全31件 (31件中 1-31件目)
1
会場はホテルからタクシーで10分ほどのカミアリーナでした。毎年旧暦の10月10日、日本全国の神様の全体会合があり、神様がそれぞれの神社仏閣からみんな出払ってしまうので『神無月』と呼ぶのだそうです。その日本中の神様大集合となるのが出雲で、ここでは逆に『神あり月』と呼んでいて、体育館の名前カミアリーナはこれにちなんで命名されたということでした。通常ダンス競技会は、午前中がラテン,午後がスタンダードのようにジャンル別に進行するんですが、競技会のプログラムを見ると、ここはちょっと変則的になっていました。午前中に数字級や『くにびき杯』みたいな特別な試合がラテン・スタンダード共に行われ、アルファベット級の試合は全て午後からになっていました。私達は朝9時過ぎに受付だけ済ませると、そのままタクシーに飛び乗り、なんと観光に出かけてしまったんです。前代未聞のパターンでした。 最初に向かったのは出雲大社。縁結びの神・福の神として知られる大黒様が奉られています。数年前に、ここから大きな柱の跡が発掘されて、古代の出雲大社は実はものすごい建物だったということがわかったそうです。こちらが想像図。階段の下に人が小さく描かれているのがご覧になれますでしょうか。 その柱跡に大将が立っています。 壮大さにすっかり心奪われた私達でしたが、おしゃべり好きなタクシーの運転手さんにさらにビックリさせられました。大黒様と言えば大きな袋を肩にかけて、因幡の白兎を救った神話で有名ですが、なんと恵比寿様のお父さんだそうです。エビスビールのラベルにプリントされているつり竿と鯛持ってる神様ですよ。そっちのが年上かと思った...。運転手さんが路地のような細い道を指差しながら、毎年ここを通って日本中の神様が集まってこられると教えてくれました。「神様が日本中から集合するって、いったい何人くらいいらっしゃるんですか?」そう聞いてみると、「やおよろずの神々っていうでしょ。漢字でどう書くか知ってる?」八百(やお)万(よろず)えーー!? 八百万人も神様っていらっしゃるんですか?少し前の日本の人口より多いじゃない。神話に出てくる神様たちが白い衣装を身にまとって、細い道一杯にやってこられる様は、多分日曜日の渋谷か原宿みたいなんだろうなんて思ってしまいました。(つづく)
2006/07/31
コメント(14)
島根県の出雲市で開催された第2回ダンススポーツ選手権出雲大会に出場してきました。夏の観光シーズンのせいか、出雲空港に向かう飛行機が満席で予約出来ず、試合前日、となりの鳥取県米子(よなご)空港に降り立ち、そこからバスと電車を乗り継いで出雲に向かいました。飛行機が遅れたせいもあり、乗り継ぎが悪くて結局空港からホテルまで4時間近くかかってしまったのですが、途中、いろいろ面白いことがありました。鳥取は二十世紀梨がとても有名です。電車を待つ間、JR米子駅で「今まで食べた中でもトップレベルだね。」なんていう、梨のソフトクリームを食べることが出来ました。出雲空港に行っていたら出会えなかった一品です。あんまり美味しかったので、お店の方と一緒に写真を撮ってもらいました。 のんびり山陰本線に揺られて、田園風景や湖を眺めながら出雲市駅へ。そこから乗り換えて隣の西出雲に向かいました。ワンマン電車というのに今回初めて乗ったんです。オレンジ色の一両編成で、先頭の左コーナーに運転席があり、バスみたいに運賃箱がついています。無人駅が多いので、切符は運転手さんに渡して降ります。ドアは閉まるのは自動ですが、開けるのは手動です。 私達は運転席の真横に立って、運転手さんがほとんどしゃべり通しなのを驚きを持って観察していました。機器類や信号やホームを全部一人で指差し確認するので、大忙しなんです。よく通る声で『○○よーし!』『進行!』という様は、まるでライブパフォーマンスを見ているよう。しかも運転手さんと同じ目線で線路がどんどん過ぎて行くのが楽しめて、とくに川を渡る時なんか、ちょっとしたアミューズメントパークの乗り物みたいなスリルを味わうことが出来ます。『電車でGO!』にハマる鉄道ファンの気持ちが少しわかりました。西出雲駅を降りると、突然近代的な大きい建物が駅前に建っています。今回泊まったホテルと隣接する地ビールレストラン、そして向かい側には大きな温水プールの施設がありました。1階にはビジネスルームがあって、常設のパソコン2台、コピー機などが置いてあります。大将が近所の散髪に行っている間、私はそこで日記を書いていました。さて、地ビールレストランのお話。サイトは こちらです。その名も『出雲路ビール』。ピルスナー、ヴァイツェン、デュンケルの3種類があります。 皆さんのご想像の通り、わざとここに泊まったんです。隣の出雲市駅の方がホテルはたくさんあったんですが、地ビールレストランと隣接しているのはここだけ。しかもここの地ビールはただ者じゃないんです。日本国内の様々なコンテストで輝かしい賞を受賞しているだけでなく、地ビール界のワールドカップで、ヴァイツェンが銀賞を受賞しているんです。そりゃあもう、明日の試合のことなんかどっか行っちゃうくらい美味しかったですよ。バナナのような甘い香りがするんです。大将なんて、私が寝た後にこっそり自販機で売ってるこのヴァイツェンの缶ビール買ってきて、まだ飲んでた様子。「缶でも、同じ味がしたよ。」とのことですので、ご興味のある方は上記サイトから注文して飲んでみて下さい。楽天では取り扱っていないみたいです。「まず、試合の前に出雲大社にお参りでしょー。神様にご挨拶して出雲の阿国のお墓参りしてから試合で、そのあとビールだよね。順番としては。」なんて、言っていたのはどこの誰だったのか。神様のお怒りがちょこっと怖い二人でした。(つづく)
2006/07/30
コメント(16)
「出雲大社に行ってみたいな。」今年の5月、山口大会からの帰りのことでした。ちょうどJRで中国地方のキャンペーンをやっていて、電車の中刷りや駅のポスターで宣伝していたんです。でも大将のやつ、厳島神社に行ってきたばかりなのに、なんで神社ばっかり行きたがるのかなあ。「出雲ってどこか知ってる?島根県だよ。島根県なんてどこか分かんないでしょ。」私は地理がいまいち苦手です。苦手なのは他にも色々ありますが、学校で地理の授業が全然面白くなかったので、つい最近競技会で色んな所に行くまでは何県がどこにあるのか分かってないところが多くていつもからかわれていました。それで、つい変なことを口走ってしまったんです。「知ってるよ。鳥取砂丘があるところでしょ。」「それ、鳥取県だから。」(笑)大将すかさずつっこみです。実は、山口大会のとき島根大会の案内を競技実行委員の方からお預かりして、関東で配ってくださいって頼まれたんです。でも、みなさん『ひえー、しまねー?^^』なんていう反応で、結局どなたもお誘いすることが出来ませんでした。それじゃ、せめてウチだけでも行くか、ということで、いま、出雲に来ております。明日はラテンA級戦に出場予定。実はここ1ヶ月ほど全然練習してないので大きな声では言えないんですが、スタンダードもA級戦に初参加します。さらにもっと声が小さくなってしまいますが、このホテル、となりが『出雲地ビールレストラン』なんです。試合前はまずいよなー、でもご飯食べるとこそこしかないし、地ビールレストラン行ってビール飲まないわけにはいかないし(?)大将が散髪から帰ったら、ちょこっと様子見てきます。試合のほうもいつも応援してくださる皆様のご期待にそえるよう、全力でがんばります。あきれないで応援してくださいね。よろしくお願いします。
2006/07/29
コメント(20)
アンドレとカタリーナのレッスンを終えて、次に向かったのは日の出桟橋でした。今年で3年目になる、夏恒例の『サンセット・ビア・クルーズ』。船で東京湾を一周する間、プレミアムビールが飲み放題という夢のような企画です。グランプリ静岡に応援に駆けつけてくれた江戸っ子コンビと桟橋で待ち合わせて、4時過ぎに船に乗り込みました。 「ボクの船へようこそ。」2年前、最初にこの企画に参加した時、大将が言ったセリフです。それ以来、毎年、船に乗り込む時この話題が出ます。ボクの船じゃないのよ~。実は私達、結婚式の時にこの船を借り切ってパーティをやったんです。そのとき司会をやってくれたのが、江戸っ子コンビのCちゃん。ちなみに、江戸っ子コンビのもう一人Mさんのお母さんが、私達のダンスの後援会長さんです。今年はなかなか梅雨が明けなくてお天気が気になりましたが、暑くもなく寒くもなく雨も降っていませんでした。レインボーブリッジやお台場を眺めながらゆっくりと進む贅沢な時間。船の中でくつろぎながら飲むビールのおいしいこと。『プハ~』でございます。 去年と同じ『アラベスク』という名の船室は、みんなビール目当ての人たちばかりかと思ったら、各種カクテル。ソフトドリンクも飲み放題なんですね。今年のプレミアムビールは「琥珀の時間」という、ハーフ&ハーフみたいなビールでした。レッスンの後ですから、格別に美味しいですよ。折角習ったこと、飲んじゃって全部忘れたら大変ですけど。去年はピアノ演奏に合わせて思わず踊っちゃったんですが、今年はおとなしく最後までビールに専念しておりました。もちろん話はいろいろ盛り上がりましたよ。グランプリの時の話とか次の楽しい企画について。このビアクルーズ、9月までやってるみたいですから、ご興味ご関心のある方は こちらからどうぞ。 フランス料理・東京湾サンセットクルーズ[シェフおすすめ料理] 大人東京湾ディナークルーズ 19:00~21:30キャプテンズバー・アラベスク
