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やはり今月は売上げが悪かった。今年は閏年で営業日数が1日多いにも拘わらず、昨年よりも4万円以上落ちたと言えば理解してもらえるだろうか。それでも25日以降は客足も戻り、前向きな気持ちで3月を迎えられると思ったのだが…。彼は、6年前のオープン当時から来てくれている常連さんの息子だ。半年ほど前から毎日のように通ってくれるようになり、30代半ばと年齢も近いせいか、何となく冗談を言い合っている内に仲良くなった。そんな彼が初めて金を借りに来たのは、昨年12月の前半だったと思う。金額は2万円。年明けには返してくれたし、「今回だけ」という話だったので、僕も特に気にしなかった。しかし、1月の後半になると、彼はまた「貸して下さい」と言って来た。今度は、2度に渡って計3万円。正直、嫌な予感もしたのだが、給料日にはちゃんと返してくれたので、この時は「まあ、仕方無いか…」と自分を納得させた。しかし、猜疑心は、確実に僕の中で大きくなっていた。人間とは弱い生き物だ。一旦借りる事に慣れてしまうと、次からは借りる事を前提に生活費を計算するようになる。更に、元々が不足しているのに、これまでと同じ生活をしようとするから、いつまで経っても清算できない。寧ろ、足りなくなる一方だ。案の定、彼も金を借りに来る間隔が徐々に短くなり、必然的に毎月の合計額も増える事に…。いくら給料日に返してくれるとは言え、結局また足りなくなって借りに来るのだから切りがない。2月に入り、1週間の内に3回も万単位で借りに来た時点で、さすがにもう無理だと断った。僕だって裕福に暮らしている訳ではない。頼めばいつでも簡単に貸してくれる人だと勘違いされても困る。そして、今日…。25日の給料日からまだ4日しか経っていないのに、また2万円貸して欲しいと言って来た。このタイミングで金を貸さなければいけないのだとしたら、次の給料日までにあと何回、一体いくら貸す羽目になるのか…。考えるだけでうんざりした。他のお客さんもいたので、できるだけ穏やかな口調で僕は「この調子では切りがない事」「金の貸し借りをするために親しくなった訳ではない事」「友達なら対等な立場で付き合いたい事」「どこかで耐えなければ、いつまでも借りる生活が続く事」を説明して、もう二度と貸さないと告げた。彼は暫くその場から動かずに、何かを言おうと考えている様子だったが、僕の理屈を覆(くつがえ)すだけの理由が見つからなかったのだろう。「そうだね、ごめんね…」と言って、店を出て行った。この後、彼がどうするのかは知らないが、断った事は後悔していない。彼の性格を考えると、遅かれ早かれこういう結果になっていただろう。金の貸し借りは、誰が相手であっても気持ちの良いものではない。
2016.02.29
今月は暇な日が続いている。昨年の2月は調子が良かっただけに期待していたのだが、思った通りにはいかないものだ。体調を崩している人も多いので、もう少し暖かくならないと駄目かも知れない。かく言う僕も、体調が悪い訳ではないのだが、最近は熟睡できずに困っている。寝不足だからと早く布団に入っても夜中に何度か目が覚めるし、夢もよく見る。時期的なものだろうが、ぐっすり眠りたい。やはり聴覚が刺激を欲しているせいなのか、ここ2週間程はほとんどテレビを見ていない。視覚から入る無駄な情報を、脳が拒絶しているかの様だ。逆に、音楽がやけに心地好い。それでも、映画は観る(笑)。今回は運良く、好みに合う作品を続けて観る事ができた。【007 / 007は二度死ぬ】…満足度★★★★ショーン・コネリー主演の、日本を舞台にしたシリーズ第5弾。「日本式」の表現が色々と可笑しく、リアリティにも緊迫感にも欠けるのだが、それでいてエンターテイメントとしては充分に成立している不思議な作品。加えて「あの007が、日本のために頑張ってくれている」と思うと、妙に微笑ましくもなる。海外での評価は知らないが、個人的には楽しめた。若き日の丹波哲郎も、凛々しくて格好良い。【まほろ駅前多田便利軒】…満足度★★★☆瑛太と松田龍平が醸し出す空気感、テンポ感が訳もなく心地好い。内容は、短編を繋げただけの単純なものだが、この2人がいればそれだけで充分だ。
2016.02.24
