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大阪の羽曳野市って、どこ?? ほとんどの人は、知らない・・・ 2024-6-7 はんぺん僕の住んでる大阪の羽曳野市という町だが、ほとんどの人は、この街を知らない・・・大阪の東端の小さな衛星都市だ。 よく旅行先で、「どこから(来たの)?」と聞かれるが、「大阪の羽曳野市」というと・・・「それって、どこにあるの」となる。それで説明するのに、いつも苦労する。 簡単に言うときは、「アメリカで活躍しているダルビッシュの生まれた町」と。大抵の人は、ダルブッシュの事は、よく知っているが、生まれた町などは知らないから、驚いている。 羽曳野市によると、ダルビッシュは平成20年から公式戦で1勝するたびに同市に10万円を寄付。4年度までの合計で約1600万円になるという。羽曳野市は基金を設け、児童養護施設退所者の進学を支援するなどしている。 ダルビッシュは、今は、アメリカで生活しているが、2023/6月、羽曳野市から、名誉市民の称号が贈られており、 2024/5月から羽曳野市スポーツ・観光大使も務めている。プロ野球リーグ通算200勝を達成したのは、つい先日(5/19)だが、ますますの活躍を期待したい。 羽曳野市を説明するときの もうひとつは・・・ユネスコの世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」(堺市・羽曳野市・藤井寺市)・・・と言っても、そもそも(古墳)に関心のある人は、本当に少ないから、反応はイマイチ・・・だが。
2024.06.07
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あの時代の僕・・・人は変わるもの、変わらなければならないもの・・・それが、進歩ということだ! 2024-5-10 はんぺん人間は、その成長とともに、必ず、変わる・・・というか、変わらなければならない、成長とともに・・・それが、進歩というものだろう。 あの右も左も分からないままに、過ごした中学校~高校時代・・・人生経験も乏しく、周りの流れに翻弄されまくっていた日々・・・・ 昨年、100歳で、亡くなった僕の実母は、(教育ママ)の典型で、長男の僕は、その最大の標的だった。 (受験戦争)という(重し)の下で、僕たちは、もがいていた・・・・ 小学校では、親の方針の下で、僕は、(習字)(絵画)(そろばん)の3つの塾に、通っていた・・・というか、通わされていた。自分に選択権など、あるハズもない年代だ。(今から、65年ほど前の話だ) 中学校の進学では、両親の指示で、大阪市内の進学校に、近鉄電車で(越境入学→通学)することに・・・。 この(越境問題)は、部落差別問題との関りで、その後、大問題に発展して、(禁止)されることになっていく。 僕たち兄弟の進学時期は、禁止が厳密に実行される前で、我が家の場合は、両親が、(手をまわして)住民票を大阪市内の知人宅に移動させて、偽の大阪市民を、でっち上げたわけだ。 自身での判断ができる年代でもなかったため、ほとんど(親の言いなり)で、決められていった。 (受験戦争)の弊害は何か?と、よく議論されるようになったのは、高校生になってから。僕の入学した高校は、自由な雰囲気があり、生徒の自主性が比較的認められていたので、生徒の服装の是非や政治問題などの活発な議論が、展開されていたため、僕は、人生観では、大きな影響を受ける事になっていく。 とりわけ、高校2年生の時、クラスのN君から、(ベトナム戦争反対)の強烈なオルグを受けて、次第に目覚めていくことに・・・。N君は、当時は、民青同盟員で、よく民青の政治集会やデモにも誘われて参加し、政治的自覚を高めながら、独り立ちに向けての行動にも自信を深めていった。 繰り返すが・・・・人間は、その成長とともに、必ず、変わる・・・というか、変わらなければならない・・・成長とともに・・・受験戦争の最中の僕と 大学入学後の僕は、天と地ほどの変化が、あったことは、間違いない・・・・僕は、(一人立ち)ができるようになったのだ。
2024.05.10
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自身の葬儀について考える・・・・あなたなら、どうする??? 2023-2-22 はんぺん 60台あたりから(終活)や(エンデイングノート)などが、気になり始める・・・・人生も、終わりに近づいて、意識するのは自然なことだろう。 今年、100歳になる予定の僕のオフクロからは、(家族葬)を頼まれていて、一応、万が一の備えは、してある。 が、僕自身の場合は、通夜ナシ、葬儀・告別式ナシの(直葬)を予定している。少ない資産は、遺された家族が、使えばよい。(葬儀などにムダなお金は使うな!)と言ってある。それでも(直葬)といえども、そこそこ(費用)が、かかるのが腹が立つ!!! 死生観の違いもあって、人それぞれ・・・・だが、変化の芽が劇的だ・・・・しかし、昨今、主流になってきたその(家族葬)だが、問題もあるようなので、参考にしてほしいものだ。 これまで現役のころから、いろいろな絡みで相当多くの葬儀に参列する機会があって思うのだが、亡くなった故人は遅かれ早かれ忘れられていく。それが人間という動物の宿命だ。今の(生)を精一杯、努力して生き抜くことに尽きるので、訪れる(死)を自然と無理なく受け入れることになる。 葬儀一般についていえば、(大切な人を見送る儀式)とでもいえるのだろうが、これはあくまでも(遺された者)にとっての(気持ち)の問題であり、口出しできない故人にとっては、葬儀などは、まったく関係が無いものだ。 (棺桶)の中に、故人の愛用品、嗜好品などを入れたり、切り花などで飾るのも、こうすれば故人が喜ぶだろう・・・・という(遺された者)にとっての(気持ち)の問題であり、故人にとっては、どうでも良い問題なのである。 いい加減、こんな茶番は、止めませんか!!!! と長年思っていたところ、案の定、バカバカしい高額費用の葬儀が敬遠されて、格安の(家族葬)が普通の時代になってきた。(これでも、相当の出費がある!) 科学の発達とともに、非科学的な(宗教)の出番が減っていくのが自然か・・・と思っていたが、なかなか人間自体の弱さの故か? 宗教は、世界を席巻し続けている・・・・・『私の読経代は100万円』と口にするお坊さんもいます。」(本文) アホか!! こんな金儲け坊主に 貢ぐ愚だけは避けてほしいと思うが・・・・・それでも、あなたは葬儀を行いますか??? 皆さんは、どう思われるか? はんぺん―――――――――――――――――――――――――――家族葬、残された遺族が後悔「やめればよかった」予想外の出費や親戚トラブルに要注意! 2023-2-26 週刊女性PRIME 近年、“家族葬”を選ぶ遺族が増えている。 2020月3月から2022年3月の2年間、喪主を経験した40歳以上の男女から回答を得た葬式に関する全国調査では、半数を超える55.7%が家族葬を選択。 コロナ禍以降の葬儀に変化 一般葬に代わり、家族葬が主流になりつつあることがうかがえる。 「これには新型コロナが影響しています。2020年のコロナ発生以降、親族や参列者の安全面から大勢で集まる密な葬儀を避け、小規模な葬儀を好む傾向が強くなりました。そんな家族葬の需要増加に伴い、新たな問題を抱える遺族も少なくありません」 と話すのは、葬祭コーディネーターの安部由美子さん。安部さんは葬儀業界に20年以上携わり、これまで2万人超の見送りを経験している。 「家族葬といえば、『費用を安く抑えられる』『家族だけで故人とゆっくりお別れできる』『葬儀時間の短縮』などの利点をイメージする人が多いのではないでしょうか。 確かにそういった側面はあるものの、一方でトラブルを招く原因にもつながります。家族葬は近親者のみで執り行う小規模な葬儀の総称とされていますが、明確な定義はないため、『思い描いていた式と違う!』ということになりがちなんです」(安部さん、以下同) オプション費用で150万円も追加に では、イメージと現実はどう異なるのか。金銭面のトラブルから聞いていこう。「葬儀社から最初に提示される見積もりは思いどおりの安い金額です。しかし式終了後の請求書では、見積もりをはるかに上回る額だったという例は何件も耳にしています」 その差はなぜ生まれる? 「サービスの追加費用がかかるからです。例えば、最低限のプランで祭壇の飾りが少ないことに対し、『祭壇が寂しいので何かお供えしましょうか?』、家族以外の想定外の参列者が来てしまったときには、『火葬場までバスをご用意しましょうか?』と担当者に言葉をかけられ、慌ただしい中で『はい』と言えば追加。 名簿にない参列者に受付で返礼品を渡せば追加になりますし、ご遺族への確認なしにサービスを加算されて事後報告というパターンもある。私の知る例では見積もりと実際にかかった費用の差額は、最高で150万円以上でした。 金額に納得できず、裁判に発展した例も。リーズナブルなはずの家族葬が逆に高くつき、家族が亡くなった悲しさに経済的なダメージも加わるのはつらいことです」 次は人絡みのトラブル。家族葬は比較的新しい形ゆえに、周囲の理解を得られないことも少なくない。 「想定外の参列者が訪れるのはそのためです。葬儀に呼ばれなかった人が葬儀後に『線香を上げさせてください』と次々自宅を訪れ、対応に追われることもあります。家族葬で簡単に式をすませたはずがフォローに手間や時間を要しては、本末転倒でしょう」 一方、葬儀社選びにもトラブルのもとが。CMなどで格安プランの家族葬をアピールしている“紹介業者”を利用する際には注意が必要という。 「CMを流している業者は葬儀社ではなく、電話やWEBで葬儀を仲介する窓口に過ぎないのです。 紹介先を信じて家族葬を行ったら、従業員のマナーが行き届いていないなど質の悪いところに当たった話をよく聞くので、運が悪いと不快な思いは避けられない。紹介先をうのみにしないことですね」 呼ばない人への連絡はタイミングを配慮して こういった家族葬トラブルを回避するには、事前の心構えや対策が不可欠になる。 「金銭面は葬儀社に対し、最初の段階で予算額を明確に伝えましょう。これ以上払えないことを告げれば予算の範囲内で収めてくれるはずです。 サービスの追加については担当者にその都度、金額を確認して不要なら断り、加算がないかも明細を常時チェックするようにしてください」 人絡みでは親戚やご近所の方、故人の関係者への家族葬の知らせ方やタイミングに配慮しなければならない。 「家族葬のお知らせは、近親者のみで行うことを十分説明し、理由として『故人の意思を尊重したもの』とすれば、比較的理解を得られやすいと思います。 タイミングは葬儀前、葬儀後のどちらが正解とは言い切れませんが、葬儀前に知らせると想定外の参列を招きかねないので、葬儀後のほうが身内のみの心安らぐ式を望めるでしょう」 最後は紹介業者だけに頼らずに葬儀社を選ぶ方法。 「紹介業者が案内する葬儀社も選択肢のひとつとし、自分でも事前に目星をつけておくことをおすすめします。良い葬儀社は施設内外が常にキレイに整備され、従業員の対応も礼儀正しい。一度足を運んでみれば一目瞭然ですよ」 トラブルを避ける!