ハイネの森

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2016.02.10
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つくばねの 峰より落つる みなの川
       こひぞつもりて 淵となりぬる

陽成院

筑波山



〈百人一首ゆかりの地〉というより、 ♪筑波山麓男声合唱団〜  のほうがピンとくる。


作者の陽成院(869−949)は平安時代の天皇。
清和源氏で有名な清和天皇の皇子で、9歳で即位、15歳で譲位して上皇となっている。
80歳と長命で、上皇期間65年は最長記録だ。

平安時代の80歳って、今でいうとどれくらい?
100歳以上かもね。


歌の意味は、
「初めは淡い恋心だったが、今では深く愛するようになったよ」
という ラブ な歌。

陽成院が筑波山に行ったとは考えにくいので、想像しながら詠んだ歌なのだろう。


筑波山は男体山と女体山の2つの峰からなる山で、歌垣の山として有名だった。

「歌垣」とは、男女が集まって歌舞飲食して豊作を願い祈り、求愛の歌を掛け合い、カップルが成立すると恋愛に発展するというもの。
今でいう合コンに、“祭りの夜”的要素をプラスして、思いっきり開放的にしたものかな。
集団お見合い、即フォールインラブ的な。


陽成院が「つくばね」と詠んだのは、筑波山が「愛の山」だったからだろう。


私はカエルのイメージしかなかったんだけど


関東平野を代表する山で、江戸のいたるところから眺めることができたのだろう。

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歌川広重 名所江戸百景〈千住の大はし〉


歌川広重の名所江戸百景でも多く描かれている。





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Last updated  2020.10.01 10:42:42
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