例えば、信号機の真ん中の色を日本人は「黄色」と表現する。ドイツでも「黄色(Gelb)」だ。ところが、オランダではこれを「オレンジ色(oranje)」と呼ぶらしい。普通の日本人はここで「オランダ人の色彩感覚が狂っているんじゃないか?」と思ってしまうが、決してそうではない。例えば、日本人は信号の「進め」を「青」と表現するが、他言語では「緑」と呼ぶのが一般的だ。因みに、今「一般的」と書いたが、米国の研究グループの報告によれば、世界中から無作為に選んだ119の言語の内、「青」と「緑」を別々の色として扱う言語は30しかなかったらしい。つまり、世界的に見れば「青」と「緑」を区別しない方が一般的という事になる。それ以外にも、日本人が「茶封筒」と呼ぶものを、フランス語では「黄封筒」と言うそうだ。また、日本人が「茶トラ」と呼ぶ猫は、英語では「orange cat」となる。この様に「青」は「blue」、「赤」は「red」といった具合に、互いの言語の間で対応しているかに思われる色の名前も、実はその単語が示す色の範囲は言語によって随分と異なる事が分かる。そもそも「色」とは少しずつ変化していく連続的な繋がりであり、明確な境目がある訳ではない。ただ人間が、その不可分の領域を、それぞれの言語で恣意的に区切っているに過ぎない。例えば、虹の色も米英では6色、ドイツや中国では5色に分けるが、日本人に聞けばほぼ間違いなく7色だと答えるだろう。つまり、色の連続帯をどこで区切るかは言語によって異なり、それが無意識の内にその言語を使う人々の認識や表現にも作用しているのだ。そして、これは、単に「色」だけに限った話ではない。(動物の鳴き声も、言語によって随分と表現に違いが見られる)言語の違いは、単に「見る」や「聞く」などの認識だけでなく、思考や判断、価値観に至るまで様々に影響を及ぼす。人間は同じ世界に生きながらも、それぞれの「言語」という色眼鏡で、それぞれの異なる景色を見ているのだ。ここで大事なのは、自分の言語や文化、またはある特定の言語や文化が、世界中のどこでも通用する標準的かつ普遍的なものではなく、世界には様々な言語のフィルターを通した様々な認識の枠組みが存在する事に「気付く」事だ。この「気付き」は、それ自体が思考の変容を促すと言って良い。実際、母国語の時よりも第二外国語を使って考えた時の方が、人は物事を客観的に思考し判断する事ができるという研究報告もある。そういう意味で、外国語や他文化を勉強する事は、母国語のフィルターを通してしか見ていなかった世界を、別の視点から見る事ができる良い機会だと言う事ができるだろう。他言語・文化を学ぶ事で、人はより多元的に世界を捉え、柔軟かつ客観的に思考し判断する事ができる様になるのだ。という事が詳しく書かれている新書『ことばと思考 / 今井むつみ著』を読み終わった。(今までのは前振りだ…笑)『ことばと思考 / 今井むつみ著』価格:864円(税込、送料込)この著書では「言語が異なると、認識や思考のあり方も違うのか」という疑問から、「言葉の獲得が子供の思考にどう影響するか」までが、色々な調査や実験の成果を交えながら語られている。初心者向けなので、興味がある方はぜひどうぞ。また、本書で「ピラハ族」と紹介される、アマゾン奥地に済む少数部族に関する書物も面白い。彼らは「色」どころか「数字」や「左右」を表す言葉すらない、非常にユニークな部族だ。『ピダハン / ダニエル・L.エヴェレット著』価格:3,672円(税込、送料込)
2016.02.23
そう、マイケル・ブーブレだ。以前【週刊新潮】のコラムで、北方謙三が好きだと書いていたのだが、その時は検索もせずに忘れてしまっていた。それが先日、動画を観ていたら北翔海莉の口からブーブレの名前が出て、はたと思い出した。さすがに2人が名前を出すだけあって、物凄く上手い。更に、その甘く深みのある歌声は、とても耳馴染みが良いので、ずっと聴いていても疲れない。BGMにも適しているだろうと思い、中古でアルバム5枚を衝動買いした。ちょうど先月にノラ・ジョーンズを買い揃えた所だったし、一緒に店で流そうと思っている。暫くまともに聴いていなかったせいか、最近は興味が音楽に移りつつある。加えて(実は、これまで一度も聞いた事がなかったのだが…)【水曜どうでしょう】のDVDに収録された副音声にも今更ながらに嵌まり、パソコンをしながらラジオ感覚で聞いている。耳から入る刺激を欲している時期なのかも知れない。
2016.02.17