家族葬の心得(4)・葬儀社には予算を具体的に伝える・追加費用が加算されていないかこまめに確認する・呼ばない人にはハガキで一報入れるなど配慮を・紹介業者に任せきりにせず事前に葬儀社をリサーチ 良かれと選んだ家族葬が悲しみの上塗りに…… case 1/「家族葬など非常識」近隣住民が怒鳴り込み 「『本日は家族葬が執り行われています。一般の方はお入れできないんです』。そうお伝えしたのですが、『喪主を呼べ!』と、ものすごい剣幕で怒鳴られてしまい……」 安部さんが司会を担当した家族葬でのひとコマだ。式場に怒鳴り込んできたのは故人の近所に住む女性だった。 「ご遺族が『今日は近親者のみの式なので』と釈明しても聞く耳を持ってもらえない。お悔やみの言葉は一切なく、『お別れできないなんて非常識だ』とののしる。『私に恥をかかすの』などとこぼしていた言葉から、世間体を気にされていたと推測します」 安部さんらがその人を別室に案内してお茶を出し、話を聞いたことで気が静まり、なんとか穏便にすんだ。 「近しい人の葬儀に参列するのを当たり前の風習とする地域もあります。家族葬ではそれができないことをうすうすわかっていながら、ご近所の手前、行かずにはいられなかったのかもしれません」 case 2/お布施額が見合わず読経の手を抜かれ唖然 家族葬でも一般葬と同じく、僧侶にお布施を渡し、お経を読んでもらうのは変わらない。「ただ家族葬の場合、費用を安く抑えたいご遺族が多いため、お布施の額も渋くなりがちです。そもそもお布施の金額に決まりはないため、問題はないんですけど……」 そう語る安部さんが立ち会った式で異変が起きた。 「通常、お坊さんの読経は30~40分程度続きます。にもかかわらず、その日はものすごい早口でお経が読まれ、なんと10分余りで終わってしまった。私もご遺族の方々も唖然とし、その瞬間は言葉が出なかったですね」 式終了後、遺族と珍妙な読経の話題に。「ご遺族いわく、『お布施を少なくしたのが悪かったのかしら……』とこぼしておられました。『私の読経代は100万円』と口にするお坊さんもいます。 家族葬を一般葬より格下に見て、お布施も安いから、『この程度でいいだろう』と手を抜かれるケースはなきにしもあらずです」 教えてくれたのは……安部由美子さん(一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会代表理事。葬祭コーディネーターとして多方面で活躍。著書に『もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったとしたら』(青春出版社) (取材・文/百瀬康司)
2023.02.22
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阪神淡路大震災 「一人は みんなのために、みんなは一人のために!」の精神で、(人事を尽くして、天命を待つ)・・・・で、謙虚に、真摯に、ポジティブに生き抜こう!! 2023-1-17 はんぺん 阪神淡路大震災(1995年)から、28年が経った。6,434人が亡くなったという。運命とは、そういうものか・・・・という思いが強い。この災害を機に、様々な取り組みが、なされてきたが、まだまだ(人事は尽くされていない)と繰り返し叫ばれている。(備え)に(完了)は無いだろう・・・・が、政府のリーダーシップが問われ続けている!! 28年前、全国の自治体から、多量の支援物資などを積んだトラックが、神戸方面を目指した。もちろん大阪府下の多くの自治体からも、相当数の支援物資を積んだトラックが、送り出されたが、大渋滞が発生して、現地に着くまで何日もかかったことが記憶に残っている。 この震災を機に、災害ボランテイアが、注目され始めていく。 当時、僕は、社青同(社会主義青年同盟)の友人に誘われて、ボランティアに参加した。たしか、尼崎の旭堂小南陵氏(当時は、社会党参議員議員)の仕切っている支援テントに詰めた事があった。 自社さ政権の村山首相は、この大災害の前にして、充分なリーダーシップを発揮できたわけでは無かったが、これは、それまでの自民党政権の統治下での災害対策の不備のツケを背負わされたというわけで、運が悪かった・・・・・ このような国難にあって、自衛隊の存在意義が、ますます説得力を持つようになり、(自衛隊反対)を主張するリベラルが、浮いていくばかりに、事態は推移した。これは、東日本大震災においても、同じで、自衛隊の活躍は世界から、ますます注目されることになっていった・・・・・ 当時、聞いたある情報・・・・情報源は、忘れたが・・・・自衛隊員が、被災者に(おにぎり)を配っているのを見て、リベラル左派の一部が、(自衛隊のおにぎりを もらわずに頑張りましょう・・・)という内容のビラを撒いたとか聞いて、呆れてしまった思い出がある。(こういう事は、28年経っても忘れることは無い) 昔から、京阪神地区は、自然災害の少ない、気候も温暖な、住みよい地域だと多くの住民は思っていたし、今回の阪神淡路大震災でも、僕の住む南河内は、比較的震災被害は少なかった。 しかし、大阪府内でも、多くの活断層が確認されていて、大震災が、いつ起こってもおかしくないそうだ・・・・・・ 皆さんは、どう思われるか? はんぺん――――――――――――――――――――――――――――唯一とされる『震災当日の医療現場の映像』指揮した外科部長が命じた蘇生中止「やることやって、あかんかったら、次の人を助けなあかん」阪神・淡路大震災トリアージの瞬間(動画)https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/280116?display=1 阪神・淡路大震災(NHKアーカイブス)https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030267_00000 ――――――――――――――――こちらは、3.11東日本大震災の記録です。【日本赤十字社】石巻赤十字病院~東日本大震災 初動の記録~(動画)https://www.youtube.com/watch?v=Pc1ZO7YwcWc これは、(おまけ)ですが・・・・https://www.youtube.com/watch?v=wAFYVpX45xs
2023.01.17
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歪んだ時代に翻弄される若者たち。知性が後退し、無知が大手を振って闊歩する時代に??? 2022-10-30 はんぺん韓国で「ハロウィーン圧死事故」が発生して、150人近くが亡くなり、負傷者も多数出たという。犠牲者の多くは、10代、20代の若者たちだという・・・・ きょう飛び込んできたニュースだが・・・・苦々しい思いで、聞いた。 人間というものは、どうして(群れる)のだろうか? 以前から、僕には不思議だった。そもそも(ハロウィーン)など、昔は無かったものだ。どうして、大騒ぎするのだろうか?(人間嫌い)の僕には、まったく理解できない・・・・ それを煽る社会があるのだろう・・・ マスコミは、年々、大騒ぎのニュースをにぎにぎしく取り上げるし、軽薄な若者たちは、作られた人工の「風潮」に、あるいは、「時代」に(乗せられて)いく・・・・・ それを(金儲け)に利用しようとする会社もあるのだろう・・・これって、あのクリスマスの(馬鹿騒ぎ)と、全く同じ現象だ。クリスマスは、もともとは、ばかばかしく大騒ぎするような宗教行事では無かったハズだ。 僕も、子どもの頃は、親からクリスマスプレゼントを貰ったり、サンタさんの靴に詰められたお菓子が楽しみだったこともあるが・・・・その後、年々、派手さが増していく中で、宗教行事とは無縁の(馬鹿騒ぎ)に堕していった・・・・ クリスマスを(金儲け)に・・・・という商魂たくましい業者が、群れ集まり、テレビなどで宣伝・扇動で、煽りまくり・・・・多くの無知な国民が(乗せられていく・・・) 2月のバレンタインデーも、同じだろう。いつから、こんなに(行事化)され始めたのだろうか? 昔から、日本には無かったものだろう!! マスコミも、毎年、煽るように、にぎにぎしく、大げさに取り上げていて、時代に乗り遅れまいと若者たちが殺到している・・・・ あれって、製菓会社の売り上げが、1年で最大化するそうだが・・・煽り、煽られた洗脳の結果だ・・・ 今や、チョコレート業界だけに(儲けさせる)手は無いとばかりに、靴下とか、ネクタイとかの業界も、年々参入してくるという・・・・ 人間そのものが(軽く)なっていくようで・・・・僕は怖くなっている。(軽薄な大騒ぎ)に満ち溢れた人類の未来は、お先真っ暗のように思える・・・・が。 皆さんは、どう思われるか? はんぺん
2022.10.30
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フィッシングメールにだまされないためにも・・・ 細心の注意が欠かせない・・・ (はんぺん)ネットで買い物をすることが、増えたことで、カモにされることが無いように、皆さん、注意されているだろうか? 少なくてもクレジットカード決済の履歴のチェックは、欠かせないし、身に覚えのない引き落としには、目を光らせるしか対策は無いようだ。 ネットは便利なので、今後さらに利用者は増える一方だが、罰則規定も、もっと厳しくしても良いのではないだろうか? 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)―――――――――――――――――――――――――――――――――ほぼ中国のサイト。現役探偵の調査で判明した「フィッシングメール」の恐ろしい実態2022.01.13 298 by 阿部泰尚『伝説の探偵』 まぐまぐニュース ショッピングや振り込みといった各種手続き等、日常のあらゆることがネット上で可能になった昨今、個人情報を騙し取るフィッシングメールも巧妙さを増しています。 その被害に遭わないためには、どのような対策が必要となってくるのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、フィッシングメールを辿ってみて判った事実と、それらのメールの特徴を紹介。さらに自身が普段から実践しているという、シンプルかつ確実な被害防止策を記しています。 現役探偵が注意喚起。年始に届く「フィッシングメール」の悪質な手口 大型連休や家に人がいることが増える年末年始などで急増するのが、フィッシングメールによる被害だ。 有名企業などを名乗って、それっぽい内容のメールから不審なサイトへ誘導し、クレジットカードの番号を盗んだりするのだ。 2021年末から2022年の初めまでのおよそ1週間、私が運営するサイトのメールアドレスでモニタリングを行った限りでも、実に42通のなりすましメールを発見している。 その種類は主にショッピングサイトに偽装したものとクレジットカード会社に偽装したものであった。 最も多かったのは、「Amazon」、次に「楽天ショッピングとクレジットカード」「visa」「三井住友カード」「三菱UFJニコス」と続いた。 実際のメール・・・私のところに届いたフィッシングメールは下記のようなものが最も多かった。 