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さて今日は、久々に当ブログの「看板記事」である2022~23主力株概況シリーズです。 18位 9990 サックスバーホールディングス (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額18位の準主力株は、日本最大のバックリテールカンパニーのサックスバーホールディングス(旧東京デリカ)です。昨2021シーズンの17位に続いて3年連続の上位入賞となりました。 現在の株価は715円、時価総額214億円、PBR0.83、自己資本比率は65.3%と良好、今期予想PER16.60、配当利回り2.1%(15円)、総合利回り2.8%(15+5=20円、1000株優待品のメルカリ平均価格は額面の40~100%、ここでは50%で換算)で、優待は100株保有で10000円以上の買い物で利用できる2000円相当の優待券1枚(メルカリ平均価格は300円)、1000株保有で10000円相当の自社オリジナル商品です。 今日は過去の1000株優待品を3つ見ておきましょう。いずれも品質がしっかりとしていますね。 さてここ サックスバーHDは、旧社名である「東京デリカ」時代の2010年前後には主力の一角として激アツで戦った思い出深い銘柄 です。その理由は、 「巨大ショッピングモール内での足が棒になる程の執念深い徘徊」の中でその魅力に気付いて主力化し、結果として極めて大きな利益を上げることの出来た、まさに「足で稼いだ」銘柄 だったからです。そして同時に私にとっては、 「まさに ピーター・リンチ ど真ん中ストライク」な銘柄であり、「確信を持って勝負に出て、そしてきちんと勝ち切った」という意味において、自分が作り上げてきた優待バリュー投資手法がしっかりとワークしている、唯一かつ無二の必殺技である「優待バリュー竹槍投資法」でこれからも勝負していける、そういう自信を改めて持つことが出来た記念碑的な銘柄 でもあります。 、、、、、、サックスバーHDでの勝負を終えた私のポートフォリオには、その後激戦の形見の恩株が静かに150株眠るのみだったのですが、数年前にMAX優待を貰うために1050株までは再び買い増しをしていました。 そして同時に私は新たな出会いを求めて、ずっと週末ごとの執念深い巨大ショッピングセンター巡りに精を出し続けてきました。「日本社会のマジョリティーを占めるマイルドヤンキー層が集結した、この魔法の玉手箱の中には必ず次のお宝が眠っている。いつかきっと、第2のサックスバーをこの手で掴み取って見せる。」と決意してきました。 、、、2020年に突如世界を襲った「新型コロナ」の登場で、各銘柄の業績には激しい差が生じました。日本最大のバックリテールカンパニーとして、強力なライバルがいないままに安定的な利益を貪り上げ続けていたサックスバーHDには、突然の「土砂降りの暴風雨」が襲い掛かる結果となりました。 その結果、2021年3月期は19年ぶりの赤字転落となり、次の2022年3月期も無念の2年連続赤字に沈みました。 ただイオンを筆頭とする巨大ショッピングセンターの現状を見ても、サックスバーの強力なライバルは未だに登場していません。「バック屋さんがいくつかあるなあ。」と思っても、よく見ると実はどれもサックスバーがマルチブランド展開しているだけのことがほとんどです。また最近はサックスバーよりも価格レンジの低い「中華系(?)」のバック屋さんがポツポツと入り始めていますが、今の段階ではまだ大きな脅威にはなっていないと個人的には見ています。 そのため私は、「サックスバーは今期業績もイマイチだけど、それでも何とか黒字転換を果たせそうである。そしてコロナが完全に鎮静化すれば1株益100円を出せるポテンシャルもある。また財務状態が良くて余力があるし、無理矢理に第2のサックスバーを探さなくても、馴染みの、目の前のサックスバーをおかずにしてもう一杯はご飯を食べられる。」という判断の元に、数年先の利益水準回復に期待して準主力級での戦いを継続しています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 以上、 翼の傷ついた、お替りエンジェル サックスバーホールディングスでの「第2戦」を十分に集中しながら引き続き戦っていく所存です。 2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Nov 2, 2022
いやあ11月になりましたね。「芸術の秋」ですし、コロナも沈静化していますし、今の内に色々と活動しておこうと思っています。(笑) ところでマーケットでは昔から 11月は、1年で最高の数か月の到来を告げる。 11月は機関投資家の第4四半期の資金が市場に入ってきて、最高の3か月の初めとなるので、最もパフォーマンスが良い月のひとつに位置づけられる。 (出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P150) と言われています。また、 11月、12月、1月は最も良い3か月だ。株価が着実に上昇する可能性が高いだけでなく、上昇自体もほかの月に比べて圧倒的に大きくなることがある。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P149) こともあり、11月と言うのは、 「1年で最高の3か月」の始まりを告げる、祝砲轟く(とどろく)素敵な1か月 でもあります。 ということで、私は11月が大好きです。株が上がることが多いだけでなく、まだ気候も良くて過ごしやすいですし、ご飯も美味しい季節ですから猶更ですね。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Nov 1, 2022
さて2022年10月のまとめです。 今月は様々な銘柄の業績推移を広く見渡しながら、ポートフォリオ上位陣を慎重に慎重にチビチビと少しずつ入れ替えました。ここから数年単位で見て良さそうな、期待値の高い所に資金を寄せていっています。 さて次に今月の成績ですが、対2021年末比で+2.8%となりました。先月の+1.6%からはやや改善する結果となりましたが、対TOPIX(年初来-3.2%)との相対的な値動きではやや劣後するイマイチな1か月でした。 いずれにせよ、これからも「市場の発する声」に常に耳を澄ませながら、虚心坦懐にポートフォリオ上位銘柄を1つ1つ見つめ続け、少しでも全体が滑らかで力強い形になるように努力を続けていきます。 それでは皆様、来月もよろしくお願い致します。
Oct 31, 2022
このところツイッターランドでの投資ジャンキー=株クラのつぶやきが明白に減っています。以前だと自分のタイムラインを見ていると湯水のようにツイートが湧き出ていて「みんな、本当にタフだなあ。」と思っていたのですが、最近だとそれがポツポツという感じで急に寂しくなってきています。 ちなみに私がツイッターでフォローしている投資家と言うのはいずれも実力者ばかりであり、精神的に脆弱だったり、知識や経験が「レベルに達していない」ような方は1人もいません。そのクオリティに関しては絶大な自信を持っています。そういうタフな方々のつぶやきが減っているという事です。 そういえば、この私のブログもしばらく前に目に見えるくらいに急に「ガタっと」25%くらいアクセス数が落ちてから、全く回復せずにそのままの状態となっています。1日平均10000アクセスがある日唐突に7500アクセスに落ちてそれきりという感じです。↓ これは、世界的に軟調な相場環境が続いて投資家の熱量が落ちているということだろうと思います。世の中面白いもので人間「投資が苦痛で嫌になる時期」というのが大体同じです。「我慢・忍耐の限界=アンクルポイント」というものが絶対に存在するんですね。それが当ブログでの「唐突なアクセス数の減少」に表れていると思います。 ただ、経験的には自分のブログへのアクセス数が落ちる時と言うのは後から考えると、「買い場」だったという事も多いです。果たして今回はどうなるでしょうか?
Oct 30, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト134位「株で200万ドル儲けたボックス理論」の原理原則(原題:You Can Still Make It In The Market) の第4弾です。 今日も第2章 市場は突然、息を吹き返す から。 確実に分かっていたことが一つある。それは何年も前に買ったことがある株ではなく、新しい株を見つけなければならないということだ。 かつての強気相場で買った、若くてはつらつとしたオリンピック選手のような株、全力疾走して私に一財産をもたらしてくれた株は、今や老いて、棺桶に片足を突っ込んだ状態だ。その会社の多くはすでに全盛期を過ぎている。 それらは今や人望があり保守的な高齢者のような存在であり、株価も保守的な高齢者のような動きをしている。それらは株式市場の歴史に名を残していて、ともにわくわくしながら過ごした時期を振り返ると、いつでも懐かしく幸せな気分になる。 しかし、脚光を浴びた優勝馬と同じで、それらもいずれ一線を退いて、関心の対象は明日の若手に移っていく。 このダーバスの指摘は鋭いですね。市場には「大暴騰の記憶」と言うものが確かにあり、一度スター株となった後に人気が無くなって暴落した銘柄と言うのは、再び表舞台に立つまでに長い年月が必要となることが多いです。 そして「昨日のスター株」に拘るのではなく、市場をきょろきょろと広く見渡して全く違うジャンルの株で勝負した方が結果がいいことが経験上も実に良くあります。 ダーバスは分かりやすくてユーモアにあふれた表現で、そういう「市場の真実」を教えてくれているんですね。(続く)
Oct 29, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。149位 7081 コーユーレンティア (東S、12月優待) ◎ PF149位は、建設現場事務所やイベント会場、オフィスへ備品・ICT商材をレンタルしているコーユーレンティアです。 現在の株価は1636円、時価総額89億円、PBR1.15、自己資本比率は46.5%、今期予想PER6.32、配当利回り2.4%(40円)、総合利回り2.8%(40+5=45円、優待ポイントは1P=0.5円で換算)で、優待は300株保有で株主優待ポイント3000Pなどです。 私はここへは2022年6月に参戦しました。成長力がありまた業績推移も好調であり、ポートフォリオ中位としては十分に良い銘柄であると考えています。
Oct 28, 2022
さて今日は通常の2021~22PF概況シリーズです。 148位 5161 西川ゴム工業 (東S、3月優待) ◎ PF時価総額148位の上位銘柄は、独立系で日本の全自動車メーカーに納入実績を持つドア用シール部品(ウエザーストリップ)のトップメーカーの西川ゴム工業です。ずいぶん昔には超主力の一角として戦ったこともあったのですが、今はその時の戦利品の恩株が1000株、PFの片隅に静かに眠るのみです。ただ、ここは依然として実に良い銘柄ですね。 現在の株価は1172円、PBR0.33、時価総額234億円、自己資本比率は57.9%、今期予想PER25.04、配当利回り3.4%(40円)、総合利回り4.3%(40+10=円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 前会長さんが絵がお上手だったようで、クオカードの盤面は毎回前会長による絵画となっています。 西川ゴム工業は超低PBRですし、PF上位銘柄として特に不足の無い、高い総合戦闘力を持った銘柄であると評価しています。今後の株価推移によっては、むしろ買い増しを検討したいと思っています。
Oct 27, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト134位「株で200万ドル儲けたボックス理論」の原理原則(原題:You Can Still Make It In The Market) の第3弾です。 今日は第2章 市場は突然、息を吹き返す から。 一九七四年の冬のことだ。株式市場は二年近くも大きく下げ続けていた。それは記憶にあるかぎりで最悪の弱気相場の一つだった。大幅な下落を免れた銘柄はなく、多くはPER(株価収益率)三倍以下で取引されていた。 将来性のある会社は株式市場で必ず投資家の注目を浴びることになる。知識が豊富で目ざとい専門家はいくらでもいるからだ。私はただ待って、観察し、どの株が出来高を伴って上げているのかを見守るだけだった。 このダーバスの表現はいいですね。彼はシンプルに価格と出来高だけを見つめて投資をしていたという事です。そしてそのやり方で成功したという事です。2022年現在の視点で言うと、ダーバスは、 アナ・クーリング の言う VPA(Volume Price Analysis:出来高・価格分析) と言う手法を用いて市場に対峙していたという事です。これは ジェシー・リバモア の時代から多くの モメンタム投資家 の武器になってきたものですが、シンプルであるがゆえにその効力を失うことが無い極めて有効なやり方です。 何故なら「出来高は絶対に隠せない」からですね。(続く)
Oct 26, 2022
さて今日は 2021~22PF概況シリーズ です。 147位 3591 ワコールホールディングス (東P、3・9月優待) △ PF時価総額147位の上位銘柄は、婦人下着首位のワコールHDです。 現在の株価は2379円、時価総額1534億円、PBR0.66、自己資本比率は73.1%と良好、今期予想PER25.94、配当利回り3.4%(80円)、総合利回り3.5%(80+12=84円、優待券は女性に大人気なので額面の100%で換算)で、優待は500株保有で年2回3000円分の商品券+自社および自社グループ通販商品20%割引などです。 私が好きな優待株の古典的な条件として、 1. 低PBRで財務良好。 2. 優待が自社製品で、かつ同時に力がある。 3. 出来れば年2回優待。 というものがあるのですが、ワコールHDはそれらをまずまずのレベルで満たしています。今後も優待を楽しみにしながら、末永く応援してホールドしていく予定です。
Oct 25, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。146位 6850 チノー (東P、3月優待) ○ PF146位は、温度制御主体の計測器専業メーカーのチノーです。 現在の株価は1677円、時価総額155億円、PBR0.81、自己資本比率は55.2%、今期予想PER11.86、配当利回り2.8%(47円)、総合利回り3.9%(47+18=65円、優待は1P=0.5円&700株保有時で換算。)で、優待は300株保有でプレミアム優待クラブのポイント4000Pなどです。 私は優待新設後に、一番レートが良くなるところの700株を買いました。それにしても保有株数と付与されるポイントレートが見事にバラバラで気になります。一体どういう意図があるのでしょうか?
