[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2015.07.06
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最近【週刊新潮】で連載が始まったコラム『ほとけを旅する』に、面白い話が載っていた。

日本銀行総裁の黒田東彦、「東彦」は何と読むか?

多分、ニュースで度々耳にしていたはずだが、急に言われると出て来ない。
しかも、こんな字を書くなんて知らず、見当も付かなかった…。
(クイズになる位だから知らない人も多いはずだ、と負け惜しみを言ってみる…笑)

答えは「はるひこ」。

では、どうしてそう読むのか…。
本題はここからだ。

コラムによれば、古代中国に端を発する自然哲学の思想「陰陽五行説」では、「春」を表す方角が「東」だったらしい。
更に、色は「青」で、その方角を守る聖獣は「龍」と決まっていた。
「四季 ― 方角 ― 色 ― 聖獣」は、以下の様に対応している。

 春 ― 東 ― 青    ― 青龍
 夏 ― 南 ― 朱(あか) ― 朱雀
 秋 ― 西 ― 白    ― 白虎
 冬 ― 北 ― 玄(くろ) ― 玄武

そして、その中央に皇帝がいて、その色は「黄」とされた。

ここで思い出すのが、奈良県明日香村にある高松塚古墳とキトラ古墳の壁画だろう。
そこに描かれた四神は、歴史的価値以上に、美術的な表現力がとにかく素晴らしく僕も大好きなのだが、こんな意味があるとは全然知らなかった。
せっかく大阪に住んでいるのだし、足を延ばしていつか観に行きたいと思っている。

ついでに調べてみると、江戸中期に活躍した国学者、荷田春満は「春」の字を「あずま=東」と読ませ、「かだのあずままろ」と称したらしい。
言われなきゃ、絶対に読めない…(笑)。





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Last updated  2015.07.07 22:42:20
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