「Amazon」からのメールを偽装したもの・・・・各リンクはAmazonではないサイトに繋がっており、特に、中国の検索サイト「百度」に繋がるリンクが多かった。 また実際に、リンクをクリックしてみると、Amazonそっくりのログイン用画面が表示された。 もちろん、これは取材のために安全な配慮をしたうえでクリックしたものであるが、このリンク先はビジュアル的な偽装をしてはいるが、URLはなんと「anazon.co.ip.needard.shop」となっている。 真正なamazonであれば、「amazon.co.jp」と表記される。「アマゾン」を「アナゾン」にしてユーザーを錯誤させて情報を盗み取ろうというわけだ。 このようなURLで、特に目立って特徴的なのは、いわゆるドメインの種類だドメインの種類とは、「.com」「.co.jp」「.jp」などのことで、それぞれに意味がある。 ドメインの種類については、厳密に利用しているとは思えないところもあるが、例えば、「jp」は「日本」を意味し、「co.jp」は「co」が「corporation(会社)」「jp(日本)」となって、「日本の会社」を意味することとなる。 代表的なものには「.com」は「商業組織」、「.net」は「ネットワーク用」、「.org」は「非営利組織用」などと決まっている。 このようなフィッシングメールで際立って多かったドメインの種類は、「.cn」であった。これはドメインの種類でいえば「中国」ということになる。 また、ドメインとしては比較的安く利用できる「.shop」や「.net」などが利用されていた。 インターネット上でこのような不正サイトを追跡するのは、極めて難しい。私も一部追跡を試みてみたが、接続をする事自体が困難で断念せざるを得なかった。 また、クリックすることでマルウェアに感染するサイトに誘導されるということも十分考えられるから、メールにあるリンクをクリックすること自体が危険であると考えられる。 もしもフィッシングメールに引っ掛かってしまったら もしも、フィッシング詐欺に引っ掛かってしまったら、気付いた時点で即座に対策を講じなければならないだろう。 やられたかも!?っていうときは● 警察庁サイバー犯罪対策プロジェクトhttps://www.npa.go.jp/cyber/policy/phishing/phishing110.htm これ怪しいメールじゃない?って思ったら● フィッシング対策協議会https://www.antiphishing.jp/ 何にしてもクリックしない、開かないというのが賢明な判断となろうが、巧みに偽装されたメールのみから判断するのはなかなか難しいという側面がある。 もちろん、ドメインが違う、メールアドレスが違うというのは総じてクリックしてはならないが、メールアドレス自体は、ちょっとメールのヘッダーをいじる技術があれば、簡単に偽装することができてしまうのだ。 例えば、私の場合は、amazonはもちろんネット通販やサービスをよく利用するが、シンプルなルールを設けている。 まず、メール上のリンクは原則としてクリックしない。常に一旦メールソフトを切ってから、ブラウザの「お気に入り」やアプリから直接情報を確認するようにしている。 こうしたシンプルで簡単な方法でも、だいぶ効果的な対策になるはずだ。 コロナ禍で広がったフィッシングなどの被害 コロナ禍で人と人の接触がリスクとなり、ネットワークを駆使したリモート会議などが拡がったが、詐欺師やそうした組織は、これを犯罪のチャンスと見た節が強い。 特に偽装したメールは、メールに添付したファイルを開かせていわゆるインターネットウイルスに感染させることも容易であるから、いわゆる「ランサムウエア」による被害が病院で起きてカルテが利用できなくなったり、一般個人がフィッシング詐欺に遭って、クレジットカードの情報を盗まれるといった被害が相次いで起こっていた。 また、偽装された企業側も一種の被害者であろうし、対策を講じるにもイタチごっこになりやすく、完全に防止することは困難である。 もはやユーザー側でできる限りの対策を講じて、被害を受けないようにするのが得策だろう。 できれば、よく使われてしまっている企業は大企業ばかりなので、より強い注意喚起をして、ネットは利用するが、こうしたことには疎いユーザーにも周知徹底するようにしてもらいたいところではある。 編集後記フィッシングメールについては、結構な量で来ていたので、追跡できるものあるかもしれないと思って、調査用のPCで追跡を試みたのですが、残念ながらかなり初歩段階で追跡不能になりました。 ただ、メールの入り具合で見ると、弊社関連のウェブサイトで利用しているメールアドレスよりも古くから利用しているメールアドレスに不正なメールが来ていることが多かったというのがとても印象的でした。 もっとも古いメールアドレスはほぼ使っていないし、利用していない銀行やクレジットカード会社などのメールに偽装しているものもかなりありましたから、こうしたフィッシングメールは数打ちゃ当たるという感じでやっているのでしょう。 つまりは、メール上のリンクをクリックしなければ、大半のものは防げるということになるという、シンプルな策はかなり有効であろうと思います。 また、過去のことですが、通販会社さんなどの情報漏えいによって、買っていないMacのノートパソコン代がクレジットカードで引き落とされていたことがあります。 明細は必ずチェックしているので、すぐにクレジットカード会社に連絡して身に覚えがないものは全て決済せずに、またすでに決済されているものは返金してもらうことになりましたが、対応したクレジットカード会社の方によれば、特定の携帯電話販売会社さんから他のユーザーもMacのノートパソコンを購入したことになっており、大規模な情報漏えいのあとでもあったことから、クレジットカードの情報が不正に流れている可能性があると言っていました。 こうしたことから考えることは、自分だけが鉄壁のセキュリティを用意していても、情報はどうしても流れることがあるということです。 そういう前提で対策をすれば、ちょっと面倒ではありますが、安全な利用ができるのではないかと思います。確かにネットは様々な連動ができますし、利用面のみ見れば便利ですが、同時にセキュリティ面をしっかりしなければなりません。 メルマガのご登録により阿部さんの活動を支援することができますimage by: Shutterstock.com 阿部泰尚この著者の記事一覧 社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。
2022.01.17
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上野に言わせてもらえば、結婚の定義とは、以下のとおりです。「自分の身体の性的使用権を、特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約のこと」(本文)・・・だそうだ。 人間って、面白い動物だ。歴史的には、いつのまにか、(秩序)(きまり)が決められて、自身を縛り付ける社会に暗転している。一夫一婦制が、いかに、現実離れしているか! というこは、はっきりしている。 1回しかない人生だから、本当に好きになったら、誰とでも何回でも、自由気ままに恋愛できる社会になれば・・・みんな幸せな人生を送れるのに・・・・ 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 結婚とは「一瞬が永遠に続く」という妄想だ 上野千鶴子さんが語る「結婚と家族」 2016-9-9 上野 千鶴子(東京大学名誉教授) 東洋経済オンライン 上野千鶴子さんが語る「結婚」とは? 日本を代表する社会学者であり、フェミニズムの牽引役でもある上野千鶴子氏。朝日新聞の人気連載「悩みのるつぼ」では学生から70代主婦など、年齢、属性の異なるさまざまな人の悩みに答えるなど、人生相談の名手としても知られる。 「相手のとどめを刺さず、もて遊びなさい」「立ちはだかる壁は、迂回せよ」など、過去の名言は数知れず。それらを収録した新著『上野千鶴子のサバイバル語録』刊行記念ブックトーク(朝日カルチャーセンター新宿)で語られた、上野先生の思いとは――。前編記事に続き後編をお届けする。 結婚、出産、仕事…女の長い人生、どう勝負するか 「人はなぜ不倫するのか」と、先日、取材で聞かれました。質問の主は、不倫ジャーナリズム界の女王・亀山早苗さん。 だから、こう答えました。「人はなぜ不倫せずにいられるのか」と。 私は、不倫しないでいられる、ということのほうが理解できない。 以前、ある地方都市にいったら、結婚式場のポスターが貼ってあって、花嫁姿の写真に、こんなコピーがついてました。「最後の恋がはじまる」。それを見て、ウソばっかり、と思ったの。たとえば20代で結婚を決めたとして、これから人生100年になるとしたら、その後、70〜80年、あたらしい恋愛を封印するなんて考えにくいですよね。 上野に言わせてもらえば、結婚の定義とは、以下のとおりです。「自分の身体の性的使用権を、特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約のこと」。 いわば、これから他の人と恋愛をしないということを、結婚した方々は、神さまの前で誓ってきたということなのでしょうか。 私がフェミニズムを、なんのためにやってきたか。男女平等ももちろんだけれども、それ以前に、自分の自由を制約されたくないから。とくに性的な自由は大事だと思っています。その自由をむざむざ、人に手渡すというのが、よく分からない。 結婚願望は、いまの若い世代も高いのよね。みなさんは、結婚したい? もう、しちゃった? 一瞬が永遠に続くと信じることを、妄想と言います。だから、結婚が一生続くと思うのは、血迷ったのか、それともルール違反を承知でぬけぬけとうそついたのか。私は、どっちもできなかったの。愚直だったのかも知れませんね(苦笑)。 そんなことを話している上野に対して、「実は、結婚することになりまして」と、すまなさそうな顔で言ってくる教え子もいます。でもね、結婚するな、と言っているわけではないのよ。自分の人生に巻き込んでいい、相手の人生に巻き込まれていい。そう思えるほどコミットできる相手は、一生のうちで5人もいないはず。 そういう「血迷える相手」に出会えるのは、やはり幸福なこと。この経験は、しないよりしたほうがいい。相手の人生や人格に深く立ち入ることで、とことん、自分に向き合えるから。 ただし、このような関係を結ぶことは、婚姻届を出さないかたちでも可能です。上野は男嫌い、と言われるけれども、そうでもない。恋愛はしないより、したほうがいい。授業料を払ってでも、なにかを得られる関係は、持ったほうがいいと思っています。 家父長制という構造のドツボにはまっていた母 長年、朝日新聞のお悩み相談の回答者をしていますが、母と娘にまつわる質問がすごく多い。とくに娘からの相談で「母を嫌いになっていいのか。そんな私は、間違ってるのか」という内容のもの。 私の両親は、夫婦仲が悪かった。父は開業医で、母は専業主婦。