星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.10.30
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 今朝のNHKのニュースで円の実力が51年前の水準となる急激な円安のためワーキングホリデーを利用してオーストラリアで数年働き、お金を貯めて将来自分が目指す職業につくための資金にしたいとインタビューに答える若者の姿を映していました。 そして今朝のNHK「日曜討論」のテーマは円安と賃金についてのみで各党が議論を重ねていました。世界の中で日本の賃金とアップ率がどこまで低いのか改めて調べてみると下記のグラフがありました。



 G7の7ヵ国(アメリカ、ドイツ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、日本)の2000年から2020年までの平均所得(米ドル建て)で赤の20年間ほぼ横ばいの線が日本の平均所得(ほぼ3万7千~8千ドル)です。1位のアメリカは着実にアップ率を伸ばし、3位だったカナダは2位のドイツとほぼ同じ所得に上げています。2019年の時点でGDPで世界第3位の経済大国日本と考えると、確かにこの所得の低さは異常なのだと思います。

 そして
OECD(経済協力開発機構 加盟国38ヶ国)の2000年の平均所得1位はルクセンブルグ、3位がアメリカ、10位がオーストラリアで日本は 17位です。上位国はほぼ北欧や欧米諸国です。

 それが2020年には1位と2位になったアメリカとアイスランドでアップ率は25%、オーストラリアは9位、日本は22位に下落しています。注目すべきは韓国が23位から19位に順位を上げアップ率は44%とあります。たただ元々2000年時点では韓国は3万ドル以下の平均所得なのでやっと4万ドルを超えたということですが、日本が韓国から学ぶことがあるのではとも思います。因みに20年間の日本のアップ率は0.4%です。

 ネットの記事では「終身雇用制」に問題があるとか対策として「個人のスキルアップ」とか「投資」を挙げているものがありますが、どこまで個人の努力を煽るのかなぁという気持ちにもなり、会社が給料アップを図れるよう政治での解決に大きく期待するところです。

 余談ですが、以前に日本では何故お金を人に渡す時白い封筒に入れるのかというのを調べた時に儒教の教え(多分)の影響もあり「お金を不浄の物と考え白い封筒に入れる事で浄化する習慣が長くあったから」とあって妙に納得しました。お金イコール不浄な物、賃上げを自分からお願いするなんて厚かましいという考えは少なくとも私が日本にいた時にはありました。今は時代も変わってそういう考えが薄れていることを願っていますが、「衣食住」にはお金が必要なこと「衣食足りて礼節を知る」ということを政府に強くアピールする必要があるのだと痛切に思います。

 余談の余談ですが、15年ほど前にオーストラリアを旅行した時、日本人の友人やワーキングホリデ―を利用して日本語教師として働いていた人から「オーストラリアって確かに賃金は高いけれど、特に外国人から徴収する税金は結構高いのよ」と聞いたことが今も頭に残っています。即、行動を起こすことは勿論素晴らしいことですが海外で働くには「一長一短」があるという覚悟も必要かなと今朝のニュースを見て思いました。










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最終更新日  2022.10.30 12:45:36
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