仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015.02.25
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カテゴリ: 仙台
三原良吉氏の説明で仙台には行人塚が2つあるとされている、ということを書いた。

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ところで、三原先生の同じ御著のなかに、川内のエノキ塚の話があって、「仙台市内に4箇所ある」行人塚の1つである、と書いている。

う~ん、2か所ではなく、4か所もあるのか。古城神社(行人塚踏切)のほか、あと2つはどこになるのだろう。

エノキ塚についての三原先生の解説は概ね次のとおり。

仙台商業の扇坂プール前の筋違橋の北から、山屋敷に通じる坂道を登り詰めると右側に高台があって、綱村公の御茶屋の跡。その南向かいに行者塚と伝えられるエノキ塚がある。榎の老木があったのでそう称する。下は二之丸裏下馬から続く千貫沢である。二之丸がわの谷の斜面は今も大木の密林で昔は狐狸の類が多く、昔は仙台城の化け物話の中心だった。

このような説明である。(三原良吉『郷土史仙臺耳ぶくろ』宝文堂、1982年)

ここでエノキ塚とされているのは、東北大の川内キャンパスの西側の外縁あたりになるだろうか。千貫沢とされるのは植物園のあたりのことか。それとも教養部設置前の付近一帯を指しているのだろうか。

さて、行人塚のほかの場所。他の文献で探してみたい。





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最終更新日  2015.02.26 00:09:58
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Re:仙台の行人塚を考える(02/25)  
わいおー さん
初めまして。以前のロータリー交差点の話題は興味深く拝見いたしました。
さて千貫沢とは東北大川内キャンパスを南北に分ける道路に沿って流れる広瀬川の支流のことです。図書館脇の沢と言えばお分かりになるでしょうか。現在建設中の地下鉄国際センター駅の前をくぐり、広瀬川にそそいでいます。
かつては青葉山の上の現在の工学部までの道はなく行き止まりだったそうですから、エノキ塚なるものがあったとすれば現在の入試センター前バス停付近かもしれませんね。 (2015.03.03 22:10:27)

Re[1]:仙台の行人塚を考える(02/25)  
わいおーさんコメントどうもありがとうございます。

図書館とバス通りの間の沢ということですね。わかりました。暗渠になっている部分が多くてわからないのかも知れません。

エノキ塚は、たしかに三原先生の記述からするとお話の入試センターのあたりになるような気がします。何か、手がかりになるものが残っていれば良いのですが。大学に行く機会があれば探してみたいです。

情報提供ありがとうございました。

ロータリー交差点は読んで頂いて感謝いたします。単純な興味が沸いて、休日に子どもを連れて探訪したりしていました。昨年、県警が位置づけたことで、自分でもびっくりでした。 (2015.03.03 23:56:26)

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