母からは、「離婚できないのはあんたのせいよ」と、ずっと言われて育ったの。自らの不幸の原因が子どもにあると。子どもに負債感を負わせるという、いわば「弱者の戦略」を採用したんですね。 なので、ちっちゃいときは、「お母さん、かわいそう」と思ってたの。母は、ただでさえ娘を取り込んで味方にするからね。でもね、10代になって両親の関係をじーっと見て、こう思ったの。 「あなたの不幸は、夫を取り替えてもなくならないよ」と。なぜなら母が、家父長制という構造のドツボにはまっているとわかったから。だから、私は、はまらないでおこう、と思った。家父長制という構造について研究したら、『家父長制と資本制』という一冊のぶ厚い本になりました。書くのに10年かかりましたが、ああ、私は母のリベンジ戦をやったのだ、と気づきました。 ただ、私みたいな娘がいたら、いやだろうね、とも思うの。母を仮借なく批判する、思春期の娘。10代の娘を抱えて育てる母は、身内に刺(トゲ)を抱えるようなつらさだと思う。その後、娘は成長して人生経験を積むと、母の置かれた立場に理解と同情を覚えて、「お母さんも、大変だったのね」と、わかってくれるようになりますが。 でもね、母は被害者のままというわけではないの。女は家父長制の代理人として、ときに抑圧者にもなる。娘に対しては母として、嫁に対しては姑として。 母娘対決のタイミングを逃すな そんな母娘関係の場合、いつか対決する必要がある。母親が、若くて元気だったら、たとえ対決して傷ついても、立ち直れる。一山を越せば、また別のいい母娘関係にもなれるしね。でも、私はそのチャンスから逃げちゃったの。大学進学を機に家から出てしまったから。 私が43歳のときに、母は亡くなりました。対決しようとしたときには、すでに病気にかかって弱者になっていた。だからそれが本当に心残りなのです。ですから、自戒も込めて、母娘対決のタイミングを逃すな、とアドバイスしたいですね。 それから、友だち関係について。必要なときに駆けつけてくれて、自分を支えてくれて、慰めてくれて、経験を分かち合ってくれるからこそ、友だち。放っておくのは友人ではない。友だちには、メンテナンスが必要なんです。メンテナンスというといかにもカタカナコトバだけど、いわば、水やり、ですね。 いまとなっては信じられないかもしれないけど、40年前に、女同士のあいだに、友情は成り立つか、女の敵は女、というテーマがディベートの題目になっていたことがあります。もし女が、自分が女であることを嫌悪し、相手が女であることを侮蔑していたら、女同士の友情は成立しない。でも、折にふれメンテしてきた関係というのは、そもそも相手の生き方にリスペクトがあるから。 友情のひとつに、同世代の友情があります。同じ時代に同じように成熟して、老いてきた。共通の経験がたくさんあります。だんだん私も高齢になるにつれて、ひとり去り、ふたり去り、3人去っていく。その人と共有した経験が、自分のなかからもぎとられて、スカスカになるような気分に襲われます。長生きのつらさってこれなんだな、と最近思うようになりました。 でもね、こう思ったの。ならば、若い友だちをつくればいいじゃないの、と。けれど、若い人は未熟だから、こちらが与えたのと同じものは返ってこない。そう覚悟しないと、つきあえません。見返りが欲しいという欲を持ったら、うまくいかない。これが年下の友人をつくる秘訣です。 そういえば、卒業時に、私にこうあいさつした学生がいました。「先生、長々お世話になりました。このご恩は、自分がこれから自分が教える学生に返します」って。みごとなせりふです。それで、いいんです、私に返ってこなくてぜんぜん、いい(笑)。 『おひとりさまの老後』の書名にもなった、おひとりさま。この言葉が広がったのは、とてもいいことだと思う。それまでは、高齢の独身女性へ対する呼び名は、ひどかったですからね。「嫁かず後家」、「オールドミス」「負け犬」ですから。 その後、「孤独死」と言われたくなくて、『男おひとりさま道』という本を書きました。そこでは、「孤独死」あらため「在宅ひとり死」という言葉を思いつきました。 首都圏のシングル率(30代)は3割台。この人たちがこれから結婚する確率は低い。となると当然、これからは「在宅ひとり死」が増えるでしょう。私は介護関係の講演会では、こういう質問をよくするんです。「みなさんは、死ぬときに、誰かに手を握っていてほしいですか」「死の床では、子や孫に取り囲んでほしいですか」と。 そこで、手をあげるのは、だいたい、おっさん。それとは対照的に、女の人は、覚悟が決まってる人が多い。ひとりで死ぬことを不幸と思わなきゃ、そんなもんだ、と。 人生の勝負は、短期では決まらない 書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします がんをはじめ、今の時代は、だいたい死期を予測できるようになっている。なので、もしみなさんも、うちの親もぼちぼちかな、と思ったら、日頃からこう伝えておいたほうがいい。「あなたの子どもでよかった。一緒に過ごせてよかった」って。臨終間際に「お母さんっ!」と、取りすがるよりもね。 だから、「ありがとう」「さようなら」を何度でも言ったらいいと思う。さようならを言って、そのあとでまた会ったら? 「また会えてよかったね」と、そして「さようなら」って心を込めて言えばいいじゃない。 私もこの年齢になると、追悼文を書く機会も増えました。だけど、なんぼいいこといったって、死人には届かない。なんで生きてるときに、言ってあげなかったんだろう、と。だから、この頃は、人に合うたびに、「あなたのこんなところが好き」「あの時はとても助かった」と伝えて、相手のことを褒めるようにしているの。だから「上野に褒められると、死期が近い」と、思われるかもね(笑)。 人生の勝負は、短期では決まりません。自分だけ抜け駆けして出世したって、仕事を優先し過ぎたツケが子どもに来るかもしれないし、会社だってあなたの貢献に報いてくれるとは限らない。 年を取れば、どんな強者でも弱者になる。どんなに力のあった人もいずれ老いさらばえ、ボケて人の世話になりながら死んでいく。いま68歳の私は、全盛期に比べたら体力も気力も衰えてきているし、完全にくだり坂。ピークは過ぎたと実感しています。ピークへ行くまでが、上り坂。それからの下り坂が長いんです。 ピークっていうのは、過ぎたあとになって気づくもの。過ぎてしまったら「あら、あれが私のピークなの」「なんだ、あの程度だったのね」って。 もし強者のままで死にたかったら、早死にするしかない。そうもいかないから、どうやって自分の人生を終わらせていくかが、関心事になってくる。 私が教えていた東大生は、みんな、親や教師に褒められたくて、がんばってきた子たち。でもね、親や教師と、あんたとだったら、どっちが先に死ぬの? 彼らの死後は、誰があんたを褒めるの、って。 最後の最後に自分の人生を認めるのは、自分しかいない。 死ぬ間際に「ああ、面白かった、楽しかった、生きてきてよかった」と言えるような人生を送りたいですね。
2020.11.02
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よく、リタイアした人が、都会の喧騒を逃れて、田舎暮らしに憧れる・・・という(選択肢)が語られるが、現実は、斯くの如しだ。すべてとは言わない・・・しかし、因習に縛られた(田舎)が、まだまだ多いと言うことも間違いない。 (後悔先に立たず)とは、よく言うが、この夫婦は、よく我慢したと思う。 (都会に戻る決断)が遅れれば遅れるほど、(惨めな老後人生)を送ることになっただろう・・・と思われる。 (移住は、慎重に・・・石橋を叩いて・・・)ということだろう。 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 無視、尾行、ゴミの不法投棄……移住の田舎暮らしで村八分にされた夫婦のおぞましい証言 週刊新潮 2019年5月2日 掲載 デイリー新潮WEB取材班 「異議」を許さぬムラ社会 田舎暮らしにおいて、“それ”は突然やってくる。前兆や前触れはない。 *** 有力者の1人が“無視”を始めると、伝染病のように蔓延し、集落に拡散する。まさに村八分の圧力だ。移住家族は孤独に追い詰められ、田舎暮らしを諦めざるを得なくなる。 4月、不動産屋に先導された田舎暮らし希望者が、空き家を求めてベンツやアウディで山へと上がってくる。それは「また犠牲者がやって来た」ことを意味するのだ。 甲信越地方の、西日本寄りに位置する集落。千葉県船橋市から茅野さん(仮名、以下同)夫婦が移住したのは2007年の秋だった。東京の大手金融機関に勤めていた夫ならば、移住先での再就職もあるだろう。まだ子供もいなかったこともあり、旅行で知った温泉のある集落に越した。 だが、移住先で子供が産まれ、小学校に上がる今年、東京に引っ越した。理由は、集落で同世代の女性たちからことごとく無視され始めたからだ。 妻の康子さん(35)が振り返る。 「移住して10年目を迎えようとした頃でした。きっかけは些細なことだったんです。いや、それもあくまで私が『きっかけだろう』と思うだけで、本当のところはわかりません。何しろ、無視されるんですから。口をきかない、目も合わせない。これでは相手の本音や心の内は何も分かりません。でも多分、夏祭りの運営をめぐって、私が意見を言った直後から、様子がなんだかおかしくなったのは間違いないはずなんです……」 康子さんは、毎年、自分だけが持たされ続けたビールケースの運搬に嫌気が差し、「それぞれの分担をきちんと決めてやるのはどうでしょうか」と提案したという。 「そもそも地元の若い人は、女衆だけでなく男衆がいる会合でも、年長者に対して絶対に意見を言いません。それ以前に、年長者の前では言葉さえまともに発しません。その結果、地域の会合はいつも何も決まらないまま、年寄りが意味不明なことを一人で自慢気にしゃべり倒して何時間も費やした挙げ句、『じゃ、例年通りで』で終わりです。何が例年通りなのかさえ、わからないままですよ。それで、うちだけじゃなく集落の新参者へ、一方的に色々と負担を押しつけておしまいです」 たまに、長老組が若い者に話しかけるかと思うと、それは大概、“嫌がらせ”に見えたという。夫の尚さん(48)が言う。 「私がいた集落では、その土地出身の者であっても、若い者には負担や厄介ごとを押しつけるだけで、役職などには就かせないんです。でも、あるとき珍しく、長老格が若い人を指名して『役職にどうだ』と言い出した。いよいよ権限を譲る気になったのか、珍しいな、と思っていたら、あとで指名された人が『あの野郎、オレに嫌がらせをしてきやがって』と怒り始めたんです。年寄りが役職を譲るときは、権限を渡さず、無駄な雑用を増やさせる。つまり嫌がらせも同然だということなんです」 移住して何年も経ち、その人間関係がばかばかしくなってきた茅野さんは、「例年通り」の号令に業を煮やし、「そろそろ事前に役割分担を」と、やんわりと促したのだった。だが、それがまずかった。 集落の女性陣のなかで、ワルさにおいては移住者らに悪名高い、カズミの嫌がらせが始まった。康子さんが言う。 