Oct 24, 2022
さて今日は 2022~23主力株概況シリーズ です。 17位 7552 ハピネット (東P、3月優待) ◎◎ PF時価総額17位の上位銘柄は、玩具卸で圧倒的首位のハピネットです。昨2021シーズンは23位でしたが、株価上昇により少し順位を上げてきました。 最近はコロナ禍のダメージでイオンを筆頭とする巨大ショッピングセンターに空き店舗が目立ちますが、そこにカプセルトイ(ガチャガチャ)の専門店が静かに増殖しており、その恩恵を受けてハピネットの業績は非常に好調です。今期も既に第2四半期の連結業績を上方修正(通期は据え置き)しています。 現在の株価は2019円、時価総額486億円、PBR1.04、自己資本比率は49.1%で有利子負債は0、今期予想PER13.60、配当利回り2.5%(50~60円)で、優待は自社オリジナル玩具・ゲーム・DVD・ブルーレイなどから100株で1つ、500株で2つ+2000円相当のこども商品券、1000株で3つ選択+5000円相当のこども商品券です。優待品のメルカリ価格はブツと時期によって違いますが大体1つ2000~3000円で平均すると2500円なので、総合利回りは3.7%(50+25=75円)となります。 今日は私が過去に戴いた優待品の中から1つだけ見ておきましょう。 メルセデスベンツGクラスのラジコンカー 「Gクラス=通称ゲレンデ」が嫌いな男性って聞いたことがないですし、何を隠そうこのワイも大好きです。滅茶滅茶カッコいいので、お家の棚に飾りました。 さて私はハピネットを2020年の5~6月に平均1100円くらいで買い増しし、合計10000株の保有としてPF上位銘柄として戦うことにしました。(上記データはSBI証券より引用) その時に自分が考えたこと・思考の流れは以下の通りでした。 1. ハピネットはヒット商品が出るか出ないかで毎年の業績が大きくぶれる 傾向がある。そして積極的な企業買収を通じての売上高の着実な伸長と業績推移を見ると、ハピネットには中ヒットが出れば1株益100円強、大ヒットが出れば1株益200円を稼ぐ力がある。 具体的に過去の事例を見てみると、 2015年3月期 には玩具事業でバンダイの「妖怪ウォッチ」のキャラクター商材の大ヒットがあり、1株益178.9円を稼ぎ出した。 また 2018年3月期 には映像音楽事業で映画「君の名は。」の大ヒット、またビデオゲーム事業で任天堂スイッチのハードと、そのソフトである「スプラトゥーン2」、「スーパーマリオオデッセイ」などのメガヒットがあり、1株益185.3円を稼ぎ出した。 なので3~5年の中長期の視点で考えれば、1株益100円の「普通の出来の年」が出る確率は非常に高いし、うまくいけば1株益200円の「当たり年」を掴める可能性もある。そして1株益200円なら、欲をかかずに低めに見積もってPER10倍としても楽に株価2000円が目指せる。 2. また仮に利益低迷が続いた場合でも、下記の通りハピネットは「安定的な配当額として1株当たり年間50円を維持する」と公表しており、また「ほとんど無借金」で財務状態が良いことからも、その継続性には問題はないものと考えられる。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 3. 更に最初に見たように、ハピネットには極めて強力かつ独自性が光る優待制度がある。配当50円+優待25円で合計75円になるので、 業績がどれだけ悪くても「総合利回り7.5%となる株価1000円ライン」はリアルガチで強固な防衛線として機能する と考える。 以上を簡単にまとめると、この投資アイデアは配当と優待を貰いながら、ハピネットに次の特大ヒット作が出て株価が大きく上昇する日を地中に隠れて惰眠を貪りながら気長にゆっくりと待とうという、 ハピネット お昼寝待ち伏せ投資法 でした。 私は当時株価が1100円前後だったハピネットに、名著 ダンドー で著者のモニッシュ・パブライが言う コインの表なら勝ち、裏でも負けは小さい 非常に有利な状況を見出した、ということです。「株価は今1100円。勝負に負けても1000円で、もしも勝ったら2000円なので、これはめちゃんこ有利な賭けだ。チャンスだな。」と考えたのです。、、、、、、という思考の流れで、私は現在ハピネットを準主力クラスに据えて戦っています。また「4代目絶対基準優待バリュー株」として長年ポートフォリオの司令塔を担ってきた 8591オリックス が2024年3月期での優待廃止を発表した今、次の 「5代目」の筆頭候補 ともなっています。そのくらい地力のある銘柄です。、、、、、、、、ここを買い増しした2020年当時は「株価2000円に行けば御の字だな。」と思っていましたが、その後の力強い売上高の伸長と好調な業績推移を考えると、「次に特大ヒット作が出れば、地力の増したハピネットは1株益300円くらいは出るかもしれない。そうするとPER10倍として株価3000円は現実的な目標だな。」と現時点では考え直しています。 ま、いずれにせよ、高いガチンコ戦闘力を持つ正統派優待バリュー株のハピネットを、これからも楽しくホールドしながら応援していく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Oct 23, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。145位 5923 高田機工 (東S、3月優待) ◎~◎◎ PF145位は、関西地盤の中堅橋梁・鉄骨メーカーの高田機工です。 現在の株価は2365円、時価総額53億円、PBR0.26、自己資本比率は78.9%と良好、今期予想PER9.99、配当利回り4.2%(100円)、総合利回り5.1%(100+20=120円)で、優待は100株保有で2000円相当のクオカードです。 盤面はマニアックですが、結構カッコいいです。 、、、さて少し昔のことになってしまいましたが、高田機工は2017年に株主数不足で旧東証1部陥落の危機に陥っており、ブログでは当時非公開としていましたが、実は株主数対策の優待新設狙いで大きく買って超主力株に据えて勝負に出ていました。 ただ会社側は結局は、「購入は1人100株限定という条件付きの40000株の立会外分売」という荒業で「みなし株主数」を増やしてこのピンチを辛うじて凌ぎ切り、東証1部の地位を何とか維持しました。 私は狙いが不発に終わったため、泣きながら負けを認め持ち株の3分の2以上を売却したのですが、その後「万年超不人気株」の宿命で単元株主数が1999人(2018年3月期)と再びボーダーラインの2000人を割り込んできたこと、また指標的に全市場を広く見渡してもトップレベルに割安な水準であったことから、持ち株の一部を残し勝負を継続としました。 そして株主優待制度の導入を死ぬほど嫌がっていた高田機工がついに「根負け」したように優待新設に踏み切ったことから、「色々あったけど、これで本当に終わりだな。」と考えて勝負を終えました。その後はウォッチ用に500株のみを保有継続としています。 ここは所謂、「ネットネット株」 みきまる注 : ネットネット株にはいくつかの定義があります。一番古典的なのは、(流動資産-総負債)×0.66 > 時価総額 の条件を満たす銘柄の事で、バリュー投資手法の創始者の ベンジャミン・グレアム が提唱したものです。これはNCAV式と呼ばれる計算方法です。 ちなみにそのグレアムは名著「証券分析」の660ページで上記の簡易法とは異なるより詳細なネットネット株の計算式を提唱しています。それは、 (流動資産(現金資産✕1.00+売掛金・有価証券・投資有価証券✕0.8+棚卸資産✕0.66+その他の固定資産および雑資産✕0.15)-総負債)×0.66>時価総額 の条件を満たす銘柄の事で、これはNNWC式と呼ばれる計算方法です。今回の高田機工はこのNNWC式でのネットネット株に該当します。 世界的にはもうネットネット株はほとんど枯渇していて存在しないのですが、「失われた30年」で極度の株式市場の低迷が長く続くここ日本では今でも多数存在しています。そして ネットネット株は言ってみれば「10000円の現金が入った財布が6667円で売っている」様なもの なので、 理論的に非常に負けにくい、安全な投資対象 となります。 (注:終わり) の株価水準で 資産バリュー株として見た場合の割安さは日本市場トップクラス ですし、優待廃止がない限りは残りの株はこのまま楽しくホールドして応援していく予定です。
Oct 22, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第位「株で200万ドル儲けたボックス理論」の原理原則(原題:You Can Still Make It In The Market) の第2弾です。 今日は第1章 私がダーカードを考案したわけ から。 この最終作で彼は、「ダーカード」という概念を発明して彼のボックス理論を説明しています。ダーバス(dar)のカード(card)という単純な語呂合わせですね。(笑)それでは早速本文を見ていきましょう。 私はどうやってダーカードを作るか A. 急上昇している株価が3日以上続けて上抜けできない抵抗線にぶつかると、その水準がボックスの天井になる。 B. 天井から下げたあと、株価が3日以上続けて下抜けできない下値抵抗線にぶつかると、その水準がボックスの底になる。 C. ボックスの下から5%までのところにアミを掛けているが、これは危険水準のことである。 私はどのようにダーカードを使うか A. 株価が一番上のボックスに入っている株は上昇トレンドにある。株価がボックス内にとどまっているかぎり、株価の変動は無視するべきで、その株は「保有」し続ける。 B. 株価が一番上のボックスの高値を上にブレイクすれば、その株は「買い」になる。最初のブレイクで、一〇%下にストップロス注文を置く必要がある。 C. 上に新しいボックスが形成されたあとでは、株価がこのボックスの底を下回ってアミの部分まで下げたら、その株は「売り」になる。 D. 一番上のボックスに入っていない株は、保有する理由も買う理由もない。 それでは改めてダーカード(dar-card)を見ておきましょう。 いやあ、実にシンプルでいいですね。 「究極の複雑系」である株式市場では、難しすぎる理論、変数の多過ぎるやり方はほぼ機能しません。その意味でダーバスのダーカードはとても単純かつ堅牢な考え方ですし、今の市場でも一定の有用性があると考えています。(続く)
Oct 21, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。144位 8282 ケーズホールディングス (東P、3・9月優待) ◎~◎◎ PF144位は、北関東地盤の家電量販店のケーズホールディングスです。 現在の株価は1182円、時価総額2660億円、PBR0.81、自己資本比率は65.5%、今期予想PER8.35、配当利回り3.7%(44円)、総合利回り5.4%(44+20=64円、優待券のメルカリ平均価格は額面の95~100%、なのでここでは100%で換算。)で、優待は100株保有で年2回1000円相当の優待券などです。 ところで私は以前から無償のボランティアで、複数の友人の投資初心者の方にポートフォリオ立ち上げの協力をしています。これはそれぞれの方の年齢・資産・性格・株式投資への習熟レベル・リスク選好度などをヒアリングした上で、「それだったら、こういった銘柄群で、このくらいの比率だと長生きできるんじゃないですか?」とモデルポートフォリオを呈示して投資の参考にしてもらうというだけのものです。 何でこんなことをしているのかというと、単純に自分が面白いからでただそれだけの理由なのですが、2021年の初めにこれから新規にまっさらで株式投資を始めるという20代の女性の方に「総額170万円くらいの全財産で、オール優待株のなるべく安全なポートフォリオを組みたい。」という依頼を受けました。 その方はデパートでのお買い物が大好きという事だったので、3086Jフロントリテイリング、3099三越伊勢丹HD、8233高島屋、8242エイチ・ツー・オー・リテイリングの100株ずつのバルク買いをまず提案しました。 それ以外には、「お料理が好き」というのでプレミアムサービスが優待で6か月無料になる2193クックパッドや、その時に安いと自分が感じていた銘柄群の中から、1単元が比較的少額な所を中心に2730エディオン、2907あじかん、3395サンマルクHD、7337ひろぎんHD、7643ダイイチ、8281ゼビオHD、8928穴吹興産、9324安田倉庫、9990サックスバーホールディングスなんかをお勧めしました。 その後で、少し予算が余っていたので、私が「他にご自身が買いたい会社ってありますか?」と質問してみたところ、真っ先に「私、ケーズデンキの株が欲しいです。」と言われました。「高校生の頃からアルバイトをしていた大好きなお店なので、絶対に買いたいんです。」ということでした。 ところが実は、自分はケーズHDを何故かそれまで保有していませんでした。なので、「えっ、ケーズですか? いや多分かなりのバリュー株だったと思うので大丈夫と思いますが、ちょっとこれから確認させてください。。。あっ、はい、これはOKですね。というか、自分も持っていなかったので明日一緒に買わせていただきます。」ということになって、参戦することになったのでした。(汗) 改めて見てみるとケーズHDは指標的にも安いですし、十分な総合利回りも出ていますし、買っていて当然の銘柄でした。「人に教えているつもりで、自分が学ばせてもらった。」という印象的な事例でした。投資の世界では、本当に「自分以外はみんな師」なんですね。