2006/07/28
コメント(18)
調べものをしていて面白いサイトを見つけてしまいました。 日本歴史占い聖徳太子、徳川家康、空海、北条政子、卑弥呼といった、日本の歴史に燦然と輝く有名人24人の中から、あなたのタイプを見つけてくれるみたいです。ちなみにうちの大将は坂本龍馬、私は紫式部でした。彼は大器晩成で私はスケベだそうです。だからなんなのって感じですが、ほんとは『かぐや姫』のが良かったんだけどな。やってみられた方は、結果を教えて下さいね。 日本歴史占い
2006/07/27
コメント(23)
「コネクションが必要なのはね、手をつないでいる時だけじゃないんだよ。」アンドレは私達の踊りを見て、自分の仕事をそれぞれこなしている二人が、たまたま同じタイミングでステップしているだけに見えるといいました。ドキッまるで、私生活を覗かれたみたい...。特に、ルーチンの最後の方にある二人で腕を組んでステップするところなんて、リーダーが勝手に先に行こうとしていて、置いてけぼりの私が必死について行ってるみたいで『すごく変』と言われてしまいました。「僕たちも似たような問題があってね。」アンドレは、昔を思い出したようにクスっと笑って、ゆっくりとこう言いました。「コーチにこんなこと言われたんだよ。一瞬も目を離さずに見つめ合ったまま一曲踊れって。すごく馬鹿げてるよね。背中向けてるルーチンだって入ってるんだから。でも、背中向けてても首を曲げて『見よう』としてみろって言うんだよ。面白いから、それで1曲踊ってみて。」もの凄く難しいです。お互い見つめ合ったままスプリット・キューバンブレーク、シンプルスピン。もう何百回も踊っているルーチンですが、まるで新しい振り付けのような気さえしました。そして気付いたんです。自分のステップではなく、ボディムーブメントや技術的な注意点でもなく、観客でも先生でもなく、そんなことは全て忘れて、『彼と』踊ろうとしている自分に。私は今まで誰と踊っていたんでしょう。多分、一人で踊っていたんです。それに、どこ見て踊ってたんでしょう。「目を離していても当然相手はそこにいる」みたいな馴れ合いから、エネルギーのやりとりすら無くなっていていたんです。これは衝撃的でした。「二人で長いことパートナー組んでるとだんだんそうなって来るもんなんだよ。」なんか、長年連れ添った夫婦は空気みたいになるっていいますが、私達のダンスもそんな感じになっていた様です。「見つめ合ったままの踊りはすごく違和感があると思うけど、最初に踊った時よりずっと二人のコネクションを感じたよ。観客や審判に、二人で踊っているところを見せるには、今みたいなフィーリングが必要なんだ。」アンドレは最後に、今日習った二つのこと、継続性とコネクションに注意しながらもう一度普通のスピードのチャチャチャで踊ってみるようにと言いました。確かに最初に踊ったときよりずっと『二人で』音楽にのって楽しく『踊る』というルーツに触れた気がしました。競技ばかりをやっていると、いかに『上手く』人に『見せて』競技に『勝つ』かに気を取られて、ダンス本来の持つこんなあたりまえのことさえ忘れてしまっていたんですね。自分が楽しまなければ、人に楽しさは伝わらない。短時間でしたがとても実のあるレッスンだったと思います。(おわり)
2006/07/26
コメント(10)
アンドレは細身の眼鏡をかけて、上目遣いに私達を見ていました。カタリーナにはビデオでグランプリ静岡の決勝の様子を見てもらいましたが、大将が巻き戻しすぎたのか、アンドレには準決勝のサンバから見てもらうことになりました。ブツブツ独り言をいいながら見ていたアンドレ。パソまで見終わると、「ジャイブは?」と聞きました。準決勝にはジャイブはなかったんです。急いで早送りして決勝のジャイブを見てもらうと、身体をのけぞらして言いました。「なんだ、この音楽。全然のれないよ。」決勝のジャイブの曲は、ケニー・ロギンスの歌う映画『トップガン』のテーマでした。確かにロックンロールというよりハードロック系なので、ジャイブ独特の跳ね上がる感じがありません。 「あんまり他の選手との差はないね。パソなんか力強さが出てて良かったよ。ただ、気になったのは動きの継続性だね。どの種目を見ようか。」私達はチャチャチャをお願いしました。今回の試合でスコアが悪かったのがジャイブ、ルンバ、チャチャチャだったからです。曲に合わせてアンドレの前で踊ってみせると、最後までいかないうちに止められて、今度はもっとゆっくりした曲に合わせてもう一度踊ってみるようにと言われました。「何を注意して踊ってる?」私はキレと答えました。すると、アンドレが「他には?」と聞いて、私達が顔を見合わせていると。「充分キレてるよ。こんどは超スローな曲かけるからね。キレなくていいから、音楽に乗せて動きを継続することを意識してみて。」ツーチャチャ、ツーチャチャ。まるでルンバをさらにゆっくりしたようなチャチャですが、ボディを十分に使って一つ一つの音を表現するように踊りました。「ゆっくりっていうのは、弱く踊るってことじゃないよ。もっと強く、大きくボディを動かすんだ。その時間はたっぷりあるからね。もっと、もっと動かせ!!もっと!!」確かに音を感じて踊るって言うのが体感出来ました。それに、「踊ってる」っていう気がしてなんだか楽しいんです。大将は汗だく。「二人のチャチャはね、スピードを追求するあまり断片的になってたんだよ。速い部分をバキバキつなげるんじゃなくて、連続した踊りの中に速い部分を作り出すんだよ。身体で音楽を表現し続けるほうが、楽しいでしょ。自分が楽しいと思えなかったら、観客だって審判だって楽しくなんかならないよ。」確かに。この動きの連続性についてはキャロル先生のルンバのレッスンのとき『スローモーションで練習しろ』って言われてたんです。チャチャチャもそうなんですね。というより、全種目そうなんでしょうね。「気になるところは、動きの連続性が一つ、あともう一つあるんだ。それはコネクションだよ。」アンドレは言葉を続けました。(つづく)
2006/07/25
コメント(14)
カタリーナは腕を伸ばして3m×4mくらいの範囲を示しながら言いました。「ジャイブはね、このくらいの範囲で踊ればいいのよ。チャチャとルンバはもう少し広いけど、そうね、せいぜいこのくらい。」それは、ジャイブよりほんの一回り大きいだけのエリアでした。世界トップの選手がそういうんだから、彼女よりずっと小さい私ならもっと小さなエリアで踊ればいいのかもしれないと思いました。「大きなフロアに立つとね、つい、大きく踊りたくなるのよ。誰もがその大きな空間を埋めなくちゃっていう誘惑に駆られるの。」まさにその通り。スタンダードでもラテンでも、予選が終わって準決勝の大きなフロアになった途端、その『空間を埋めたい』衝動が押さえきれなくなるんです。それで今まで何度も失敗してきました。「足を大きくしてたくさん移動することは(Too much traveling)、ボディバランスも音楽性も二人のコネクションもなくしてしまう原因になるから、絶対やっちゃいけないことなの。それよりももっと意識しなければいけないのは、動きの継続よ。」私達のルンバの出だしを見て、カタリーナはすぐにストップをかけました。「Wakame!」わかめ? そういえばフランスでもわかめのこと『Wakame』っていうらしいんですが、スロベニアでもそうなのかな?「海の中にいると思って。あなたたちは波にそよぐわかめよ。」私達の動きから角がとれて、とても滑らかで自然なムーブメントになってきました。ここで、カタリーナに質問私達の踊りには軸がなくてまるで妖怪一反木綿のようでしたので、ここのところずっと『ふにゃふにゃ』にならないように意識して練習してきました。そこで『わかめ』になったら、またもとの木阿弥なんじゃないかと心配になったんです。「センターはキープしたまま、ローテーションを続けるのよ。」私の頭の中で大発見の火花が散りました。そうか!!いままで、『軸』というと頭から足に抜ける縦軸(Z軸)のことしか考えてませんでしたが、軸は1本じゃないんです。お腹を前後から、そして左右から貫く、XY軸があるじゃないですか。その2軸に対する動きにおいてもローテーションは継続するんです。そしてそれらの軸の中心にセンターはあって、そこは動かないんです。何でこんな簡単なこと、今まで気がつかなかったんだろう。わたしは、早く自分の動きをこの観点から全部見直してみたくて、いてもたってもいられない気持ちでした。次はアンドレ・スクフカのレッスンです。(つづく)スペースシャトル大将出陣!