「子供の保育園への送り迎えで、カズミさんの車は駐車場でじっと待っていて、わたしが車を発進させると、まるで尾行するかのようにぴったりと、どこまでも後ろを追いかけてくるんです」 1クラスしかない保育園。毎日、カズミと顔を合わせる。だが、会釈をしても露骨に無視され、車の後ろを尾けてくるなど、理解不可能な行動が始まった。それと前後して、夫の尚さんもターゲットに。 「消防団での出初め式のときです。なんだか常に僕のほうにカメラが向いているのに気づいたんです。よく見ると、カズミといつも一緒にいるミカが、こちらにずっとホームビデオのカメラを向け続けているんです。最初は、自分の夫を撮っているのかなと思ったんですけど、僕が動くとカメラもやっぱり僕を追いかけてくるんです」 カズミは、あたりの集落で最も注意すべき人間だ。自分たちが移住してきた頃に開かれた「ランチ会」で洗礼を受けたことを思い出す。 歓迎と称して呼ばれた2人きりのランチで、カズミは康子さんの出自から家庭の細かい事情まで、根掘り葉掘りとプライベートに容赦なく立ち入ってきた。だがカズミは、自分たちのことは何を訊いても、一切答えなかった。 「でも、やっぱり移住者として、先のこと、これからの生活を考えれば、仲良くしたいじゃないですか。村の人たちに受け入れてもらうための第一歩として、なるべく隠し立てすることなく、話したほうがいいと思いました」(康子さん) 翌日だった。集落の多くの人が、カズミに話した内容を知っていた。 「それをまた『知ってるよ』なんて、いちいち私に告げる必要もないのに、あれだろ、これだろって、まるで『オラは全部知っているぞ』と言わんばかりに、ぜーんぶ、こっちにぶちまけてくるんで、面食らってしまいました」(同) とにかく黙っていることができない人々だった。「あの人たちの神経がよくわかりませんでしたね。今でも、理解できませんけど」(同) その後、移住ブームに乗って、茅野さん夫婦の集落にも年に何組かの夫婦が移住してきたが、そのたびに“歓迎のランチ”は行われ、そこでの会話のすべてが、翌朝には集落中すみずみまで拡散するのだった。 「『あの奥さんは、こんなことを言っていたらしい』とオブラートに包むのならまだしも、相手を揶揄する材料にしてしまうんです。もう聞いているこっちは、本当に嫌な気分になりましたね。ああ、ワタシもこうやって笑われていたんだなって、移住してきた当初のことも思い出しました」(同) 無言で見つめ続けるカズミ それでも茅野さん夫婦は、集落での生活になんとか馴染み、友人もできた。子供にも恵まれた。移住先の土地で生まれた子供にも友達ができて、自宅を行き来する友人家族も増えた。 「いろいろ嫌なこと、馴染みきれないこともありましたけど、やっぱり子供同士の無邪気な関係が、親同士の人間関係の助けにもなってくれることもありました」(同) だが、そう思っていると、先に紹介した夏祭りをめぐる発言をきっかけとして、“集団無視”が始まったのだ。 「私のせいと言われれば、そうかもしれません。でも毎年、わたし一人でビールケースを何箱も運ばされたり、片付けも全部押しつけられたりとか、さすがにおかしいと思いました」(同) 夫の尚さんも憤る。 「家内は長く、そんなことをやらされているなんて、僕にはぜんぜん話さなかったんです。心配させまいとしていたんでしょうね。でも、10年近くもそんなことをやらされてきたと知って、僕もビックリして、こう言ったんです。『それは単なるイジメだぞ』って」 やんわりながら「役割分担を」と提案した。そのひと言が、ようやく築いてきたと思った移住先での“人間関係”を崩してしまったのだ。集落では、リーダー格であるカズミが無視を決めれば、「まさにあうんの呼吸で」(尚さん)、瞬時に集落の若い衆へ伝わっていく。 子供も間もなく保育園を卒園し、小学校への入学式を迎えることとなった。入学準備のため、学校へ出向くと、そこは「1学年1クラスのみ」。担任となる教諭が入学準備の説明をしている間、康子さんは強烈な視線を感じた。 ふと顔を上げると、前に座るカズミと、その隣に座るミカが、薄目で冷たい視線を向けているではないか。 気のせい? 気のせいだよね? 康子さんはいったん机の上に目を落とし、再びそっと顔を上げた。カズミとミカは一緒に、じーっと康子さんを見つめ続けていた。 小学校に入学すれば、集落の子供たちは集団登下校。保護者はLINEやメールでも連絡を取る。しかし集団で無視されれば、子供にも累が及びかねない。親が無視されていれば、保護者同士の連絡などままならないのは目に見えている。 「そもそも、これだけ日本全国挙げてイジメはダメだ、人権尊重だって騒いでいる時代にですよ。親が率先して無視だ、イジメだってやっている土地の学校に子供を通わせたいとは思いませんからね。それでいて、彼女らはもっぱら、ひたすら子供に『公文式』をやらせ、役所に就職させることばかり考えている。それもすべてコネでね」(康子さん) こんな問題のある場所で子供を育てられない。真っ当な人間に成長できるはずがないと思ったという。 「だって、集団無視に加担する集落の人間は皆、親の代、その前から代々続く習慣を“守っている”だけですからね。いいか悪いか以前に、それが伝統なわけですから。特定の人間を責めても始まらないんですよ。集落の歴史とか慣習とか様々なもの積み重なった、要するに土地柄に原因があるわけですから」(同) そう考えた茅野さん夫婦は、10年以上住んだ移住先を離れ、東京へ引っ越すことを決めた。だが、恐怖はそれだけでは終わらなかった。 引っ越してから2週間後。かつて住んでいた集落の所轄警察から1本の電話がかかってきた。「ゴミを不法投棄しましたか?」――。 「もう仰天しましたよ。うちの集落は、自治会に入っていない人には、絶対にゴミを捨てさせないんです。ところが警察の話だと、私たちが引っ越す前に出したというゴミが、何キロも離れた隣の集落にあるゴミ捨て場に不法投棄されていたって言うんです」(同) すべてのゴミ袋には、出す者の名前を書くのがルールだ。隣の集落の人々は、知らない名前がゴミ袋に記されているのに気づいたのだろう。 「嫌がらせで、私たちが出したゴミを持ち出して、隣の集落のゴミ捨て場に放置したんでしょう。私たちのゴミ袋が盗まれたこともありました。ゴミ捨て場の壁に、真っ赤なサインペンで『茅野』って大書されていたこともありましたね。何の意味なのか、さっぱり分かりませんでしたけど」(同) 盗んだゴミの袋を開け、中身をチェックしたのではないか……。何の証拠もないが、そんな気がして仕方がなかった。もし事実なら、集落全員が「科捜研の女」ということになる。公安警察も真っ青の徹底した“調査”ではないか。「さらに……」と康子さんは言う。 「そもそも、『自治会に入っていない人間しかゴミは捨てられない』とか言っても、ゴミ袋は地方自治体、つまり市や町や村で統一されています。隣の自治会といっても、行政を担当している役所は全く同じです。違う自治会のゴミ捨て場にゴミを出したからといって、本当に不法投棄なんでしょうか? もし本当に不法なら、刑事告発でも民事訴訟でも起こせばいいんですよ。ここは日本です。因習が法律を超えることはできません」 康子さんらが集落から急いで引っ越そうとしている頃、近くの空き家を自分たちで楽しげに修理する新しい移住者一家の姿が見られるようになった。 「まだ小さな女の子がいるご家族でしたけど、近くの神社を散策したり、家族みなで神社に手を合わせたりしてね……。これから起きるであろう辛い出来事を考えると、涙が出てきてしまいました。こうやって移住者なりに、新しい場所で、それなりに地元の邪魔にならないようにと思って、必死で溶け込もうと頑張ってるわけです。でも、嫌がらせはいつ始まるかはわからないんです。狙われたら最後、もう関係を修復することはできないんです。『こんなブラック集落に入っちゃだめっ』て言いたくて、教えてあげたくて」(同) まずは、恐怖の質問攻めランチ。その後は、パシリの日々。そして異議を唱えた瞬間に、集団無視が始まる――。 「田舎暮らしは、もうこりごりです。都会が一番幸せだということを知ることができた。これが田舎暮らしをした者の最大の成果でした」(同) 康子さんは、かの地での知り合った人間のLINEはすべて「ブロック」にし、東京の杉並区に戻った今は、ようやく平穏な毎日を送っているという。気がかりだった子供も、都会の小学校で早速新しい友達ができ、ほっと一安心だ。夫の尚さんが屈託のない笑顔で言う。 「京王線は朝晩のラッシュが凄いんです。殺人ラッシュですよ。でも、気がつきました。都会の人たちはもともと冷たい、ある程度はドライだってわかっていますから、嫌なことでも耐えられるんです。人の数が多いだけ気にならないし、逃げ場もいくらでもある。でも、田舎はね。いったん無視が始まったら、もう逃げ場はない。都会に逃げる以外にはね。身動きがとれない殺人ラッシュも、今は幸せに感じられますね」 ――――――――――――――――――――――――――――――― 取材・文/清泉亮(せいせん・とおる) 移住アドバイザー。著書に『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』(東洋経済新報社) 週刊新潮WEB取材班 2019年5月2日 掲載
2019.05.09
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シニア消費、超高齢化が生む巨大市場 2019-2-19 原真人 朝日新聞 CMですっかり有名になった「ハズキルーペ」(税抜き1万167円)。シニアの潜在需要を掘り起こし、累計販売数が500万本を超えた。 ハズキカンパニーによると購入が多い世代は順に、(1)60代女(2)50代女(3)60代男(4)70代女(5)70代男。最近は20~40代にも需要が広がったという。 高齢者ニーズがヒット商品を生むことがある。最近では軽い掃除機、自動ブレーキ機能つきの自動車がそうだ。 本格的な人口減少社会になったこの10年、私たちは「縮小するニッポン」のイメージを強く引きずりすぎた。そろそろ発想を転換するときだ。 幸い日本には立派な成長市場が存在する。超高齢化によって膨らむシニア消費市場である。 国立社会保障・人口問題研究所によると、日本の高齢者人口(65歳以上)は昨年3560万人。規模では中国(約1億3千万人)、インド(約6600万人)、米国(約4700万人)に次いで世界4位だが、増加ペースはトップクラスである。25年後までに374万人増えて、4千万人に迫ると予測されている。 日本は個人金融資産1800兆円と世界第2位の金持ち国だ。その6割以上をシニア世代が保有する。この巨大市場で成功し、やがて世界のシニア市場へ。そんな野心的企業、画期的ヒット商品がいつ出てもおかしくないチャンスが広がっている。それがなかなか出ないのは、なぜか。 シニア商品開発にくわしい日本総合研究所の山崎香織氏は、企業の開発姿勢の問題を指摘する。「シニアの多様な生活課題、多様な嗜好(しこう)をつかみきれないまま、通りいっぺんの市場調査をして開発してしまうメーカーが多い」 たしかにニーズの把握は難しい。高齢者が抱える課題は十人十色。一方でメーカーはたとえば食品なら年3億~5億円くらいの売り上げが期待できないと規模の利益が得られず製品化に踏み切らない。これでは市場も生まれない。 山崎氏はいま、メーカーの開発担当者やケアマネジャー、作業療法士らとともに高齢者の生活ウォッチ調査に取り組んでいる。お年寄りの自宅でともに半日過ごすのだ。 「ふだんの生活をもっとよく観察する。そこから始めないとヒントは見えてこない」。生活の不便や苦痛がわかれば、新しい市場が見えてくるかもしれない。 その点、病院や施設で働く作業療法士は、体が不自由な高齢者からきめ細かくニーズを聞きだすプロだ。試行錯誤の作業の末にオーダーメイドの生活用品を作り出す。 そのノウハウは1回限りしか使えないものだった。日本作業療法士協会は、これを汎用(はんよう)的な製品の開発にも生かせないかと、ついに全国的なデータベース化に乗り出した。 日本の高齢者に愛されるモノやサービスなら、きっと世界で愛される。まずは日本のシニアをとりこにするような大ヒットを待ち望む。 (はらまこと 編集委員) * 波聞風問(はもんふうもん)
