ハイネの森

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2015.04.03
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石舞台古墳に向かっているとき、「あそこにも桜があるっ!」と見えた 橘寺 へ、石舞台古墳の次に行ってみた。

橘寺

江戸中期より天台宗になったお寺。
境内の建築物は新しいもので、本堂は1864年(元治元年)に再建されたもの。


ここは建物より場所が重要。
聖徳太子がお生まれになったと伝えられている場所でございます。

橘の宮という欽明天皇の別宮があった所で、欽明天皇の第四皇子(用明天皇)を父として、
572年に聖徳太子はこの地に誕生している。(お寺でいただいたパンフレットより)

誕生年については574年説もあって、Wikipediaでは574年になっている。

どちらにしても、奈良の得意技「さらっと3桁の世界」だ。


橘寺

1年に1度は横の道を通っているが、境内に入るのは2度目。30年ぶりくらいかな、前は父と一緒に来た。父と来ると説明が激しくて、静かに雰囲気にひたるという時間がなく、落ち着いてお寺の印象を脳にインプットできなかったのか、全然覚えていない。 推古天皇ネタなど話の中身はポツポツとは覚えているが、お寺自体の印象は吹っ飛んでいる。ガイドするには、知識を与えることと、お客自身の感性を働かせる時間を作ることのバランスが大事なようだ。


橘寺

聖徳太子というとお札を思い出すのは、「昭和の人」の証拠ね。
そろそろ「昭和も遠くなりにけり」と言われてしまうのかな。


本堂(太子堂)の横に、こんなおもしろい石があった。
橘寺の二面石

二面石という飛鳥時代の石造物。


左が悪面
橘寺の二面石



右が善面
橘寺の二面石

人間の心には、この両方があるということだろう。

そう両方ある。どんなに善人だって、悪いところゼロの人なんていない。
これもバランスが大事で、悪い面が出てきたら、「ちょっと待て。どうだ自分?」と自分自身を俯瞰で見ることによって、悪い虫を抑えることができると思うのだ。
最近、ものすご〜く競争心と嫉妬心の強い人に接し、能天気な私でもさすがにげんなりしてしまうことがあったので、石を見ながらフムフムとうなずいた。徒然草117段「友とするにわろき者」にある7パターンのうち3つ、〈猛く勇める兵〉 (兵じゃないけど常に戦っているから) 〈虚言する人〉〈欲深き人〉に当てはまっている人なので、兼好先生のアドバイスを聞かず付き合ってしまったこちらのミスだろう。彼女もお寺巡りするとか綺麗な桜を見るとか、心を落ち着けることをすればいいのにと思うが、大きなお世話だろうな。

橘寺
綺麗な桜を愛でてると、げんなりしたこともつまらないことに思えてきた。
美しいものには癒される。


橘寺境内から眺めた明日香村の景色
橘寺より



橘寺


駐車場は東門前に無料で置けるスペースがある。
参拝料は350円。




橘寺
   奈良県高市郡明日香村橘532






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Last updated  2015.04.03 12:36:55
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