2006/07/24
コメント(20)
グランプリが終わるともう来年のグランプリに向けた練習が始まります。22日(土)の昼から、アンドレ・スクフカ&カタリーナ・ベンチュリーニのプライベートレッスンを受けてきました。今年のUK戦でチャンピオンに輝き、ブラックプールでも世界3位の成績を残したプロラテン・ファイナリストです。スタジオに入ると、どこかで見たことあるような大柄の外人女性が練習していて、教室のスタッフらしきカップルが外人男性にレッスンを受けています。よく見たら、フィンランドの元世界ファイナリスト、ユッカ・ハパライネン&シルパ・スータリでした。1999年に日本で世界選手権が開かれたとき、1度だけ現役時代の彼らの踊りを見たことがあるんですが、それはそれは素晴らしいもので、惜しくも現世界チャンピオンのブライアン&カルメンに1位の座を譲りましたが、確実なテクニックと飽きさせない表現力に日本のファンも多かった様です。 それだけで完全にスタジオの空気に飲まれ小さいからだをさらに小さくしていた私に、カタリーナが大きく手を広げて近づいてきて、バービー人形のようなほっぺを私の左右のほっぺにくっつけて、耳元で『チュッ』。「ハロ~。元気だった?」輝くような笑顔です。カタリーナのレッスンはこれで3回目ですが、覚えててくれたのかな。ドギマギ。もう私は幸せでふにゃふにゃでした。(顔、赤くなっちゃってたかも)大将は後ろで、『ぼくも。』とか密かに思っていたらしいんですが、ムリムリ。負け惜しみか、大将がちらっと私の耳元で意地悪なことを言います。「ジュニアだと思われてんじゃないの?」まず、カタリーナに1週間前に行われたグランプリ静岡の決勝の様子をビデオで見てもらい、何で5位なのか、どこをどう直したら、もっといい踊りが出来るのか質問しました。シニア日本代表を目指していると言うと、カタリーナは大きな目をさらに大きくして、「シニアなの? ってことはアマチュア?」彼らのレッスンを受けに来るのは、ほとんどプロばっかりですから、私達は大変珍しいケースだったのでしょうね。プロには年齢別ありませんから。3ヶ月に1度くらい来日して教えていただいているキャロル先生はカタリーナたちの先生でもあるので、5月のレッスンのとき、『ジャイブが一番悪い』と言われた話もしました。カタリーナは、私達を鏡の前に引っ張って行って、キックジャイブの見本を見せてくれました。「足下のボールを蹴るのよ。キックする間に、立っている方の足で2回ジャンプするの。」私達の重たいジャイブは見る見るうちに軽く、羽のように軽く変貌して行きました。「ずっと良くなったでしょ。後はどの種目をやりたい?」カタリーナに何が一番問題があると思うか聞いてみると『ルンバ』ということでしたので、それをお願いすることにしました。(つづく)
2006/07/23
コメント(14)
グランプリの翌日、上野の東京藝術大学美術館で開催されているルーブル美術館展、古代ギリシア芸術・神々の遺産を見に行きました。40分待ちで中に入ると、ルーブルが誇るギリシア彫刻の至宝を一目見ようと会場は大混雑でした。まずは、アテネの歴史を説明する「クラシック時代のアテネ」。ギリシア時代って、そんな昔からあったんですかっていうかなり低レベルな驚きから、墓碑や埋葬品なんかを見せてもらいました。次のテーマが「古代ギリシアの生活」。ギリシア時代、人間としてみなされているのは成人男子だけなんですね。女子や奴隷やそのポリスで生まれなかった、いわば外国人は地位がぐっと低くなって、奴隷なんか、『言葉を話す家畜』みたいな扱いを受けていた様です。ギリシア時代の有名人、ソクラテスやプラトン、アリストテレスの彫刻も飾られていました。第3のテーマは「古代ギリシアの競技精神」。競技ダンサーとしては興味深いエリアです。オリンピック発祥の地ですから、スポーツ競技がとても重要視されていたことは想像出来ますが、公平を期するために、今みたいなドーピング検査がないかわりに全員裸で競技するんです。当然、競技に参加出来るのは人間として見なされている成人男子のみで、女子の競技はありません。壷なんかに描かれている競技の様子は、みんな裸で兜つけて重そうな盾持って走っている姿です。やはり一番興味があったのは最後のテーマ、「神々と宗教」。ギリシアには多くの神様がいて、その物語が星座になっていますからご存知の方も多いことでしょう。一番えらい神様がゼウスなんですが、この神様は浮気者なんです。でも奥さんの女神ヘラには頭上がらないんですよね。都合が悪くなると、すぐ星座にしちゃうんです。都合が悪くなると小人さんのせいにするどこかの誰かに似たものがあります。たとえば夏の星座として有名な白鳥座、あれはゼウスが地上で見つけた美女レダを誘惑するために姿を変えたものです。全能の神ですから、何にでも変身できるんですよね。日本では七夕の彦星として有名なアルタイルは、ギリシア神話ではわし座の1等星です。『世界で一番美しい少年』といわれたトロイの王子ガニュメデスに惚れ込んだゼウスが、少年をさらうために姿を変えたのがこの『わし座』。今回、ガニュメデスの姿を描いた壷が展示されています。ちなみに織り姫の方はギリシア神話では琴座のベガですが、この神話も面白い話です。竪琴の名手オルフェウスが、死んだ恋人を迎えに冥界まで行くのですが、地上につくまで振り向いてはいけないと言う掟を破ったために目的を果たせずに終わるのです。彼の弾いていた竪琴が天上に上がって琴座となりました。ちょっとルーブルから話がそれてしまいましたが、チケットにもなっているアフロディーテは、『アルルのビーナス』と呼ばれて、『ミロのビーナス』と並び称される傑作です。愛と美の女神アフロディーテはローマ名をヴェヌスといい、これを英語読みしたのがビーナスなんだそうです。大理石の滑らかな質感が美の女神の美しい肌を限りなく美しく表現しています。これが紀元前5世紀なんていうとんでもない昔に作られて、しばらくアルルの畑に埋まっていたなんて驚きです。詳しい作品紹介は こちらからご覧になれます。
2006/07/22
コメント(14)
決勝に進出したのは、神奈川から3組、東京から1組、千葉から1組、そして大阪から1組の6組でした。最後はジャイブが入って5種目になります。この決勝のフロアで踊れるということがどんなにうれしいことか、特に大きな大会でそのために頑張ってきた時など、それこそ世界の中心に自分がいるような、空気自体が甘いようなそんな達成感に包まれます。しかし本当の戦いはこれからです。世界戦の切符を手に入れるのはただ一組だけ。1次予選から既にエネルギーレベルは上がっていましたが、予選を重ねるたびにますます調子が上がってきていました。しかし何が起こるか分らないものです。ほとんど練習ではやらないようなミスをやってしまいました。私は自分の踊りに酔いしれてか、ルンバでリズムを長くとり過ぎ、彼のリードに反応しませんでした。(大将ごめん)ジャイブでは、彼が振り付けを間違えて、途中から入れず、私が跳ねているのをボーっと見ていました。(ま~た、やっちまいましたね)まだまだ修行が足りません。こんなんで世界に出たら皆さんに申し訳ないです。優勝は神奈川の鉄人Mさんでした。2位は神奈川の上半身裸で外で焼いてたK村組、3位は大阪のマリトースキー、4位が東京の選手、5位が私達、6位が神奈川の選手でした。控え室が同じだった『なにわのマリトースキー』はすっかり落ち込んで、私達にこういいました。「なんでまた3位やねん。もう、やめたろう思わん?」もともと関西人の大将はすぐに関西弁に戻って、「そんな、うちなんかまた5位やで。やめてくれるんなら、うちはチャンスやな。(笑)」表彰式まで1時間あったので、応援してくれた江戸っ子コンビと体育館内の食堂に行きました。もう待ちきれない私達は、運転があって今日は飲めない江戸っ子コンビを尻目に『おビール』頼んでしまいました。昨日の逆です。 大将、3秒で飲み干して、『すいませ~ん。おかわり!』 私も負けてられません。(こんなとこで競うな!)表彰式の前なのにガンガン飲んじゃっていいのかな?表彰式で頂いた大きなトロフィーは、江戸っ子コンビに車で運んでもらうことにして、私達は静岡駅まで送ってもらいました。私は東へ彼は西へ。 え? バラバラなの? そうなんです。大将は火曜日まで6連休の休みをとっていて、祇園祭を家族と過ごすために京都へ向かう新幹線に乗りました。カレンダー通りで仕事の私は、ビデオを肩からたすきがけにしてゴロゴロ鞄をひっぱり東京へ向かう新幹線へ。駅でお別れです。家についた時、まだ5時半でしたので、それから美容院に行って髪を切りました。そして一人、缶ビール買って祝杯を上げました。日曜日のブログに書いた通り、私はとても幸せでした。(おわり)