2019.03.07
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「臓器を売るぞ」1000万円以上脅し取られた日本人男女3人。恐怖の監禁生活 2019-2-4 FNN PRIME 暴力と脅迫の監禁生活とは? 日本人の男女3人を最長3ヵ月にわたり、暴力をふるい、脅迫していたとして、韓国人の無職の27歳の男が逮捕された。男が3人を恐怖で支配した監禁生活とは? タイ警察などによると、逮捕された男は、韓国国籍の無職、黄健一(ファン・ゴニル)容疑者(27)。去年6月からタイに住んでいた黄容疑者は去年9月、バンコクに旅行にやってきた山口県出身の24歳の女性と出会い系サイトを通じて知り合った。お金がなくなった女性はしばらくして黄容疑者の自宅マンションで一緒に暮らすようになったという。すぐに女性に暴力をふるい始めた黄容疑者。恐怖で支配する生活の始まりだった。 「俺はマフィアと知り合いだ」、「逃げれば殺す」などと女性を繰り返し脅した。抵抗できなくなった女性は、黄容疑者に従うしかなかったという。お金を要求する黄容疑者に対し、女性は両親に「タイで逮捕されてお金が必要」などとウソをついて、200万円を送ってもらい、黄容疑者に手渡した。 熱したフライパンを・・・暴力と脅しによる恐怖で支配 女性の監禁が始まってからおよそ1ヵ月後、さらに黄容疑者は、女性を脅し、女性の弟(21)をタイに来させた。金銭を脅し取る新たなターゲットだった。女性は「バンコクでもうけ話がある」などと弟にウソをついたという。 バンコクで待っていたのはもうけ話ではなく、暴力と脅しによる恐怖の監禁生活だった。拘束されている状態ではなかったが、外出する時は常に理由を言わなければいけなかった。そして、「早く帰って来い」と電話がかかって来るなど、常に見張られた状態だったという。「逃げれば知り合いのマフィアがお前を殺す」、「タイ警察は俺の指示でお前を出国停止にできる」などと繰り返し脅されていた。 黄容疑者は、女性の弟の知人に連絡をとって、「殺して臓器を売るぞ」などと脅すこともあった。結局、女性の弟は、あわせておよそ800万円を脅し取られた。酒を飲んで機嫌が悪い時は、さらに暴力が激しさを増したという。熱したフライパンをうでにつけられたり、サラダ油を飲まされたり、さらにはプールにしずめられたり、まつげを抜かれたりしたという。 奴隷のような生活・・・逃げたくても逃げられなかった そして、今年1月、黄容疑者は女性の弟に、友人の男性(21)をバンコクに呼び寄せさせた。バンコクに来た弟の友人は、暴力をふるわれ、持っていたすべての現金と携帯電話を奪い取られた。そして、奪った携帯電話を使って、ウソを言ったり、脅したりして、家族や親戚からお金を送金させた。奪われた現金の額はあわせて83万円にのぼった。 女性の弟の友人は解放後、報道陣に当時の思いを語っている。 「奴隷のような生活だった」 「早く帰りたいと思ったが、マフィアに殺されるかもしれないと思って、逃げることはできなかった。怖かった」 女性は去年11月にマンションから逃げ出し、大使館に保護された。そして、弟の友人の母親が大使館に連絡した3日後の今年1月28日、タイ警察やタイ入国管理局によって黄容疑者のマンションに捜索が入り、監禁生活は終わり、全員が解放された。滞在ビザを取り消された黄容疑者は拘束され、2月1日、警察によって、暴行と脅迫などの疑いで逮捕された。黄容疑者は「何もしていない」と容疑を否認している。 なぜ逃げなかった?黄容疑者におびえ・・・暴力も当初は認めず 監禁生活とは言え、3人は外出することもできた。なぜすぐ逃げようとしなかったのか、疑問に思う人も多いはずだ。しかし、繰り返された暴力によって、恐怖と絶望の中にいた被害者は、何をしても逃げられないという「洗脳された状態」だった。 恐怖と絶望によって、逃げ出す気持ちがなくなる状態は、アメリカの心理学者が発表した「学習性無力感」という状態と同じだ。小学館の大辞泉には、「努力を重ねても望む結果が得られない状況が続いた結果、何をしても無意味だと思うようになり、不快な状態を脱する努力を行わなくなること」と記されている。恐怖で洗脳され、無力感をもった3人は、逃げたくても逃げることができなかったと考えられる。 監禁生活から解放された男性2人は当初、大使館の調べに対して、黄容疑者の暴力を認めようとしなかったという。大使館の職員が「君たちは被害者だ」と繰り返し説明して、ようやく暴力を受けた事実を話し始めた。それほど黄容疑者におびえていたという。逃げ出すことができなかったのは、黄容疑者が暴行を繰り返した上、「逃げたら殺す」と脅し、恐怖を植え付け続けた結果だった。2人は「黄容疑者が(刑務所から)出てきたら、また何をされるかわからない」と不安な気持ちを打ち明けた。 タイで日本人が被害に遭う事件が相次ぐ 在タイ日本大使館によると、タイでは月に10件から20件程度、日本人が被害にあう犯罪について届け出がある。去年12月には、日本人の男性旅行者が覚醒剤の運び屋にされそうになった事件があったほか、自称・台湾人などと名乗る女性から「お金を盗まれた」などと声をかけられ、日本人男性が現金を騙し取られる詐欺事件も相次いでいる。今回の事件のきっかけとなった黄容疑者と女性との出会いは出会い系サイトだったが、タイに限らず見知らぬ人と関わる時は、十分な注意が必要だ。 【執筆:FNNバンコク支局 武田絢哉】
2019.02.08
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「夫婦が長続きするコツは、適当な距離だ・・・」と、以前から思ってきた。 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「夫のいない方が楽」と思う私は薄情ですか お悩み相談アドバイザー・花房観音(作家) 2017-8-16 OTECOMACHI 読売新聞https://otekomachi.yomiuri.co.jp/life/20170816-OKT8T29481/ 共働きで幼い子どもを育てています。夫は2年ほど前から単身赴任中で、月に一度は互いに行き来しています。仕事と子育てにいつも追われ、一人になれる時間がほしいです。夫が戻れば、そんな願いもかなうのですが、最近それもなんだか面倒に思うのです。夫が戻れば食事や掃除や洗濯が増え、互いに予定を合わせたり、連絡し合ったりすることも増えます。子供が成長して手がかからなくなるにつれ、このまま母子で、時折夫がいる暮らしが一番楽だと思えてきました。夫は子煩悩でいい人ですが、「夫にいてほしい!」という気持ちのない自分がいます。そんな私は薄情でしょうか。それとも、どこもこんなものなのでしょうか。(ハンドルネーム・ヒカリ) A:ひとりを望むのは自由の証し、家族は「孤」の集まりに過ぎません 私は芸能人が亡くなったニュースで「孤独死」という言葉が使われる度に、違和感を抱きます。そこには寂しい、可哀想かわいそう、憐あわれ……などのニュアンスが漂って、人の同情を掻かき立てるからです。孤独死が怖いから、結婚したいとか口にする人に対しても、なんだかもやもやします。 ひとりで死ぬ、ひとりで生きる……そんなに憐れなことでしょうか。というよりも、家族を作る=孤独じゃない、とは思いません。たとえば私は結婚していますが、子どもはいません。夫と私と、同時に死ぬ可能性は低いので、どちらかが取り残されて、ひとりで死ぬでしょう。子どもがいたって面倒を見てもらおうとは思わないし、ずっと一緒にいて親に甘え続けられるのも嫌です。どちらにしろ、「孤独死」する可能性が強いですが、無理やり誰かと一緒にいてそれを避けようとは思いません。 誰かと一緒にいることと「ひとり」は相反しない いきなり「孤独死」なんて話をして、すいません。あなたは「夫のいない方が楽」という自分は薄情かとどうも引け目を感じておられるようですが、それは「薄情」ではなく、精神的に自立されているのだと思います。 仕事もあり、ひとりの時間が欲しい。他人を必要とせずに自分のための過ごす時間を持とうとしていることは、あなたが「孤独を生きられる」人だ、ということではないでしょうか。 何も夫と別れろ、孤独になれと言っているのではありません。誰かと一緒にいることと、ひとりでいられることは相反しません。常に誰かを必要として頼り、甘え、依存してしまうほうがしんどいです。 夫と常に一緒にいたい、離れたくない……そういう人ももちろんいますが、夫婦という関係のままで、それぞれがひとりで生きられるほうが安心できます。夫だけではなく、子どももいつかは手を離れて自立していくのですから。 一緒にいないと安心できない夫婦はしんどいです 家族は、たまたま血の繋つながった他人である……極端かもしれませんが、そう考えたほうが楽です。家族だからと同一視して、支配したり、束縛したり、理解したつもりになったところから、様々な軋轢(あつれき)や悲劇が生まれます。家族は生活共同体であり、ひとつのグループではあるけど、ひとりひとりは「孤」の存在です。 また「夫のいないほうが楽」と思えるのは、あなたが夫を信頼している証しではないでしょうか。いつも一緒にいないと安心できない夫婦の中には、本当に仲がいい夫婦もいれば、目を離すと相手が浮気をするのではないかと疑い、監視のために離れない夫婦もいます。 そんな束縛を楽しめるうちはいいですが、相手にうんざりされてもしまうし、自分の時間が常に夫に左右されてしまうのもしんどいです。不安や疑念のために人生の貴重な時間とエネルギーを使うのはもったいないです。 なので、あなたが「夫のいない時間」を望むことは、心が自由である証しなので、その時間を楽しんでください。 花房観音(はなぶさ・かんのん) 作家
2019.01.25