Oct 20, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。 第134位は、「株で200万ドル儲けたボックス理論」の原理原則(原題:You Can Still Make It In The Market、ニコラス・ダーバス著、パンローリング、2019年) です。 ちなみにダーバスは1920年生まれで1977年に亡くなっています。そしてこの本は1977年の出版なので、彼の最終作&遺作という事になります。 彼の第1作&永遠の名著として褒め称えられている1960年作の 「私は株で200万ドル儲けた」 ではまだ粗削りだった「ボックス理論」がより洗練された形で分かりやすく言語化されており、「ダーバス理論の集大成」とも言える珠玉の1冊です。 監修者である長岡半太郎氏が、「素晴らしい相場書に仕上がっている。」と絶賛されているのも良く分かります。 ところで、この本を読み終えた私には「解けない大きな謎」がずっと、今に至るまで横たわっています。本書中の記述から、ダーバスは少なくとも1976年には滅茶苦茶元気で、快活で、頭も書く文章もキレキレ(彼には明白な文才がある)であり、とてもその翌年の1977年に死去するとは思えないのです。 ところが、1説によると晩年のダーバスは「ロンドンの貧民街」で目撃され、全てを失って失意のうちに世を去ったのではないか?とも言われています。ただネット上で様々な情報に当たったのですがその真偽はどうしても判然としませんでした。また ウィキペディア を見ても、シンプルに「1977年に死亡した」と書かれているだけでそれ以上の情報はありません。詳細を御存じの方がいらっしゃたら、是非教えてください。 1976年にこれだけの本を書ける凄まじい力量があったダーバスが、その翌年に貧民街で亡くなるなんてことが本当にこの世の中にあるのだろうか?と私はずっと思い続けているのです。 ただ、 モメンタム投資手法 の「始祖の巨人」であった伝説の相場師 ジェシー・リバモア もすべてを失ってピストル自殺した1941年の前年である1940年に唯一の自筆著であり傑作でもある 「リバモアの株式投資術」 を書いていますし、もしかすると1976年のダーバスも内情は火の車で苦しんでいたのかもしれません。 そもそもモメンタム投資手法は、完成者である ウィリアム・オニール の公式 「CAN-SLIM」 のMが示す通りで、Market Direction=株式市場の方向を見誤るとうまくいかないという欠点を持つ手法です。 そしてダーバスが亡くなった1970年台の後半は株式市場は決して好調であったとは言えず、もしかするとダーバスは最期に相場の高波にさらわれてしまったのかもしれません。 ただいずれにせよ、このダーバスの遺作は「洗練されたモメンタム投資手法の教科書」として眩いばかりの閃光を放っています。彼の本当の最期がどの様なものであったにせよ、この本のエバーラスティングな価値を減じるものでは全くありません。 それでは次回からは、「ダーバス最期の、命を賭した傑作」の神髄を一緒に味わっていきましょう。この本、マジで凄いですよ。(続く)
Oct 19, 2022
さて今日は当ブログ一番人気の 2022~23主力株概況シリーズ です。 16位 8591 オリックス (東P、2024年3月最終優待) ◎◎ PF時価総額16位の準主力株は、総合リース国内首位のオリックスです。2021シーズンは8位でしたが、2024年3月をもって優待廃止の報を受けて持ち株の半分を売却したため少し順位を下げてここで登場してきました。 現在の株価は2117円、時価総額26638億円、PBR0.77、自己資本比率は22.5%、今期予想PER7.94、配当利回り4.0%(85.6円)で、優待は100株保有で年2回株主優待カード(ヤフオク平均落札価格は100円)+ 3月株主にのみ自社取引先取扱商品(カタログより選択。3年未満はBコースで恐らく5000円相当。3年以上連続保有だとAコースで恐らく10000円相当)です。そのため 総合利回りは6.5%(配当85.6円+優待カード2円+優待Bコース50円=137.6円)と大型株としてはかなりの高さ となります。 私は2021年度にスープストック東京のスープセットを選択したのですが、とても良かったので2022年度もリピートしました。 届いてしばらくすると、何故か私の朝ごはんが急に豪華になり、「優待生活」の素晴らしさをしみじみと実感しました。 さてリース会社には、 8424 芙蓉総合リース 8425 みずほリース 8439 東京センチュリー 8566 リコーリース 8793 NECキャピタルソリューション など、指標的に割安で更に優待内容も良い銘柄がたくさんある訳ですが、オリックスはそのリース各社の中でも飛び抜けて良い銘柄であると思います。 その理由としては、 1. 業界最大手なのに総合利回りがとても高い。 2. 指標的に非常に安い上に、成長力も高い。 (上記データは、20220511決算説明資料より引用) の2つが上げられます。 次に指標的には激安水準のオリックスの株価が長期低迷している理由として、「リーマンショック時に株価が暴落しているなど、著しく業績の安定性に欠けることが市場で嫌気されているから。」と言う解説を見る事があるのですが、実際にはリーマンショックも黒字で切り抜けていますし、下記の通りかぶたんプレミアムで過去25年間の業績推移を見ても一度も赤字もありませんし、やっぱりちょっと過小評価され過ぎなんじゃないかなあ?と個人的には思います。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) もっと言うと、オリックスの決算説明会の資料を見ると 「設立初年度を除き、57年間毎期黒字を計上」 とあります。過去の日本経済を襲った無数の危機を、全て黒黒で切り抜けてきた実力は並大抵のものではありません。(上記データは、20220511決算説明資料より引用) ただ最近では、オリックスの株価が長期低迷している別の理由として、「オリックスは業務内容が多岐に渡っており、実態が分かりにくい。そのためコングロマリットディスカウント(積極的なM&Aなどを通じて事業を多角化している企業において、単体でそれぞれの事業を営む場合と比較したとき、市場からの評価が低下し、株価が下落している状況のこと)によって低評価に据え置かれている。」というものもあります。 これは一理あると思いますが、オリックスが多角化しているのはそれだけリスク分散が効いていて危機に強いという事でもあるので、私はむしろ長所なのではないか?と個人的には考えています。(上記データは、20220829決算説明資料より引用) ところで私はこれまでこのオリックスを、 「主力株昇格への最後の番人」となる「絶対基準優待バリュー株」 に設定していました。具体的に言うと、 保有する全ての主力株は、その総合戦闘力において、指標的には激安なオリックスを上回らなくてはならない ということです。言い方を変えると、主力足る銘柄は指標的な割安さ・成長力・利益水準の高さ・優待力・事業内容の革新性・もしくは株価上昇のきっかけとなるカタリストなどの点で、少なくとも最低何か一つはオリックスよりも大きく突出していなくてはならない、ということになります。 ただ前述の通り、2024年3月期でオリックスの優待制度は廃止されることとなりました。そのためまだ少し時間的な猶予はあるものの、私は次の「5代目絶対基準優待バリュー株」=「ポートフォリオの司令塔&心臓部」を新たに設定しなくてはならないことになりました。 これは大変に難しいことです。何故なら、 歴代の司令塔 の中でも4代目のオリックスはその安定感、知名度、指標的な割安さ、高い総合利回りを考えると突出して偉大な存在だったからです。 現在上がっている5代目の候補 は、7552ハピネット、8928穴吹興産、などの以前にも紹介した銘柄のほか、現在主力候補として鋭意仕込み中の非公開銘柄である****あたりとなります。「4代目オリックス」の素晴らしさを日々噛み締めながら、5代目探索を続けています。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 18, 2022
さて今日は通常の2021~22ポートフォリオ概況シリーズです。 143位 3099 三越伊勢丹ホールディングス (東P、3・9月優待) △(バリュー株投資家としての評価) ◎(優待族としての評価) PF時価総額143位の上位銘柄は、百貨店首位の三越伊勢丹HDです。前回は2018年に95位で登場していましたが、その後の保有銘柄数の大幅な増大を考えると、ほぼ似たような立ち位置での4年ぶりのシリーズ登場となりました。 現在の株価は1354円、時価総額5373億円、PBR1.01、自己資本比率は43.6%、今期予想PER26.76、配当利回り0.9%(12円)、総合利回り3.1%(12+30=42円、100株優待の利用限度額30万円のカードのメルカリ平均落札価格の3000円で換算)で、優待は10%割引の株主優待カード(利用限度額は保有株式数及び期間で異なる)を年2回です。 このカードは普通のハウスカードでは割り引き対象外の地下の食品売り場でも使えたり、駐車場でも無料サービス時間が延びたりと、実際に使ってみると非常に便利です。またカードの提示により有料催事や文化展に無料入場できるのもとても嬉しいです。 そして当然のことですが、一部の例外があるものの百貨店ならではの高級ブランドの商品が10%引きになるのは素晴らしいことです。 ここ三越伊勢丹HDに限らないのですが、百貨店各社の株主優待カードというのは、毎日の生活のクオリティアップに欠かせないものです。これからも現行の株主優待制度が続く限りは楽しくホールドして応援していく予定です。
Oct 17, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。142位 4099 四国化成工業(東P、3月優待) ◎ PF142位は、ラジアルタイヤ用不溶性硫黄をはじめとする化学品が柱の四国化成工業です。 現在の株価は1233円、時価総額653億円、PBR0.83、自己資本比率は70.9%と良好、今期予想PER17.59、配当利回り2.1%(26円)、総合利回り2.3%(26+2=28円、優待品は私の独断で2000円で換算)で、優待は1000株保有で地域特産品(讃岐うどん)です。 四国化成工業は過去25年間一度も赤字がありませんし、利益率も高いですし、なかなか良い銘柄と思います。私はずっと前から買いたかったのですがなかなかタイミングが合わず、しばらく前に指値に引っかかってようやくの参戦となりました。優待を楽しみに末永くホールドして応援していく予定です。
Oct 16, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト133位金融市場はカジノ(ニコラス・ダーバス著、パンローリング、2019年) の最終回第3弾です。 今日は第5章、 自分の身を守るーリスクヘッジ から。 負けている持ち株は売って、勝ち組を見つけたほうがいいよ。すぐに売って、損切りをすべきだ。 私の経験では、株価には現実的であることが絶対に必要だ。買ったときにいくら払ったとしても、二十五ドルの銘柄は二十五ドルの銘柄だ。だから、それを二十五ドルの銘柄として評価しなければならない。 株式市場では過去も未来もまったく意味のない言葉だ。そんなものは存在しないからだ。そこに存在するのはいつも現在だけだ。取引日の日が変わり、時間が変わるたびに、新たな判断を迫られる。私は過去や未来に行動するわけではけっしてない。行動するのはいつも現在だ。 だから、含み損になった銘柄を持ち続けるという決断は、負け組を買うという決断とまったく同じなのだ。明らかに、同じ理屈は上げている銘柄を売るという判断にも当てはまる。だれが損をする銘柄を買って、利益が得られる銘柄を売るだろうか? これは「価格だけを真摯に見つめ続けて」戦っている、モメンタム投資家ならではの「地に足のついた」素敵な言葉ですね。 ダーバスは株式投資を始めた最初の頃からほとんど心理的な葛藤なくスムーズに自然に損切りが出来るタイプだったようなので、元々モメンタム投資が向いていたというか、モメンタム投資家になるように運命づけられた人だったんだろうと思います。 投資家と言うのは、「自らの性格とその投資法が無理なく一致している」ことが非常に大切です。ダーバスの数々の言葉を読んでいて、「自分にはこのやり方はとても無理だな。」と感じる場面も多くあったのですが、それは「自分が石橋をたたいて壊す、コテコテのバリュー投資家」だからだろうとしみじみと感じました。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。株式市場=カジノという独特かつ説得力のある視点に立った素敵な一冊です。未読の方は是非。(続く)