2006/07/21
コメント(24)
準決勝は4種目連続で踊ります。エネルギー配分も大切ですが、なにより気負い過ぎで大暴れしないことに気をつけていました。いつも、つい張り切りすぎて自分の踊りでいっぱいになると、相手を押したり引いたり悪影響を与えてしまうんです。新しいドレスは腰に大量のフリンジがついていて、まるでフラダンスのスカートみたいにボリュームがあり、腰を動かすたびに大きく揺れました。ピンクパンサーっていうより、ピンクダックって言う感じです。しっかり立っていないと、スカートの重みで身体がもって行かれそうにさえなります。「ぐらぐらしたら手離すからね。」UK戦チャンピオンのアンドレ・スクフカも競技中に手を離すんだと言ってカタリーナがなげいていましたが、そんなとこ真似しなくたっていいのに。自分の身は自分で守れってことです。そしてそれは現実になりました。準決勝のルンバでスピンして男女がポジションをチェンジした後、ちょっと二人の距離が遠くなってしまったんです。彼はいきなり手を離しました。以前の私だったら、そのまま『さようなら~』って感じでヨロヨロ~だったと思いますが、シャドー練習が効を奏したのか、手を離されてもそのままあたかも手をつないでいるかのように踊り続けることが出来たのです。私ってうまくなった。そのとき心の中で小さな花火があがりました。新しい衣装で出る試合では、必ずと言っていいほど思いもかけないトラブルが発生するものですが、今回特にありませんでした。強いて言うなら、試着した時に調子に乗った私はクルザードウォークスして、ドレスの重みに耐えかねて足がつったくらいでしょうか。しかし大将は袖のホックが踊り初めてすぐに『とんだ』そうです。ホックなんかなくっても、関係ないだろうと思いますが、『袖がパタパタしていや』だったそうです。安全ピン、たくさんもってますから平気です。そして結果が発表されました。これだけたくさんの強豪ひしめく中ですから、誰が残ってもおかしくない状況でした。私は控え室に戻り、『ひょっとして』決勝に残っていた時のために、汗を拭いお化粧を直して結果発表を見に行っている大将を待っていました。彼が複雑な表情で戻ってきたので、どっちだったのかドキドキしました。「決勝だよ。」私は胸の奥の方からこみ上げてくる喜びに天を仰ぎました。あー、残ったんだ。ついにやったんだ!!その瞬間、ここ一週間ほど仲が悪かったことなんか完全にどっかにふっとんで、私達は一心同体みたいな気分で手を取り合って大喜びしていました。(つづく)<ちょい見せピンクパンサー>画像は削除しました。
2006/07/20
コメント(26)
2次予選が始まる頃、この日午後から予定されていたグランプリスタンダードに出場する選手たちが日本全国から集まってきていました。ひときわ高い声で背番号を呼んで下さっているのは、京都のグッチさんでした。去年は一緒にシニアラテンでも戦っていたんですが、今年からはスタンダードに的を絞ってのグランプリ参戦です。2階席からは、江戸っ子コンビが『魚河岸』みたいなノリで大声で番号を呼んで下さっています。1階席からも声が聞こえてきて、地元の大会より心強い応援の力を背中に受け、私達は4種目を無事実力通りに踊り抜くことが出来ました。ところで、この3連休、同じ静岡県の掛川市つま恋で、サザンオールスターズ、ミスチル、アスカの3日間 野外ライブが開催されていたらしいのです。 そのせいで、静岡駅周辺のホテルが全部満室だったり、道路が大渋滞したりで、グランプリ参加の選手はみなさん、なんらかの影響を受けたようです。うちが先週仲が悪かったのも、考えてみたらこのせいだった訳ですが、それでもなんとかホテルもとれたし、新幹線でしたから渋滞も関係なく試合には全く影響ありませんでした。しかし,とうとうホテルがとれなかったカップルもいらっしゃるでしょうし、茨城の強豪の1組は、普通だったら3時間くらいでつくところが,渋滞で7時間もかかったとおっしゃっていましたから、かなり体力を消耗されていたと思います。準決勝に勝ち残ったのは14組でした。選手が北から紹介されていきます。最北端は、朝、静岡駅でお会いした3年連続日本代表の岩手Yさん。次が初参戦の強豪茨城の2組。埼玉から2組、去年の大分グランプリの2位と5位の選手です。そのうちの1組が『宗方コーチとお蝶夫人』で、お蝶夫人は私が勝手につけたニックネームですが、胸におおきな青い蝶をあしらったコスチュームを着ておられました。東京から2組、千葉県から1組。神奈川からは3組。日本代表最長記録を更新中の鉄人Mさん、ここ数年で急成長の上半身裸のK村さんも入っています。地元中部の選手は残念ながら入れませんでした。続いて大阪のマリトースキー。打倒鉄人Mさんに燃えています。兵庫からも1組。そして最南端が福岡のカップルでした。「この日本代表選考会で優勝されますと、来年2月にベルギーのアントワープで行われます世界選手権の出場資格が与えられます。」アナウンスを聞いて、「あれ??」と思いました。グランプリ大阪の時は、来年スペインのサルーだって言ってました。ベルギーなの?ベルギー、いいですね。私はどっちでもOKですよ。ベルギーは5000種類以上地ビールがある世界屈指の地ビール王国なんです。是非優勝して行かしてもらいましょう。さあ,準決勝の始まりです。(つづく)<ベルギービール>
2006/07/19
コメント(24)
会場のグランシップは素晴らしい体育館で冷暖房完備だったのですが、キャロル先生の教えを忠実に守って、1次予選前にエネルギーレベルを上げるべくガンガン練習したせいですっかり汗だくになってしまいました。そしてここで,思いもよらぬハプニング発生。汗でぬれてべとべとになった彼の腕に、私のロングヘアーのウィッグが絡み付いて、そのままずりっととれてしまったんです。「なんてことすんのさぁ!!」私は大将に一瞥をくれると、すり落ちたウィッグと分解した金具を押さえたまま、そそくさとフロアから退却。これは想定外だったので別の頭セットグッズを家に置いてきてしまっていました。とりあえずなんとか髪をまとめないと...。あせって分解したバレッタの金具を組みなおし、それがなくても絶対に落ちてこないように、ありったけのヘアピンでガチガチに頭に装着しなおしました。本番でなくてよかった。 そうこうしているうちに練習時間は終了。いよいよ試合開始です。午前中は、2級、D級、C級クラスのラテンとジュニア10ダンス(15歳以下)、ユース(16歳から18歳)、そして私達の出場するシニアラテンの日本代表選考会がありました。1次予選。26組が3ヒートに分かれて競います。今回は大阪グランプリのときのようなシャッフルがないので、同じヒートのカップルはずっと一緒でした。前回3位だったなにわのマリトースキーは私達と一番違いだし、上半身裸で焼いてた神奈川のK村組も一緒,茨城の強豪も2組最初から同じヒートにいました。この中で2次予選に進めるのは18組。8組が落とされる事になっています。最初の種目はサンバです。この試合のために入手したドレス、『ピンクパンサー』は、とても目立っていました。体力も気力も万全。驚いたことに、往年のラテンチャンピオン菅野さんが審判をされていて、大将と目が合うと軽く微笑みかけてくれたそうです。キャロル先生のレッスンや教室のパーティでお会いするので知り合いなんです。でも、点は厳しかったみたい。サンバが終わって次のチャチャのスタート位置に戻る途中、このブログでお知り合いになった地元のマラソンランナーpapichanさんが声をかけてくださいました。どこかの大学教授といった感じの方で、およそピンクパンサーの私がエイリアンのように感じられたのではないかと思います。お休みのところわざわざありがとうございました。チャチャチャ,ルンバ,パソドブレと踊って特に失敗もなく、満足して控え室に戻りました。ウィッグもとれなくてよかった。2次予選を待つ間、フロアではジュニアやユースの競技が行われていました。ジュニアやユースには、関東の選手権でよく顔を合わせるめちゃめちゃ上手い子供達がたくさん出ています。テレビ『学校へ行こう』や『ギャルサー』に出ていた有名人もいます。そこから元気パワーをもらって、2次予選のフロアへ。1次で一緒だった強豪達もそろって同じフロアに進んでいました。(つづく)<学校へ行こう~V6> <ギャルサー オリジナル・サウンドトラック>