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【夕焼けエッセー】ボタン 2018.11.24 産経WEST 断捨離が推奨されているが、やっぱり私は捨てられない。人から見れば、えっ何でこんな物とっておくの・・・というなかに、1つの汚い缶がある。 何十年も前、この缶が新しい頃には、天花粉と呼ばれていたベビーパウダーで満たされていた。母は子供たちの肌を、その真っ白な粉をつけたパフでなで、空っぽになった缶にボタンを入れた。不要になった服からはずされたボタンは増えてゆき、缶には私たちの落書きやシール跡が加わり、人形の絵柄もすっかりくすんでへこんでいる。 時々、開けてみる。これはピンクのボレロに付いていた、姉からのお下がりだった、これは父がよく着ていたニットのベスト…小さな存在は思い出を上手に引き出す。母が集めた記憶の断片は、私も共有して手元にある。 先日、一人立ちを始める娘と、荷物の整理をしていた。 「このカーディガン、もう着ないかな」と娘。 「でも、いいボタン付いてるよ」と手にとる私に、娘はさっさとはさみを差し出した。その見事な阿吽(あうん)の呼吸に、お互い吹きだした。娘は、平成の世にしみったれた事をしていた私を見てきたのだ。外されたボタンが役に立ったことはほとんどないが、私には捨てられない。 古色蒼然(そうぜん)、ところどころさびがかってきたが、ふればボタンの音がする。どうしてこれが捨てられようか。 神野榮美 (62) 大阪府松原市
2019.01.05
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恐怖の実話!悪夢と化した「夢の田舎暮らし」 2017-7-7 東洋経済オンライン いま、田舎暮らしに憧れる人が、退職後にIターン、Uターンするシニアだけでなく、都会の若者にも増えています。しかし、都会暮らしの長い人にとって、田舎暮らしはいいことだらけではありません。旧態依然のムラの掟、想像以上にかかるおカネ、病気やケガをしても病院がない……。 実際、「移住すれども定住せず」が現実です。都会の人は、田舎暮らしをあきらめたほうがいいのでしょうか? 最近、『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』を出版した移住歴20年のベテラン・イジュラーに、田舎暮らしの現実と、都会の人が田舎暮らしを満喫する方法を、実例をもとに語ってもらいました。 ■天国だと思っていた憬れの地が… 子どもが産まれたら、人も土地も開放的なところで育てたい──。 東京生まれの東京育ちだった石沢友美さん(仮名)は、子どもを身籠もったと同時に、東京・吉祥寺から山梨県峡北地域のある集落に移住を決めた。3年前、32歳のことだった。 マンション育ちだった友美さん夫婦は、「空き家バンク」で見つけた築60年の古民家に移り住むことになった。友美さん自身が幼少期から憧れていた待望の「田舎暮らし」だった。 「自分が小学生の頃、八ヶ岳の林間学校に来たことがあったんです。その頃から、いつかは白樺を眺めながら鳥の声を聴いて暮してみたいって、ずっと思っていました。子どもができたときに主人に相談したら、やっぱり東京の真ん中、中央区で育った主人も大賛成してくれたんです」 古民家とはいえ、直前まで家人が住んでいたために、手入れは行き届き、生活に不便はまったくなかった。 「夏場になると、カメムシとかカマドウマとか、都会じゃほとんど見たことのない虫がとにかくどこから湧いてくるのか、いっぱい出てくるんです。だけど、それも高気密じゃない古民家ならではのよさと考えて我慢できました」 なによりも、眺望がすばらしかった。 背には標高2900メートルの赤岳を擁する八ヶ岳連峰が一望でき、右手に南アルプスの山並み、左手には富士山が見える場所だ。 日本のワンツースリーの眺望に囲まれ、移住人気ナンバーワンとも言われる場所であることが実感できた。 「子どもが産まれてからまもなくは、授乳に疲れてもその眺望を観れば、すぐに気分転換もできて最高だったんです」 夫は月に何度か新宿の本社に顔を出せばいい。新宿まではわずか150キロほど。中央線の特急でも、高速道路でも楽にアプローチできる距離だった。 「気持ち的には東京の郊外に住んでいるのとまるで変わらない距離で、日本で最高の眺望と開放的な空気が手に入るなんて。こんな天国みたいなところが日本にあったなんて、と思ったんです」 古民家の家賃も、吉祥寺の賃貸マンションに較べれば3分の1。それで、古民家とはいえ戸建てが借りられ、間取りの何倍も広い庭までついているのだ。 ■有料のゴミ袋を購入したのに… だが住み始めてほどなく、最初の“事件”に直面する。ゴミが出せないのだ。 移住に当たっては役所の窓口にも何度か足を運び、生活の仕方などをいろいろと聞いたつもりだった。だが、ゴミが出せない、というのはまさかの展開だった。 「高さは人の背丈ほどもあって、幅はそれこそプレハブ小屋並みの長さの立派なゴミ集積所があるのは知っていたんです。市の有料のゴミ袋を買ってそこに出せばいいものと、頭から考えてしまっていて……」 移住して間もなく、ゴミ出しに出向いたとき、目の合った人から「あんた、名前は?」と訊かれ、丁重にあいさつを返した。 するとほどなく、自宅に地元集落の役員だという初老の男性が現れたのだ。 「あれ(ゴミ集積所)は組(集落)のもんだから、組に入っておらんもんはあそこには出せん」 友美さんはこう応じた。 「では、ちゃんと会費をお支払いして組に参加させていただけませんか」 だが、組長(町内会長)と相談してきたという男性が再び自宅を訪れ、こう告げた。 「悪いけんど、組長がうちの組にはよそから来たもんは入れんっちゅうとるから」 「じゃあ、ゴミを出せないの? そんなバカなことって……」 呆然とした友美さんが役所に駆け込むと、それまで移住の相談に乗っていた担当者もそっけなくこう繰り返すだけだった。 「ああ、あそこの組長さんはもう……何を言ってもダメですから……」 〈えっ、なに? じゃあ、うちはあそこに住んでいる限り、もう地元でゴミを出せないってこと? 〉 聞けば、役所ではこうしたゴミ出しを拒否された移住者のために、役所の駐車場に特設のゴミ集積所を作っているという。 地域に住んでいる者が、有料のゴミ袋を購入しながら、ゴミ収集のサービスを受けられない。この状況に異議を唱えた友美さんに、役所の言い分はこうだった。 「集落のゴミ集積所は集落の私有地にある私有財産で、公共財ではないのでどうしようもできません。もし、移住の方が何世帯か集まって新たにゴミ集積所を作ってもらえれば、そこに回収には行きます。新たにゴミ集積所を作るに当たっては補助金も出しています」 「移住者、来い、来い、と謳う一方で地元でゴミひとつ出せない状況を変えられないのは役所の怠慢、不作為ではないのか。この時代に『あそこの組長は頑固だから……』で行政指導ひとつできない場所が、日本の移住人気ナンバーワンだなんてふざけたことを謳わないで欲しい」 友美さんはそう繰り返したが、担当者は「でも、あの組長はどうしようもない」と繰り返すばかりだったという。 後から知れば、その役所の担当者も、その頑固な組長を擁する集落の「若い衆」であったのだ。役所の人間である以前に、地元の若い衆であることが先に立つ。そうした土地では、まともな行政指導、行政サービスひとつ、地元の旧態依然とした因習の前には成立しないのだ。 そんな田舎特有の「暮しにくさ」や「ムラの因習」を、移住相談会や、役所の移住担当者らは、転入前には教えてくれなかった。地獄を見たのは、移住後、ということになる。 ■質問しただけでブラックリスト入り! 友美さんを愕然とさせる“第二の事件”が勃発したのは、昨年の春だった。 子どもは無事に新天地で2歳を迎え、地元保育園に通うようになっていた。都会の待機児童問題などどこ吹く風。地方の保育園は、希望者はほぼ「全入」。それもまた田舎暮らしならではの良さとも感じた矢先のことだった。 保護者会の役員を引き受けることになった友美さんにさっそく、仕事がまわってきた。春の親子遠足の運営である。バス4台に親子と先生が乗って、広い公園へ1日かけて遊びにいくのだ。そのバスの乗車割り当て表を眺めていた友美さんは、あれっと思う。 本来、1号車に乗るべき園児の親御さんがなぜか、4号車に集められている─―。保護者会の執行役員らが全員そろって1号車に集中している─―。 気づいたその晩、保護者会長に電話をしてその主旨を告げたが、それが保護者会長ら執行役員の逆鱗に触れたのだった。 友美さんの意見は汲まれることはなかったが、親子遠足が無事に終わってほどなく、友美さんに「物申す」などと称して、会長とその側用人らしき執行役員の保護者が友美さんに「呼び出し」をかけたのだった。 いずれも集落生まれの集落育ち。当然、旦那も地元集落の若い衆である。 彼らは呼び出す直前、友美さんの夫の職業をあちらこちらで訊ねて回っていた。地方では役所、農協、警察署が「三大産業」であり、さらに言えば「官軍」。その他は“賊軍”さながら。夫の職業が「官軍」であれば、その女房をとっちめることは、日頃の商売や生活にも差し障ってくるのだ。女房の格は亭主の商売で決まってくると言わんばかりである。 友美さんの夫はITエンジニア。横文字の商売であることを確認したうえで「この集落では差し障らねえな」とでも踏んだのだろう。周辺を巻き込んでの騒々しい“身辺調査”を終えた執行役員らは友美さんを呼び出した末、結果、次のような実態を暴露するに至った。 地元保護者会では代々、陰に陽に保護者の「ブラックリスト」なるものを引き継ぎ、そこでは「厄介者」と呼ばれる夫婦が申し送りされていたのだ。 その「厄介者」がどれほど厄介かと聞かされた友美さんは仰天した。 「厄介者とされている人たちは、決していわゆるモンスターペアレンツとかクレーマーとはまったく違う、ごくごく一般的で常識的な人たちなんです。保護者会なんかで、手をあげて質問したり発言したりすると、一律『厄介者』と認定していくんです。田舎の集落は極めて狭いですから、保育園の面々がそのまま、小学校、中学校、場合によっては高校までそのまんま行きます。 ブラックリストだ、厄介者だなんていわれた家庭は、ずっとそうして敬して遠ざけられるんです。実態は村八分です」 陰口で済むならば、まだましかもしれない。 友美さんが、この親子遠足で気づいた、本来1号車に乗るべき親御さんらがなぜか4号車に集められていた件。それは皆、執行役員らがいうところの「厄介者」であったから驚かされた。 そんな露骨な差別を……。開いた口がふさがらなかった。 ■洗濯物の内容まで、生活のすべてを見られている 集落は夏祭りの準備に消防団の集まりと、夏場にかけて参加強制の作業が目白押しだ。仮に組や区などの町内会に入れたとて、仕事を理由に毎月の定例会などに参加できないと、1回の欠席当たり数千円の「罰金」を払わされる。 友美さんの友人で、やはり東京から集落に移住してきた30代の和子さんなどは、夏祭りでは地元婦人らの、まるでパシリである。やれ飲み物を買ってこい、あれ運べ、これ運べの傍らで、地元婦人らは手ぶらで悠々の光景を嫌というほど見てきた。 「まるで、時代遅れのスケバングループ? ですか」と、友美さんはそう爆笑する。 「でもね、あたしもあのまま集落にいたら、今はこうして笑い話なんかにはできないですよ。だって、地域の掟に背いたら、それこそ村八分でしょう。それがリアルな場所では反抗なんかできないですよ、こわくて」 もちろん、都会のPTAにもイジメはあるし、気の合わない保護者同士の嫌がらせだってさんざんある。でも、田舎、こと集落は都会と違って逃げ場がない。上下関係、優越意識にそれこそ死ぬまで従わされかねない。それが怖いから、若い世代にも強力な同調圧力をもたらすのだ。 