Oct 15, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト133位金融市場はカジノ(ニコラス・ダーバス著、パンローリング、2019年) の第2弾です。 今日は、第2章 ディーラー から。 会社の業績の良し悪しと株価がどう動くかは別の話だ。 株式を実際に見えるとおり、巨大なカジノの赤、白、青のチップとして扱おう、と決心した。 株の価値はまさに買ったときに支払った金額であり、自分のチップを換金したときに得ることができる金額に等しい。良い株か悪い株かという点について言えば、そんなものはなかった。上げる株と下げる株があるだけだった。 ダーバスのこの表現は「株式市場の真実」を射抜いています。身も蓋もない言い方ですが、実にいいですね。 上げているうちは、私はけっして持ち株を売らない。どうして、勝ち馬から降りる必要があるだろうか。そして、下げている持ち株はけっして持ち続けない。どうして負け組にしがみつく必要があるだろうか。その銘柄が大きく上昇してから乗っても遅くないのだ。 今の視点で見ると、ダーバスは「素朴なモメンタム投資家」だったわけですが、彼の言語表現と言うのはとにかく魅力があります。読んでいてちょっと頬が緩む様なユーモアに溢れていて、それがとても魅力的なんですね。(続く)
Oct 14, 2022
さて今日は通常の2021~22PF概況シリーズです。 141位 9616 共立メンテナンス (東P、3・9月優待) △ PF時価総額141位は、独立系で寮・ホテル運営が二本柱の共立メンテナンスです。かつては主力の一角で2010年には11位で登場していましたが、株価上昇に伴って持ち株をチビチビと手放し、今は僅かな恩株がPFの片隅に眠るのみです。 現在の株価は6110円、時価総額2396億円、PBR3.37、自己資本比率は30.2%、今期予想PER88.29、配当利回り0.3%(20円)、総合利回り0.6%(20+14=34円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の70%で換算)で、優待は100株保有で年に2回1000円相当の優待券などです。 優待券は全国に広がるビジネスホテルやリゾートホテルで使用することが出来て利便性は抜群です。 共立メンテナンスの手掛けるビジネスホテル「ドーミーイン」シリーズは、大浴場完備・美味しい朝食・寮運営のノウハウを生かした細やかな気配りで、本当に疲れの取れる魅力的なホテルが多いんですね。 朝食はバイキング方式ですが、内容が充実していて本当に美味しいですし、 仕事が終わって疲れて夜ホテルに戻ってくると、 無料で美味しい夜鳴きそばが食べられますし、 本当に「ビジネスホテルの域を超える」サービスで、出張のたびに何度でも泊まりたくなります。私は仕事場所が少し遠い時でもわざわざ泊まる事も頻繁にあります。 共立メンテナンスのドーミーインシリーズは、寮運営で鍛え上げたノウハウ満載で全国どこで宿泊してもとにかくホスピタリティ抜群です。現行の優待制度が続く限りはこれからも少なくとも1枚はホールドして応援していく所存です。
Oct 13, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第133位は、金融市場はカジノ(ニコラス・ダーバス著、パンローリング、2019年) です。 これは1960年の処女作にしてベストセラーとなった、 私は株で200万ドル儲けた に続く1964年に出版された彼の第2作となります。 今日はまずは、監修者前書き から。 本書は取引所を含み証券業界の本質は一般の人からカネを合法的に巻き上げるカジノであると喝破したうえで、そのなかで生きていく(投資家として勝ち残っていく)ための考え方や戦術を説いたものである。 本書の原書が発行されたのは半世紀以上前になるが、「いくらキレイごとを言っても取引所はしょせんカジノである」という彼の見方は、現在でもまったくもって正しい。それを否定する人は、知的に不誠実な人間か詐欺師、あるいはモノを知らないナイーブな関係者だけだろう。 はい、私も株式市場は「カジノの一種」だと考えています。ただ本物のカジノの場合はゲームの種類によって少しずつ異なるものの、大まかに期待値(還元率)は0.95~0.99と言われています。これはカジノの運営者=胴元の取り分があるために当然1.0を下回る設定になっている為です。 ただ株式市場の場合は 超長期で見た場合の年間リターンは6.5~7% とされているため、頻繁な売買を避け極力手数料と税金を払わないように気を付ければ、期待値(還元率)は1.05程度はあるゲームです。なので、ゼロサムゲームである FXの方がカジノに近い かなあと個人的には考えています。 すいません、いきなり脱線しました。 さて本書ですが、ダーバスのモメンタム投資家としての素朴ながら鋭い観察眼が光るなかなかの好著となっています。 またテクニカルとファンダメンタルを融合させて戦うやり方である、今では良く使われている「テクノファンダメンタリスト」という造語も、おそらくダーバスがその生みの親だろうと思います。彼はとにかく「言葉のセンス」に優れているんですね。 1作目ほどの衝撃は無いですが、この2作目もなかなか味わい深いです。それでは次回からは面白かったところをコンパクトに見ていきましょう。(続く)
Oct 12, 2022
いやあ、なんだか相場環境が悪くなって来ましたね。アメリカ株はかなり下がったとはいえそれでもまだ指標的にかなり割高な位置で底が見えない、大切なクリミア大橋を攻撃されて尊厳が深く傷つき、怒りに震えるロシアのプーチン大統領は何をするか分からないという状況で、かなり経済的・精神的に消耗してきている個人投資家の方も多いのではないでしょうか? そこで突然ですが、皆様、是非以下の事を心の片隅に覚えて置いてください。当ブログでは以前から何度も言及していますが、 困ったら、行き詰ったら、優待バリュー株穴熊投資法 です。 これは資金力の豊富な機関投資家には絶対に手を出せない、そして逆に資金量が限られている我々個人投資家だからこそ出来る、「伝家の宝刀の必殺技」です。 具体的には、指標的に割安でかつ総合利回りの高い優待バリュー株を1枚ずつ多品種仕込んでポートフォリオの防御力をどんどん、どんどんと上げて行くのです。100万円でも頑張れば10銘柄買えますし、1000万円あれば100銘柄近くは行けますね。この戦法は、 勝てるかどうかは別として、市場での生き残りには無類の強さを発揮 します。 これは言うなれば、恵みの雨の降らない砂漠で植物が生き延びるためにどこまでもどこまでも深く地中に根を張り巡らせようなものです。そして手数料と税金がパフォーマンスを悪化させる主な原因なので、無駄な売買は極力避け色々な銘柄を幅広く眺めて楽しく勉強をする。そして大量に届く優待品で心のHPを回復させ続ける。これでオールOKです。 さてここで、この優待バリュー株穴熊投資法に適した銘柄をいくつか例示しておきましょう。 2022年10月の現時点の最新の総合戦闘力で見ると、 2153 E・Jホールディングス 2790 ナフコ 2792 ハニーズホールディングス 3003 ヒューリック 7932 ニッピ 8281 ゼビオホールディングス 9027 ロジネットジャパン 9401 TBSホールディングス 9831 ヤマダホールディングス 辺りは鉄板でいいと思います。どれもピカピカの優待バリュー株ですね。♬ あ、後、他にも該当する銘柄はたくさんあると思いますので、皆様も「これもいいよー。」というものがありましたら、是非ツイッターの方で御教示ください。 さて私は過去22年間、ピンチの時はほぼこの「優待バリュー株穴熊投資法」で乗り切ってきました。具体的に言うと、 厳しい状況に追い込まれたらアナグマ化して、防御のために冬篭りし地下に潜って静かに潜航する。 そして季節が巡りまた市場に薄日が射してきたらノコノコと地上に這い出て、持ち株の中で総合戦闘力が突出したとびっきりの精鋭部隊だけに資金を集中して鋭いカウンター攻撃を仕掛ける のです。 皆様も 「困ったらアナグマ」 を合言葉にして、お互い厳しい環境を乗り越えていきましょう。
Oct 11, 2022
さて今日は、当ブログの看板記事である2022~23主力株概況シリーズです。15位 7846 パイロットコーポレーション (東P、12月優待) ◎◎ PF時価総額15位の準主力株は、筆記具首位で、欧米等の海外売上比率が高くワールドワイドな銘柄であるパイロットコーポレーションです。2021シーズンは20位でしたが、株価上昇により順位を上げ今シーズンはここで登場してきました。 現在の株価は5930円、時価総額2480億円、PBR2.07、自己資本比率は71.3%と良好、今期予想PER13.00、配当利回り%(80~90円)、総合利回り1.7%(80+20=100円、100株優待品のメルカリ平均価格である2000円で換算)で、優待は100株保有で自社製品などです。 今日は私が今年2022年に頂いた1000株優待品を見ておきましょう。私は文房具好きなので嬉しかったですね。 これが100株優待品。素晴らしい内容です。こんなの学生時代に使えたら嬉しかっただろうなあ。。。↓ そしてこれが1000株優待限定の高級ボールペン。滅茶苦茶にカッコいい。!! ↓ さてパイロットコーポレーションは、利益率が非常に高い典型的な クオリティ銘柄 です。私は 「バリュー投資冬の時代」 の到来を受けて、現在銘柄選択法にかなりの修正を加えています。具体的には、成長力があったり、収益性が高かったり、財務状態が良くて安全性が高かったりなどの特徴を備えた、いわゆる QARP(quality at a reasonable price)銘柄 への投資比率を上げています。 その理由ですが、この2~3年のマーケットを注意深く観察すると、「ほどほどにバリュー+かつ高クオリティ」な銘柄のパフォーマンスがとても良かったので、遅ればせながら自分もそこに寄せて大幅な軌道修正を図っているということです。 すいません、ちょっと脱線しました。パイロットコーポレーションの話に戻りますが、下記の通り、極めて高い利益率、湯水のごとく毎年湧き出る魅惑のフリーキャッシュを誇る、日本を代表する「ここ掘れワンワン銘柄」の1つです。具体的に数字を見て参りましょう。 この10年ほどで急激に利益率が高まってきています。いいですね。 過去20年間、常にフリーCFはプラスです。正に「小判がザクザク」。バリュー投資家としてはこのCF推移を眺めるだけで白ご飯が3杯はイケますね。(笑い) 見てください。この美しすぎる自己資本比率の改善具合。ここからはもう少し株主還元に振って欲しいですね。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 「THEクオリティ銘柄」であるパイロットコーポレーションの今後の業績推移をしっかりと見ながら、引き続き楽しくホールドしていく予定です。 2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Oct 10, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。 140位 3086 J・フロントリテイリング (東P、2・8月優待) △(バリュー投資家としての評価) ◎(優待族としての評価) PF時価総額140位の上位銘柄は、百貨店大手の大丸と松坂屋HDとが統合して誕生し、傘下にパルコやギンザシックスを持つJ・フロントリテイリングです。 現在の株価は1200円、時価総額3247億円、PBR0.90、自己資本比率は29.8%、今期予想PER19.64、配当利回り%(31円)、総合利回り4.3%(31+20=51円、優待カードは限度額年間50万円の場合のメルカリ平均価格の2000円で換算)で、優待は100株保有で10%割引の買物優待カード(買物限度額 年間50万円)などです。 百貨店の株主優待カードというのは財布に入っているととても重宝します。またJフロントの優待カードがあれば、「大丸」・「松坂屋」各店の有料文化催事にも無料で入場できるので、私はどちらかというとそちらに惹かれて参戦しました。それから様々な催しに潜入して楽しんでいます。 これからも現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールドしていく予定です。