放っておくと宝塚の話題ばかりになりそうなので(笑)、久し振りに【週刊新潮 / 1月28日号】からの話題。小説家の葉室麟が連載しているコラム【古都再見 ~幕が下りる、その前に~】で、『源氏物語』を研究し『古事記伝』を著した江戸の国学者、本居宣長にまつわる恋の逸話が紹介されていた。(詳しくは、丸谷才一の著書『恋と日本文学と本居宣長』から参照)『恋と日本文学と本居宣長 / 丸谷才一著』価格:1,404円(税込、送料別)宝暦6年(1756年)、宣長が26歳になる年の4月、彼は父の法事で松阪に帰る途中、津に住む学友の草深玄周を訪ね、歓待を受けた。この時、宣長は玄周の妹で、当時16歳の民と出会い、一目惚れしただろうと思われる。彼は5月に京都へ戻る際にも玄周を訪ねている。しかし、宣長が津に立ち寄った翌年、民は材木商のもとに嫁いでしまう。この時、彼が何を思ったかは本人のみぞ知る事だが、その後は津に行く事もせず、30歳になるまで結婚もしなかった。そして、周囲の勧めもあり、ようやく宣長が別の女性と結納を交わしたのは、宝暦10年4月。しかし、これを運命の悪戯と言うのか、皮肉と言うのか、この結納の日から僅か16日後、民の夫が亡くなるのだ。嗚呼、もう少し待っていれば、彼の人生は違ったものになっていたかも知れない。で、どうなったか…。宣長は結納の相手と9月に結婚するも、程無くして仲違い。結局、3ヶ月後の12月にはあっさりと離婚してしまう。そして翌11年の7月、民に結婚を申し入れると、翌年1月には彼女を妻に迎えるのだ。いくら宣長が最初の結婚に乗り気ではなかったと言え、この変わり身の早さはどうだ(笑)。「それなら、最初から民に求婚すれば良かったのに…」と野暮な僕などは思ってしまうが、まあ、このすれ違いがあったからこそ、宣長は自分の気持ちに素直になれたのかも知れない。更に、コラムには「この恋の経験こそが、宣長の『源氏物語』研究の素地になったと言われれば納得するほかはない」とある。つまり、恋の痛手を知り、聖人君子たり得ない等身大の自分と向き合った経験が、宣長を『源氏物語』の研究に向かわせたという事だ。実際、彼は再婚の翌年(宝暦13年)、『源氏物語』を素材とした擬古文小説『手枕』を著している。そこには、夫を亡くし悲嘆に暮れる六条御息所を慰め、やがて魅かれ合い、恋に落ちる光源氏の姿が描かれている。自身の民への想いを重ねたのだろうか。(とは言え、その御息所は『源氏物語』の中で光源氏への愛に執着するあまり、遂には生き霊と化してしまうだから、恐ろしくも悲しい恋の結末だ…)宣長は、歌論書の『石上私淑言(いそのかみささめごと)』で、こう綴っている。 道ならぬけさうなどは。 ことに心から深くいましめつゝしむべき事なれども。 人みな聖人ならねば。 (中略) 恋といふものは。 あながちに深く思ひかへしても猶しづめがたく。(道ならぬ恋ほど深く戒め、慎むべきなのだが、人は誰しも聖人ではないのだから、どんなに強く抑えようとはしてみても、恋する気持ちを鎮(しず)める事は難しい…)実に、恋とは厄介なものだ。
2016.02.15
今日から、星組公演【こうもり】の一般前売り発売が始まった。僕も19時近くに仕事から戻って来て、直ぐにオンラインチケットで購入した。最初は当然の如く、少しでも舞台に近いS席を買うつもりでいたのだが、ほとんど座席の位置が変わらない事に気付き、迷った末にA席を選んだ。それに、先日の【Ernest in Love】が楽し過ぎて、1度の観劇では満足できなかったので、【こうもり】は2回観てみようと思ったのだ。8300円(S席)で2回の観劇は金銭的に厳しいが、5500円(A席)なら多少なりとも余裕ができる。まあ、姑息な判断をした訳だ(笑)。3月は色々と予定もあるし、出費も重なるので、翌4月5日(火)と19日(火)に決めた。そして、5日はとうとう初めての宝塚大劇場だ。どんな感じになるか、ちょっと緊張する(笑)。今回の公演で何より嬉しいのは、専科から星条海斗が参加する事だ。【THE MERRY WIDOW】で絶妙な掛け合いを見せた北翔海莉と星条。この2人が再び絡むとなれば、ファンとしては期待せずにはいられない。星条としても、千秋楽の舞台挨拶で北翔への愛情を惜しみ無く語っていただけに、今作への意気込みは並々ならぬものがあるのではないだろうか。更に、今回はそこにもう1人、アドリブに強そうな紅ゆずるも加わる。何が起きても不思議ではない、楽しい舞台になりそうだ。2度も観劇できるので、せおっちを始め、他のタカラジェンヌ達にも注目したい。一方で残念なのは、十輝いりすの退団だ。特別何かに秀でた印象こそ無かったが、確固たる存在感があり、星組にとって欠かせない男役なのだろうと思っていただけに、退団者の中に名前を見付けた時は驚いた。こういう人が退団するのは、やはり一抹の寂しさを覚える。最後の舞台だけでも観られて良かった。
