洪水”(レコード会社が売り出したかった側面)とスリリングなロックンロール(アーティスト側がやりたかったこと)がうまく両方とも体現されているように思う。ちなみに、冒頭の1.「光で目もくらみ」は、後にマンフレッド・マンがカバー(関連動画)してヒットさせている。[収録曲] *( )内に邦題、[ ]内は旧邦題。1. Blinded by the Light (光で目もくらみ)[光につつまれて]2. Growin' Up (成長するってこと)[成長期] 3. Mary Queen of Arkansas (アーカンソーの女王)4. Does This Bus Stop at 82nd Street? (82番通りにこのバスは停まるかい?)[82番街の話]5. Lost in the Flood (洪水に流されて)[血まみれになって]6. The Angel (天使)7. For You (おまえのために)[お前のために] 8. Spirit in the Night (夜の精)[夜の魂]9. It's Hard to Be a Saint in the City (都会で聖者になるのはたいへんだ)[町で聖者は楽じゃない]1973年リリース。 アズベリー・パークからの挨拶/ブルース・スプリングスティーン[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年01月06日
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2017年始動のジャズ・ナンバー(2/2) さて、新年初めのジャズ・ナンバー集の後編です。勇ましい雰囲気がいっぱいの「ブルース・マーチ(Blues March)」という有名ナンバーです。アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの超有名盤『モーニン』に収められています。 本当のことを言うと、今回この曲を聴きたいと思い出したのは、上の演奏ではありませんでした。上述の演奏は、アート・ブレイキー(ds)を筆頭に、ベニー・ゴルソン(ts)、リー・モーガン(tp)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)という顔ぶれで1958年10月に吹き込まれたわけすが、その数か月前、まったく別のメンツで録音された方を先に思い付いたという次第です。ブルー・ミッチェル(tp)、カーティス・フラー(tb)、ジョニー・グリフィン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)による、同年7月に録音され、『ビッグ6(Big 6)』に収録された演奏をどうぞ。 続いてもう1曲は、デクスター・ゴードンの『ダディ・プレイズ・ザ・ホーン』の冒頭を飾る表題曲「ダディ・プレイズ・ザ・ホーン(Daddy Plays the Horn)」です。大らかで愉しさ溢れる演奏は新しい年の活動開始にぴったり(?)ではないでしょうか。 次回より、通常の記事更新に戻ります。あらためまして、本年もよろしくお付き合いください。[収録アルバム]Art Blakey & The Jazz Messengers / Moanin’(1958年録音)Blue Mitchell / Big 6(1958年録音)Dexter Gordon / Daddy Plays The Horn(1955年録音) モーニン+2 [ アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ ] 【輸入盤】BLUE MITCHELL ブルー・ミッチェル/BIG 6(CD) Dexter Gordon / Daddy Plays The Horn【輸入盤LPレコード】(デクスター・ゴードン) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年01月05日
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2017年始動のジャズ・ナンバー(1/2) 正月三が日も終わり、今日から本格始動という方も多いのではないでしょうか。そこで、年頭の動きはじめに元気の出そうなナンバーをいくつか取り上げたいと思います。まずはアート・ペッパー(Art Pepper)初期の『サーフ・ライド』に収められた演奏が印象深い、「ティックル・トウ」です。 レスター・ヤングのナンバーですが、ペッパーのお気に入りだったようで、他にウォーン・マーシュとの演奏(こちらに収録)なんかもいいですね 続いてもう1曲は、ソニー・スティット(Sonny Stitt)による有名曲「ウォーキン」です。この人はアルトとテナーの二刀流ですが、どちらを手にしてもこのスティット節というのがわかりやすく出る傾向にあります。この「ウォーキン」もまた、彼ならではの軽快な演奏が新年の始動にふさわしいかと思い取り上げる次第です。1970年代になって吹き込まれた『ザ・チャンプ』に収録されています。 新年ジャズ・ナンバー、前半(今回)に続き後半までお届けしてから通常の更新に戻る予定です。よろしくお付き合いください。[収録アルバム]Art Pepper / Surf Ride(1952~54年録音)Sonny Stitt / The Champ(1973年録音) サーフ・ライド [ アート・ペッパー ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年01月04日
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2017年、あけましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いします。 今年の目標は、去年よりも音楽を聴く時間を増やし、楽しくマイペースでブログ更新を続けることです。現在、アクセス数は150万を超えたところですが、200万さらにその先へと続くよう、地道に無理せぬペースで更新をしていきたいと思っています。 皆さんにとって、2017年がよき年となりますように。 以下のブログランキングに参加しています。お時間のある方は、ぜひクリックで応援ください。 ↓ ↓
2017年01月01日
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