Oct 9, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の最終回第8弾です。 今日は、 教訓6 ポートフォリオ構築で一番重要なことは集中と分散である から。 すべての優れたファンドマネジャーに当てはまるルールがある。それは、長期的にポートフォリオを集中させればさせるほど、リターンは大きくなるということだ。 マーシャル・ウェイスでは、外部の協力者たちが同時に一〇~一五銘柄以上をバーチャルポートフォリオに組み込むことができないようにTOPSシステムを設計した。また、これは自社のファンダメンタルズ系のファンドマネジャーに集中したポートフォリオ(三〇~五〇銘柄のロングポジション)を運用するよう求めている理由でもある。最も確信が持てる投資アイデアに集中することが最も良い結果につながる。 ポートフォリオをうまく集中させるためには、できるかぎり多くのポジションが有効であると確信を持つ必要がある。多くの「スリーパー」の面倒を見る余裕などない。また、高い「長打率」が必要だ。 長打率は負けたトレードの実現損に対する勝ったトレードの実現益の比率で算出される。これは、「ウイン・ロス・レシオ」とも呼ばれるが、長打率を最大化させることがトレーダーで成功するための主たるスキルである。 うーん、どこまでポートフォリオリオを集中させるかというのは、投資家にとっては「永遠の宿題」のようなものです。 2022年10月現在の私の結論は、 投資家それぞれの性格と能力と資金力によって、正解は一人ひとり異なる というものです。 ちなみに、自分の今のスタンスは、トゥイーディー、ブラウン・カンパニーのポートフォリオマネージャーである著名投資家 ウィリアム・ブラウン のそれが近いです。名著 価値の探究者たち の中の彼のインタビューからちょっと引用してみます。 ブラウンは将来に確かなものなど何もないというメッセージを投資家に出しつつ分散投資を徹底している。想定とは異なる動きに対する防御策として、分散が必要なのだ。。。 「どうして25番目の銘柄にまで分散投資する必要があるのか。ベスト10の銘柄に投資することで十分じゃないかと投資家から聞かれることもある。 でも、私たちは正直なところ、どれが本当のベスト10かを確実にいえるわけではない。やはり、分散しておいたほうがいいんだよ。分散投資をしておくことによって、保有銘柄に過度に固執しなくなるという副次効果もある。適度に分散をしておくと、不安を減らすことが出来る。 ただもちろん分散のための分散には何の意味もないですし、私も極力ポートフォリオ最上位陣に資金を集中させるように、そしてそれに足る銘柄を1つでも多く発掘できるように、日々努力を続けています。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。著者のマーシャルには「複雑で混とんとした市場の真実が見えている。」と思います。ヴィンテージウイスキーの様な「琥珀の魅力」に満ちた一冊です。未読の方は是非。(終わり)
Oct 8, 2022
茨城県中心に関東近郊でスーパーを展開し、業務用スーパー『肉のハナマサ』や焼き肉店など手がける3539JMホールディングス から、そのとんでもないボリュームで優待族を震撼させている優待品が届きました。 私にとっては初優待で、とっても楽しみにしていたのです。ちなみにここは最初に100株買ってその後1000株まで買い増ししたのですが、会社の沿革や社長さんのインタビューなどを調べている内に、「成長意欲が貪欲と言うか、いい意味で北関東のヤンキー魂に根差した獣性を感じる。ここは伸びそうだな。」と感じて結局は優待MAXとなる10000株まで買っていました。 それでは早速10000株優待品を見てみましょう。 大きな発泡スチロールの中に風呂敷包みされています。 噂には聞いていましたが、これはなかなか。 出して並べてみます。 カッチカチで、凶器になりそう。。。 これ大きさが枕くらいある。一体どうやってバラしたらいいんだろう。。。 これは良く脂を落として食べないと。。。 ふー、これは聞きしに勝る凶暴さでした。冷凍庫に入りきらないよ。困ったな。。。。
Oct 7, 2022
さて今日は 2021~22ポートフォリオ概況シリーズ です。 139位 3172 ティーライフ (東S、7月優待) ◎~◎◎ PF時価総額139位は、PB健康茶、化粧品などをカタログ、ネットで販売しているティーライフです。2014年には5位とポートフォリオ最上位の一角で戦ったこともある銘柄ですが、今は勝負を終え優待MAXの1000株を恩株として保有しています。 現在の株価は1238円、PBR0.91、自己資本比率は70.0%と良好、今期予想PER8.77、配当利回り4.2%(52~56円)、総合利回り4.7%(52+6=58円、優待券はメルカリ平均価格である額面の60%で換算。)で、優待は100株保有で7月株主に1000円相当、500株で2000円相当、1000株で3000円相当の優待券です。 今日は私の優待選択例をいくつか見ておきましょう。 さてティーライフは指標的な割高感もありませんし、成長力も維持していますし、改めて見ても依然として魅力的な株価水準と思います。 私も引き続きホルダーとして楽しく保有しながら、ティーライフを応援していく所存です。
Oct 6, 2022
さて今日は当ブログ一番人気の 2022~23主力株概況シリーズ です。 14位 7932 ニッピ (東S、3月優待) ◎◎ PF時価総額14位の準主力株は、旧大倉財閥グループの名門企業で、ゼラチン、コラーゲン、化粧品等に展開し、最近はiPS細胞開発も手掛けているニッピです。2019シーズン10位、2020シーズン9位、2021シーズン12位に続いて、4年連続でポートフォリオ最上位の一角の地位を死守し、ここで登場してきました。 現在の株価は3440円、時価総額99億円、PBR0.30、自己資本比率は48.7%、今期予想PER11.64、配当利回り1.5%(50円)、総合利回り2.9%(50+50=100円、優待品はヤフオク平均落札価格の5000円で計算)で、優待は100株保有で自社商品である「ニッピコラーゲン100」110グラム×3袋です。たまにテレビのBSでCMを見かけますね。私は見るたびに「ニッピ、頑張れー。」と思います。(笑) ちなみに私はニッピコラーゲンをコーヒーに入れて飲んでいます。特に味にも色にも変化はなく、入っているのか全く分からないくらいに飲みやすいです。 自分に効果が出ているのかはちょっと良く分からないですが、2018年1月に本格的な筋トレを始め、これまでに500回くらいトレーニングをして特に体に大きなトラブルを起こさなかったので、個人的には「全てニッピコラーゲンのおかげ。」と深く感謝しております。(笑) さてニッピの良さというのは、バリュー系の投資家の方なら誰でも茫漠と本能的に感じていると思うのですが、一言でいうと、 指標的に滅茶苦茶安いのに、人気化しそうなカタリスト(株価上昇の起爆剤)が豊富にあって、まるでダイヤモンドの原石みたいにキラキラキラキラと輝いている。 という事です。 今日はその魅力を箇条書きで分かりやすくまとめてみます。1. ニッピは元々超低PBRだが、東京都及び大阪府において保有する土地の膨大な含み益を考えると 実質的なPBRが更に驚異的に低い こと。 2021年3月末時点での賃貸等不動産の含み益は124億円 もあり、 時価総額が99億円 ととても小さいことも併せ、「資産バリュー株」としての割安さと言う観点から見て「全上場企業中でトップ」のレベルにあること。仮に賃貸不動産を売却したとして実効税率30%で算出すると、「実質PBR」は0.23となる。(上記データは2022年3月期有価証券報告書70ページより引用) ちなみに3年前の2019年8月の四季報オンラインに、 含み益を考慮した実質PBRランキング100 という素晴らしい記事があったのですが、ニッピは当時実質PBR0.26で2位でランクインしていました。 更にその後の3年間もニッピは着実に利益を積み上げてきました。具体的に言うと、2019年3月期の1株純資産は9527円でしたが3年後の2022年3月期にはそれが11617円と22%も増えています。 ただそんな堅調な業績とは裏腹に株価はずっとヨコヨコだったので、当時より実質PBRは更に切り下がってきています。つまり、資産バリュー投資家としての観点から見た場合には、「ニッピは眩暈がするくらいにクソ安い。」という事ですね。(上記データは四季報オンラインより引用)2. 7932ニッピと紳士靴製造の 7938リーガルコーポレーション はお互いが筆頭株主にもなっている兄弟会社なのだが、前述の通りの膨大かつ含み益たっぷりの不動産の効率的な利用や、複雑な株式の相互保有関係の解消を目的とした MBOの可能性がある こと。 マーケットでは「極端な実質低PBRは、MBOやTOBを誘発する」。 これは株式市場の永遠不変の真理の一つである。3. ニッピには バイオ関連銘柄としての確かな実力 があり、たまにマーケットがそこに着目して株価が急騰することがあること。(上記データは会社ホームページより引用) ちなみにニッピの持分法適用関連会社の マトリクソーム (所有割合25.8%) は、再生医療の成否の鍵を握る技術を開発しており、大きな潜在ポテンシャルがあります。(上記データは2021年3月期有価証券報告書7ページより引用) 今年2022年は、iMatrix-332と言う新商品の発表もありました。 以上、指標的に日本市場トップクラスに割安なのに、同時に鋭いカウンター攻撃能力をも兼ね備えた、潜在ポテンシャル抜群の「地味株ニッピッピ」を、PF最上位の一角として愛でながら、引き続き楽しくご機嫌で戦っていく所存です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Oct 5, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。 138位 3091 ブロンコビリー (東P、6・12月優待) △ PF時価総額138位は、名古屋を地盤に炭焼きステーキ店を展開し、最近は関東進撃も開始しているブロンコビリーです。ここは2016年には23位と主力の一角だったこともあったのですが、その後の競争激化で苦戦しており「優待グロース株としての魅力が相対的に見て落ちている。」と判断して、今は母なる「優待株いけす」に戻りました。 現在の株価は2479円、PBR2.09、時価総額374億円、自己資本比率は82.2%と「石橋を叩いて壊す」保守的な名古屋銘柄らしく良好、今期予想PER46.08、配当利回り0.7%(16円)、総合利回り2.3%(16+40=56円、優待券のメルカリ平均価格は額面の90~95%。そのためここでは額面の100%で換算。)で、優待は年2回100株保有で2000円相当の食事優待券などです。 さてそれでは次にお店の実際を見ていきましょう。 看板商品の炭焼がんこハンバーグ この看板商品のがんこハンバーグがブロンコビリーのメニューの中では何といっても圧倒的にコストパフォーマンスが高いように思います。 私はお店に行くと特に誰かに頼まれたわけではないのですが、必ず全客席を徘徊して皆が何を食べているかを隈なくチェックします。そして自分の観察だとこのがんこハンバーグを食べている人が一番多いです。 そして、このがんこハンバーグ以外のメニューは率直に言ってかなり割高と思います。ただそれを雰囲気の良いオープンキッチン や魅力的なサラダバー でうまく覆い隠して、お客さんを楽しい気分にさせてくれるのが頼もしい 「ブロンコマジック」 なんですね。 ♪ ブロンコビリーは名古屋銘柄らしく、財務は堅牢で出店も地価の安いところばかりで固めている、極めて好ましい「ケチケチ渋チン銘柄」です。このところやや業績に翳りが見えるのは事実ですが、今後の業績推移をしっかりと見ながら引き続きホールド継続の予定です。
Oct 4, 2022
いやあ10月になりましたね。今月は「ハロウィン月間」でもあるので、いつも以上にポートフォリオ上位に「イタズラ銘柄」をたくさん散りばめて、より楽しく戦って行こうと考えています。(笑) ところでマーケットでは昔から 相場では10月は希望の星となり、しばしば弱気相場に終止符を打つので、今は 1年のうちで株を買うのに最もふさわしい月のひとつ になっている。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P145) と言われています。これが何故かというと、 11月、12月、1月は最も良い3か月だ。株価が着実に上昇する可能性が高いだけでなく、上昇自体もほかの月に比べて圧倒的に大きくなることがある。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P149) からです。 最高の季節の到来を告げる素敵な1か月 ということですね。♪ 、、、ということで、私は10月が大好きです。株が上がることが多いだけでなく、気候もいいですし、ご飯も美味しい季節ですから猶更ですね。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Oct 3, 2022
