仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.09.30
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カテゴリ: 東北
八幡平の焼山山麓の玉川温泉は、98度の熱湯が一か所の湯元から毎分9千リットルも湧き出る国内有数の温泉場だ。ブナの原生林に覆われた山懐に、巨大な一軒宿「玉川温泉」のある渓谷だけが、荒々しい地肌を地獄のように見せている。

玉川温泉の湯はpH1.2で、国内最強の強酸性泉。クギが一日でボロボロになるほど。これが、ガンなど難病の進行を抑えたり治癒するとして、注目を浴びている。

湯治がどう身体に作用し病を治癒させるのか、はっきりとは解明されていないが、玉川の場合は、温泉水の成分に加えて微量のラジウムが放出されており、これが効能の源。

玉川温泉を象徴する北投石は、温泉の沈殿物が岩面に付着し10年間で1mm程度づつ成長していった石で、地球上には玉川、台湾、チリの3か所にしかないとされる。北投石からもラジウムが出ているが、ラジウムが出す放射線が免疫力を高めること(放射線ホルミシス効果)が解ってきている。放射線は短時間に多量を浴びると有害であるが、微量(ホルミシス域)を当てると逆にホルモンのように効果があるという。老化の原因となる活性酸素を除去する酵素を活性化させるというのだ。

経験的に昔から行われているのが岩盤浴だ。全国の岩盤浴ブームの源は玉川であり、地熱地帯の岩(北投石)の上に横になって毛布にくるまることで血行が良くなるとともに、ラジウムを浴びて細胞が活性化する。ただし、放射線であるため、一日2回まで、1回30から40分程度が望ましいとされている。

■参考
 松田忠徳『知るほどハマル!温泉の科学』技術評論社、2009年
■関連する過去の記事
秋田の秘湯と野口悦男さん (2009年07月03日)
湯治2日目の画像 (2007年05月04日)(玉川温泉を訪れる)





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最終更新日  2010.10.01 00:18:04
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