2016.02.13
遂に、宝塚歌劇を初めて観劇する日が訪れた。結論から言えば「もっと、ずっと観ていたい、夢の様な時間」だった。当日まであまり気にしない様にしていたのだが、やはり何となく落ち着かず、まるで初デートにでも行く気分だった(笑)。12時開演のチケットを購入していたので、早朝に買い出しや仕込みを済ませると、シャワーを浴びて身を清め(笑)、準備万端で梅田芸術劇場へ。YouTubeの時は広く感じた舞台だが、思った以上に狭くて、先ずは驚いた。あの限られた空間にオーケストラもいて、場面転換しながら芝居もダンスもするなんて凄い。今回は観劇しながら、タカラジェンヌ達にだけでなく、裏方の技術やアイデアにも感心させられてしまった。この連帯感、団結力があるからこそ、夢の舞台を生み出せるのだろう。それと、僕の席は2階で舞台から遠かったのだが、やはり双眼鏡を持って行って正解だった。一人ひとりの細かい表情まではっきり見えるし、尚且つタカラジェンヌ達を独り占めしている様な優越感にも浸れる(笑)。贔屓がいる宝塚観劇において、双眼鏡は必需品だと実感した。(ただ、まあ、逆に、他の人達の演技を見逃す危険性も高まるが…笑)さて、今回一番の注目は、何と言っても役替わりでアルジャノンを演じた鳳月杏だろう。端的に言えば、芹香アルジャノンが「暢気(のんき)な弟」タイプなのに対し、鳳月アルジャノンは「余裕のある同級生」といった印象だった。(役柄のイメージには、芹香アルジャノンの方が合っているのだろうが…)のんびり屋というより、物事に動じないタイプ。滑舌が良く、凛とした雰囲気があるせいだろうか。まあ、明日海アーネストにとっては、どちらもマイペースで思い通りにならない厄介な存在ではあるのだが(笑)、その振り回し方に違いが出ていた様に思う。こういう所に、役替わりの面白さがあるのだろう。アドリブに関しては、初回という事もあってか、余裕のある明日海りおの方が率先して、鳳月を引っ張っている様に映った。ただ、もしかすると、芹香斗亜が相手だといつも自分が受け身になるので、今回は逆に自分からアドリブをして鳳月の反応を見てやろうと、1人で勝手に楽しんでいただけかも知れないが…(笑)。(本当にそうだとしたら、相当可愛い人だ…笑)因みに、きゅうりサンドの場面では、明日海が「ゆっくり説明するから、慌てず食べて良いよ♪」と、鳳月を気遣う台詞で笑いを誘っていた。一方、執事のレインは、芹香が演じるとちょっと惚(とぼ)けた感じになり、前回公演の高翔みず希とはまた違った印象を受けた。更に、彼女の華やかさでキャラクターの魅力がぐっと増し、単なる脇役以上の存在感が出ていたのは、さすが二番手スターの貫禄だろう。あぁ、駄目だ…。書きたい事が次々に浮かんで来て終わらない(笑)。よし、もう、強引に締めるぞ(笑)。最初は迷った鳳月杏のアルジャノン役だが、結果的には観て良かったと思う。演技も歌も上手いだけでなく、独特の雰囲気のある良い男役だ。芹香斗亜も観られたし、このキャストで再演してくれて本当に嬉しい。それは、【Ernest in Love】という演目自体の魅力も手伝っている様に感じる。ストーリーは単純ながらも捻りが効いており、全編通して笑いとユーモアに溢れ、誰も傷付かず、最後は皆が幸せな気持ちになれる素敵なミュージカルだ。結末が分かっていても、何度でも観たくなる面白さがある。(既に、もう一度観に行きたい位だ…笑)今回追加されたというフィナーレも、短いながらも素晴らしく、凄く得した気分になれた。やはり、このショーあってこそ宝塚歌劇なのだと、初めて生の舞台を観て実感した。特に、黒燕尾の明日海・芹香・鳳月が3人並んで踊る姿は本当に美しく、鳥肌が立った。とにかく、約3時間(休憩30分挟む)が一瞬に感じる程、濃密で素敵な時間を過ごす事ができた。いや、本当に、いつまでも観ていたいと思ってしまう夢の舞台だ。ありがとう!!