さて今日は当ブログ一番人気の2022~23主力株概況シリーズです。「衝撃の問題児」が3年連続で入賞してきました。 13位 8219 青山商事 (東P、3・9月優待) ◎~◎◎ PF時価総額13位の準主力は、紳士服業界首位の青山商事です。 現在の株価は912円、PBR0.28、自己資本比率は50.2%、今期予想PER17.47、配当利回り1.5%(14円)、総合利回り2.6%(14+10=24円、優待券はヤフオク平均落札価格の500円で換算)で、優待は100株保有で年2回20%割引券3枚などです。 さて少し前の2020年の12月頃のことですが、私は「新型コロナで一番ダメージを受けた業界、銘柄はどこかな? コロナが終わるなら、逆にそこが一番狙い目になるんじゃないかな?」と考えて、様々な銘柄を虱潰しに見ていました。 そんな中で、当時「5年で株価10分の1」に転落し、華麗なる「逆10バガー」をキメた紳士服業界首位の青山商事を何度も舐める様に多角度から調べているうちに、「ここは非常にハイリスクだけど、まだ財務も傷み切ってはいないし、何しろ超低PBRだし、挑む価値があるんじゃないかな?」と思うようになりました。 (上記データはSBI証券より引用) 赤字転落で業績はボロボロ、更に月次推移も最悪で回復の見込みは未だ0、手元流動性の確保に必死でついに無配に転落、長年忠誠を誓ってきた社員は大幅にリストラ予定、不採算店舗もテンコ盛りに多過ぎで同じく大リストラ予定 と「いいところが一つもない」ワーストオブワーストの惨状でしたが、青山商事が「排水溝に堕ちた、ヘドロ塗れのドブネズミ」の様な状況に陥っていることは、投資家はもちろんその辺のマックにいる女子高生にすら知れ渡っている状態であり、ある意味で「これ以上悪くなりようがない」という第2次世界大戦直後の日本の様な、焼け野原の逆に清々しいシチュエーションにいるのではないか?と考えたのです。 更にその時点で、「青山商事を買っている投資家がほとんど見当たらない。」のも良いと思いました。実際、「ウルトラ逆張りで、青山商事、勇気を出してどうかな?」と親友で投資家であるぷよさんに聞いてみたところ、「ァイーーー、ぜーーーったい、買わない。とんでもない。」というリアクションでした。 ちなみに、当時青山商事のブログ記事を上げた時、実はかぶ1000さんも青山をたくさん買っていて、しかも私よりも買い単価がだいぶ低かったので、「やっぱりかぶ1000さんは凄いなあ。」と思いました。 またヤフーファイナンスの「低PBRランキング」を見ても、その時点での青山商事の0.15と言うのは、超不人気銘柄だらけの地銀株を除くと既に第2位に輝く水準であり、「日本市場でトップオブトップの極限低PBR」にまで売り込まれているのもとても素敵だな、と感じました。(上記データはヤフーファイナンスより引用) そして同時に、株価推移的に「一旦底を打ちつつある」のを確認できたことも、良い参戦タイミングであると考えました。(上記データはSBI証券より引用) 、、、それから2年近くの月日が流れました。やはり当時の青山商事はあまりにも売り込まれ過ぎていたようで、その後株価は一旦1000円近くまでのリバウントを見せました。そして私は「ポップコーントレード」を避けるために持ち株の半分近くをチビチビと売ってポッケに小銭をしまい込みながら若干ポジションを落としました。 、、、2022年10月現在、青山商事の各店舗には全盛期ほどではないもののお客さんがボチボチ戻っています。また単価の高いオーダースーツを注文している方も散見され、業績には薄日が差してきています。 そのため私は、「青山はまだ引っ張れるな。結果として安い株価位置で買えたというプチラッキーもあるし、どこまで回復するか、もう少し時間を与えてみていこう。」と考えています。 5年チャート(上記データはSBI証券より引用) 1年チャート(上記データはSBI証券より引用) 最大限の緊張感を保ちながら、 翼の折れ過ぎた、複雑骨折エンジェル 青山商事の今後の行く末を引き続きしっかりと見守っていく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。秘密日記 ご本人のアクセス時のみ表示2020年12月13日時点で、株価520円&PBR0.14。ブログ記事に書いたように地銀株を除けば既に「日本一の低PBR株」になっている。来期以降の黒字転換&復配があれば、株価3倍くらいは目指せると思うし、それが無理でもここから株価半分のPBR0.07まではなかなか売り込まれないのではないか?と個人的には考える。つまり、リスク・リワード比で言うと、実はかなり魅力的なのではないかと感じた。2020年12月16日追記この記事をアップしたら、ツイッターで株1000さんが「私も12月9日に買いました。」とリアクションしてくれた。彼は@498円×40000株。株1000さんの資金量からするとその10%近くなのでかなり大きく買っていることになる。株1000さんが「大きく買った」銘柄の長期パフォーマンスは良好なことが多いので、これは今回は期待できると思う。彼はきっと株価600~700円くらいで降りると思うけど、自分は最低でも1000円、出来れば1500円くらいを2~3年の中期のタームで狙っていこうと思う。2021年9月26日追記50000株のうちの20000株は、株価の崩れ&モメンタムの消失を確認したうえで800円平均くらいで売った。もう少し早く売ればさらに良かったが、それでもちゃんと行動できたことは良かったと思う。今は一旦株価が600円まで押した後800円まで戻ったリバウンド局面だが、ま、一部利益確定したことによって余裕もあるので、残りの30000株はもう少し引っ張って青山がどこまで復活できるかを見守りたい。もしも復活出来たら株価的には非常に美味しいことになる可能性もあるからね。
Oct 2, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第7弾です。 今日は、 教訓5 変化を探せ から。 市場がより効率的になっていると仮定する(今のところシカゴ学派に対してできる最大の譲歩である)ならば、非効率性を利用して利益を上げる最大の機会がどこにあるのかを知ることが極めて重要となる。最大の機会は常に変化の周辺に発生する。 変化はカタリストに具現化される。 カタリストが大きな問題となるのは、それがストーリーを生み出すからである。人間はストーリーが好きなのだ。われわれはストーリーを語る生き物だ。焚き火の周りに腰かけ、人生の意味をもたらす物語を語り、その意味を子孫たちに伝えていた当初から、人類はストーリーを通して生きてきた。市場についても同じだ。投資家はストーリーに反応する。 カタリストはそのストーリーを具現化する。これが「カタリストを伴うバリュー」が投資アプローチとして非常に有効であるもう一つの理由だ。株式が確かに割安となっており、その価値を具現化する道筋が存在するのであれば、その投資テーマは「ストーリー」に包まれ、伝達される。 だが、このアプローチには注意が必要だ。 ストーリーがうまくまとめられ、CNBCやブレーカーズ、またはソン・カンファレンスで大きく取り上げられるようになるころには、おそらく時すでに遅しである。 投資アイデアが頭をもたげ、見え隠れし、半分くらいしか理解されていないときこそが面白い。 ここでのマーシャルの表現は秀逸であると同時に、個人的にはかなりドキッとしました。 と言うのは、私の投資手法の中で「カタリストを伴うバリュー投資」は以前から大きな柱の一つであり、それがワークする理由を完璧に言語化されてしまっていたからです。 それにしても、マーシャルの「人類はストーリーを通して生きてきた。市場についても同じだ。投資家はストーリーに反応する。」と言うのは本当に名言と思います。 この本を読んで、「よし、これからもより魅力的なストーリーを描けるような銘柄をポートフォリオ上位に1つでも多く叩き込んで戦うように意識を徹底しよう。」と改めて誓いました。(続く)
Oct 1, 2022
さて2022年9月のまとめです。 今月は市場環境が悪い中で、色々と考えた末にポートフォリオ最上位陣で少し銘柄入れ替えを行いました。今年の自分の課題で「絶対に ポップコーントレード (一旦は大きな含み益を持っていたのに利益確定をせず、結局株価下落ですべてを失ってしまうトレードの事)をしない。」というものがあり、「大きな含み益を得た場合は、必ずその一部を実際に回収してポッケに入れる。」原則を実践したという事です。 さて次に今月の成績ですが、対2021年末比で+1.6%となりました。先月の+3.7%からはやや後退する結果となりましたが、対TOPIX(年初来-7.8%)との相対比較では悪くない1か月でした。 これからも「市場の発する声」に常に耳を澄ませながら、虚心坦懐にポートフォリオ上位銘柄を1つ1つ見つめ直し、少しでも全体がスムーズで綺麗な形になるように努力を続けていきます。 それでは皆様、来月もよろしくお願い致します。
Sep 30, 2022
現在全国の書店で絶賛発売中の、日経マネー2022年11月号。 今月号も楽しい内容でしたが、岩本秀雄さんと平野憲一さんのレジェンド対談が特に面白かったです。 私の主力株の1つの2726パルグループホールディングスが褒められていました。 後、エミン・ユルマズさんの連載がいつものことながら切れ味抜群で勉強になりました。 さてそんな中、先月から連載開始となった「株式投資のレジェンドに学ぶ必勝テク」が2回目を迎えました。 今回は、バリュー投資手法の「始祖の巨人」、ベンジャミン・グレアムの後編です。 さて、連載3回目となる次回は、また別のレジェンドが登場します。果たして誰が出てくるかな? お楽しみに。!
Sep 29, 2022
さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。 12位 9401 TBSホールディングス (東P、3月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額12位の上位銘柄は、民放キー局の一角で視聴率3位、舌を噛みそうな名前の不動産『赤坂サカス』が収益柱のTBSホールディングス(登記社名は東京放送ホールディングス)です。 さて私は「テレビ局を筆頭とする優待メディア株は、全体に指標的に極めて割安であり、まとめ買いしてバルクで愛でる価値がある。」と考えてしばらく前に 優待メディア株バルクプロジェクト というものを開始していました。 そしてその一環としてTBSを優待MAXの1000株まで買い増ししその後更にお替りで1000株追加していました。ただ、「うーん、ここはもっともっと上の順位じゃないとおかしい気がするな。」と強く感じたために、それでは飽き足らず多角度からずっと調べ続けていました。 その結果、「民放キー局はどこも指標的に見て驚異的に安いけど、なかでもTBSは資産バリュー株としてみた場合に異次元に安い。ポートフォリオ最上位の一角で戦えるだけの十分な力がある。優待メディア株バルクプロジェクトを代表するリーダーとして、主力株の一角に加えよう。」と判断して大きくドンと買い増ししたため、今回初のトップランク入りを果たしてきました。 現在の株価は1582円、時価総額2715億円、PBR0.31、自己資本比率は72.5%と鉄壁、今期予想PER11.68、配当利回り2.5%(40円)、総合利回り3.2%(40+10=50円)で、優待は100株保有で1000円相当の「TBSアナウンサークオカード」などです。 100株優待品の1000円相当のクオカード。 500株以上&3年以上継続保有で頂ける2000円相当の「PLAZA」ショッピングカード。 ここは元「ソニープラザ」ですね。お店には十分な戦闘力がありますし、色々と物珍しいアイテムが揃っているので、買い物は率直に言ってとても楽しいです。 さて私がTBSを主力化した理由は以下の通りです。1. TBSは財務鉄壁でPBR0.31とこれだけでも資産バリュー投資家的にはご飯が3杯が食べられるくらいには魅力的なのだが、地盤の赤坂の超一等地にたんまりと土地を持っており、賃貸等不動産に2228億円もの含み益がある。(上記データは2022年3月期有価証券報告書P88より引用) そのため実効税率を30%として「実質PBR」を手計算すると0.26となり、資産バリュー株としてみた場合の割安度が日本市場トップクラスである。2. 資産バリュー株と言うのは往々にして本業の調子が悪く赤字だったりするのだが、TBSはメディア事業でもきちんと黒字を確保しており、過去25年間を見てもしっかりと利益を積み上げてきている。なので、「勝てるかは別として、ここは大負けはしないだろうな。」という絶大な安心感がある。 TBSは反日的な報道姿勢が目に余りそれが大きな欠点だが、同時に「腐ってもキー局の一角」であり、現在でもバラエティー番組の「水曜日のダウンタウン」を筆頭に素晴らしいキラーコンテンツを保有している。その実力の高さはTVer(ティーバー)などの無料動画配信サービスで再生回数が首位と言う数字に端的に現れている。(上記データは会社説明会資料より引用)3. 「赤坂の大地主」であるTBSは、現在三菱地所と組んで「赤坂エンタテインメントシティ」構想を進めている。これは既に2021年に国家戦略特区として認定を受けており2028年の竣工・稼働を目指しているものであるが、これが完成した暁には、「本業は不動産会社」と言っていいくらいに不動産から大きな収益を上げられる企業に変貌することが期待される。これは今後の株価上昇のカタリストとなり得ると考えている。(上記データは赤坂エンタテインメントシティ構想に関するネット記事及びTBS事業報告書より引用) 以上、「総合的に見て、ちょっと安過ぎなんじゃないかな?」という事で、優待メディア株プロジェクトを代表する形でTBSがポートフォリオ最上位の一角に登場してきたことのお知らせでした。 、、、魔法は本当にかかるかな????2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 28, 2022