友美さんに笑顔が戻ったのにはワケがある。 集落で数々の恐怖体験をした末に、友美さんはやはり移住者夫婦の紹介で、わずかな距離にある、移住者が多い別荘地域に転住したのだ。そこには大阪や東京から来て子育て、田舎暮らしを満喫する多くの移住者が集まって住んでいる。 ゴミ出しはもちろん大丈夫だし、なにより「もの申す」などと称して人気の少ない神社の境内や公園に呼び出されることもなく、「厄介者」などという時代錯誤の暗い表現などとも無縁の新天地だ。 「ほんとに転住してよかった」と、友美さんはいう。 「古民家にいるときは、今日は洗濯物が干してあったな、今日は少なかったなとか、縁側に干してある洗濯物の内容から量まで、集落の皆が皆、そんなのを全部見てて、見てても黙ってればいいのに、それをまた全部、会うたびに言葉に出すんですよ。車があれば、なんで晴れてるのに家にいる、車がなければ、どこに行ってたって。誰かの親が遊びにくれば、菓子折を持って行くふりして、どんな親か様子を見てこい、ですからね。都会暮らしを経験した人が、そんな習慣のなかで生きるのは大変なストレスだと思いますよ」 そんな実態を、役所の移住担当者はおろか、田舎暮らしの本や、テレビの移住番組なんかでは教えてくれない。 「よかったですよ、集落を出て。だって子どもが大きくなると、組に入ってない家の子どもはお祭りにも参加できないんですから。お祭りは組のものだから。ゴミと一緒ですよ」 不都合な真実は決して教えない、移住礼賛、田舎暮らし礼賛とは、いかに罪深いものだろうか。 ■集落移住にはもう懲り懲り 友美さんは今、ようやく集落の目を気にせず、別荘地のなかで東京や大阪からの、さらに地元出身でありながら、やはり集落暮らしは耐えられないと別荘地域へと転住してきた同世代の友人夫婦らと、週末は楽しく、心豊かな日々を過ごしている。 そこには、因習悪弊とは無縁の、心から望んだ田舎暮らしの開放的な空気が満ちているという。 友美さんの転住先では、夕方にはフクロウが鳴き始める。そんな声を聞きながら、バルコニーで野菜を調理しご主人と缶ビールを開ける。夜は隣家を気にすることなく月明かりに浮かぶ、南アルプスから富士山へと連なる稜線を眼下にハンモックに揺られる。明日への気力が漲る瞬間だという。 これこそが、都会で夢描いていた田舎暮らし、であろう。今はただ、田舎暮らしを考えたかつての瞬間に、もっと早く「不都合な真実」を教えてもらえていれば、と思うだけだ。田舎暮らしが一大ビジネスになってしまっている今、それは誰も教えてくれない。自分自身でもがいた末に理想の田舎暮らしを得た友美さんは今、こう考えている。 「もう少ししたら、近くにもう一軒買って、都会の両親を呼び寄せてもいいかな」 もちろん、集落移住にはもう懲り懲りだ。 (清泉 亮 :移住アドバイザー)
2018.07.17
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若者の○○離れランキング、1位は「車」---時代の変化、解決する必要はない・・・あなたが感じる「若者の○○離れ」について レスポンス(Response.jp) 「若者の○○離れ」という言葉。10代から70代の男女が選んだ「若者の○○離れ」の1位は「車離れ」であることが、DeNAトラベルが実施した調査により明らかになった。「若者の○○離れ」には収入の減少やインターネット・スマートフォンの普及といった要因が関係しているようだ。 「若者の〇〇離れ」に関するアンケート調査は、オンライン総合旅行サービス「DeNAトラベル」を運営するDeNAトラベルが、10代から70代の男女を対象に実施したもの。2018年2月8日から2月11日にかけてインターネット調査にて実施し、1,184名の有効回答を得た。 あなたが感じている「若者の〇〇離れ」を選んでください、との質問でもっとも多い回答は「車離れ」で、3人に1人にあたる33.0%が回答した。ついで「新聞離れ」13.2%、「読書離れ」「結婚離れ」ともに7.9%、「お酒離れ」6.6%と続いた。「車離れ」は各年代で1位となり、2位以下に大きく差をつけた。 年代別にみると、20代・30代では「テレビ離れ」や「タバコ離れ」などが上位に入り、50代・60代では「読書離れ」「お酒離れ」が上位に入るなど、趣味趣向に関して世代間で認識に違いがあることがわかる結果となった。 若者世代の10代から30代に本当はやってみたいことを聞いたところ、1位は「旅行」15.8%という結果に。旅行は多額のお金と長期休暇が必要なためなかなか行く機会が持てないが、実際は行きたいという欲求があるよう。 ついで多かったのは「読書」13.4%。「読書離れ」が進んでいるという実感も高く、活字離れの危機感と自由な時間を持ちたいという意識がみられた。そのほか「車」11.5%、「恋愛」9.6%、「海で遊ぶ」6.7%、「結婚」5.3%と続いた。 「若者の〇〇離れ」が進む理由については、「インターネット・スマホの発達」がもっとも多く、4人に1人(26.4%)が支持。自宅で簡単にさまざまな情報やエンターテイメントを楽しめることが「〇〇離れ」を進めていると考えている人が多いようだ。ついで「収入の減少」21.8%、「時代の変化」17.3%、「多様な生き方への寛容化」9.0%などが選ばれた。 「〇〇離れ」が進む上位5項目についてそれぞれ理由を集計したところ、「車離れ」「お酒離れ」は「収入の減少」がもっとも多く、「新聞離れ」「読書離れ」では「インターネット・スマホの発達」、「結婚離れ」は「多様な生き方の寛容化」がもっとも多い回答となった。 また、「若者の〇〇離れ」を解決するには何をすればいいか、との問いには、さまざまな意見が寄せられたものの、全体的に「時代の変化を受け入れ、無理に解決する必要はないのではないか」との意見が多くみられた。
2018.07.08
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昨年4月の気持ちの良い記事だ・・・民度を高める努力の、やりすぎる事は無い・・・・ (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 羽生結弦、偉業の裏で脚光。日本人ファンのマナーが海外で称賛された理由 2017.04.17 THE ANSWER. 世界選手権で他国の国旗も持参、米メディア「素晴らしいスポーツマンシップ」 羽生結弦(ANA)が世界選手権で3年ぶりの王者に返り咲き、クライマックスを迎えた今シーズンのフィギュアスケート界。世界に存在感を示し、選手に声援を送るファンにとっては誇らしいシーズンとなったが、その日本人のファンに対して海外で称賛の声が上がっている。海外での観戦マナーについて、米メディアが「素晴らしいスポーツマンシップ」と報じた。 米スケート専門メディア「icenetwork」は「2016-17年シーズンから見える10の観測」との特集を組み、今季のフィギュア界を総括している。採点システムや米男子の若手の台頭など競技に関する話題を挙げて考察。その項目の一つに日本人ファンの行動について取り上げている。 日本の若手選手が躍進した今季について「スケート界が新たなファンを必要としているタイミングで、日本人スケーターが成功することほど素晴らしいことはない」と言及。その上で、羽生がフリー歴代世界最高得点で優勝した世界選手権(フィンランド)のファンの行動に触れた。 「昨年のボストン同様、日本人ファンはヘルシンキに押し寄せた」と振り返り、遠くヨーロッパまで応援に駆け付けた多くの日本人ファンがいたことを紹介。着目したのは、ファンが手に持っていた“ある物”だ。 「国際スケート連盟は『ドウモアリガトウ』と何度も繰り返し伝えるべき」 「母国の国旗だけではなく、他国の国旗も持参し、素晴らしいスポーツマンシップに溢れた観戦を行った」 日本の選手のみならず、アメリカ、カナダ、中国、ロシアなど、あらゆる国の選手が世界一を目指して一堂に会し、しのぎを削る公式戦。日本人ファンは自国の国旗だけでなく、他国のものまで持って観戦していたといい、その精神が心を打ったようだ。 「彼らに対して、国際スケート連盟は『ドウモアリガトウ』と何度も、何度も繰り返し伝えるべきだろう」 そう締めくくられた記事では、世界最高点をマークした羽生についても取り上げて賛辞を送り、日本に関する項目を2つピックアップ。羽生の偉業を当時見守っていたファンも、同じように称賛を浴びる形となった。 来年は韓国・平昌五輪が控え、さらなる盛り上がりを見せることが予想されるシーズン。米メディアに注目されたスポーツマンシップあふれる日本人のマナーは、華やかなリンクを盛り上げる上で大事な役割を担ってくれそうだ。 ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
2018.02.26
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イ・サンファを慰める小平奈緒の優しさに世界が感動「美しく、可憐」「素晴らしき仕事」 2018.02.19 THE ANSWER編集部 平昌五輪スピードスケート女子500メートルで小平奈緒(相沢病院)は36秒94という五輪新記録でスピードスケート日本女子初となる金メダルを獲得。銀メダルに終わり、リンク上で号泣するイ・サンファ(韓国)を抱きしめながら慰める一幕があった。 かつての五輪金メダリストでオランダスケート界の英雄は「素晴らしい光景。互いに深いリスペクトが存在する」と称賛している。 平昌五輪のハイライトになるかもしれない。順位が確定した江陵オーバル。本拠地のファンの大歓声を追い風に、五輪3連覇を目指した“氷速女帝”だが、小平の記録にわずか「0秒39」及ばなかった。 韓国の国旗を手に、スタンドの観衆に挨拶しながらも号泣が止まらないイ・サンファ。手を差し伸べたのが小平だった。日の丸の国旗を背負った新女王は、涙に濡れる傷心のライバルを優しく抱きしめた。 女子スピード界を牽引する遠征や大会で、戦いを通じて育んだ友情。これに反応したのは五輪の公式ツイッターだった。 「日本のナオ・コダイラと韓国のイ・サンファは女子スピードスケート500メートルの後、お互いを祝福する」 オランダの英雄、マルク・タイテルト氏「2人には深いリスペクトが存在する」 このメッセージとともに、小平が涙に暮れるイ・サンファを抱きしめる名場面を画像で紹介。美しき名場面に海外のファンからも「美しく、可憐」「ブラボー」「クール過ぎる」「素晴らしい仕事だ」と称賛のコメントが相次いだ。 2010年バンクーバー五輪のスピードスケート男子1500メートルで金メダルを獲得し、オランダテレビ局「NOS」で解説者を務める同国の英雄、マルク・タイテルト氏もツイッターで「素晴らしい光景だ。ライバル関係がお互いのベストを引き出す。そして、2人には深いリスペクトが存在する」と称賛していた。 五輪新記録のみならず、傷心のライバルを思いやる優しさとスポーツマンシップから、小平は世界から絶賛されている。 (THE ANSWER編集部)
2018.02.24
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