2006/07/18
コメント(22)
朝起きてみると、首に2本のみみず腫れができていました。この夏一番の猛暑を記録した静岡の夜は、その熱気を保ったまま朝を迎えたのです。『浜松で36度、静岡、三島で34度...』ニュースで水浴びをする子供たちの映像が流れていました。首のみみず腫れは、ホテルの高い枕で頷いた状態のまま寝てしまって出来たあせもでした。痒いです。目立つかなあ。「月の輪熊みたいでいいんじゃない?がおー!」がおー、じゃないよ。大将のやつ...。ついに訪れたグランプリ in 静岡。私は朝から不機嫌でした。あらかじめネットで公開されていた出場者名簿にはいつものメンバー以外に新たな強豪が何組も参戦し、最近の大会成績から考えて私たちは準決勝に残れるかどうかといったところでした。コンビニで買った朝食を急いで食べて駅に向かうと、ここで3年連続で日本代表だった岩手のYさんに早速遭遇。去年のグランプリ北海道のときに、一緒にジンギスカンを食べながらいろいろお話を聞かせていただいた大先輩です。Yさんは一度引退されて、また今回復活。ご挨拶をすると、大将は小声で私にいいました。「なに雰囲気飲まれてんの?」だってさあ、4月のグランプリ大阪のとき、駅で朝遭遇した明太カップル優勝だったでしょ。今回はYさんがまた優勝かな、と思っちゃって。「そんなのやってみないとわかんないよ。」グランプリのシニアラテン日本代表選考会は年に2回行われて、その優勝者2組が翌年の世界大会に派遣されることになっています。今年の第一回目は、4月に大阪で行われたグランプリで、既に第一代表の座は決定していました。今回は第二代表の座を巡る戦いです。電車で静岡から一駅の東静岡駅前にグランプリ会場はあります。薄っすらと曇っていましたが,今日も暑くなりそうな予感。会場前のベンチに神奈川の強豪K村さんが上半身裸で座っていました。「焼いてんのかな?気合入ってるねー。」私たちの出場するラテンアメリカン部門は、みんな少しでもその雰囲気を出そうと肌を小麦色にするんです。会場に入ると、茨城県からの強豪たち3組に次々とお会いしご挨拶。みなさんJBDF関東甲信越でA級の選手、私たちより格上です。大阪から参戦の『なにわのマリトースキー』、埼玉の『宗方コーチとお蝶夫人』、神奈川の鉄人Mさんも勿論参加です。フロアでは競技前の練習曲が流れていました。私たちは、前日の練習会にも参加していましたので、すでにフロア感覚はつかんでいました。 グランプリの前日は大抵その会場で練習会や講習会が開催されて、出場選手に開放されるのです。東京から応援にかけつけてくれた友達の江戸っ子コンビがビール飲んでるのを尻目に、私たちはぐっと我慢してこの練習会に参加しました。講習会の方は参加しませんでしたが、スタンダード・チャンピオンの石原組のレクチャーがあった後でしたので、彼らも練習会に残っていました。結構もめてます。どんな上手い人も、もめるんだな、なんてスタンダードの練習曲が流れている間、柔軟体操しながら眺めていました。(つづく)
2006/07/17
コメント(16)
皆様の暖かい応援のおかげで、決勝に進出することが出来ました。残念ながら日本代表には届きませんでしたが、実力以上の成績を残すことが出来て、久しぶりにおいしいビールを頂いています。応援メッセージは全て携帯で拝見させていただきました。自転車で応援に駆けつけてくださったpapichanさん、ありがとうございました。お会いできて光栄でした。わざわざ東京から来てくれた『しお・こしょう』江戸っ子コンピのお二人、大きな声で応援ありがとうございました。ビデオに音楽をかき消す音量で背番号を呼んで下さっているのが録画されていました。感謝感激です。京都のグッチさん、そしてお名前を伺うのを忘れてしまいましたが、ずっと番号を呼んで下さった方々、一緒に戦った皆さんどうもありがとうございました。かっこいいコスチュームを譲ってくださったY先生、ありがとうございました。仲良く踊ってくれた大将、ありがとうございました。詳しい競技報告は明日より連載させていただきます。私はとても幸せです。この幸せが皆さんにも届きますように。そして世界に広がりますように。
2006/07/16
コメント(22)
梅雨の晴れ間、三連休ということで、海や山へお出かけになる方も多いでしょう。私たちはこれから静岡に向けて出発です。今年のメインイベント、ダンスグランプリ in 静岡の日本代表選考会です。勝負ドレスもゲットしましたし、大将なんて『体調を万全にする』ために木曜日から会社休んでます。ただ一つ問題なのは、ホテルや新幹線の手配のことでここのところちょっともめてまして、昨日最後の練習だというのに一言も口をきかないままひたすらシャドー練習して、コネクションの確認をしていないことです。三連休なので多分いろいろな行事が静岡でもあるんだと思います。もたもたしていたせいで、ホテルがとれなくなってしまったんです。1ヶ月くらい前に彼が「やっとく」って言うからそのつもりでいたのに全然やってなくて、私たちだけでなく、東京からわざわざ応援に駆けつけてくれる友達にも心配をかけてしまいました。練習会が終わると先生は、「それじゃ、がんばってきて!! たとえ喧嘩しててもね。」と、微妙なエールを送ってくださいました。結局、ホテルはキャンセルが出て泊まれることになって、友達も登呂遺跡のそばの旅館を手配してくれたので後は試合で仲良く踊るだけです。上手く実力が発揮できますように。どうぞみなさん、遠い空からエールを送ってください。
2006/07/15
コメント(24)
己の長を説くことなかれ、他人の短を言うなかれ。これは、弘法大師空海の座右の銘だそうです。さすが徳の高い方は普通の人にはなかなか出来ないことをモットーとされるんですね。自分の自慢をするな、人の悪口を言うな,みたいな感じでしょうか。特に自分の家族や職場の人なんか、毎日顔を合わせる親しい人の欠点はよく目につくんです。それでつい、いろいろ言いたくなってしまいます。ダンスでも自分のリーダーやパートナーにはめっぽう厳しくなりますよ。うちなんかそれで年中喧嘩してますからね。逆に、ちょっといいことがあるとつい自慢したくなったりするのが人情です。振り返ってみると私のブログなんてほとんどそのどちらかばっかりみたいな気がします。よく『ストレス』って言う言葉が使われますが、ストレスっていうのは思い通りにならないときに感じるそうです。それが強いと身体に悪影響があって、病気になったりもするみたいですね。考えてみれば世の中思い通りになることの方が少ないくらいで、『他人の短を言うなかれ』っていったって、気に食わないものは気の食わないんですから、それを相手に言っても言わなくてもどちらにしてもストレスはたまります。それで、どうしたらストレスがたまらないかって考えたんですが、こんなのはいかがでしょうか。人って何かをするなっていう否定形でものを考えると、ストレスがたまるんですよ。ビール飲むな、とかね。ダンスするな、とか。逆に、弘法大師の座右の銘をひっくり返して肯定形で言うとどうでしょう。『己の短を言いなさい、他人の長を説きなさい。』自分の悪いところは素直に認めてそれを言い、人のいいところは積極的に褒める。これ、すごくストレスのかからない座右の銘になります。どっちにしろ実行するのは難しいですけどね。みなさんの座右の銘はなんですか?