さて今日は通常の2021~22PF概況シリーズです。137位 7380 十六フィナンシャルグループ(東P、3・9月優待) ◎~◎◎ PF137位は、資金量は岐阜県首位で県内貸出シェア約3割の十六銀行が中核の十六フィナンシャルグループです。 現在の株価は2423円、時価総額929億円、PBR0.22、自己資本比率は4.6%、今期予想PER5.13、配当利回り5.0%(120円)、総合利回り5.8%(120+20=140円、優待品は私の独断で2000円で換算)で、優待は100株保有で3月株主にミネラルウォーター1箱(500ml入24本)、500株保有で9月株主に3000円相当の岐阜・愛知・三重県名産品です。 100株優待品のミネラルウォーター。 ちなみに優待族である私のお家のパントリー(食品格納庫)には、各社から頂いたミネラルウォーターが所狭しと並んでいます。(汗) 500株優待品のカタログギフト。 どれもいいんだよなあ。 綺麗だなあ。 この岐阜名物のハムも美味いんだよなあ。 バッグに入って届くのが面白いなあ。 シンプルに焼いても抜群だし。 ナポリタンにしてもうまい。 さて十六FGは超不人気業種である地方銀行らしく、極限の低PBRを誇っています。低PBR銘柄が大好物の私にとっては、ポートフォリオの片隅にいてくれると実に心が落ち着くいい銘柄ですね。(笑)
Sep 27, 2022
相場の変動を受けて、緊急でポートフォリオのメインテナンスに取り組んでいます。 いくつかの主力株を外して入れ替えるのですが、新しい主力株候補が2つありどちらを選ぶかが難問で決まらず、追加の調査をしています。 とにかく時間が必要なので、今日のブログはお休みとなります。
Sep 26, 2022
さて今日は当ブログでダントツ一番人気の 2022~23主力株概況シリーズ です。11位 2153 E・Jホールディングス(東P、11月優待) ◎◎◎ PF時価総額11位の「もうすぐトップ10銘柄」は、エイトコンサルと日本技術開発が07年に経営統合し発足し、官公庁工事が柱の総合建設コンサルのE・Jホールディングスです。 現在の株価は1319円、時価総額212億円、PBR0.75、自己資本比率は70.2%と良好、今期予想PER6.44、配当利回り3.8%(50円)、総合利回り4.5%(50+10=60円)で、優待は年1回、100株保有で1000円相当、1000株保有で3000円相当、5000株保有で5000円相当のクオカードです。 さてE・Jホールディングスには以下の大きな3つの魅力があります。1. まず大前提として、建設コンサルタント業界に近年追い風が吹いており、全体として業績好調な銘柄が多いこと。(上記データは、会社四季報業界地図2021年度版 東洋経済新報社より引用)(上記データは、会社四季報業界地図2021年度版 東洋経済新報社より引用) 2. 指標的に極めて割安で、財務状態が良く、また前述の通り業績も好調を維持していること。(上記データはかぶたんプレミアムより引用)3. 地震国家である日本にとっては今後の「ど真ん中国策」の1つとも言える「無電柱化事業」関連の本命銘柄であること。 (上記データは会社説明会資料より引用) 具体的には、ここの完全子会社に 「近代設計」 という会社があるのですが、ここが「電線共同溝、無電柱化検討業務で全国1位の圧倒的なシェア」を誇っています。具体的には、平成29年度で全国の21%を握っています。 (上記データは、近代設計のホームページより引用) この 無電柱化事業 は、都心の道路やそれ以外でも全国の幹線道路で強力に推進されているものです。(上記データは会社説明会資料より引用) そしてこの無電柱化事業というのは、「地震国日本」では非常に大切なものです。何故かというと、地震の時に電柱が崩壊すると、道が塞がれたり緊急車両が通れなくなってとても危険だからです。 つまり何が言いたいのかと言うと、「永遠の地震国家」である日本にとって宿命づけられた国策事業とも言える「無電柱化事業」が株式市場で人気テーマとなった時には、ここE・Jホールディングスがその「本命ど真ん中」の銘柄になる、そういうカタリスト(株価上昇のきっかけとなる起爆剤)がある、ということです。 このように多くの魅力に溢れた、ロレックスのエバーローズゴールドの時計みたいに優しくキラキラと輝くE・Jホールディングスを、ポートフォリオ最上位の一角として、引き続き楽しくホールドして応援していく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 25, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第6弾です。 今日も、教訓1 市場は非効率である から。 非効率性とアノマリー 市場の非効率性を、実務家たちは日々、目にすることができる。だが、アノマリーが自動的にやむことはない。問題はそれに付け入る自信とスタミナ、そして、それを利用するプロセスを持てるかどうかである。 アクティブ運用が失敗していることを示す最大の兆候はインデックスファンドの隆盛に見て取れる。インデックスファンドは二〇〇九年から二〇一九年にかけて五倍になっており、本書執筆辞典(二〇二〇年)で一〇兆ドル以上の規模となっている。 インデックス投資は遅効性のモメンタムの一類型でしかない(インデックス運用を行う者たちは上昇している銘柄を追加取得し、下落している銘柄を売却する)ので、インデックスファンドの隆盛が市場をより非効率にしていると主張する者もいる。 いずれにせよ、戦場がより厳しいものになるとしても、非効率性は残る。おそらくスキルの持続性が市場の非効率性の最良の証拠となるが、これはユージン・ファーマがけっして認めようとしないものである。 インデックスファンドの隆盛が市場をより非効率にしている と言うマーシャルの指摘は鋭いですね。 さて2021年11月のことですが、9831ヤマダホールディングス が時価総額の減少によってMSCI指数から除外されるという出来事がありました。 ちなみにMSCI指数については下記をご覧下さい。 MSCIとは、「モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社」の英語の頭文字をとったもので、同社が算出・公表する株価指数の総称を「MSCI指数」と呼んでいます。MSCI指数は世界の多くの投資家や投資信託などの運用の基準として採用されています。MSCIによれば、MSCI指数をベンチマークとして運用する資産総額は16兆3000億ドル(約1870兆円、2021年6月末時点)に上り、上場投資信託(ETF)については1300本以上(20年3月末時点)がMSCI指数をベンチマークにしています。MSCIは先進国や新興国などの市場別や国・地域別、産業分類別など多岐にわたる株価指数を提供していますが、代表的な指数として、全世界の株式を対象とした「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」のほか、先進国の上場銘柄で構成される「MSCIワールド・インデックス」や「MSCIコクサイ・インデックス」などが挙げられます。(クイックマネーワールドより引用) MSCI指数に連動したインデックスファンドの資金額は巨大なものがあり、時価総額が縮んだ哀れなヤマダHDはそこから除外されることによって「突然且つ莫大な売り需要」に晒されることとなりました。 またヤマダが除外されることは各種データにより発表前から「ほぼスケルトンで見えていた」こともあり、ヤマダの株価は除外発表前から既に暴落を開始し、更に除外後も買い手不在でそのまま低迷という結果となりました。 私は除外当確予想で株価が暴落し始めた450円前後から、「中長期的に見ると今のヤマダの株価位置は安い。MSCI除外でどこまで下がるのかは分からないが、そろそろゲームを始めよう。」と考えてチビチビと買い集め始めました。そして株価が300円台に落ち込んだところで一気に大きく買って超主力化しました。 「MSCI指数に見捨てられ、買い手不在となった」禿げ山ヤマダの株価はその後もずっと低迷を続けていましたが、2022年5月にあまりの株価低迷に業を煮やした山田昇創業者会長兼社長による「怒りの大量自社株買い発表」があり、それを機に株価が急騰しました。(上記データはSBI証券より引用) これには当然「自社株買いのアナウンス効果」もあったでしょうが、それ以前にMSCI指数除外によって各種の巨大インデックスファンドから外されてしまって極端に売り込まれていた、不自然で歪みのあるところまで株価が下がっていた、という側面があったと思います。 これは正にマーシャルの言うインデックスファンドの隆盛が市場をより非効率にしている 典型的な一例だったのではないかな?と個人的には考えています。(続く)
Sep 24, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第5弾です。 今日も、教訓1 市場は非効率である から。 価格形成にはさまざまな度合いの非効率さが伴い、通常、それは変動が激しく、また非線形なのだ。 近年、さまざまな思想家たちが効率的市場仮説を退け、市場の現実により近いモデルを研究している。通常、そのような声は学会の密室の外側から聞こえてくるー主に実務家か一匹狼たちであるーので、「啓蒙主義」サークルで温かく歓迎されることはない。 ブノワ・マンデルブロ マンデルブロもフランス人だが、ユダヤ系ポーランド人として生を受けている。彼は、金融市場における株価変動の多くは物理学で見いだせるような行儀の良い確率分布とはならないことを示した。分布の「テール」は「ファット」なのだが、これは市場では一般的なベルカーブで説明される場合よりもはるかに頻繁に極端な価格変動が起こることが原因である。市場で働いている者であれば、だれもがマンデルブロが正しいことが経験から分かるだろう。 市場は行儀が良くないのだ。 このマーシャルの「市場は行儀が良くない。」という表現はいいですね。ものすごくシンプルですが、時間が経つとジワジワと滲みてきます。 私たち投資家はそういう「巨大なお化け屋敷」の様な、次の角を曲がると何が飛び出してくるか一切分からない、「とても怖い所」で冒険をしているという事を肝に銘じておく必要があると思っています。(続く)
Sep 23, 2022
さて今日も通常の2021~22PF概況シリーズです。 136位 7867 タカラトミー (東P、3・9月優待) ○ PF136位は、玩具大手で「トミカ」が有名なタカラトミーです。前回は2018年に128位で出ていましたので、その後の保有銘柄数の増大を考えると相対的にはやや順位を上げた形で4年ぶりの登壇となりました。 現在の株価は1271円、時価総額1207億円、PBR1.48、自己資本比率は50.5%、今期予想PER15.31、配当利回り2.6%(32.5円)、総合利回り3.3%(32.5+10=42.5円、100株優待品はメルカリ平均価格の1000円で換算)で、優待は保有株数&年数に応じた自社製品&オンライン商品の割引購入などです。 今日は復習として私が過去2年間に戴いた1000株優待品を見ておきましょう。 2021年です。 2020年です。 タカラトミーは指標的には妥当な株価位置ですが、優待品には非常に力があります。また玩具メーカーと言うのは一発大ヒット作が出れば業績が劇的に改善することもありますし、その意味ではとても夢のある銘柄でもあります。そのためこれからも現行の優待制度が続く限りはホールドして応援していく予定です。
Sep 22, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。135位 4936 アクシージア(東G、7月優待) △ PF135位は、スキンケア主体の化粧品メーカーで中国への売上が9割超のアクシージアです。 現在の株価は1222円、時価総額315億円、PBR3.76、自己資本比率は84.1%、今期予想PER26.28、配当利回り0%(0円)、総合利回り1.2%(0+15=15円、優待は今期開始。そのため今回は暫定的に額面の50%で換算。)で、優待は7月株主に100株保有で3000円相当、500株保有で10000円相当、1000株保有で17000円相当の自社製品です。(上記データは会社説明会資料より引用) 私は昨年仕事で東京に行ったときに、ギンザシックスをお散歩していて地下1階で偶然ここのお店を見つけました。上場していたことは元々知っていたのでお店に入って店員さんとお話しすると、名前は「エッセンスシート」だったかな?、製品の「顔の保湿パック」みたいなのを手に貼ってくれました。 しばらく手に貼ったまま店内を歩いていましたが、なんだか手がしっとりと潤ってきたので、「良く分からんけど、これはとてもいい物なのかもしれん。指標的には凄く割高だけど、まだ設立後10年くらいのとても若い会社なのに早くも日本トップクラスの百貨店であるギンザシックスに出店してくるくらいだし、これからグンと伸びるかもしれない。それに業種的に優待新設がありそうだしな。」と思って、すぐに勉強のために100株だけ買いました。(上記データは会社説明会資料より引用) そしてその後2022年5月に優待新設があった時に、「よし更に勉強するために、優待MAXの1000株行っとこう。」と考えて買い乗せしたために、今回ここで登場してきました。 優待を頂きながら、楽しく会社の成長を見守っていく予定です。
Sep 21, 2022
