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2022年08月26日
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カテゴリ: 雑感
「太極は陰陽の母」と太極拳論にあります。

「太極」とは、宇宙誕生以前の混沌としたゆらゆら状態のことを意味しているそうです。
万物の源の段階、ありとあらゆるものが発生する以前の状態のことです。
その混沌としたゆらゆら状態(=太極)が、何かのきっかけで陰と陽(山と谷・プラスとマイナス・光と影…)を生み出すというわけです。
ちょっと待って!
じゃあ、そもそも太極(=混沌ゆらゆら状態)はどうやってびっくり
「太極は無極から生まれる」と太極拳論にあります。
要するに、何もない(無極)ところから何かゆらゆらした混沌とした状態(太極)になって、そのゆらゆらが何かのきっかけで質的変化を起こして万物(陰陽)が発生したというわけです。
池の水面で例えると分かりやすいですウィンクσ。
波のない(無極)状態から、そよ風で水面がゆらゆら波(太極)となって少し揺れます。
その波が、干渉しあい増幅して広がって池の縁にあたり、波から独立した水しぶき(陰陽)が発生するという感じでしょうか。
でもねえ、池の水面の例えでは「そよ風」をさりげなく持って来ましたが、万物の源となると、ゆらゆらさせるそよ風(=きっかけ)とは一体何なのか、説明としては、どうしても無理があります。
何でゆらゆらが始まるの?
何もないところに何のきっかけがあるというの?
まあ、太極拳論は「説明責任を果たす」とは言っていないので、政治家たち(←なんと複数!)と違って言い逃れをしているわけではなく「それが分かるくらいに極めてね」と言いたいのかもしれません。
さて、現代の物理学では「宇宙がどう始まったか」について、どこまで分かっているのでしょう。
宇宙ができる前は、空間も時間もない状態(無)で、そこに揺らぎが生じて、ついに大爆発が起こり宇宙(有)が始まったといいます。
おいおい、太極拳論と同じじゃないかびっくり
しかも、「無から有」になるとか「ゆらぎ」が起こることの説明が不十分なのも太極拳論と同じです。
…というか、現代物理学の方はそれなりに説明しているようですが、こちらの頭の中が混沌状態ぽっになるばかりです。
しかし、物理学の説明は理解できないながら、私には「そう考えなくちゃつじつまが合わないからこういうことなんだ」という説明展開のように感じます。
物理学では何も無い「無」というのは、プラスとマイナスが打ち消しあって0(ゼロ)になっている状態と考えるようで(そう考えないと説明できないから)、そこに「ゆらぎ」がでてくると、波の高低のようにプラスとマイナスが出てくると…。
プラスマイナスが近くにあれば、また打ち消しあって0(ゼロ)になりますが、たまたま上手く離れることが起こると、それぞれで何か(有)が生じるという感じです。
まあよく分からないけど、太極拳論と現代物理学の説明が見事に対応していているところが面白いです。
太極拳の套路は、無極から体の中に陰陽(虚実)が生じて始まります。
套路の始まる「きっかけ」や「ゆらゆら」は、「太極拳を始めようかな」という気持ちです。
套路の最後には、最初と同じ無極の状態に静かに戻ります。
24式の套路の最後の定式は、24収勢(ショウシー)ですが、別の套路では「収勢還原」とか「陰陽合一」なんていうものもあります。
なかなか洒落ています。
陰陽が合わさって太極となり無極に戻るわけです。
そんなふうに套路を考えると、私たちは套路をやるたびに、宇宙の始まりから終わりまでを体験しているということになります。
体の変化は、そのまま宇宙との対話をしているようです。





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最終更新日  2022年08月26日 00時00分27秒
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