2006/07/14
コメント(16)
火曜日のラテンレッスンの時に、先生にこんなことを言われました。「JDSFダンススポーツ教程って知ってる?」知ってるもなんも、今年A級昇級を決めたお祝いに後援会長さんから頂いてずっと神棚に飾ってありますよ。「見た?」 すいません。まだです。すると先生が,何でそんなもったいない,見ないんならちょうだいなんて言い始めたではありませんか。なんで?エスパン・ソルバーグという有名な先生がラテンの『いろは』を教えて下さっているそうです。しかも、それをやってみせてくれているのがリカルド・コッキ&ジョアンナ・ウィルキンソン。え==!! 私達なんでそんなの見逃してたんでしょう。ドニーダンス道場にすっかり気を奪われていました。このリカルド、私のブログにも何度か登場していますが、顔が新庄に似てるんですよ。去年アマチュアの世界チャンピオンになって、ターンプロしたんですが、イタリアの大金持ちの息子で、カリーナにもちょっかい出したりしてたんです。アマチュア時代、富山の大会で一度見かけて、それほど大きな選手ではないんですがすっかりその存在感に圧倒されました。コスチュームもいつも凝ってます。一度、リカルドたちの『風車』のようなチャチャチャのルーチンを真似したろうと思って取り組んだことがありますが、見た目よりずっと難しくてとうとう諦めてしまいました。 その夜から早速見始めて、美しい立ち方、ルンバウォーク、ベーシックルーチンの勉強を始めました。後援会長さん、宝の持ち腐れしてて申し訳ありません。心入れ替えて私達の踊りのグレードアップに役立てたいと思います。どうやら5万円位するらしくて、ちょっと『皆さんもどうぞ』なんて言い辛いんで、これから少しずつ、お役に立ちそうなことをコメントさせていただきますね。 2006第8回東京インターナショナルオープン選手権大会(ダンスビデオ
2006/07/13
コメント(16)
今朝通勤電車の中で読んでいった本に、とても興味深いことが書いてありました。皆さん、化学で習った 元素周期律表って覚えておられますでしょうか。水素(H)ヘリウム(He)リチウム(Li)ベリリウム(Be)...と軽い順番に並べて、『水兵離別バックの船なーに』なんて覚えた表です。ある生物学者が養鶏場の鶏に3ヶ月間カルシウムを全く与えない実験をしました。その結果、鶏たちは殻なしの卵しか産まなくなってしまったんです。普通、卵にはカルシウムの殻の内側に柔らかい膜のようなものがついていますが、すべての鶏がそのぺにょぺにょの膜だけの卵を産むようになりました。そこで今度は鶏たちにカリウム(K)を与えることにしました。相変わらずカルシウム(Ca)はあたえないまま。するとなんと、1ヶ月後位からまたカルシウムの殻をつけた卵を産み始めたんです。カリウムの殻じゃないんですよ。元素周期律表の番号を1つあげたんです。これがどれだけすごいことかっていうと、太陽が数千度の熱で水素からヘリウムを作り出している核融合反応と同じことが、小さな鶏のおなかの中で起きたということなんです。たった39度くらいの温度で。この研究はとても注目されて、ノーベル賞候補にもなったそうです。この話で思い出したのが、インドネシアのある部族の話です。彼らはタンパク質を全くとらずに、食べているのはトウモロコシだけ。それなのに、プロテインばんばん摂取している私なんかより、よっぽど筋骨隆々なんです。生命って不思議ですね。材料がなくても代替え品を使って必要なものを体の中で作り出してしまうんです。とすると、後は体に『これが必要だ』と思い込ませればいいんですね。ダンスに必要なタフな身体、柔軟な筋肉、抜群のスタイル、小さい顔、欲張り過ぎかな。
2006/07/12
コメント(16)
「昨日習ったばかりなのに。」こんな経験ありませんか? 私達はいつもです。でもこれは年のせいとか頭が悪いとかとは関係なく、人は忘れる動物だからなんですね。19世紀の終わり頃、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが忘却に関する研究をして、「エビングハウスの忘却曲線」というのを発表しました。これによると、習ったことは1時間後には半分くらい忘れてるんです。さらに1日経つと覚えているのは四分の一程度。しかし2日目以降はあまり忘れなくて、1か月経っても五分の一は覚えているそうです。つまり、習ったことを忘れないようにするためにはその日が勝負ってことですよ。学校で先生に言われましたよね。「予習より復習をしなさい。」って。ところで、「ざるで水を汲む」ために、ざる頭をずっと水に浸していないといけないかというと、実はそうでもないんです。記憶に関する研究で、「レミニッセンス効果」というものがあって、あることを覚えた直後よりも一定時間後の方が、より多くの記憶内容を思い出せるというのです。例えば、寝る前に暗記ものを勉強してそのまま寝ると、翌朝ほどよく記憶が定着して、徹夜で勉強するより効率的なんだそうですね。これをダンスでも使わない手はありません。レッスンが終わったら1時間以内に軽く復習。おうちに帰って一晩寝たら、翌日もう一度習ったことを思い出してみる。教育心理学者のT・ブザンやP・ラッセルの研究によると、復習は、例えば、1日後、1週間後、1ヵ月後、6ヵ月後と、徐々に間隔を空けて行うことが、効果的のようです。ダンスは一日にしてならず。ですがこの記憶法で効率的に覚えて、「ま~た先生に同じこと注意されちゃった。」っていうのを少しでも減らしていきたいですね。
2006/07/11
コメント(28)
2004年9月12日、日帰りで仙台に行ってきました。仙台市青葉体育館で開催された2004ダンススポーツグランプリin仙台に参加するためです。私たちがエントリーしたのは、世界シニアラテン選手権派遣選手選考競技会という試合で、翌年12月にスペインのサルーで開催される世界選手権の日本代表を決める試合です。ダンスの世界でシニアとは今年度末の時点で男女共に34才以上のカップルで、毎年選考会は2回行われ、これらの試合で優勝したカップルが日本代表になれるのです。日本のダンス人口はいったい何万人なのか想像もつきませんが、その中で34歳以上というとかなりの割合を占めると思われます。さらにその中で日本一になるのは並大抵のことではありません。この年7月18日に第一回目の選考会が静岡で開催され、その時は7位だった私たちは、今度こそ優勝という意気込みで仙台に乗り込みました。これは初めてのことなのですが、どうしてもどの衣装にするか決められず、昨日ネットの占いでラッキーカラーを探していたところ、すごい占い結果が出てしまいました。 「今日の運勢エネルギーを表す星は、「帝旺」という強気・頂上を意味する星です。人間の一生に例えると、<高 い地位と安定した生活を手に入れて、人生の頂点を極めたイメージ>になります。今日は、強力な運勢があなたに微笑み掛けている一日。普段なら到底無理なチャレンジでも、挑戦してみることで好結果が得られるはずで す。頭ごなしに駄目だと決めつけず、捨て身の覚悟でトライしてみては。運は、決してあなたを見放しません。」やっぱり優勝するんだ!!!もうすっかりその気になって鼻息も荒く仙台に出陣。そして結果は、何と準決勝敗退。うっそーーー。スペインが待ってるのはわたしたちのはずなのに...。そんなわけで、早々に日帰りしてきてしまいました。折角仙台まで行ったのに美味しいものも食べず、仙台のセブンイレブンのおにぎりだけ。でも、さすが米所、オニギリ美味しかった気がしました。<仙台の米、味噌、醤油>
2006/07/10
コメント(16)