さて今日は2021~22ポートフォリオ概況シリーズです。 134位 3069 JFLAホールディングス(東S、3・9月優待) △ PF134位は、乳製品などの生産・加工や国内外での食品卸、更に外食も手掛けているJFLAホールディングスです。 現在の株価は358円、時価総額165億円、PBR2.36、自己資本比率は14.2%で利益剰余金はマイナス、今期予想PER55.08、配当利回り0%(0~4円)、総合利回り2.5%(0+9=9円、優待券はメルカリ平均価格の額面の75%で換算)で、優待は500株保有で3000円相当の商品(食事券・酒類・食品等)より選択などです。 ここの優待カタログは本当に内容がいいです。 私は毎回様々なアイテムを選択して楽しい日々を過ごしていたのですが、今ここのフォルダを開けたら、優待写真が文字通り何百枚も収納されていました。 そこはまるで竜宮城のように煌びやかなところでちょっと眩暈がするほどでした。多過ぎてどれを載せていいのか逆に分からない状態なのですが、今日は目に留まったところを1つだけピックアップしておきます。 「トワ・ヴェール」 黒松肉ハム・ベーコン・ウィンナー・チーズ詰合せ 開けてみます。 凄いボリュームです。 この中から取り出した「スモーク生ベーコン」。 分厚く切って、、、 鍋にドロップ。 ベーコンの旨味たっぷりの美味しいポトフが出来上がりました。。。 使用例をもう一つだけ。 くろまつないブルーチーズ。 美しい模様。生き物みたいですね。 晩酌セットに。 スクリーンを下し、大画面でDAZN(ダゾーン)で大好きなカーレースの最高峰F1を見ながらの楽しいひと時。頑張れ、つのっち。 さてJFLAホールディングスは利益剰余金マイナスの厳しい状態が続いていますが、優待内容は前述の通り超抜群です。日本市場トップクラスと言って差し支えないでしょう。今後も業績推移をしっかりとチェックしながらホールド継続の予定です。
Sep 20, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第4弾です。 今日も、教訓1 市場は非効率である から。 効率的市場仮説は現実からあまりにかけ離れているので、数多くのジョークのネタとなっているが、そのなかでも私のお気に入りは次のとおりである。 二人の経済学者が通りを歩いている。一人が道端に一〇〇ドル紙幣を見つける。彼は友人に「おい、一〇〇ドルが落ちているぞ」と言う。すると相手は「馬鹿言うなよ。道端に一〇〇ドルが落ちていたら、すでにだれかが拾っているだろうよ」と答えた。 ファーマの「理想の世界」は存在しない。 、、、、これは有名なジョークですが、何度読んでも面白いですね。 ちなみに私はかなり以前のことですが、さわかみファンドの親睦会(?)みたいなのに参加したときに偶然席が一緒になってインデックス投資家の方とお話をする貴重な機会がありました。その方はS&P500などのETFへの投資がメインだったのですが、資金の一部でアクティブのさわかみファンドへも投資をしているという事でした。 「これはチャンスだ。!」と思った私は、勇気を出して「あの、インデックス投資家の方って、道路にお金が落ちていても決して拾ったりはされないんですよね?」と恐る恐る聞いてみたことがありました。 すると、そのシルバーのフレームの真面目そうな眼鏡をかけきちんとした身なりのインデックス投資家の方の答えは、「、、、拾いますよ。その後で警察に届けますけどね。」というものでした。 なるほど、それはそうですよね。大変失礼しました。(滝汗)
Sep 19, 2022
さて今日は2021~22PF概況シリーズです。133位 3333 あさひ (東P、2月優待) ◎~◎◎ PF133位は、大規模自転車専門店を直営中心に展開しているあさひです。 現在の株価は1332円、時価総額350億円、PBR0.98、自己資本比率は67.5%、今期予想PER9.40、配当利回り2.1%(28円)、総合利回り4.8%(28+36=64円、優待券はメルカリ平均価格の額面の90%で換算)で、優待は100株保有で4000円相当などの優待券です。 あさひは指標的な割高感もありませんし、着実に成長を続けていますし、優待内容もいいですし、非常に良い銘柄と思っています。
Sep 18, 2022
さて今日は、2022~23主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP10銘柄をまとめておきます。 1位 2726 パルグループホールディングス 雑貨店「3コインズ」の戦闘力の高さ に賭けての戦いですね。 2位 1605 INPEX 日本市場唯一の「黄金株」✨企業ですね。 3位 7605 フジ・コーポレーション 専門とするタイヤ・ホイール販売に関しては、日本一の総合戦闘力を誇っていますね。 4位 9831 ヤマダホールディングス 業界首位の割に指標的に安い気がしますね。 5位 3003 ヒューリック 「物件を高く買って、更に高く売る。」昭和的な価値観の超イケイケ企業で、個人的には大好きなタイプですね。 6位 9057 遠州トラック 成長力・指標的な割安感・優待力の「3種の神器」を併せ持った銘柄ですね。 7位 2792 ハニーズホールディングス 「バランスの取れた圧縮陳列手法で抜群の店舗戦闘力」を誇る、「アパレル界のドーミーイン」的な銘柄ですね。 8位 9027 ロジネットジャパン 激渋&激レアな札証銘柄なのが実にいいですね。 9位 2790 ナフコ 超低PBR、かなりの低PER、堅牢な財務状態、嬉しい年2回優待の4拍子が揃った、小粋な銘柄ですね。 10位 8281 ゼビオホールディングス 、、、 グレアム的なシケモク銘柄 ですね。 以上、2022~23ポートフォリオTOP10銘柄のまとめ でした。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 17, 2022
さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。 10位 8281 ゼビオホールディングス (東P、3・9月優待) ◎◎ PF時価総額10位の準主力株は、スポーツ専門小売大手のゼビオホールディングスです。ここはコロナ渦で業績を激しく落として株価が暴落しましたが、自分としては「中期的に見たら今の位置は非常に安いんじゃないかな?」と感じて2020年に大きく買い増ししました。その後の株価上昇で持ち株の一部を売却しましたが、今シーズンも最上位の一角の地位を維持してなんとかここで出てきました。 現在の株価は992円、時価総額475億円、PBR0.37、自己資本比率は56.2%、今期予想PER10.44、配当利回り3.0%(30円)、総合利回り7.1%(30+40=70円、優待券は全てまとめてのメルカリ価格2000円で換算。)で、優待は100株保有で年2回、20%割引になる優待券が1枚、10%割引になる優待券が4枚などです。 (上記データはメルカリより引用) 次に優待券を使っての買物の実際例を1つだけ御覧戴きましょう。 DNSのプロテイン福袋。 自分は色々なメーカーを試したのですが、今の所このDNSのプロテインが一番気に入っています。 福袋の中身に外れが無くとても良い買い物でした。元々の10000円でも安いと思ったのに、優待券で更にそこから20%引きになったので、私はお店からの帰り道、「にこやか」が止まらなかったですね。。。 それでは次に、ゼビオへの主力参戦中の理由をコンパクトにまとめておきます。1. 同業他社に較べて異常にPBRが低い のが気に入った。具体的に言うと、業界1位の3028アルペンがPBR0.73、僅差で2位の 8291ゼビオがPBR0.37、3位の7514ヒマラヤがPBR0.75となっている。 なお、ゼビオの主力化に当たって、改めて上記3社のお店を徹底探索した。その結果、ゼビオはアルペンとヒマラヤに対して全体に店舗がごちゃごちゃしていて動線が悪く、探したいアイテムをスムーズに探せない感じがした。 なので正直に言うと、店舗戦闘力が一番劣るとは感じた。ただ、その差は劇的に大きなものではなく、また考えようによってはゼビオの店舗には宝探し的な楽しさがあると言う見方も出来る。 そのため「ゼビオはアルペンと並び立つ業界2強の一角だし、数年単位で見ればアルペンと同水準のPBR0.7くらいまでは評価されてもいいんじゃないかな?」と個人的には考えた。 要は、 グレアム的なシケモク(cigar butt investing)視点 でゼビオを主力化した。「ゼビオはイケてる銘柄では全然ないけれど、それにしても実態に対して売りこまれ過ぎてるんじゃないかな。煙草で言えばまだ根元のフィルターまでは行っていないし、後一吸い(ひとすい)は出来るんじゃないかな。」と判断した。 2. 配当+優待の総合利回りが7%越えと非常に良いことを評価した。高い総合利回りは「株価の岩盤」として作用するので、優待族的にはとても重視している指標である。3. 過去25年間一度も赤字がなく、安定的に業績が推移している ことを高く評価した。ギリギリではあるが、2020~21年のコロナ地獄も黒字で切り抜けており一定の底力があると考える。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 以上、「復活の光」が見えるスポーツ用品業界の雄、ゼビオを2022~23シーズンも主力の一角として楽しくホールドしながら応援していく予定です。2022~23主力株概況シリーズ 免責事項2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 16, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第3弾です。 今日は、教訓1 市場は非効率である から。 効率的市場仮説(EMH)の誤った仮定はフランス人のレオン・ワルラスに始まる。 ワルラスからフランス人数学者のルイ・バシュリエへの小さな一歩があったが、彼は一般均衡理論の原理を金融市場に持ち込んだ。バシュリエはランダムウォークの理論を構築したが、これはコインを投げて裏と表が同じ確率で出るのと同様に、価格はいかなる始点からも同じ確率で上下動するとするものだ。 バシュリエが立てた仮定によって、伝統的な確率論を価格変動に当てはめることができるようになった、つまり極めて重要な「正規分布」の法則である。 バシュリエの研究は一九六〇年代にユージン・ファーマによって効率的市場仮説へと発展した。これは「理想的な」市場では関係するすべての情報は株価に織り込まれており、昨日の株価は今日、または明日の株価には影響を与えないとするものだ。 ファーマは市場の効率性を定量的に計測することも、経験的に実証することもしていない。そのため、彼の仮説を検証することは難しい。 ファーマと彼の後継者たちは、アメリカのほとんどの投資信託がS&P五〇〇にアンダーパフォームしているという確たる事実を根拠に、市場をアウトパフォームできる投資家は存在しないと主張した。 この章で著者のマーシャルは、インデックス投資家の理論的依拠となっている効率的市場仮説を歯切れよく徹底的に批判しています。アクティブ投資家としては実に痛快ですね。 さて効率的市場仮説が決定的に、そして笑えるほどに間違っていることは、我々アクティブ投資家であれば誰でも経験から良く分かっています。この仮説がもしも正しいのだとしたら、「確率的に存在しないレベルの資産額」に到達した投資家たちが現実に何人も存在しているからです。 効率的市場仮説信者達は「いやいやそれらは全て偶然の産物だ。運が良かっただけだ。」と力説しますが、数億匹の猿にタイプライターを渡しても決して シェイクスピアの戯曲 は完成しません。 日本株市場で言うと、cisさんや五月さんやぱりてきさすさんやG●●さんやS●●さんが本当に実在していて、日々のそのそと市場を闊歩していると言う事実がすべてを物語っています。 そして効率的市場仮説の最大の問題点は、市場が「正規分布する」というあり得ない前提を置いていることです。実際のマーケットは真逆で、数百年に1回、数千年に1回レベルの異常な出来事が毎年訪れる、ブラックスワンに満ちた混沌として複雑な世界なんですね。(続く)
Sep 15, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位 投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年) の第2弾です。 今日は、いきなり最高の出来である まえがき から。 金融ほど理論と実践の断絶が顕著な知的分野はない。 公理や要素還元的な仮説は複雑系を理解する近道となる。それが有効であれば、大きな効果と利益をもたらすことができる。公理的な思考は効率的であり、理論の対象が無生物や機械的なものである物理学や純粋な数学などの領域では時間の試練に耐え得るだろう。だが、社会科学ー基本的に、モデル化や予測を試みているシステムに人間の活動が介在するあらゆる領域ーでは、公理的な思考は本質的に危険である。 啓蒙主義的な思考が不適切となるのはとりわけ市場に関係する場合であるが、それは市場が公理的な考え方では対応できない典型例だからである。 市場は、多重の認知バイアスを持った、誤りを犯しやすい、(人間)エージェントが下した、知識の不足した数多くの判断によって生み出される、極めて複雑な非線形システムなのだ。 市場は、極めて複雑な非線形システム くー、なんすかこの名言。 まさにその通りですね。市場の本質をシンプルに一言で射貫いています。 この本には、こういう「痺れる名言」が溢れています。実にいい本ですね。(続く)
Sep 14, 2022
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