2016.02.10
Amazonのプライム・ビデオで【遠い日のゆくえ】という作品を観た。それなりに見応えのある内容ながら、どこか2時間ドラマを観ている様な感覚に襲われ、鑑賞後に調べてみたら、本当にWOWOW放送のドラマだった(笑)。(冒頭に「シナリオ大賞受賞作」というテロップが流れたのは、そういう訳だったか…)よくよく見れば、DVDのパッケージにも「ドラマW」の文字がある。邦画のページにあったので、てっきり映画だと思ってしまった(笑)。これからは少し気を付けないと…。今回はあっさりとした作品を3本。【すーちゃん まいちゃん さわこさん】…満足度★★「30代」「女友達」「仕事と結婚」といった言葉から連想される、お肌も心も曲がり角な女性達のためのセラピー映画。それ以外には、およそ何の効果も無いので、ご注意を…(笑)。【007 / ロシアより愛をこめて】…満足度★★★☆ショーン・コネリー主演のシリーズ第2弾。解説に「最も高い支持を受け続けている超人気作!」とあったので観てみる事にした。1963年の製作だけあって、さすがに演出も小道具も単純で古臭いが、それでも充分に楽しめるのは、やはりJ・ボンドの人間的な魅力あってこそ。トラウマを抱えた根暗より、女好きでスマートなボンドの方が健康的だし、だからこそボンドガールもちゃんとその役目を果たせるというものだ。【レジェンド・オブ・メキシコ / デスペラード】…満足度★★☆前作と比べ、出演陣は随分と豪華になったが、そのせいで折角のメキシコらしさが希薄になってしまったのは残念。各々に見せ場を作ろうとしたせいか、物語として今一つ纏まりに欠けた点も気になる。要するに、メキシコ映画にはJ・デップもM・ロークもW・デフォーも必要無いという事だ。
2016.02.04
以前「気になる男役が一番多いのが星組だ」と書いたが、また1人気になる男役が現れた。95期生の瀬央ゆりあだ。星組の舞台はこれまでに【眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯(はて)に-】と【黒豹の如く】を観たが、正直彼女の事は全く記憶に無い(失礼…)。【カフェブレイク】の時も(初登場で緊張していたからなのか…)さほど印象には残らなかった。しかし、月組とのすごろく対決では一転、ユニークなキャラを披露し、何となく気になる存在に。(まあ、それは飽くまでも、素の彼女に対する興味ではあったが…笑)因みに、その時、瀬央に対して抱いた印象は「打たれ強い…?」だった。恐らく、彼女は決して飲み込みが早い方ではないだろうし(失礼…)、それ故ちょっと要領も悪く(失礼…)、他の同期と比べ華やかさにも欠けるが(失礼…)、それでもあれだけ前向きでへこたれないのは、立派な個性(=武器)だ。それに、意外とこういう不器用なタイプが、何かを切っ掛けに一気に才能を開花させたりする。(役者の世界でも、名脇役と言われる人達は遅咲きが多い)地道に、与えられた役を自分のものにできる実力を身に付れば、将来的に面白い存在になるのではないか…。そんな事を思っていた矢先に、僕にとっては数少ない情報源の1つである朝日新聞(夕刊)の『月刊タカラヅカ』でも、【鈴蘭(ル・ミュゲ) -思い出の淵から見えるものは-】における瀬央の演技と歌声を絶賛していた。普段から辛口な意見も目立つコラムにあって「ブレークの予感がする」とまで書かれていたから、既にその片鱗を見せ始めているのかも知れない。今後の成長がますます楽しみだ。新人公演は卒業だが、次回作の【こうもり】では、これまで以上に出番が増える事を期待したい。頑張れ、せおっち!!月組の全国ツアー【激情】は、一般前売り券が手に入らなかったので『チケットキャンプ』での購入も検討していたのだが、結局断念する事にした。先日、カラオケ時代(神奈川県川崎市)のアルバイトから「3月に皆で集まって飲み会をするんですが、時間空いてますか?」と連絡があったのだ。(昨年大阪へ遊びに来てくれた子が、幹事になって話を進めている様だ)往復の新幹線代もさる事ながら、大阪と川崎では日帰りもできず、ホテル代も必要になる。4月には星組の【こうもり】が控えているし、ここで無理して出費が嵩(かさ)むのは避けたい。暁千星の舞台を観られる機会はまだ何度でもあるし、3月は約8年振りの旧交を温める事にした。誰か、剥げてたりしたらどうしよう…(笑)。
2016.02.01
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