いくつかの作業を平行してこなしていると脳が活性化して老化防止出来るという話を昨日『あるある大辞典』で見ました。簡単なエクササイズの一つとして紹介されていたのが、右手で2拍子,左手で3拍子のタクトを振る動作です。これ,小学校のころクラスで流行しました。先生がみんなにやらせて、最初は出来なかった子もみんな出来るようになったんです。このおかげでうちのクラスはみんな頭良かったかって言うとそれはちょっと不明。どうやら左右の手で違うことをしようとすることによって、前頭葉が活発に活動を始めるらしいのです。楽器演奏する方、ピアノやギターなんて左右の手の動きがバラバラなのはあたりまえですし、ましてやドラムなんて足で別のリズムをたたいているわけですから、脳が活性化してないのはボーカルくらいでしょうか。「そんなのダンスじゃ当たり前だよね~。」ラテンなんて特に、左右の手で同じ動作をするなんてほとんどない上に、足まで動かしてるんですから、ダンスってもの凄く脳の活性に役立っているということですね。一生ボケなくてすむかもしれません。ふと考えてみたんですが、本当に左右の手をバラバラに動かしているかしら?例えばルンバのニューヨークのような手を上げる動作の時は上げる方の手ばっかりに意識が行って、意外と反対の手がおろそかになっていないでしょうか?サンバのボルタなんかするとき、手はどこに行ってるでしょうか?「そんなのダンスじゃ当たり前だよね~。」って本当に言えるように、今日は両手の位置を意識して練習してみたいと思います。
2006/07/09
コメント(12)
J.K.ローリング原作の『ハリー・ポッター』シリーズ第4作目。子供たちも14歳になって、何だか大人っぽくなっています。この作品の最大のイベントは、100年ぶりとなる三大魔法学校対抗試合の開催と、暗黒の支配者の復活です。その暗黒の支配者ヴォルデモート卿を演じるのが、私の大好きなレイフ・ファインズなので、普通とはかなり違った観点で「悪の復活」を今か今かと待ちわびながら見ていました。すると、三大魔法学校対抗試合にあわせて、なんとホグワーツでクリスマス舞踏会が開かれるなんてことになっているではありませんか。本が出たときに読んだはずなのにすっかり忘れていました。いくら魔法使い村といってもここはイギリス、社交ダンスのメッカです。本格的なイングリッシュスタイルのボールルームダンスが見られそう,期待は膨らみます。ところがこの舞踏会のメインテーマは「踊る」ことではなく、パートナー選びと恋の行方みたいな方向に主眼が置かれていて、ダンスシーンが全然面白くないんです。まあ、ストーリーの中ではダンスはおまけみたいなものですからね。ちなみに皆が踊っていたのはウィンナーズ・ワルツでした。さて、いよいよ“暗黒の支配者”ヴォルデモートの正体が明かされ、ハリーとの直接対決のシーンがやってきました。レイフ様 @@’Oh,No!’確かに声はレイフ様ですが、顔が「ムンクの叫び」か「かおなし」か?怖いです。この作品は監督が代わったせいか、映画全般に渡ってなんか画面がずっと暗い、スリラーなムードに作られています。万能の魔法使いダンブルドア校長も代わったので何となく性格も変わった感じがします。何より変わったのはハーマイオニーですね。美人になりました。この作品で重要な鍵を握る魔法グッズはドラえもんの「どこでもドア」ならぬ「移動キー」というものなんですが、最初にこれで移動する場所が魔法の国のワールドカップ会場なんです。勿論サッカーじゃないんですけどね。さて、こちらの世界のワールドカップもいよいよ大詰め。移動キーのないマグル(人間)は、テレビ観戦てことですね。
2006/07/08
コメント(12)
最近よく耳にします。身体に蓄積した有害物質を取り除く『解毒』みたいな意味らしいです。皆さんはいかがでしょう。私は、『そんなの私には関係ないね。有害物質なんか食べてないし。』なんて軽く考えていました。2週間ほど前、健康オタクのうちの大将がスーパーでこんなものを見つけて、何を思ったのか毎日飲み始めたんです。 健康道場[おいしい青汁] 1週間ほどたって、彼が驚くべき発言をしました。「最近、なんか痩せてきた。」なになに@@?それがどうやらこの青汁のおかげだと言うのです。ほかに何も変えてないので。そんな耳より情報はほっておけません。即、わたしも始めました。するとどうでしょう。便秘なんて縁がない私でしたが、こんなに宿便が溜まっていたとは知りませんでした。びっくりするくらい出るんです。いったいなぜでしょう。そして、今年の3月頃にやっていた『あるある大辞典』のデトックス効果を思い出したんです。食べ物と一緒に身体に入ってしまったダイオキシンみたいな有害物質が小腸の壁にヘドロのようにこびりついて、ダイエットしようとしても痩せない身体になってしまっているというのです。そのときは、『へ~』くらいなもんで、特に反応しませんでしたが、このヘドロをとるのに一番いいのが葉緑素(クロロフィル)で、ほうれん草などの緑の野菜に多く含まれているそうです。そう、あの昔学校で習った『光合成』するやつですよ。ただ、葉緑素は固い細胞壁に囲まれているので、熱を加えるとか細かくきざむとかしないとだめとのこと。そういう意味では、この青汁はトロトロのジュースですし、ほうれん草のほかにもセロリとかパセリ、小松菜など8種類の野菜にリンゴとレモンを加え、砂糖や調味料などの添加物は入ってないし保存料も使用されていないのでなんかデトックス効果抜群の予感です。気になる結果ですが、毎日2~3回宿便を出し続けて1週間、なんと2キロ痩せました。これ、すごいですよね。おかげで先日ドレスの試着したとき、お腹プル~ンにならずにすみました。ちょっとビックリ。何やっても痩せられなかった方、ちょっと試してみませんか?私はこれをダンスの練習から帰った夜、喉が渇いているところで1本飲むことにしています。ビールの前に。
2006/07/07
コメント(22)
中学生くらいで習ったアルキメデスの『てこの原理』覚えておられますか。実は日常生活でいろんなものに応用されていて、言われてみると「あ、そうなの?」っていう道具がいっぱい。例えば、遠征の時に持って行くの忘れて苦労した『栓抜き』、これまさに、てこの原理使って固いビールの栓をいとも簡単に開けているんですよね。逆にピンセットなんかは、大きい力を小さな力に変換して壊れやすいものをつまんだり出来ます。 合気道の稽古をしている時に、この原理が実に効率的に使われていることを発見したんです。しかもダンスに即,応用出来ます。合気道では技をかける時に力を使わずに気の流れを意識します。気の流れは普通の人は目に見えませんから、イメージするんです。たとえば、手首をつかまれたとしたら、つかまれた部分を力で動かそうと思っても非力な私なんかでは絶対無理ですから、指先から流れる長い気の先端を動かすイメージを持つんです。初心者の方には、「自分の手が3メートルあると思って,そのサキッポを動かしてみて。」なんて説明したりします。これは長いものを動かす方が小さな力ですむ「てこの原理」をイメージで作り出していることになります。社交ダンスのラテン競技会なんかで、よく手をギンギン振り回している方を見かけるんですが、これは、手を手の長さとしてしか意識していないので必要以上に力が入ってしまうんですね。腕って結構重くて、3~4キロはあるそうなので、それを腕の力だけで上げ下げしていたら、それだけエネルギー消耗します。たとえば、ルンバのニューヨーク。手が3メートルくらいあるとイメージして,その先端で大きな弧を描くように動かしてみて下さい。きっともっと踊りが大きくなって、しかも疲れない、「なんか上手い人みたいな」踊りが出来ると思いますよ。
2006/07/06
コメント(20)
いつも行くダンス練習場は、駅前のビルの4階にあります。今日は用があったので、教室がある3階でエレベーターを降りました。するとそこに、いたんです。体長5センチくらいの小人さん7人がダンス教室の入り口で並んでいました。君たちここで何してるの?「昼間ひまだっていうから、バイトさせてるんだよ。」え~。そうなの?じっとしてるのかわいそうじゃない。「ときどき,誰も見てない時に踊ったりしてさぼってるらしいよ。」ご存じない方は,何の会話か分らないですよね。うちのリーダーには7人の小人の仲間がいるんです。私の知らない間にお菓子全部食べちゃったり、愛用のヘアー・トリートメント使っちゃったりするのは、彼じゃなくて全部小人さんたちの仕業のようなのです。それで、彼は『小人の大将』と呼ばれるようになりました。何と大将は昼間小人さんたちをバイトに出して、日給500円のバイト代をまんまと横取りしているらしいのです。悪い奴ですね~。さて、何で3階で降りたかと言うと、この教室のスタッフでプロの10ダンス競技ダンサーの先生に、競技用のラテンドレスを見せてもらうためでした。私が気に入ったのはヒョウ柄の細い布でお腹の部分がつながったショッキングピングのフリンジドレス。先生たちは、2年前の統一戦とデモで2回着ただけで、自分たちのイメージに合わないのでもう着ていないというコスチュームでした。しかも男性用の同じ布で作ったヒョウ柄のコスチュームもセットで譲って下さるということですので、ドキドキしながら試着しました。お~、ピッタリです。ボリュームたっぷりのフリンジスカートが揺れる揺れる。大将もヒョウ柄、いい感じです。練習に来られていた生徒さんたちも口々に「似合うね。」とか「かっこいいね」なんて声をかけて下さって、私達は完全にその気になってしまいました。気になるお値段ですが、私達の予想を数万円オーバーしたんですけど、西日暮里のドレス屋さんだと女性用のドレスだけだってこの値段では買えないだろうと言う金額でしたので、そう考えるとかなりお得です。というわけで、購入決定~。これでグランプリの勝負服はきまりです。名付けて『ピンクパンサー』そのうち写真載せますので,どうぞお楽しみに。
2006/07/05
コメント(32)
大将が仕事で遅くなると連絡が入ったので、今日のレッスンは休むことにしました。ちょうど楽天ショッピングの宅急便不在票が溜まっていたので一気に連絡して持ってきてもらうことにしたんです。まずはこれ。竜巻サイクロン掃除機。うちにはちゃんと動いてる掃除機が2台あるんですが、一つは紙パックでもう最近流行らないタイプ。もう一台はなんか吸引力が弱くて、排気口から変な匂いの空気が出てくるんで、本当はダイソンのサイクロン掃除機を買おうと思っていたんです。でも、高いんですよね。7万円くらいするんです。それに比べてこちらは1万円以下。早速試してみました。お~、吸い込み強烈。思わず夜ですが掃除してしまいましたよ。続いてきたのがこちら。ザバス プロテインウエイトダウン 徳用 1.2kg。プロテイン計画始めてもう3袋目のご購入。私みたいな小さいサイズの人間は、多分一日2食くらいがちょうどいいんじゃないかと最近思うんです。お昼はいつも、これに抹茶の粉を混ぜて牛乳に溶かして飲んでいます。最後はこちら。耳栓式くるくるケーブル内蔵イヤフォン。お昼のウォーキングのときに使っているiPodのイヤフォンが断線してしまったので、できればコードが絡まないで白のiPodに似合うヘッドフォンをと思ったわけです。こちらはメール便でポストに入っていました。『オスカーとルシンダ』、映画の DVDです。19世紀にイギリスからオーストラリアに移り住んだギャンブル好きの宣教師とガラス工場の女性オーナーの、人生をかけた最後の大勝負の話です。ルシンダ役はアカデミー受賞女優のケイト・ブランシェット。すっごくおすすめというわけではありませんが、私の大好きなレイフ・ファインズが世間に上手く適応できない純粋な聖職者オスカーを好演しています。 レイフ・ファインズ掃除も出来たし映画も見られて、今日は練習は出来ませんでしたがたまにはこういう日も必要ですね。
2006/07/04
コメント(18)
人間関係って、距離感ですよね。急に何言い出すんだって感じですが、合気道でも間合いっていうのがあるんです。相手が強そうな場合は、距離をつめないで間合いを取り、出方を見ます。社交ダンスでも、距離感は凄く大切で、スタンダードをやっておられる方はきっと一度くらいは『男性と女性の頭の距離を一定で踊れ』なんて先生に言われているんではないでしょうか。スタンダードは男女が組んでいますから、二人の間に自転車が通れるほどの隙間が出来ることはないんですが、ラテンは男女間の距離でドラマを演じたりするので相当変わります。ぐっと近づいて誘惑したり、さっと離れて気のないそぶりなんていうのもルンバにはよく出てきますし、チャチャチャやサンバでは、二人手を離して並んで踊るシーンが結構あるので、離れていても一定の距離を保つ必要があるんです。慣れないうちはこの距離感が上手くつかめずに、競技会でカップルの間に別のカップルが入って来てしまったり、知り合いのダンサーなんか、別のカップルのパートナーを間違えてクルクル回しちゃったなんて言ってましたが、そんなことも起こったりします。まあ競技会で知らない女性クルクル回すのは、めったにないですけどね。いま,私達がラテンで取り組んでいる課題は、二人が手をつないでいる時の距離感です。ここで重要になって来るのが、前回のレッスンで指摘されてまだ出来ていない『脇』の意識。言い方変かもしれませんが,私の感覚では脇のセンサーで距離感をつかむみたいな感じです。これは、男女二人ともが出来ていないと上手く行かない仕組みなので、多分、パーティの達人などは、組んだ瞬間に相手が『どの程度出来る奴か』分っちゃうんでしょうね。丁度、合気道の達人が眉間を見るだけで間合いがとれるように。人間関係の達人が初対面でも、どの程度の距離感でつき会えば良い相手かが分るように。<距離が測れる便利機器>Nikon レーザー距離計ゴルフのとき、ピンまでの距離を測るのに最適パナソニック バックカメラこれがあると駐車もラクラク。
2006/07/03
コメント(22)
東京のホテルイースト21でJCFの東部日本選手権のアマ・ラテン競技会に参加しました。参加人数が9人だったので、予選は一応踊って全員通過。実際の競技は準決勝の5種目からでした。いつもお会いする茨城のK沢さん&S木さんカップルや、埼玉の宗方コーチ&お蝶夫人、ジュニア日本代表のカップルなど錚々たるA級選手が勢揃いする中、惜しくも7位で決勝に進むことは出来ませんでした。この日はとびっきりビックリする事件があったのですが、どうも内緒ということみたいですので、オフ会参加メンバーだけの秘密ということでしょうか。さて、みなさんのブログにも書かれてありますが、私達も試合の後、九州からお仕事で来られたららあさんを囲む会に参加させていただきました。お土産まで頂いて、どうもありがとうございました。決勝に進んでいたら来れなかった会ですので、ここで敗退したのも神の思し召しかも。クロさん、雷神太郎さんがお帰りになった後、Kimさん、ららあさん、Komeさん、Arabesquさん、恋待ちココスさん、にゃんこめさんといった、ビューティフル・ダンサーズに囲まれて、小人の大将は男一人。ハーレムのような楽しい時間をさらに重ねて、店員さんがあきれて片付け始めるまで、恋待ちココスさんご持参の横浜のウーロン茶で盛り上がっていました。皆さんお会い出来て嬉しかったです。また、お会いしましょう。
2006/07/02
コメント(28)
今日は、月に一度のバンドのセッションの日でした。数日後に出産予定を控えたキーボードは当然不参加。また、5年前のキーボードのいないヘビメタバンドに逆戻りです。明日、競技会があるので、普通だったらバンドの後の飲み会はパスなんですが、試合が夕方なので久々に飲み会に参加しました。だいたいバンドの飲み会はつっこんだ話が多くて、時々私のブログをのぞいてくれているらしいギターの体調が、『なんでもっと政治・経済に関する意見を書かないの?』と言っていました。確かに、そういった話題もトピック的には面白いし、コメントも集まるとは思うんですが、個人的に『政治と宗教の話はしない』というのが心情ですし、ブログの主題が社交ダンスなのであえてその話題はさけているんです。で、今日の突っ込んだ話題。『つきあってる彼女、もしくは彼氏にどの程度自分の弱点をさらすか?』なかなかおもしろいトピックスですよね。ラテン系の人は、『いいとこアピール』で、ダメモトでいい女に声をかける、逆に日本男児は『スベテをさらけ出し、それでもついてきてくれる女性を選ぶ』という感じの結論になったんですが、皆さんはどう思われますか?旦那さんや奥さん、彼氏や彼女にどのくらい自分をさらけ出しているでしょうか。ちなみにうちは、ラテン系ですね。よく言えば『親しき仲にも礼儀あり』、悪く言えば『仮面夫婦』だと思います。都合悪くなると、小人さんが出てきちゃうくらいですから。
2006/07/01
コメント(12)
全31件 (31件中 1-31件目)
1